鎌倉時代は備前の頂点である。伝えでは一文字派の工が後鳥羽上皇の御番鍛冶に列し、世紀の半ばには光忠が長船派を興して、注文は公家からも武家政権からも流れ込んだ。国宝刀剣の数で備前に並ぶ国はない。
本作は福岡一文字助久の在銘、生姿の名品で、助宗や信房のような出来です。本工は御番鍛冶、助延の子で、天福頃(西暦1233年)の古一文字鍛冶です。菊御作の下職なども手がけたであろう名工です。







備前伝 · 備前 · 1233-1234頃
藤代 Jo-jo saku · 刀剣大鑑 上位5%
現在1点販売中
助久は、福岡一文字助延の子と伝えられ、後に備前長船に移住した刀工である。年代については天福、暦仁年間とする説があるが、その作風、銘振りから長船長光一門よりも先行するものと見られている。福岡一文字派から長船派への移行期における重要な刀工であり、同時代の刀工との関係性については今後の研究が待たれる。
助久の作風は、地鉄においては小板目肌よくつみ、地沸細かにつき、処々細かに地景交じるなど、精緻な鍛えを見せる。刃文は直刃調に浅くのたれ、処々僅かにほつれかかり、金筋入り、匂口締りごころ冴え、小沸よくつくなど、小沸出来の直刃を基調とする。姿は、長光や山城の粟田口国吉の剣と同様に先の張らない姿を呈しており、上品で格調高い印象を与える。特に剣の作例が多く、両鎬造、鎬高く、量感のある健全な作が多いことが特徴である。
助久の作は、地刃の出来が優れており、健全無比である点が評価されている。その作風は、福岡一文字の華やかさを受け継ぎつつ、長船派の緻密さを兼ね備えており、両派の架け橋となる存在として重要である。現存する作品は少ないながらも、その質の高さから名剣として知られ、備前刀工史における重要な位置を占めている。
助久の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
備前伝 · 備前
時期区分: 福岡一文字· 1207–1288
現在7点販売中
福岡一文字派は、備前国福岡の地にあって鎌倉時代中期にその最盛期を迎えた一文字派の一章であり、古一文字の小乱れを基調とした古調な作風を脱して、絢爛たる丁子乱れへと到達した時期にあたる。中心となる刀工には則宗をはじめ、助宗、吉房、助真らが挙げられ、また本区分の説示には助房とその子と伝える吉房・則房・助真の系譜、助守、成近、弘利、助秀といった工の名が見える。則房は助真・吉房らと並んで華やかな丁子乱れを焼き、鎌倉時代中期の一文字派を代表する刀工と位置づけられる。一文字派は鎌倉時代初期から南北朝期にかけて備前国に栄えた一大流派で、福岡・吉岡・片山・岩戸などの地に繁栄し多くの良工を輩出したが、その中でも福岡の地に拠ったこの中期の一群が、もっとも豪壮かつ華麗な作域を展開した。 本区分の作風は、太刀姿が身幅広く、猪首鋒の豪壮な体配となり、地に映りを鮮明にあらわし、焼幅に変化をつけた匂出来の華麗な大房丁子を焼いて強烈な個性を見せる点にある。鍛えは板目あるいは小板目に杢を交え、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、乱れ映りが鮮明に立ち、かねが冴える。刃文は丁子乱れを主調に、重花丁子・蛙子・互の目・尖りごころの刃などを交え、出入りがあって腰高に焼き、足・葉よく入り、匂深く小沸つき、金筋・砂流しがかかる。則房に至っては、同じ華やかな丁子の刃文でも吉房・助真に比して乱れが幾分小模様となり、刃中の足が短く細かく、乱れが逆ごころをおびるところに特色があり、地がねが強く冴える点も見どころとされる。直刃を基調とした穏やかで古調な古一文字とは華やかさにおいて画然と異なり、また丁子乱れの中に互の目が目立ち穏やかに揃った後代の吉岡一文字とも、その大模様で豪放な乱れにおいて対照をなしている。 福岡一文字の鑑定は、鮮明に立つ乱れ映りと、明るく冴えた匂口、足・葉の豊富な働き、そして腰反りの高い豪壮な太刀姿を要点とする。名工としては則房のほか、丁子乱れが極めて華麗で吉房の出来に通じる助守、区上を焼き落として下半に大丁子、上半に小模様な乱れを見せる成近、匂勝ちに小沸ついた丁子乱れに古色をとどめる弘利らがあり、それぞれに一文字派の華やかさと変化に富む作域を示している。説示には、播磨国竜野脇坂家に伝わった助守、仙台伊達家に伝わった成近、大和郡山柳沢家や尾張徳川家支藩高須松平家に伝来した則房など、近世大名家の所伝を留める優品が数多く見え、福岡一文字の作が古来いかに重んじられてきたかをよく物語っている。 詳しく見る →
鎌倉時代の備前
鎌倉時代は備前の頂点である。伝えでは一文字派の工が後鳥羽上皇の御番鍛冶に列し、世紀の半ばには光忠が長船派を興して、注文は公家からも武家政権からも流れ込んだ。国宝刀剣の数で備前に並ぶ国はない。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト商品到着後一週間以内(日本国内のみクーリングオフ可能です)ご返品いただいた品の状態が販売時と異なる場合や、商品を使用された場合はご返金ができません。購入条件と違う瑕疵は商品の返品並びに代金を返還致します。
価格はお問い合わせ
本作は福岡一文字助久の在銘、生姿の名品で、助宗や信房のような出来です。本工は御番鍛冶、助延の子で、天福頃(西暦1233年)の古一文字鍛冶です。菊御作の下職なども手がけたであろう名工です。







備前伝 · 備前 · 1233-1234頃
藤代 Jo-jo saku · 刀剣大鑑 上位5%
現在1点販売中
助久は、福岡一文字助延の子と伝えられ、後に備前長船に移住した刀工である。年代については天福、暦仁年間とする説があるが、その作風、銘振りから長船長光一門よりも先行するものと見られている。福岡一文字派から長船派への移行期における重要な刀工であり、同時代の刀工との関係性については今後の研究が待たれる。
助久の作風は、地鉄においては小板目肌よくつみ、地沸細かにつき、処々細かに地景交じるなど、精緻な鍛えを見せる。刃文は直刃調に浅くのたれ、処々僅かにほつれかかり、金筋入り、匂口締りごころ冴え、小沸よくつくなど、小沸出来の直刃を基調とする。姿は、長光や山城の粟田口国吉の剣と同様に先の張らない姿を呈しており、上品で格調高い印象を与える。特に剣の作例が多く、両鎬造、鎬高く、量感のある健全な作が多いことが特徴である。
助久の作は、地刃の出来が優れており、健全無比である点が評価されている。その作風は、福岡一文字の華やかさを受け継ぎつつ、長船派の緻密さを兼ね備えており、両派の架け橋となる存在として重要である。現存する作品は少ないながらも、その質の高さから名剣として知られ、備前刀工史における重要な位置を占めている。
助久の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
備前伝 · 備前
時期区分: 福岡一文字· 1207–1288
現在7点販売中
福岡一文字派は、備前国福岡の地にあって鎌倉時代中期にその最盛期を迎えた一文字派の一章であり、古一文字の小乱れを基調とした古調な作風を脱して、絢爛たる丁子乱れへと到達した時期にあたる。中心となる刀工には則宗をはじめ、助宗、吉房、助真らが挙げられ、また本区分の説示には助房とその子と伝える吉房・則房・助真の系譜、助守、成近、弘利、助秀といった工の名が見える。則房は助真・吉房らと並んで華やかな丁子乱れを焼き、鎌倉時代中期の一文字派を代表する刀工と位置づけられる。一文字派は鎌倉時代初期から南北朝期にかけて備前国に栄えた一大流派で、福岡・吉岡・片山・岩戸などの地に繁栄し多くの良工を輩出したが、その中でも福岡の地に拠ったこの中期の一群が、もっとも豪壮かつ華麗な作域を展開した。 本区分の作風は、太刀姿が身幅広く、猪首鋒の豪壮な体配となり、地に映りを鮮明にあらわし、焼幅に変化をつけた匂出来の華麗な大房丁子を焼いて強烈な個性を見せる点にある。鍛えは板目あるいは小板目に杢を交え、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、乱れ映りが鮮明に立ち、かねが冴える。刃文は丁子乱れを主調に、重花丁子・蛙子・互の目・尖りごころの刃などを交え、出入りがあって腰高に焼き、足・葉よく入り、匂深く小沸つき、金筋・砂流しがかかる。則房に至っては、同じ華やかな丁子の刃文でも吉房・助真に比して乱れが幾分小模様となり、刃中の足が短く細かく、乱れが逆ごころをおびるところに特色があり、地がねが強く冴える点も見どころとされる。直刃を基調とした穏やかで古調な古一文字とは華やかさにおいて画然と異なり、また丁子乱れの中に互の目が目立ち穏やかに揃った後代の吉岡一文字とも、その大模様で豪放な乱れにおいて対照をなしている。 福岡一文字の鑑定は、鮮明に立つ乱れ映りと、明るく冴えた匂口、足・葉の豊富な働き、そして腰反りの高い豪壮な太刀姿を要点とする。名工としては則房のほか、丁子乱れが極めて華麗で吉房の出来に通じる助守、区上を焼き落として下半に大丁子、上半に小模様な乱れを見せる成近、匂勝ちに小沸ついた丁子乱れに古色をとどめる弘利らがあり、それぞれに一文字派の華やかさと変化に富む作域を示している。説示には、播磨国竜野脇坂家に伝わった助守、仙台伊達家に伝わった成近、大和郡山柳沢家や尾張徳川家支藩高須松平家に伝来した則房など、近世大名家の所伝を留める優品が数多く見え、福岡一文字の作が古来いかに重んじられてきたかをよく物語っている。 詳しく見る →
鎌倉時代の備前
鎌倉時代は備前の頂点である。伝えでは一文字派の工が後鳥羽上皇の御番鍛冶に列し、世紀の半ばには光忠が長船派を興して、注文は公家からも武家政権からも流れ込んだ。国宝刀剣の数で備前に並ぶ国はない。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト商品到着後一週間以内(日本国内のみクーリングオフ可能です)ご返品いただいた品の状態が販売時と異なる場合や、商品を使用された場合はご返金ができません。購入条件と違う瑕疵は商品の返品並びに代金を返還致します。
価格はお問い合わせ