束稲図二所物 後藤光寿(花押) -Goto Mitsutoshi(Kao)- 小柄 全長96.9ミリ 幅14.2ミリ 重さ37.4グラム 笄 全長21.0センチ 幅12.2ミリ 重さ44.4グラム 江戸中期 The middle Edo period 附属 特別貴重小道具認定書、桐箱 後藤光寿は後藤宗家十一代を継いだ金工で、通乗と称しました。後藤太郎右衛門家の仙乗光晴の三男として生まれ、宗家十代廉乗の養子となり、元禄十年(1697)に宗家十一代を相続しています。室町時代以来続く後藤家の家彫の伝統を受け継ぎながら、元禄期に台頭した町彫の影響も取り入れた作風を展開した金工として知られ、東京国立博物館や静嘉堂をはじめとする美術館にも光寿銘の小柄・笄、二所物、三所物が所蔵されています。 本作は、赤銅魚子地に束ねた稲と、刈り取った稲を掛けた情景を高彫色絵によって表した小柄・笄の二所物です。緻密に打たれた魚子地を背景として、稲穂を金色絵で鮮やかに浮かび上がらせ、稲を支える部分を黒味のある赤銅地のまま表すことで、金と赤銅との明快な対照を生み出し、一本一本の稲穂から束を括る縄に至るまで細やかに彫り分けられ、小柄と笄それぞれに構図を変えながら、一具として統一された秋の実りの情景を構成しています。 小柄・笄ともに「後藤光寿(花押)」の銘を備え、裏面は全面を金で仕立てた豪華な造りとなっています。表の格調高い赤銅魚子地と金色絵、裏面の金との対照も美しく、後藤宗家の作に相応しい品格を感じさせ、旧認定ながら特別貴重小道具認定書が附属し、後藤光寿の在銘二所物として、意匠、技法、作者の格を併せて鑑賞できる魅力ある一作です。











後藤通乗
Mid Edo (1664-1721)
在銘
特別貴重
家彫 · 山城 · 1664-1721頃
現在3点販売中
後藤通乗光寿(ごとうみちのりみつひさ)は、後藤太郎右衛門家の仙乗光晴(せんじょうみつはる)の三男で、宗家七代顕乗(けんじょう)の孫にあたる。幼名を光雄、俗名を源之丞と称した。宗家十代廉乗(れんじょう)の嫡男である光嘉(みつよし)が若くして病歿したため、廉乗の娘と娶されて養子となり、名を四郎兵衛光寿と改めた。元禄十年(1697年)、養父廉乗の隠居に伴い、34歳で宗家十一代目を相続した。寛文四年(1664年)に生まれ、享保五年(1720年)に法体となって通乗と号したが、翌年の十二月二十七日に病を得て歿している。このため、通乗銘の使用は晩年の短い期間に限られ、作例は極めて少ない。後藤宗家は廉乗の時、京都から江戸に移って定住するが、通乗の時代は、元禄という世風に応じて台頭してきた町彫の影響を受け、家彫の伝統の上に新風を加味して時代の要求に応えている。
通乗の作風は、後藤家の伝統的な家彫を基盤としつつ、元禄期の華やかな世相を反映した新機軸を加味している点が特徴である。赤銅魚子地(しゃくどうななこじ)に高彫(たかぼり)を施し、金・銀・素銅などの色金を効果的に用いた色絵(いろえ)を得意とする。その彫口は濃やかで格調高く、鏨(たがね)使いは的確で、枝菊や秋草などの意匠を品良く表現する。また、扇子や宝船、龍虎豹、七福神など、多様な題材を手がけており、従来の家彫に動きや斬新な趣を加えるなど、意匠にも工夫が見られる。特に、人物表現においては、一人一人の姿態を異ならせ、動きのある構図を巧みに仕上げる力量を示す。総金(そうきん)と呼ばれる、金の薄板で全体をくるむ豪華な造り込みの小柄も手がけており、その作には量感があふれている。後藤家では五代徳乗の頃から鐔の作品が僅かながら見られたが、通乗の時から鐔を含めた刀装具の製作を積極的にはじめている。
通乗の作品は、後藤家の格調の高さを備えつつ、元禄期の華美な好みを反映した作風が評価されている。重要刀装具の指定を受けている作品には、「枝菊図三所物」「秋草に三日月図三所物」[[c:1]]「金這龍図三所物」「虎豹図三所物」「七福神図三所物」「宝尽図揃金具」などがあり、その多くが三所物(みところもの)である。これらの作品は、金・銀色絵の巧みな配色や、高彫の技術、構図の斬新さなどが評価されている。また、「狩野常信以下絵 後藤光寿彫之」[[c:2]]銘の恵比須天図小柄のように、狩野派の絵師と協力した作品も存在し、その作域の広さを示している。通乗銘の作は、晩年の短い期間に限られるため遺作は極めて少なく、資料的にも貴重である。
後藤通乗の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
家彫 · 山城
時期区分: 後藤宗家· 1573–1900
現在317点販売中
本作はNBTHKの旧鑑定書(貴重・特別貴重)を有しますが、これらは現在発行されておらず、信頼性に欠けるとされています。極めを確認するには、公的な鑑定機関(NBTHK・NTHKなど)への再提出による現代の鑑定をご検討いただけます。
お求めになられた商品とは異なる商品をお届けしてしまった場合や、表記内容と現物とに大きな隔たりなどがあった場合を除き、基本的に返品はお受けいたしません。返品をご要望の場合は、商品到着後3日以内に御連絡の上ご返送下さい。
束稲図二所物 後藤光寿(花押) -Goto Mitsutoshi(Kao)- 小柄 全長96.9ミリ 幅14.2ミリ 重さ37.4グラム 笄 全長21.0センチ 幅12.2ミリ 重さ44.4グラム 江戸中期 The middle Edo period 附属 特別貴重小道具認定書、桐箱 後藤光寿は後藤宗家十一代を継いだ金工で、通乗と称しました。後藤太郎右衛門家の仙乗光晴の三男として生まれ、宗家十代廉乗の養子となり、元禄十年(1697)に宗家十一代を相続しています。室町時代以来続く後藤家の家彫の伝統を受け継ぎながら、元禄期に台頭した町彫の影響も取り入れた作風を展開した金工として知られ、東京国立博物館や静嘉堂をはじめとする美術館にも光寿銘の小柄・笄、二所物、三所物が所蔵されています。 本作は、赤銅魚子地に束ねた稲と、刈り取った稲を掛けた情景を高彫色絵によって表した小柄・笄の二所物です。緻密に打たれた魚子地を背景として、稲穂を金色絵で鮮やかに浮かび上がらせ、稲を支える部分を黒味のある赤銅地のまま表すことで、金と赤銅との明快な対照を生み出し、一本一本の稲穂から束を括る縄に至るまで細やかに彫り分けられ、小柄と笄それぞれに構図を変えながら、一具として統一された秋の実りの情景を構成しています。 小柄・笄ともに「後藤光寿(花押)」の銘を備え、裏面は全面を金で仕立てた豪華な造りとなっています。表の格調高い赤銅魚子地と金色絵、裏面の金との対照も美しく、後藤宗家の作に相応しい品格を感じさせ、旧認定ながら特別貴重小道具認定書が附属し、後藤光寿の在銘二所物として、意匠、技法、作者の格を併せて鑑賞できる魅力ある一作です。











後藤通乗
Mid Edo (1664-1721)
在銘
特別貴重
家彫 · 山城 · 1664-1721頃
現在3点販売中
後藤通乗光寿(ごとうみちのりみつひさ)は、後藤太郎右衛門家の仙乗光晴(せんじょうみつはる)の三男で、宗家七代顕乗(けんじょう)の孫にあたる。幼名を光雄、俗名を源之丞と称した。宗家十代廉乗(れんじょう)の嫡男である光嘉(みつよし)が若くして病歿したため、廉乗の娘と娶されて養子となり、名を四郎兵衛光寿と改めた。元禄十年(1697年)、養父廉乗の隠居に伴い、34歳で宗家十一代目を相続した。寛文四年(1664年)に生まれ、享保五年(1720年)に法体となって通乗と号したが、翌年の十二月二十七日に病を得て歿している。このため、通乗銘の使用は晩年の短い期間に限られ、作例は極めて少ない。後藤宗家は廉乗の時、京都から江戸に移って定住するが、通乗の時代は、元禄という世風に応じて台頭してきた町彫の影響を受け、家彫の伝統の上に新風を加味して時代の要求に応えている。
通乗の作風は、後藤家の伝統的な家彫を基盤としつつ、元禄期の華やかな世相を反映した新機軸を加味している点が特徴である。赤銅魚子地(しゃくどうななこじ)に高彫(たかぼり)を施し、金・銀・素銅などの色金を効果的に用いた色絵(いろえ)を得意とする。その彫口は濃やかで格調高く、鏨(たがね)使いは的確で、枝菊や秋草などの意匠を品良く表現する。また、扇子や宝船、龍虎豹、七福神など、多様な題材を手がけており、従来の家彫に動きや斬新な趣を加えるなど、意匠にも工夫が見られる。特に、人物表現においては、一人一人の姿態を異ならせ、動きのある構図を巧みに仕上げる力量を示す。総金(そうきん)と呼ばれる、金の薄板で全体をくるむ豪華な造り込みの小柄も手がけており、その作には量感があふれている。後藤家では五代徳乗の頃から鐔の作品が僅かながら見られたが、通乗の時から鐔を含めた刀装具の製作を積極的にはじめている。
通乗の作品は、後藤家の格調の高さを備えつつ、元禄期の華美な好みを反映した作風が評価されている。重要刀装具の指定を受けている作品には、「枝菊図三所物」「秋草に三日月図三所物」[[c:1]]「金這龍図三所物」「虎豹図三所物」「七福神図三所物」「宝尽図揃金具」などがあり、その多くが三所物(みところもの)である。これらの作品は、金・銀色絵の巧みな配色や、高彫の技術、構図の斬新さなどが評価されている。また、「狩野常信以下絵 後藤光寿彫之」[[c:2]]銘の恵比須天図小柄のように、狩野派の絵師と協力した作品も存在し、その作域の広さを示している。通乗銘の作は、晩年の短い期間に限られるため遺作は極めて少なく、資料的にも貴重である。
後藤通乗の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
家彫 · 山城
時期区分: 後藤宗家· 1573–1900
現在317点販売中
本作はNBTHKの旧鑑定書(貴重・特別貴重)を有しますが、これらは現在発行されておらず、信頼性に欠けるとされています。極めを確認するには、公的な鑑定機関(NBTHK・NTHKなど)への再提出による現代の鑑定をご検討いただけます。
お求めになられた商品とは異なる商品をお届けしてしまった場合や、表記内容と現物とに大きな隔たりなどがあった場合を除き、基本的に返品はお受けいたしません。返品をご要望の場合は、商品到着後3日以内に御連絡の上ご返送下さい。