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短刀
國廣

無銘 · Shinto Go · 古刀

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短刀
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法量・詳細
刀工
國廣
種別
短刀
流派
相州
活動期
1312–1326年頃(Genko)
国
相模国
銘
無銘(在銘率 44%)
説明
作者について

國廣

Shintogo (Soshu, Sagami) · 相模 · 1312-1326頃

藤代 Jo-jo saku · 刀剣大鑑 上位8%

›

第十五回重要刀剣の在銘短刀は「国広」の二字を負い、その鞘書に「文昭院様より云々、代金五拾枚」[[c:2]]と古い本阿弥の極めを記す。その説明はいまなお本工を律する一節から始まる。すなわち新藤五国広は古来国光の子と伝え、「国光よりも帽子の返りが長い」[[c:3]]と古伝書にあるという。国広は相模にあって鎌倉時代の最末期に作刀し、文保二年(一三一八)・元亨四年(一三二四)紀の在銘作がその時代を定める。説明書は、新藤五国光に国広・国重・国泰の三子があり、いずれも後に父同様国光を銘したと伝えるが、三工のうち確かな作が実存するは国広のみで、他の二工に確実な有銘作を見ないと記す。記録される作はことごとく短刀と一口の脇指で、太刀は一口も極められていない。

本工はまず何より、父より受け継いだ新藤五の手である。上手な造込みの短刀を得意とし直刃を焼き、説明書は「上手な造込みの短刀を得意とし、直刃を焼く」[[c:4]]と端的に評する。刃文は細直刃あるいは中直刃を沸出来に焼いて匂口明るく冴え、刃中に細かな金筋・砂流しを交え、処々喰違刃・二重刃・沸ほつれを刃縁に見せ、ときに僅かな小互の目・小のたれが交じるが、総じては静かな直刃に終始する。この抑制の上に、もう一つの相反する見どころが立つ。彫物である。短刀の茎元に梵字・素剣・護摩箸を彫り、第十五回の作には二筋樋を見せる新藤五の宗教的彫物の手であり、簡素な作は刀樋に添樋を掻流すのみのものもある。

地鉄こそ最も国光に結びつくところである。板目、処々小板目を、よくつんで地沸を微塵に厚く敷き、地景頻りに入り、多くの作に沸映りが立つ。第六十六回の短刀では棟寄りに沸映り、刃寄りに直ぐ状の映りを説明書が読み取る。晩い一口は板目に杢・流れ肌を交え地斑ごころに肌立つが、総じては明るくよく錬れた新藤五の地鉄である。この映り、すなわち備前の乱れ映りならぬ、つんだ地の穏やかな沸映りと、沸出来の直刃とが、一見してその作を父の一派に置き、優品の出来は「父国光に遜色ない」[[c:5]]とされる。

記録は一つの体配の二様にきれいに分かれる。僅かな生ぶ茎・二字在銘の短刀が工と年紀を支え、多くは新藤五と鑑し、さらに国広と極めた生ぶ茎無銘の短刀で、その数口は古い本阿弥折紙を、一口は元禄八年(一六九五)本阿弥光常の折紙を伴う。姿は内反り尋常の平造、茎は振袖ごころとなり、しばしば身幅やや広く、ときに寸延びる。国広とその兄弟が後に国光を銘し父の代作・代銘を勤めたと伝えることは、確かな国広銘が極めて少ない理由であると同時に、国広紀の一部が国光の年紀作と同時期に当たるため、今一つ研究の余地を残すと説明書はいう。

地刃が国光にきわめて近いゆえ、父との見分けは鉄ではなく姿、就中帽子で決まる。説明書はその極め手を明示する。国広の短刀は師に見ぬ程に幅広となり得、「帽子の返りが国光に見ない程広い」[[c:6]]とし、「返りがやや倒れごころになる手癖」[[c:7]]があるとする。第二十回に極められた一口では小丸の形がやや劣り返りやや長く、一見新藤五国光と見える作も、まさに裏の帽子の返りの広さが国広と決める。無銘の一口についてはずばり「国広以外には鑑られない」[[c:8]]と記す。本工は相州開祖の一代下に立ち、父の系は行光を経て正宗へと開けるゆえ、その沸出来の直刃短刀は来るべき伝統の入口に座る。

藤代の格付けは上々作。重要文化財に二口、文保二年紀で佐賀の社に蔵される脇指と、元亨四年紀で鎌倉住人と添銘する短刀があり、重要刀剣には十四口が列し、十三口の短刀と九六・一糎の生ぶ在銘の太刀一口である。この太刀は国光と銘するが、地刃の作風が古伝書に言う国広の作風と合致し、太く深い彫物も国広に類似することから、説明書は「この銘は新藤五国広の国光銘と鑑することが出来る」[[c:1]]とする。残る伝来はその数の少なさに比して際立つ。地刃健全で出来のよい身幅広い無銘の短刀の一口は「秀吉の指料」と伝え、他の一口は「大徳川家の旧蔵品」[[c:9]]である。蒐集家にとってその大半は求め得ぬところにある。重要文化財二口は市場の外の文化財であり、所在の知られる一口は東京国立博物館に収まる。現実に出会いうるのは重要刀剣の列、すなわち十四口で、一口の太刀を除けばいずれも短刀であり、その多くは本阿弥の極めを拠り所とする生ぶ茎無銘の作、いずれも新藤五風の小振りで静かな直刃の短刀である。かかる一口が市場に現れることは稀で、僅かしか存しない在銘年紀の国広短刀であれば、現れたとき出色の機会となる。

歴史的重要度

國廣の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
随一
屈指
屈指
有数
有数
著名
著名

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指定の実績
指定16口
重要文化財
2
重要刀剣
14
國廣 — 詳細Shintogo (Soshu, Sagami)派

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流派について

相州

相州伝 · 相模

時期区分: 相州· 1288–1385

現在48点販売中

›

板目に杢を交えた地鉄に地沸が微塵に厚くつき、地景が頻りに織りなされて明るく冴える鍛え、これが相州(鎌倉後期から南北朝期にかけての相州伝の古典的全盛期)を貫く核である。この区分は始祖新藤五国光が粟田口由来の精緻な小板目と直刃の基盤の上に、地刃ともに沸を主体とする鍛えを据えたところに始まる。国光の門から行光、正宗、則重が出て技術が大成し、続いて正宗の系から養子貞宗、越中の郷義弘が出て、伝統が頂点に達した。さらに南北朝期に入ると相模国にあって時代的にも技術的にも貞宗の次に位置する広光と秋広が現れ、十四世紀後半まで本流が続く。鎌倉幕府の府たる鎌倉を母体とし、その滅亡から南北朝の動乱という時代背景のなかで、姿は身幅広く寸延びた豪壮なものへと推移していった。 作風は説示にいう板目に杢交じり、地沸厚くつき、地景頻りに入る鍛えを土台とし、刃文はのたれを基調に互の目を交え、匂口深く沸厚くつき、金筋・沸筋・砂流しが頻りにかかって匂口明るく冴える点にある。郷義弘の作では、正宗・則重に比べて地景・金筋は穏やかながら、刃中に沸足がよく働き、地刃が一段と明るく冴え、肌合に柾ごころを交え、帽子を一枚風に深く焼くのが見どころとされる。広光・秋広に至ると、板目が肌立ちごころとなり、丁子に互の目を交え、飛焼・棟焼を交えて皆焼となり、頭の丸い団子丁子を交える刃文がこの時代に始まる。これらは母体である粟田口の抑制された直刃の源流からは遠く隔たり、沸の働きを前面に押し出した展開である。一方、後続の末相州(室町期の継続と衰退)が、こうした皆焼や帽子の一枚焼きといった形を継承しつつ地刃の冴えと沸の質を次第に薄めていくのに対し、本区分は地刃ともに明るく冴え、働きが豊富である点で截然と区別される。秋広の彫物が後の正広・広正、さらに室町末期の相州鍛冶の先駆となったことも、本区分が型を確立した側であることを示す。 収集家がこの区分を別格とするのは、正宗を頂点に、貞宗、そして正宗十哲の筆頭に挙げられる郷義弘という頂の刀工を擁するからである。鑑定上の要点は、郷義弘・貞宗ともに在銘作が皆無であるため、地刃の明るい冴え、沸足の働き、柾ごころ、一枚風に深く焼く帽子といった作域から極めることにある。代表作には金象嵌銘の兜切り江や名物中川江があり、宇和島伊達家、小田原藩大久保家、薩摩の島津家など大名家への伝来が説示に記される。秋広には延文二年から至徳四年に及ぶ年紀作があり、銘の切り方の変遷とともに資料的価値を支えている。 詳しく見る →

36名の刀工指定852口
主要刀工
刀工時代指定
正宗1288-129387
貞宗1329-133188
秋廣1346-137028
義弘1299-130254
國光1293-132268
相州流派を見る →

歴史的背景

鎌倉時代の相州

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相州伝は新興の都市に生まれた。武家政権の都、身分高い注文主のひしめく鎌倉である。伝えでは名工が東に召され、その門流から新藤五国光が、次いで正宗が出た。

鎌倉時代の相州 →

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國廣の売約済み

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コレクション情報
重要
Tanto - Jūyō - 作 國廣 - 短刀 新藤五国廣(生ぶ無銘)Tanto - Jūyō - 作 國廣 - 短刀 新藤五国廣(生ぶ無銘)
売切れ

短刀

作國廣
26.2cm·古刀
売却済

相州派の作

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葵美術
重要
Katana - Jūyō - 作 則重 - (委託品)刀:無銘(則重)(第67回重要刀剣)Katana - Jūyō - 作 則重 - (委託品)刀:無銘(則重)(第67回重要刀剣)

刀

作則重
70.2cm·鎌倉
¥11,500,000
銀座長州屋
重要
Tanto - Jūyō - 作 則重 - 短刀 生ぶ茎無銘 則重Tanto - Jūyō - 作 則重 - 短刀 生ぶ茎無銘 則重
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短刀

作則重
18cm·鎌倉
¥6,500,000
つるぎの屋
特重
Katana - Tokuju - 作 行光 - 刀 相州行光Katana - Tokuju - 作 行光 - 刀 相州行光
拵付

刀

作行光
72.2cm·鎌倉
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永楽堂
重要
Tanto - Jūyō - 作 行光 - 相州行光 短刀 重要刀剣Tanto - Jūyō - 作 行光 - 相州行光 短刀 重要刀剣

短刀

作行光
23.8cm·鎌倉
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コレクション情報
重要
Tanto - Jūyō - 作 行光 - 短刀 相州行光(生ぶ無銘)Tanto - Jūyō - 作 行光 - 短刀 相州行光(生ぶ無銘)

短刀

作行光
24.4cm·嘉元
¥6,700,000
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Katana - Tokuho - 作 則重 - 則重 刀 特別保存刀剣Katana - Tokuho - 作 則重 - 則重 刀 特別保存刀剣

刀

作則重
67.7cm·鎌倉
¥6,500,000
Mandarin Mansion
重要
Tachi - Jūyō - 作 行光 - 重要文化財 相州行光Tachi - Jūyō - 作 行光 - 重要文化財 相州行光
拵付

太刀

作行光
68.8cm·鎌倉
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銀座長州屋
特別保存
Katana - Tokuho - 作 則重 - 刀 大磨上無銘 則重Katana - Tokuho - 作 則重 - 刀 大磨上無銘 則重
拵付

刀

作則重
69.2cm·鎌倉
お問い合わせ

相州の伝統

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Onihonto
特別保存
Tanto - Tokuho - 作 安吉 - 安吉 短刀Tanto - Tokuho - 作 安吉 - 安吉 短刀

短刀

作安吉
22.1cm·正平
¥16,000
永楽堂
特別保存
Katana - Tokuho - 作 國光 - 新藤五国光 刀 特別保存刀剣Katana - Tokuho - 作 國光 - 新藤五国光 刀 特別保存刀剣

刀

作國光
63.1cm·鎌倉
¥7,500,000
刀剣杉田
特別保存
Katana - Tokuho - 作 正照 - (菊紋)法城寺越前守橘正照 (武蔵)(東海道)Katana - Tokuho - 作 正照 - (菊紋)法城寺越前守橘正照 (武蔵)(東海道)
拵付

刀

作正照
70.5cm·貞享
¥2,650,000
銀座誠友堂
特別保存
Katana - Tokuho - 作 國正 - 刀 [法城寺但馬守橘国正(良工)][日本美術刀剣保存協会]特別保存刀剣Katana - Tokuho - 作 國正 - 刀 [法城寺但馬守橘国正(良工)][日本美術刀剣保存協会]特別保存刀剣
拵付

刀

作國正
69.9cm·江戸
¥2,500,000
兵左衛門百観音堂
特別保存
Wakizashi - Tokuho - 作 長谷部派 - 長谷部国重<鎌倉時代後期の作>Wakizashi - Tokuho - 作 長谷部派 - 長谷部国重<鎌倉時代後期の作>

脇差

作長谷部派
26cm·南北朝
¥3,200,000
宝刀堂
特別保存
Katana - Tokuho - 作 爲繼 - 無銘 為継 刀Katana - Tokuho - 作 爲繼 - 無銘 為継 刀

刀

作爲繼
67.3cm·延文
¥1,200,000
Connoisseur Arms
重要
Tanto - Jūyō - 作 正重 - 千子正重 史実的な短刀 傑出した江戸中期一作金具拵付Tanto - Jūyō - 作 正重 - 千子正重 史実的な短刀 傑出した江戸中期一作金具拵付
拵付

短刀

作正重
28.18cm·室町
お問い合わせ
矢澤商会
保存
Tanto - Hozon - 作 相州派 - 鵜首造 短刀 正宗の末裔 相州綱広(新々刀) 拵入 刃渡り24.0cm 反り0cm 保存刀剣Tanto - Hozon - 作 相州派 - 鵜首造 短刀 正宗の末裔 相州綱広(新々刀) 拵入 刃渡り24.0cm 反り0cm 保存刀剣

短刀

作相州派
24cm·寛政
¥280,000

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