説明

Ginza Choshuya 東京都中央区銀座3-10-4 月–土 9:30–17:30 Quarter-shape Polished Ground, High-inlaid Overglaze Packaged in a special paulownia wood box 我が国の羽衣伝承に題を得た、名工赤(せき)文(ぶん)の豪華な作品。深みのある四分(しぶ)一(いち)地を平滑に仕上げ、松の枝に掛けられた羽衣のみを、ふっくらとした高彫に金銀赤銅素銅の色絵とし、微細で精密な鏨を加えて美しく表現している。 羽衣は鶴などの渡り鳥が素材の伝承。この羽衣図でも�赤銅の黒と銀の白を巧みに組み合わせて鶴の翼を表意している。さらに風に流れるように長い尾羽根を描いて鳳凰伝説をも思わせる意匠としている。美しさの際立つ作品である。

羽衣図小柄 銘 遊洛斎赤文(花押)小柄赤文
Tokuho

羽衣図小柄 銘 遊洛斎赤文(花押)小柄赤文

小柄

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作者について

Hamano Sekibun赤文

8 重要刀剣

桂野赤文は寛政二年(1790年)越後国村上に生まれ、青年時代に出府して浜野家に学んだと伝えられる。また、その遊洛斎の号から京都で修業したとも推測される。文政七年(1824年)に庄内藩酒井家の抱え工となり、弘化二年(1845年)以後鶴岡に定住し、明治八年(1875年)同地で八十七歳で歿している。 赤文の作は鐔が多く、地がねには鉄と赤銅を多用し、高肉彫形式で色絵を施すのを得意とする。その他に片切彫・肉合彫・象嵌等も見られる。銘文には郷里である越後の書家、亀田鵬斎流の草書体を用いている。土屋安親を手本として研鑽を積み、画題としては動物や鳥を好んで彫っている。作域は鐔にとどまらず、「赤文作の素銅亀の置物で、甲をはずせば盃となる」といった置物も手掛けている。 赤文の作風は、安親流の八角形の形状に、鋤出高彫で金銀の象嵌色絵を施すなど、構成力、彫技ともに洗練されている点が特徴である。特に、動物を題材とした作品においては、遠近法を用いるなどして、その生態や情景を巧みに表現している。重要刀装具指定の十二支図揃金具においては、「あらゆる彫法や象嵌色絵の手法を駆使して製作」しており、「作者の腕の冴えを十分に発揮した大作」と評されている。鐔工としての評価が高い一方で、晩年には置物などの余技にも傑出した作品を残しており、その作域の広さを示している。

刀剣商

銀座長州屋

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