説明

番号:AS26006 脇差:白鞘、拵え付き(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣) 銘:無銘(長船近景) (新刀分類では上々作、良位業物) (弊社では刀剣の出来を最高作、上々作、上作、普通作の四段階に分類しております。本作は無銘(長船近景)として上々作にランクされる作品です。) ハバキ:金着二重 長さ:50.6 cm (1尺6寸7分) 反り:0.9 cm (3分) 目釘穴:2個 元幅:2.27 cm 先幅:1.98 cm 重ね:0.55 cm 刀身重量:410 g 時代:鎌倉時代後期 元応頃(1319年頃) 形状:摺上げ無銘。表裏に棒樋と添樋を掻き通す。 地鉄:映りが現れる。 刃文:匂出来の逆丁子。帽子は丸く返る。 特徴:近景は鎌倉時代末期に活躍した備前国長船派の刀工で、長光の子と伝えられ、左兵衛尉と称した。嘉元から建武頃にかけての作品が残されている。 拵: 鍔:赤銅地、鶴文透し。 縁:赤銅魚子地、桐紋を高彫し金色絵。 頭:水牛角。 鞘:黒呂色塗鞘、江戸時代の革包み付き。 目貫:赤銅地、鳳凰の図を高彫し金色絵。 笄:赤銅魚子地、三つ桐紋を高彫。 小柄:赤銅魚子地、三つ桐紋を高彫。 歴史的背景: 元応元年(1319年)は、後醍醐天皇の即位に伴う改元が行われた年であり、大徳寺の開創(諸説あり)など、鎌倉幕府と朝廷の緊張が徐々に高まりつつあった鎌倉時代末期にあたります。 日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣 葵美術評価鑑定書:全身押し形 ※価格に送料は含まれません。 オークション開始価格:2,100,000円

Wakizashi: Mumei(Unsigned)(Osafune Chikakage).(NBTHK Tokubetsu Hozon Token)
Tokuho

Wakizashi: Mumei(Unsigned)(Osafune Chikakage).(NBTHK Tokubetsu Hozon Token)

脇差

¥2,100,000

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仕様

長さ

50.6 cm

反り

0.9 cm

元幅

2.27 cm

先幅

1.98 cm

作者について

Osafune Chikakage近景

1 国宝3 重要文化財4 重要美術品14 特別重要刀剣64 重要刀剣

近景は、一門の中で景光に最も近く立つ工である。「長光の門人と伝え」、現存する年紀は鎌倉時代末期の正和・文保から南北朝時代初期の貞和に及び、活躍期を景光とほぼ同じくして少しく後輩にあたる。景光の在銘作の中には近景と全く同調の銘振りのものがあり、近景が代銘したものとみられるなど、「両者の関係は極めて密接であったものと推察される」。近景を知るとは、まず、仕えた名手との僅かな違いを知ることである。 姿は鎌倉時代末期の備前太刀の典型で、磨上ながらも腰反りが高くつき、先へも反りが加わり、中鋒に結ぶ。身幅は尋常ないしやや広く、南北朝に傾く晩年の作は身幅広く長寸となり、薙刀直しや大鋒のものもある。地鉄は板目に杢・流れ肌を交えてやや肌立ちごころとなり、地沸が微塵に厚くつき、地景が入り、乱れ映りが鮮明に立つ。処々地斑調の肌合を交えることもある。 景光の精良でよく詰んだ肌合に対して、近景はやや肌立ち、時に大肌を交えてやや不揃いの鍛えとなる点が一つの別である。もっとも出来のよいものは、説明書がいう通り「地がねが常に比して細かで精緻」であり、地鉄そのものの美しさは特筆すべきものがある。刃文は直刃・中直刃を基調に小丁子・小互の目・片落ち風の互の目などを交え、総体に逆がかり、足・葉がよく入って逆足を見せ、匂口明るく小沸つき、金筋・砂流しがかかる。逆がかる刃と肌立つ鍛えは、景光と分かつ確かな手掛かりとなる。 帽子こそ旧来の見立てが誤った所であり、また資料の最も明快な所である。最も多いのは小丸で、横手上で立ち上がって浅く返るものが多く、「帽子浅くのたれ込み小丸」と記される。これに「帽子の先が尖りごころとなるもの」が次ぎ、さらに焼詰めとなるものや、薙刀直しに見るように「帽子乱れ込み、焼詰め風となる」ものがある。旧説のいう誇張された三作帽子は一部の作の誇張に過ぎず、section単位の事実は小丸を主調に尖り・焼詰め・乱れ込みを交える帽子であって、実用の鑑定はこれを携えるべきである。 収集の観点では、近景は藤代の極めで上々作に列する。沸は景光に見ないほど強く、銘は逆鏨で切られ、「逆鏨を多用した銘字も典型的である」と評される。これが地刃の見どころと併せて資料的な決め手となる。指定作は確かで層も厚く、国宝一口・重要文化財三口を数え、特別重要・重要の各刀剣を多く擁する。その所伝は上杉謙信および上杉家、徳川将軍家、伊達家など第一級の諸家に及んでいる。近景は景光の不可欠な影であり、景光をほぼ完璧に映すその手こそ、かの長船の大工房がいかに緊密であったかの何よりの証である。

刀剣商

葵美術

aoijapan.com

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