室町期の長船は二層の商いを営んだ。兵卒のための数打ち物と、注文主の俗名を銘に負う注文打ちである。末備前であっても、祐定の最上作は一派のいかなる時代の作にも劣らない。
Stock number:KA-070126Paper(Certificate): [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon TokenCountry(Kuni)・Era(Jidai): Bitchu(Okayama)・Early Muromachi period about 1394~Blade length(Cutting edge): 66.9cmCurve(SORI): 1.5cmWidth at the hamachi(Moto-Haba): 3.11cmThickness at the Moto-Kasane: 0.72cmWide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.45cmThickness at the Saki-Kasane: 0.55cmHabaki: One parts, Gold foil HabakiSword tang(Nakago): Sujikai file patternRivet Holes(Mekugiana): 2Length of Koshirae : about 99cmShape(Taihai): Shinogizukuri, Iorimune, Chu-kissakiJigane(Hada):Temper patterns(Hamon):Temper patterns in the point(Bohshi):Registration Card: Saga 1958【Additional Information】中国山地をはさんで山陰・山陽地方は、古来良質な鉄の産地として知られ、多数の刀工の存在が認められます。備中国は、隣国備前と並ぶ刀剣の産地であり、その歴史は平安時代から室町時代にまで及びます。刀工らは、同国高梁川下流域の子位荘(こいのしょう)の青江および万寿荘(ますのしょう)に居住して鍛刀し、青江派と称されます。通説として青江派の作は、鎌倉時代中期ごろまでを「古青江」、それ以降南北朝時代にかけてのものを「青江」と称して大別します。鎌倉時代初期には、後鳥羽院御番鍛冶として、古青江派の貞次、恒次、次家が向槌を務めました。青江の作風としては、匂口のしまった直調子のものと、逆丁子乱れのものとの二様が挙げられます。青江長次は、鎌倉時代中期の建治頃より記録があり、本作は、南北朝時代末期から室町時代初期の応永頃にかけて活躍した長次による作とみられます。体配は、大磨上無銘ながら、身幅確りと残って、反り程よく利き、切っ先が延びごころとなる刀姿です。鍛は板目詰み、地沸微塵に付いて、総体に乱れ映りが明瞭に立ち、そのほかに一部、刃寄りに筋状の映りが入って、所謂段映りの様相を見せます。刃文は匂出来、直ぐ調子に小乱れ、小丁子などが交じって処々逆がかり、乱れの間近くこずみ、刃中に小足、逆足頻りに入るなどして、匂口明るく冴えます。横手の手前辺から焼きを高め、帽子はそのまま乱れて、先尖り返ります。本刀は大磨上無銘で、青江長次に鑑せられた作です。よく澄んだ肌合いに段映りが見え、焼刃は直ぐ基調に小乱れ刃交じり、逆がかるなどして、明るく冴えた刃となります。同派の妙味がよく現れ、同工極めが首肯される出来口の名刀であります。白鞘、金着一重はばき、黒石目地笛巻塗鞘打刀拵、特別保存刀剣鑑定書。







備前伝 · 備中 · 1394-1428頃
藤代 Chu saku · 刀剣大鑑 上位39%
現在1点販売中
長次の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
在銘年紀作が示す、確実に活動していた年代
備前伝 · 備中
時期区分: 末青江· 1334–1500
現在3点販売中
末青江は備中青江派の最終局面にあたり、建武の頃を起点として南北朝時代を通じ、室町期へと連なる時期の作を指す。建武頃の年代色を示す守次の太刀から、文和・延文・貞治・康安・貞和といった年紀を有する次吉の諸作に至るまで、この区分の代表工は次直・次吉・守次・直次らであり、いずれも説示において南北朝時代中期の青江派を代表する刀工として並び称される。鎌倉時代末期から南北朝初期にかけての作と、延文を中心とする最盛期のそれとでは作風になお相違が認められ、後者において幅広く反りの浅い時代姿と締まって冴える刃境とが揃って表れる。鎌倉中期までの古青江、その後を承けた中青江の作域を受け継ぎつつ、南北朝の体配と地刃へと一派の風が移ろった段階がこの末青江である。 作風の核は段映りと匂口の締まりにある。地鉄は小板目に杢を交えてよくつみ、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、鎬寄りに乱れ映りが立ち、刃寄りに筋状の映りが二重三重に並んで段映りを形成する。短刀や脇指には澄肌や地斑調の肌合が交じり、ここに古青江以来の縮緬肌の系譜がうかがえる。刃文は直刃を基調に小互の目・角ばる互の目・小丁子を交え、処々逆がかり、小足・逆足・葉が繁く入り、匂勝ちに小沸がつき、匂口が締まって明るく冴える。次吉に直刃が多く、次直に華やかな逆丁子乱れが多いという二様の作域があり、いずれも匂口の締まりと冴えを身上とする。古青江が小沸出来で匂口のやや沈んだ直刃に小乱れを交え、精美な縮緬肌に段映りを見せたのに対し、末青江は身幅広く寸延びて重ねの薄い南北朝姿をとり、匂口の締まりと冴えをいっそう際立たせる。中青江の作と比しても、逆がかる刃と段映りの強調にこの期の特色が表れる。 鑑定の要点は、段映りと逆がかる刃、そして締まって冴える匂口の三点に置かれ、大筋違の鑢目もまた同派を分かつ手掛かりとなる。主要工としては直刃を得意とする次吉、逆丁子乱れを得意とする次直、建武頃の力強い体配を伝える守次、暦応の年紀に逆鏨鋭い長銘を残す直次が挙げられる。代表作には、延文二年紀の前田家伝来の脇指、康安二年紀の帽子を区際まで焼き下げた短刀、貞治の年紀を備えた脇指などがあり、無銘ながら大磨上げに南北朝の姿を伝え貞次・次吉と極められた優品も少なくない。塚本素山旧蔵の吉次在銘短刀のごとく、徳川家綱より姫路酒井家へ伝わった一口も知られ、伝来の確かさを併せ持つ作が末青江の到達点を示している。 詳しく見る →
室町時代の備前
室町期の長船は二層の商いを営んだ。兵卒のための数打ち物と、注文主の俗名を銘に負う注文打ちである。末備前であっても、祐定の最上作は一派のいかなる時代の作にも劣らない。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトNo cooling-off period or returns; refund only if the purchased sword is proven fake, capped at purchase price (excludes commission sales, accessories, auction items).
Stock number:KA-070126Paper(Certificate): [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon TokenCountry(Kuni)・Era(Jidai): Bitchu(Okayama)・Early Muromachi period about 1394~Blade length(Cutting edge): 66.9cmCurve(SORI): 1.5cmWidth at the hamachi(Moto-Haba): 3.11cmThickness at the Moto-Kasane: 0.72cmWide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.45cmThickness at the Saki-Kasane: 0.55cmHabaki: One parts, Gold foil HabakiSword tang(Nakago): Sujikai file patternRivet Holes(Mekugiana): 2Length of Koshirae : about 99cmShape(Taihai): Shinogizukuri, Iorimune, Chu-kissakiJigane(Hada):Temper patterns(Hamon):Temper patterns in the point(Bohshi):Registration Card: Saga 1958【Additional Information】中国山地をはさんで山陰・山陽地方は、古来良質な鉄の産地として知られ、多数の刀工の存在が認められます。備中国は、隣国備前と並ぶ刀剣の産地であり、その歴史は平安時代から室町時代にまで及びます。刀工らは、同国高梁川下流域の子位荘(こいのしょう)の青江および万寿荘(ますのしょう)に居住して鍛刀し、青江派と称されます。通説として青江派の作は、鎌倉時代中期ごろまでを「古青江」、それ以降南北朝時代にかけてのものを「青江」と称して大別します。鎌倉時代初期には、後鳥羽院御番鍛冶として、古青江派の貞次、恒次、次家が向槌を務めました。青江の作風としては、匂口のしまった直調子のものと、逆丁子乱れのものとの二様が挙げられます。青江長次は、鎌倉時代中期の建治頃より記録があり、本作は、南北朝時代末期から室町時代初期の応永頃にかけて活躍した長次による作とみられます。体配は、大磨上無銘ながら、身幅確りと残って、反り程よく利き、切っ先が延びごころとなる刀姿です。鍛は板目詰み、地沸微塵に付いて、総体に乱れ映りが明瞭に立ち、そのほかに一部、刃寄りに筋状の映りが入って、所謂段映りの様相を見せます。刃文は匂出来、直ぐ調子に小乱れ、小丁子などが交じって処々逆がかり、乱れの間近くこずみ、刃中に小足、逆足頻りに入るなどして、匂口明るく冴えます。横手の手前辺から焼きを高め、帽子はそのまま乱れて、先尖り返ります。本刀は大磨上無銘で、青江長次に鑑せられた作です。よく澄んだ肌合いに段映りが見え、焼刃は直ぐ基調に小乱れ刃交じり、逆がかるなどして、明るく冴えた刃となります。同派の妙味がよく現れ、同工極めが首肯される出来口の名刀であります。白鞘、金着一重はばき、黒石目地笛巻塗鞘打刀拵、特別保存刀剣鑑定書。







備前伝 · 備中 · 1394-1428頃
藤代 Chu saku · 刀剣大鑑 上位39%
現在1点販売中
長次の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
在銘年紀作が示す、確実に活動していた年代
備前伝 · 備中
時期区分: 末青江· 1334–1500
現在3点販売中
末青江は備中青江派の最終局面にあたり、建武の頃を起点として南北朝時代を通じ、室町期へと連なる時期の作を指す。建武頃の年代色を示す守次の太刀から、文和・延文・貞治・康安・貞和といった年紀を有する次吉の諸作に至るまで、この区分の代表工は次直・次吉・守次・直次らであり、いずれも説示において南北朝時代中期の青江派を代表する刀工として並び称される。鎌倉時代末期から南北朝初期にかけての作と、延文を中心とする最盛期のそれとでは作風になお相違が認められ、後者において幅広く反りの浅い時代姿と締まって冴える刃境とが揃って表れる。鎌倉中期までの古青江、その後を承けた中青江の作域を受け継ぎつつ、南北朝の体配と地刃へと一派の風が移ろった段階がこの末青江である。 作風の核は段映りと匂口の締まりにある。地鉄は小板目に杢を交えてよくつみ、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、鎬寄りに乱れ映りが立ち、刃寄りに筋状の映りが二重三重に並んで段映りを形成する。短刀や脇指には澄肌や地斑調の肌合が交じり、ここに古青江以来の縮緬肌の系譜がうかがえる。刃文は直刃を基調に小互の目・角ばる互の目・小丁子を交え、処々逆がかり、小足・逆足・葉が繁く入り、匂勝ちに小沸がつき、匂口が締まって明るく冴える。次吉に直刃が多く、次直に華やかな逆丁子乱れが多いという二様の作域があり、いずれも匂口の締まりと冴えを身上とする。古青江が小沸出来で匂口のやや沈んだ直刃に小乱れを交え、精美な縮緬肌に段映りを見せたのに対し、末青江は身幅広く寸延びて重ねの薄い南北朝姿をとり、匂口の締まりと冴えをいっそう際立たせる。中青江の作と比しても、逆がかる刃と段映りの強調にこの期の特色が表れる。 鑑定の要点は、段映りと逆がかる刃、そして締まって冴える匂口の三点に置かれ、大筋違の鑢目もまた同派を分かつ手掛かりとなる。主要工としては直刃を得意とする次吉、逆丁子乱れを得意とする次直、建武頃の力強い体配を伝える守次、暦応の年紀に逆鏨鋭い長銘を残す直次が挙げられる。代表作には、延文二年紀の前田家伝来の脇指、康安二年紀の帽子を区際まで焼き下げた短刀、貞治の年紀を備えた脇指などがあり、無銘ながら大磨上げに南北朝の姿を伝え貞次・次吉と極められた優品も少なくない。塚本素山旧蔵の吉次在銘短刀のごとく、徳川家綱より姫路酒井家へ伝わった一口も知られ、伝来の確かさを併せ持つ作が末青江の到達点を示している。 詳しく見る →
室町時代の備前
室町期の長船は二層の商いを営んだ。兵卒のための数打ち物と、注文主の俗名を銘に負う注文打ちである。末備前であっても、祐定の最上作は一派のいかなる時代の作にも劣らない。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトNo cooling-off period or returns; refund only if the purchased sword is proven fake, capped at purchase price (excludes commission sales, accessories, auction items).