銘:備州長船在光 明応元年八月日 備州長船在光は、室町時代の文明から明応年間にかけて名門・長船派で活躍した備前鍛冶です。在光は室町後期の有力な刀工として知られ、その作風は、それまでの優美な姿から、実戦を意識した機能的な兵仗としての刀剣への変遷を色濃く反映しています。 本作は明応元年(1492年)の年紀を有する初代在光の作です。姿は室町後期の典型的な打刀様式を示し、標準的な長さに深い腰反りがついた「片手打ち」の体配となっています。片手打ちは、甲冑着用時の近接戦闘において片手での迅速な操作を可能にするため、やや短めの茎と先重心のバランス、そして深い反りを備えているのが特徴です。 地鉄は小板目に杢目が交じり、精緻によく詰んで明るく、細かな地沸が厚くついた優れた出来映えです。備前伝の真骨頂である鮮やかな映りが現れ、地景とともに鉄色に奥行きと気品を与えています。 刃文は沸出来の広直刃で、匂口深く、刃中には砂流しや金筋などの働きが盛んに入ります。静謐な直刃の中に躍動感あふれる変化が見て取れる、見どころの多い一振りです。


















備前伝 · 備前 · 1361-1375頃
刀剣大鑑 上位21%
現在2点販売中
在光は、室町時代後期、末備前に属する刀工である。銘鑑には同銘が複数存在するが、代表的な刀工として永正頃を中心に活躍した出雲守を受領した在光、天文頃の九郎左衛門を称する在光が知られる。在光の作風は、末備前の特色を顕著に示すものが多く、同時代の勝光、祐定らと並び、数多くの作品を遺した。
在光の作風は、板目肌に杢目を交え、肌目がやや立ち、地沸微塵につき、地景が入り、淡く映りが立つ地鉄を特色とする。刃文は、腰開きの互の目を主調とし、尖り刃、角ばる刃、丁子、小互の目などが交じり、処々複式風となる。足・葉が入り、匂を主調として僅かに小沸がつき、細かな砂流しがかかり、部分的に金筋が入るなど、変化に富んだ作風を示す。帽子は乱れ込み、小丸に返る。姿は、鎬造、庵棟で、身幅広く、元先に幅差ややつき、重ね厚く、踏張りがあり、反り深く、先反りがつく。茎は生ぶ、先の張った栗尻、鑢目勝手下がりを基本とする。銘字は、作刀年代や刀工によって異なり、銘振りの研究も重要となる。
在光の刀は、末備前の特徴的な作域を示し、地刃ともに明るく冴えるものが多い。寸法がつまって、先反りがつき、茎が短いなど、典型的な室町時代末期の打刀様式を呈するものもある。現存作は比較的少ないものの、出来が良いものが多く、資料的価値も高い。
在光の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
備前伝 · 備前
時期区分: 相伝備前· 1330–1394
現在222点販売中
相伝備前 相伝備前とは、南北朝時代の備前国長船派にあって、相州伝の作風を加味した一群の刀工およびその作風期を指す呼称である。景光に続く長船派の嫡流たる兼光をはじめ、兼光と並んで傑れた技術を示すとされる長義、その門と伝える兼長、兼光門下の一人にして一説に兼光の弟とも伝える倫光、さらに兼光や長義とは別系統で青江気質を窺わせる元重、長船傍系と目される義景など、多くの備前鍛冶がこの時期に活躍した。兼光の現存する年紀作は鎌倉時代末期の元亨元年から南北朝期の貞治に及ぶ約四十五年に亘り、その南北朝時代初期の康永頃までの作は姿が尋常で父景光風を踏襲した感があるが、貞和・観応頃から姿が大柄となり、それまでになかったのたれ主調の刃文が出現する。長義は「備前刀の中で最も備前ばなれした刀工は長義也」と古来称され、相州伝を強く加味した作風で知られる。長船における正系の技量を継承しつつ、隣国相模の作風を取り込んだ点に、この作風期の独自性が存する。 作風は、まず体配において南北朝期の時代色を色濃く反映する。身幅が広く元先の幅差が目立たず、重ね頃合、大鋒に結ぶ堂々たる姿で、延文・貞治頃を最盛期とする雄渾なる体配を示す。鍛えは板目に杢を交え、総じてよく錬れて地沸つき、地景入り、乱れ映りが立つのを常とする。この乱れ映りは、相州伝の色彩を帯びながらも備前気質を表出する標識であり、相伝備前と鑑する重要な拠所となる。刃文は兼光・倫光においてはおおどかなのたれを主調に互の目・小互の目・角ばる刃・尖りごころの刃などを交え、匂勝ちに小沸つき、単調とならず変化を見せる。一方、長義・兼長においては、のたれ基調に丁子風の刃や腰開きの刃を交えて大模様に華やかに乱れ、よく沸づき、金筋・砂流し頻りにかかり、湯走り・飛焼を見せるなど、地刃の沸が一段と強い出来口を示す。元重は鍛えに流れ柾や地斑を交え、刃文に角ばる互の目が目立ち、逆がかり、逆足・葉を交えて帽子が尖るなど、青江気質を窺わせる点に同工一派の見どころがある。 評価としては、相州伝の影響が単に備前の伝統を駆逐したのではなく、長船の作域を著しく拡大せしめた点に、この作風期の歴史的意義が認められる。精錬の良さは際立ち、肌模様に緩みや荒れが看取されず、長船派棟梁としての鍛錬の妙味が遺憾なく発揮されている。匂口は明るく冴え、保存状態の健全な作が多く、備前の華やかさと強さを存分に堪能できる。兼光が先駆けたおおどかな乱れ、長義の放胆にして個性的な大乱れは、いずれも南北朝期長船を代表する達成として賞される。在銘の年紀作に乏しく無銘の極め物が多いものの、年紀を有する生ぶ茎の遺存例は資料的価値が頗る高く、後世には『集古十種』所載の名品や本阿弥折紙を伴う伝来品も知られる。相伝備前は、備前と相州という二大伝法が融合した到達点として、日本刀の歴史に重きをなすものである。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトTo facilitate this, we offer a three-day inspection period. To initiate a return, you must notify us within three days of the package being delivered. Once we confirm your request, you have seven days to ship the item back to us. The item must be returned in its original condition, including all accompanying documents, certificates, and packaging materials. The buyer is responsible for covering the shipping costs and insurance for the return shipment.
銘:備州長船在光 明応元年八月日 備州長船在光は、室町時代の文明から明応年間にかけて名門・長船派で活躍した備前鍛冶です。在光は室町後期の有力な刀工として知られ、その作風は、それまでの優美な姿から、実戦を意識した機能的な兵仗としての刀剣への変遷を色濃く反映しています。 本作は明応元年(1492年)の年紀を有する初代在光の作です。姿は室町後期の典型的な打刀様式を示し、標準的な長さに深い腰反りがついた「片手打ち」の体配となっています。片手打ちは、甲冑着用時の近接戦闘において片手での迅速な操作を可能にするため、やや短めの茎と先重心のバランス、そして深い反りを備えているのが特徴です。 地鉄は小板目に杢目が交じり、精緻によく詰んで明るく、細かな地沸が厚くついた優れた出来映えです。備前伝の真骨頂である鮮やかな映りが現れ、地景とともに鉄色に奥行きと気品を与えています。 刃文は沸出来の広直刃で、匂口深く、刃中には砂流しや金筋などの働きが盛んに入ります。静謐な直刃の中に躍動感あふれる変化が見て取れる、見どころの多い一振りです。


















備前伝 · 備前 · 1361-1375頃
刀剣大鑑 上位21%
現在2点販売中
在光は、室町時代後期、末備前に属する刀工である。銘鑑には同銘が複数存在するが、代表的な刀工として永正頃を中心に活躍した出雲守を受領した在光、天文頃の九郎左衛門を称する在光が知られる。在光の作風は、末備前の特色を顕著に示すものが多く、同時代の勝光、祐定らと並び、数多くの作品を遺した。
在光の作風は、板目肌に杢目を交え、肌目がやや立ち、地沸微塵につき、地景が入り、淡く映りが立つ地鉄を特色とする。刃文は、腰開きの互の目を主調とし、尖り刃、角ばる刃、丁子、小互の目などが交じり、処々複式風となる。足・葉が入り、匂を主調として僅かに小沸がつき、細かな砂流しがかかり、部分的に金筋が入るなど、変化に富んだ作風を示す。帽子は乱れ込み、小丸に返る。姿は、鎬造、庵棟で、身幅広く、元先に幅差ややつき、重ね厚く、踏張りがあり、反り深く、先反りがつく。茎は生ぶ、先の張った栗尻、鑢目勝手下がりを基本とする。銘字は、作刀年代や刀工によって異なり、銘振りの研究も重要となる。
在光の刀は、末備前の特徴的な作域を示し、地刃ともに明るく冴えるものが多い。寸法がつまって、先反りがつき、茎が短いなど、典型的な室町時代末期の打刀様式を呈するものもある。現存作は比較的少ないものの、出来が良いものが多く、資料的価値も高い。
在光の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
備前伝 · 備前
時期区分: 相伝備前· 1330–1394
現在222点販売中
相伝備前 相伝備前とは、南北朝時代の備前国長船派にあって、相州伝の作風を加味した一群の刀工およびその作風期を指す呼称である。景光に続く長船派の嫡流たる兼光をはじめ、兼光と並んで傑れた技術を示すとされる長義、その門と伝える兼長、兼光門下の一人にして一説に兼光の弟とも伝える倫光、さらに兼光や長義とは別系統で青江気質を窺わせる元重、長船傍系と目される義景など、多くの備前鍛冶がこの時期に活躍した。兼光の現存する年紀作は鎌倉時代末期の元亨元年から南北朝期の貞治に及ぶ約四十五年に亘り、その南北朝時代初期の康永頃までの作は姿が尋常で父景光風を踏襲した感があるが、貞和・観応頃から姿が大柄となり、それまでになかったのたれ主調の刃文が出現する。長義は「備前刀の中で最も備前ばなれした刀工は長義也」と古来称され、相州伝を強く加味した作風で知られる。長船における正系の技量を継承しつつ、隣国相模の作風を取り込んだ点に、この作風期の独自性が存する。 作風は、まず体配において南北朝期の時代色を色濃く反映する。身幅が広く元先の幅差が目立たず、重ね頃合、大鋒に結ぶ堂々たる姿で、延文・貞治頃を最盛期とする雄渾なる体配を示す。鍛えは板目に杢を交え、総じてよく錬れて地沸つき、地景入り、乱れ映りが立つのを常とする。この乱れ映りは、相州伝の色彩を帯びながらも備前気質を表出する標識であり、相伝備前と鑑する重要な拠所となる。刃文は兼光・倫光においてはおおどかなのたれを主調に互の目・小互の目・角ばる刃・尖りごころの刃などを交え、匂勝ちに小沸つき、単調とならず変化を見せる。一方、長義・兼長においては、のたれ基調に丁子風の刃や腰開きの刃を交えて大模様に華やかに乱れ、よく沸づき、金筋・砂流し頻りにかかり、湯走り・飛焼を見せるなど、地刃の沸が一段と強い出来口を示す。元重は鍛えに流れ柾や地斑を交え、刃文に角ばる互の目が目立ち、逆がかり、逆足・葉を交えて帽子が尖るなど、青江気質を窺わせる点に同工一派の見どころがある。 評価としては、相州伝の影響が単に備前の伝統を駆逐したのではなく、長船の作域を著しく拡大せしめた点に、この作風期の歴史的意義が認められる。精錬の良さは際立ち、肌模様に緩みや荒れが看取されず、長船派棟梁としての鍛錬の妙味が遺憾なく発揮されている。匂口は明るく冴え、保存状態の健全な作が多く、備前の華やかさと強さを存分に堪能できる。兼光が先駆けたおおどかな乱れ、長義の放胆にして個性的な大乱れは、いずれも南北朝期長船を代表する達成として賞される。在銘の年紀作に乏しく無銘の極め物が多いものの、年紀を有する生ぶ茎の遺存例は資料的価値が頗る高く、後世には『集古十種』所載の名品や本阿弥折紙を伴う伝来品も知られる。相伝備前は、備前と相州という二大伝法が融合した到達点として、日本刀の歴史に重きをなすものである。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトTo facilitate this, we offer a three-day inspection period. To initiate a return, you must notify us within three days of the package being delivered. Once we confirm your request, you have seven days to ship the item back to us. The item must be returned in its original condition, including all accompanying documents, certificates, and packaging materials. The buyer is responsible for covering the shipping costs and insurance for the return shipment.