石黒派 山道図 【概要】 四分一地 竪丸形 小柄穴一 四分一(しぶいち)とは、銅に二十五パーセントの銀を混ぜ合わせた合金で、独特の朧げな銀灰色を呈します。本作は渦巻状の文様によって「山道」を表現しています。作者の野田政明は、江戸時代後期に活躍した石黒政常(1760-1828)の門人です。 ※アンティーク品につき、状態については必ず写真にてご確認ください。 【鐔(つば)とは】 鐔は日本刀の拳を守るための護具です。格式高い武士は、鐔をはじめとする美しい刀装具で刀を飾り立てました。特に鐔の表側は、街を歩く際などに他者の目に触れやすいため、より装飾性の高い意匠が施される傾向にあります。 【なぜ武士にとって刀装具が重要だったのか】 日本刀の拵(外装)には、鐔、目貫、縁頭など、多種多様な装飾が施されています。日本刀は武器であると同時に、持ち主の身分や人格、信念を象徴するものでもありました。現代で例えるなら、スマートフォンのケースやアクセサリーのような側面もあったと言えるでしょう。 ぜひ写真を拡大してご覧ください。そこには鉄や銅、金・銀・色金(いろがね)などを駆使した、日本の伝統的な彫金技術の粋が凝縮されています。鐔一つをとっても、その造形や重量感は千差万別です。刀本体と共に時代を生き抜いてきた刀装具は、刀剣そのものに匹敵する価値を持つこともあります。一見すると控えめな部品ですが、こうした細部にまでこだわりを持つことこそが、真の愛刀家・数寄者への第一歩と言えるでしょう。 ————————————————————————————————————— 【運営元について】 サムライミュージアムは東京に拠点を置き、侍の歴史に関する古美術品を展示しています。当オンラインショップでは、日本文化や職人技に興味をお持ちの方へ向けて、刀剣・鎧、刀装具、伝統工芸品などを取り扱っております。 【お支払い方法】 Stripe(クレジットカード)またはPaypalをご利用いただけます。その他の決済方法をご希望の場合はお問い合わせください。日本円または米ドルでの決済が可能です(価格は日本円を基準とし、米ドル価格は為替レートに基づき自動計算されます)。 【配送期間】 通常、日本郵便のEMS(国際スピード郵便)にて発送いたします。ご注文からお届けまで通常5〜14日ほどかかります。現在、米国およびオーストラリア向けはEMSが一時停止しているため、DHLを利用いたします。EMSまたはDHLでの発送が可能な地域については、国際配送料は無料です。 発送後、追跡番号をメールにてお知らせいたします。メールアドレスにお間違いのないようご注意ください。 ※社会情勢により配送に遅延が生じる場合がございます。詳細は個別にお問い合わせください。 【状態の確認について】 細部までご確認いただけるよう、高解像度の写真を掲載しております。別角度からの写真をご希望の場合は、お気軽にお申し付けください。ご納得いただいた上でご購入いただけるよう、誠心誠意対応させていただきます。 お客様に喜んでいただけることが私どもの願いです。 【鐔の鑑賞について】 鐔は刀装具の一部ではありますが、最も見応えのある箇所の一つです。刀身とは異なり、手入れや取り扱いのリスクが比較的少なく、保管場所も取りません。そのため、コレクションの入門としても最適です。ここでは、あなたの生活を彩る鑑賞方法をいくつかご提案いたします。





石黒派
江戸
在銘
町彫 · Edo
現在22点販売中
石黒派は、江戸時代後期に江戸で隆盛した町彫の一流派である。開祖の石黒政常は宝暦十年に生まれ、柳川直政の門人加藤直常に学び、のちに直政にも師事して独立した。両師の名から「政」と「常」の一字ずつを取って政常と名乗ったと伝えられる。日本橋の呉服町に住し、雅号を東嶽子(のち東岳子)といい、文政十一年に没した。その門下からは政美、政明をはじめ、是常、政英、政広ら多くの上手が輩出し、子の是常、政美の子で是常に学んだ是美らへと技が受け継がれて、同家は明治まで代々栄えた。横谷・柳川系列に連なりながらも、政常が柳川家の作風を脱し、花鳥図に独自の工夫を凝らして一派の作風を確立した点に、石黒派の起源がある。 石黒派の作風は、その時代の好尚を端的にあらわして成功しており、花鳥を主題とした濃艶な絵画的世界を高彫色絵で展開する点を一門共通の標識とする。多くは赤銅魚子地を高彫とし、金を主に銀、朧銀、素銅、四分一、茶四分一、緋色銅など多彩な色金を駆使した色絵を施す。なかでも緋色銅を効果的に用いるところが、政美をはじめ一門の上手達の見どころである。画題としては鳥を得意とし、鷹などの猛禽は初代政常以来のお家芸であり、孔雀は政美、雉子や錦鶏鳥は政明が得意とした。政常の彫は実直細密で磨きも綺麗に気品があり、空間を巧みに生かした清澄な気韻に満ちる。これを承けて政美は写実的な構図に細心の注意をはらい、裏面に空間を大きくとって流水を配するなど画面に奥行を計り、政常と双璧と称される政明は写生に徹した描写と一段と華やかな色絵を個性とした。是常は老梅の幹や猛禽の姿を力強く表現し、平肉を貶して遠近感を出す工夫を見せ、是美は緋色銅・銀・素銅を巧みに用いた色彩感覚に秀でた。華麗でありながら卑しさに陥らぬところに、一門に共通する技量の高さがある。 石黒派の作品は、町彫の雄として豪華精巧に仕上げた優品として高く評価されている。政常の作は華麗典雅のなかに武士好みの勇猛さを内包し、後藤家の家彫を研究して我物とした作も見られる。政美の作は緻密な彫技と豪華な彩色において本領を発揮した逸品とされ、政明の作は花鳥図を金工技術の限りを尽くして展開し、見る者に驚きを与える魅力をもつ。是常の作は壮厳華麗で堅実な彫法を示し、石黒派を研究する上で貴重な作とされ、是美の作は細緻な鏨法と豪華な色絵を見事に融合させた会心の作と評される。錦鶏鳥に見られる華麗さは当時流行の錦絵にも通じるものがあり、一門が日本人好みの花鳥図を高い品格をもって展開した点に、石黒派の独壇場たる所以がある。かくして石黒派は、横谷・柳川の古典を受け継ぎつつ、これを濃麗な絵画的世界へと昇華させた一流として、江戸金工史上に確固たる位置を占めている。 詳しく見る →
販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
Returns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
石黒派 山道図 【概要】 四分一地 竪丸形 小柄穴一 四分一(しぶいち)とは、銅に二十五パーセントの銀を混ぜ合わせた合金で、独特の朧げな銀灰色を呈します。本作は渦巻状の文様によって「山道」を表現しています。作者の野田政明は、江戸時代後期に活躍した石黒政常(1760-1828)の門人です。 ※アンティーク品につき、状態については必ず写真にてご確認ください。 【鐔(つば)とは】 鐔は日本刀の拳を守るための護具です。格式高い武士は、鐔をはじめとする美しい刀装具で刀を飾り立てました。特に鐔の表側は、街を歩く際などに他者の目に触れやすいため、より装飾性の高い意匠が施される傾向にあります。 【なぜ武士にとって刀装具が重要だったのか】 日本刀の拵(外装)には、鐔、目貫、縁頭など、多種多様な装飾が施されています。日本刀は武器であると同時に、持ち主の身分や人格、信念を象徴するものでもありました。現代で例えるなら、スマートフォンのケースやアクセサリーのような側面もあったと言えるでしょう。 ぜひ写真を拡大してご覧ください。そこには鉄や銅、金・銀・色金(いろがね)などを駆使した、日本の伝統的な彫金技術の粋が凝縮されています。鐔一つをとっても、その造形や重量感は千差万別です。刀本体と共に時代を生き抜いてきた刀装具は、刀剣そのものに匹敵する価値を持つこともあります。一見すると控えめな部品ですが、こうした細部にまでこだわりを持つことこそが、真の愛刀家・数寄者への第一歩と言えるでしょう。 ————————————————————————————————————— 【運営元について】 サムライミュージアムは東京に拠点を置き、侍の歴史に関する古美術品を展示しています。当オンラインショップでは、日本文化や職人技に興味をお持ちの方へ向けて、刀剣・鎧、刀装具、伝統工芸品などを取り扱っております。 【お支払い方法】 Stripe(クレジットカード)またはPaypalをご利用いただけます。その他の決済方法をご希望の場合はお問い合わせください。日本円または米ドルでの決済が可能です(価格は日本円を基準とし、米ドル価格は為替レートに基づき自動計算されます)。 【配送期間】 通常、日本郵便のEMS(国際スピード郵便)にて発送いたします。ご注文からお届けまで通常5〜14日ほどかかります。現在、米国およびオーストラリア向けはEMSが一時停止しているため、DHLを利用いたします。EMSまたはDHLでの発送が可能な地域については、国際配送料は無料です。 発送後、追跡番号をメールにてお知らせいたします。メールアドレスにお間違いのないようご注意ください。 ※社会情勢により配送に遅延が生じる場合がございます。詳細は個別にお問い合わせください。 【状態の確認について】 細部までご確認いただけるよう、高解像度の写真を掲載しております。別角度からの写真をご希望の場合は、お気軽にお申し付けください。ご納得いただいた上でご購入いただけるよう、誠心誠意対応させていただきます。 お客様に喜んでいただけることが私どもの願いです。 【鐔の鑑賞について】 鐔は刀装具の一部ではありますが、最も見応えのある箇所の一つです。刀身とは異なり、手入れや取り扱いのリスクが比較的少なく、保管場所も取りません。そのため、コレクションの入門としても最適です。ここでは、あなたの生活を彩る鑑賞方法をいくつかご提案いたします。





石黒派
江戸
在銘
町彫 · Edo
現在22点販売中
石黒派は、江戸時代後期に江戸で隆盛した町彫の一流派である。開祖の石黒政常は宝暦十年に生まれ、柳川直政の門人加藤直常に学び、のちに直政にも師事して独立した。両師の名から「政」と「常」の一字ずつを取って政常と名乗ったと伝えられる。日本橋の呉服町に住し、雅号を東嶽子(のち東岳子)といい、文政十一年に没した。その門下からは政美、政明をはじめ、是常、政英、政広ら多くの上手が輩出し、子の是常、政美の子で是常に学んだ是美らへと技が受け継がれて、同家は明治まで代々栄えた。横谷・柳川系列に連なりながらも、政常が柳川家の作風を脱し、花鳥図に独自の工夫を凝らして一派の作風を確立した点に、石黒派の起源がある。 石黒派の作風は、その時代の好尚を端的にあらわして成功しており、花鳥を主題とした濃艶な絵画的世界を高彫色絵で展開する点を一門共通の標識とする。多くは赤銅魚子地を高彫とし、金を主に銀、朧銀、素銅、四分一、茶四分一、緋色銅など多彩な色金を駆使した色絵を施す。なかでも緋色銅を効果的に用いるところが、政美をはじめ一門の上手達の見どころである。画題としては鳥を得意とし、鷹などの猛禽は初代政常以来のお家芸であり、孔雀は政美、雉子や錦鶏鳥は政明が得意とした。政常の彫は実直細密で磨きも綺麗に気品があり、空間を巧みに生かした清澄な気韻に満ちる。これを承けて政美は写実的な構図に細心の注意をはらい、裏面に空間を大きくとって流水を配するなど画面に奥行を計り、政常と双璧と称される政明は写生に徹した描写と一段と華やかな色絵を個性とした。是常は老梅の幹や猛禽の姿を力強く表現し、平肉を貶して遠近感を出す工夫を見せ、是美は緋色銅・銀・素銅を巧みに用いた色彩感覚に秀でた。華麗でありながら卑しさに陥らぬところに、一門に共通する技量の高さがある。 石黒派の作品は、町彫の雄として豪華精巧に仕上げた優品として高く評価されている。政常の作は華麗典雅のなかに武士好みの勇猛さを内包し、後藤家の家彫を研究して我物とした作も見られる。政美の作は緻密な彫技と豪華な彩色において本領を発揮した逸品とされ、政明の作は花鳥図を金工技術の限りを尽くして展開し、見る者に驚きを与える魅力をもつ。是常の作は壮厳華麗で堅実な彫法を示し、石黒派を研究する上で貴重な作とされ、是美の作は細緻な鏨法と豪華な色絵を見事に融合させた会心の作と評される。錦鶏鳥に見られる華麗さは当時流行の錦絵にも通じるものがあり、一門が日本人好みの花鳥図を高い品格をもって展開した点に、石黒派の独壇場たる所以がある。かくして石黒派は、横谷・柳川の古典を受け継ぎつつ、これを濃麗な絵画的世界へと昇華させた一流として、江戸金工史上に確固たる位置を占めている。 詳しく見る →
販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
Returns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.