説明

重要美術品 太刀銘 雲生 上総国大多喜藩主 大河内家伝来 4月 27, 2022 商品名 重要美術品 太刀銘 雲生 上総国大多喜藩主 大河内家伝来 銘 雲生 作者 備前国宇甘郷 雲生 時代 鎌倉時代末期 伝来 上総国大多喜藩主 大河内家 指定 昭和9年3月20日 文部省 鑑定書 重要美術品 価格 刃長 73.63糎 反り 2.12糎 元幅 2.9糎 元重 0.55糎 先幅 1.8糎 鋒長 2.8糎 茎長 20.3糎 茎反り 僅か 形状 鎬造り、庵棟、身幅ほぼ尋常、磨上なれど反り高く、踏張り残り、元幅と先幅に開きあり、中鋒やや詰まる。 鍛 板目に杢交り、地班入り、総体に肌目が立ち、乱れ写り鮮明に立つ。 刃文 直刃調に浅くのたれかかり、小互の目と小丁子ごころの刃・角ばる刃など交り、処々楔状の尖り刃が見られ、逆足・葉頻りに入り、刃中淡く二重刃風を呈するところあり、小沸よくつき、砂流し・金筋かかる。 帽子 直ぐに大丸風で返りが短い。 彫物 茎 磨上、先切り、鑢目大筋違、目釘孔二。 説明 雲生・雲次・雲重ら宇甘派の刀工は、皆その名に(雲)を冠するところから雲類と呼ばれる。宇甘の地は備前国でも長船より遥か西北方、備中国に近接する所に位置し、現在の御津郡御津町に当る。青江物の風情が加味されている点が興味深く、このことは上記の地理的な条件からも肯けよう。つまり、板目にめだって杢が交り肌目が立って地班を交える肌合や、写りを助成する暗帯部が判然としかも不規則に表れるところ、直刃に逆足を交え刃中に葉と滲んだような島刃が頻繁にかかる点、また刃方を厚く造込んだ茎・大筋違の鑢目・逆鏨の強調された銘字などは青江に共通するものである。しかし一方で輪反りの太刀姿や帽子を直ぐにいかにも丸く焼くところには京風が一部混在している点があって注目される。雲次には(備前国住雲次)・(備前国住人雲次)などの長銘と二字銘の双方が見られ、何れも目釘孔の下ほぼ中央に切るが、雲生には長銘は稀であり、多くは二字銘を目釘孔の上棟寄りに切るのが通常である。(校正古刀銘鑑)に拠れば、雲生には三代あって、初代を乾元頃、二代を文保頃、三代を貞治頃とし、初代雲生の子に初代雲次、二代雲生の子に初代雲重があり、以後雲次に三代、雲重には二代があったとしている。この系譜の細かな代別がどこまで正鵠かは明確にし難く,後考に俟つべきであるが、雲生で貞治頃と鑑せられる作は未だ見たことがない。雲生には年紀作が無いが、作風・銘振りから雲次よりも古びてみえるものが存在すること、雲次に正和・文保・建武の年紀があり、また雲重に文和・貞治・応安があることからして、年代的に雲生ー雲次ー雲重と言う流れは無理のなくぃところである。雲生と雲次の作風は当時の真長・景光などの長船派主流にも似るが、 野趣が感ぜられ、地刃の態および茎の状に備中例で、(生)を(雲)に比して右側に寄せて切る手癖が窺える。雲生の数少ない長銘(備前国住雲生)・(備前国宇甘郷雲生)・(雲生 備前国住人)を見ると、(国)の字のクニ構えの中が雲次や雲重の如く王や玉にならないのが知られる。雲生の刃文には焼きの低い手がある半面、本作のように焼きの目立って高ものもあり、雲生の見どころの一つとされる焼落しを見せるものは前者である。この太刀は上総国大多喜藩主、大河内家(持高二万石・子爵)に伝来したもので、雲生の特色をよく示し、出来栄え・保存ともに屈指の一口である。 広島城古刀名品展、日本刀大鑑古刀二177頁、刀影摘録772頁、木屋押型八折、 名品刀絵図聚成139頁、刀剣美術 昭和59年1月号口絵等所載 このフィールドは空白のままにしてください 江州屋刀剣店 更新情報メール登録 受信ボックスか迷惑メールフォルダを確認して購読手続きを完了してください。 Please check the Inbox or Junk Email and complete the subscription process. Prev Previous 重要刀剣 荘司筑前大掾大慶直胤(花押) Next 🔶特別重要刀剣(一ッ葉葵紋)主馬首一平藤原朝臣安代 享保12年3月吉日於薩刕給黎郡作之 Next お問い合わせ ご購入・鑑定・買い取り・売買については、以下の番号もしくはメールまでお問い合わせください。 0749-42-2736 090-3162-7641 お問い合わせフォーム 読み物と知識 刀剣を鑑定する方法について 刀剣鑑定書の種類とランク 日本刀の取り扱い方法 日本刀の所持について 日本刀の種類 プライバシーポリシー カテゴリー 刀剣 鐔 太刀 刀 脇差 縁頭 重要美術品 特別重要刀剣 重要刀剣 保存刀装具 特別貴重小道具 最近の投稿 特別保存刀剣 刀銘 水心子正次(花押) 天保十二年仲春 特別保存刀

重要美術品 太刀銘 雲生 上総国大多喜藩主 大河内家伝来
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重要美術品 太刀銘 雲生 上総国大多喜藩主 大河内家伝来

太刀

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仕様

長さ

73.63 cm

反り

2.12 cm

元幅

2.9 cm

先幅

1.8 cm

作者について

Ukai Unsho雲生

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鎌倉時代末期から南北朝期にかけて、備前国宇甘庄(後に鵜飼とも書く)に雲生・雲次・雲重らの刀工が居住した。説明書はその居住地から一派を宇甘派あるいは鵜飼派と呼び、皆名に「雲」の字を冠することから雲類とも呼称する。雲生はこの派の「事実上の祖」と明記される工である。年紀作は現存せず、銘鑑は初代を乾元・嘉元(一三〇二〜〇六)頃に置き、その活躍年代は正和・文保・建武の年紀を有する雲次の作によって定まる。伝えでは雲次とともに上京して山城鍛冶に鍛刀を学び、「後醍醐天皇の御番鍛冶」を勤めたといい、本間は鎺下に「十六葉の菊花紋」を刻した極めて稀な作が宮中との関係を考えさせると述べる。一派の作風については「備前伝の中に山城風が混在」し、さらに隣国備中青江派の影響も少なからず受けて、「備前物中異色の存在」と評される。藤代の位列は上作である。 見どころの第一は反りである。細身で踏張りつき小鋒の太刀姿に反りは高く、均整のとれた輪反り(華表反り)を呈し、生ぶ茎在銘の太刀について説明書は「同時代の長船物が腰反りであるのに対して輪反りを呈している」と記す。直刃を得意とし、細直刃ないし中直刃を基調に小互の目・小丁子・浅いのたれを交える。足は青江風に逆がかって逆足が入り、処々くさび状の陰の尖り刃を交える。匂口は締まりごころに小沸つき、時に沈み、金筋・砂流しが細かにかかる。間々元に僅かの焼落しがあり、「元の焼落しは雲生の個性」と云えるとされる。帽子は丸く返って尖らず、青江気質を湛えた作にあっても「帽子が尖らず」丸みを呈するところに同工の特色が窺えるという。銘は目釘孔の上、棟寄りの二字銘で、「生」を「雲」に比して右側に寄せて切るのが手癖であり、本間は比較的大振りのこの手の銘を初代と鑑している。 鍛えは板目、処々小板目に約み、杢を交え、地沸つき、地景細かに入り、乱れ映りが立つ。就中「指の腹で押したような雲類独特の黒い地斑映り」が同派の見どころであり、かな色はやや黒みがかる。本間は、鎌倉末期の備前物でありながら地刃に沸づくこと、また「まま極めて長船物以上に鮮明な映り」のあるものが見られることを見処に挙げる。 説明書は「代表的作風は二様あって」と明記する。一様は板目・杢が立ち、直刃に小乱れを交えて逆ごころあり、沸ついて砂流しのかかるもの、今一様は小板目がよく約み、地映りが殊に判然として直刃の匂口の締まるものである。第七回特別重要の生ぶ茎の太刀は前者に属し、「指で押した様な古調な映り」が看取される。この二様の外に、より強い作域がある。「雲生の作風は焼きの低いやや働きの寂しいものが多く」、他には焼幅がやや広く足・葉の目立つ沸の強くついた雲次にも通じるものが知られ、第二十一回特別重要の折返銘の刀は正にその力強い作域を示す。稀に大和ごころを加味して沸のやや強いものもある。工人については少なくとも二代の存在が認められ、二代は文保あるいは建武頃に置かれ、銘鑑は初代雲次をその子(一説に弟)と伝える。長銘は稀で、「備前国雲生」と銘した短刀は「他に類例が殆ど無く」、資料性の高い貴重な銘とされる。 備前の中での座標は説明書自身の言葉に尽きる。一派の出来は反り格好を始めとして備前物の中で「最も京物に近い」といわれ、個々の作は来物や隣国青江に紛れることがある。直刃は京物の格に達しつつ、足は青江風に逆がかる。しかも地には鮮明な乱れ映りが立って生国備前の趣が濃く、青江気質を帯びた作でも帽子は丸く返る。下流については、判者は焼きで一派を分かつ。雲生は焼きが低く働きがやや寂しく、雲次は焼幅広く沸強く足・葉が目立つ。雲生の力強い作は雲次に近づくと読まれ、一派は雲重らに続く。 指定を受けた作は七十四口を数える。うち六口は重要文化財として伝存し、戦前の重要美術品九口には、「上杉景勝御手選び三十五腰」の一振りに数えられて上杉家に伝来した菊紋の太刀、岩崎小弥太旧蔵で現在静嘉堂文庫美術館の長寸生ぶ茎の太刀、徳川家達から佐野美術館に渡った細身の太刀が含まれる。特別重要刀剣と重要刀剣は合わせて五十七口に及び、第二十一回特別重要の折返銘の刀、第七回特別重要の生ぶ茎の太刀がその代表である。鎌倉末期の備前工としては在銘が多く、ここでは在銘三十八口に対して無銘三十四口、ほとんどが二字銘である。伝来の録された作は十口あり、第十二回特別重要の太刀は長州毛利家の庶流右田毛利家に伝来し、浅野家伝来の一刀には延宝四年本阿弥光常代金子拾枚の折紙が附帯し、ほかに大河内家・皇室を経たものがある。重要文化財と美術館蔵の諸作が市に出ることはない。蒐集家が現実に相見えるのは重要刀剣の磨上無銘の刀か在銘の太刀であり、上杉景勝が選んだような生ぶ在銘の太刀が市に現れることは稀であって、現れれば斯界の出来事となる。

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