近江国彦根の出身で江戸に住した。巧手。
Certificate reading — 銘 千英子 野村包教


包教
享保(c. 1715–1750)
近江
在銘
保存 (NBTHK)
金工 · 近江 · 江戸
現在2点販売中
野村包教は、三郎次、または三郎兵衛といい、干英子と号す。近江国彦根の出身で江戸に住したと言われているが、「江戸住」と銘した作は無く、いずれも「江州彦根住」という地名を銘文に添えている。師については、江州彦根中藪住人で藻柄子宗典の弟子であるとする説がある。作風は藻柄子一派と同趣で、同派の有力な分派であるとされ、宗典門第一の上手と評される。生没年は未詳であるが、「享保九甲辰」と年紀のある作品が確認されており、ほぼその活躍期を窺い知ることが出来る。彦根に於いて同時期に活躍した秀典銘・宗典銘といった藻柄子初期の傑作を髣髴とさせる作風を示す。
包教の作風は、鉄地、赤銅魚子地などを用い、高彫、色絵、象嵌色絵などの技法を駆使する。題材は故事や物語に取材したものが多く、源氏物語の「明石」や『小督』の物語を題材とした作例が見られる。大胆な構成力と繊細な色がね象嵌を特徴とし、画面を広く使い物語を演出する。彫口はおおらかでゆったりとしており、観る者を幽玄の世界に誘うと評される。耳には金覆輪を施した作が多い。
包教の作品は、師である宗典の傑作に勝るとも劣らない出来と評され、同工屈指の一作、野村包教の白眉と見られる一枚と評されるなど、高く評価されている。藻柄子一派の作風を継承しつつも、独自の意匠や技法を加え、同派の有力な分派として独自の地位を確立した。鐔の他には縁頭の作を多く見る。
包教の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
金工 · 近江
現在33点販売中
彦根派は、近江国彦根に興った刀装具の一流派であり、その彫法は世に彦根彫の名をもって知られる。開祖は藻柄子入道宗典で、『装剣奇賞』によれば元来は京都の出身と伝えられ、後に江州彦根に移住して彦根彫の祖となったという。彦根御家中川北氏の抱え工となり、氏を喜多川(喜多河)と改め、初銘を秀典と称した。同名二代があるといい、現存する行年紀作などから初代は承応元年に生まれたことが知られ、その活躍期は江戸時代前期から中期にかけてである。美濃彫の流れを汲むとも伝えられ、作風に後藤風、美濃風が見られるとする見解もある。宗典の門からは野村包教をはじめとする有力な作者が輩出し、包教は宗典門第一の上手と称され、同派の有力な分派として独自の地位を確立した。 作風は、鉄地または赤銅魚子地を用い、鋤出高彫に金・銀・赤銅・素銅などの各種の色金を駆使した象嵌色絵をもって飾るものが多い。たっぷりとした地の表裏画面一杯に主題を肉置き豊かな高彫で表し、各種の色金にかつ金の種類をも複数使用して、壮大な画面に仕立てる点に大きな特色がある。題材は武者、竹林の七賢、花鳥、藻貝尽くし、唐人物、群仙図、十二支など多岐にわたり、また『源氏物語』の「明石」や『小督』の物語に取材した作例も見られる。賑やかに華やかに展開する様はまさに宗典の真骨頂であり、その彫口はおおらかでゆったりとしており、観る者を幽玄の世界に誘うと評される。包教もまた、大胆な構成力と繊細な色がね象嵌をもって画面を広く使い物語を演出し、師の作風を継承しつつ独自の魅力を加えた。 彦根派の作は、その濃密な彫法によって名を馳せ、宗典は代表工として多くの鐔好きを魅了した。ともすれば賑々しい鐔は行き過ぎの感を否めないこともあるが、宗典の手にかかると不思議と行き過ぎ感がないばかりか、品格をも兼ね備えた豪華な優鐔となる。包教の作もまた、師である宗典の傑作に勝るとも劣らない出来と評され、その白眉と見られる一枚も伝えられている。一方、宗典の名はあまりにも有名であったために、後代の彦根彫の作品に宗典の刻銘が多用され、土産物といわれる粗悪な作品にまで刻銘されているのが現実である。それゆえ真作においては、賑々しい作柄に品格を兼ね備えた豪華な優鐔が多く、行年銘が貴重であり、保存状態が良いことも好ましい評価の点とされる。 詳しく見る →
銘が正しい、または無銘でも年代・流派を指摘でき、美術工芸的価値が認められる、保存に値する真正の刀装具と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトクーリングオフ(返品や交換)はお品物が届いてから3日以内であればお受け致します。※返品送料、返金振込手数料はお客様のご負担とさせていただきます。※お品代以外の費用(振込手数料、クレジットカード手数料等)の返金はできません。※お届け先が海外の場合は返品や返金は出来ません。
¥150,000
近江国彦根の出身で江戸に住した。巧手。
Certificate reading — 銘 千英子 野村包教


包教
享保(c. 1715–1750)
近江
在銘
保存 (NBTHK)
金工 · 近江 · 江戸
現在2点販売中
野村包教は、三郎次、または三郎兵衛といい、干英子と号す。近江国彦根の出身で江戸に住したと言われているが、「江戸住」と銘した作は無く、いずれも「江州彦根住」という地名を銘文に添えている。師については、江州彦根中藪住人で藻柄子宗典の弟子であるとする説がある。作風は藻柄子一派と同趣で、同派の有力な分派であるとされ、宗典門第一の上手と評される。生没年は未詳であるが、「享保九甲辰」と年紀のある作品が確認されており、ほぼその活躍期を窺い知ることが出来る。彦根に於いて同時期に活躍した秀典銘・宗典銘といった藻柄子初期の傑作を髣髴とさせる作風を示す。
包教の作風は、鉄地、赤銅魚子地などを用い、高彫、色絵、象嵌色絵などの技法を駆使する。題材は故事や物語に取材したものが多く、源氏物語の「明石」や『小督』の物語を題材とした作例が見られる。大胆な構成力と繊細な色がね象嵌を特徴とし、画面を広く使い物語を演出する。彫口はおおらかでゆったりとしており、観る者を幽玄の世界に誘うと評される。耳には金覆輪を施した作が多い。
包教の作品は、師である宗典の傑作に勝るとも劣らない出来と評され、同工屈指の一作、野村包教の白眉と見られる一枚と評されるなど、高く評価されている。藻柄子一派の作風を継承しつつも、独自の意匠や技法を加え、同派の有力な分派として独自の地位を確立した。鐔の他には縁頭の作を多く見る。
包教の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
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金工 · 近江
現在33点販売中
彦根派は、近江国彦根に興った刀装具の一流派であり、その彫法は世に彦根彫の名をもって知られる。開祖は藻柄子入道宗典で、『装剣奇賞』によれば元来は京都の出身と伝えられ、後に江州彦根に移住して彦根彫の祖となったという。彦根御家中川北氏の抱え工となり、氏を喜多川(喜多河)と改め、初銘を秀典と称した。同名二代があるといい、現存する行年紀作などから初代は承応元年に生まれたことが知られ、その活躍期は江戸時代前期から中期にかけてである。美濃彫の流れを汲むとも伝えられ、作風に後藤風、美濃風が見られるとする見解もある。宗典の門からは野村包教をはじめとする有力な作者が輩出し、包教は宗典門第一の上手と称され、同派の有力な分派として独自の地位を確立した。 作風は、鉄地または赤銅魚子地を用い、鋤出高彫に金・銀・赤銅・素銅などの各種の色金を駆使した象嵌色絵をもって飾るものが多い。たっぷりとした地の表裏画面一杯に主題を肉置き豊かな高彫で表し、各種の色金にかつ金の種類をも複数使用して、壮大な画面に仕立てる点に大きな特色がある。題材は武者、竹林の七賢、花鳥、藻貝尽くし、唐人物、群仙図、十二支など多岐にわたり、また『源氏物語』の「明石」や『小督』の物語に取材した作例も見られる。賑やかに華やかに展開する様はまさに宗典の真骨頂であり、その彫口はおおらかでゆったりとしており、観る者を幽玄の世界に誘うと評される。包教もまた、大胆な構成力と繊細な色がね象嵌をもって画面を広く使い物語を演出し、師の作風を継承しつつ独自の魅力を加えた。 彦根派の作は、その濃密な彫法によって名を馳せ、宗典は代表工として多くの鐔好きを魅了した。ともすれば賑々しい鐔は行き過ぎの感を否めないこともあるが、宗典の手にかかると不思議と行き過ぎ感がないばかりか、品格をも兼ね備えた豪華な優鐔となる。包教の作もまた、師である宗典の傑作に勝るとも劣らない出来と評され、その白眉と見られる一枚も伝えられている。一方、宗典の名はあまりにも有名であったために、後代の彦根彫の作品に宗典の刻銘が多用され、土産物といわれる粗悪な作品にまで刻銘されているのが現実である。それゆえ真作においては、賑々しい作柄に品格を兼ね備えた豪華な優鐔が多く、行年銘が貴重であり、保存状態が良いことも好ましい評価の点とされる。 詳しく見る →
銘が正しい、または無銘でも年代・流派を指摘でき、美術工芸的価値が認められる、保存に値する真正の刀装具と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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