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説明

長谷部国重は、新籐五国光の子と伝え、正宗十哲の一人に上げられる名工で、織田信長が無礼を働いた茶坊主を圧切にしたという「国宝のへし切長谷部」が有名である。短刀、脇指の作例は多いが、太刀は稀有である。この短刀は、僅かに反りつく小振りの短刀で、板目肌に杢目交じり、棟寄り柾がかり、地沸微塵につき、地景入る地鉄に、互の目に、丁子刃交じり、湯走り・飛焼き・飛焼き・棟焼きなど頻りにかかり、見事な皆焼を形成し、足・葉よく入り、沸深くよくつき、匂口明るく冴える。長谷部極め華やかな皆焼の傑作である。

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MarketEncyclopediaKantei
刀剣›相州伝›長谷部›國重›長谷部 短刀 特別保存刀剣
短刀特別保存
國重

長谷部 短刀 特別保存刀剣

在銘 · 南北朝 · 長さ 29.9cm · 反り 0.1cm

売却済
國重 · 南北朝販売中 1点 →
短刀
刀身だけで刀工を見抜けますか? 本日の鑑定 →
國重 — 1 of 1
國重 — 1 of 1
國重 · 南北朝販売中 1点 →
短刀
刀身だけで刀工を見抜けますか? 本日の鑑定 →
法量・詳細
刀工
國重
種別
短刀
流派
長谷部
活動期
1334–1360年頃(建武)
国
山城
銘
在銘(在銘率 91%)
法量
長さ 29.9cm反り 0.1cm元幅 2.9cm重ね 0.54cm重量 190g
説明

長谷部国重は、新籐五国光の子と伝え、正宗十哲の一人に上げられる名工で、織田信長が無礼を働いた茶坊主を圧切にしたという「国宝のへし切長谷部」が有名である。短刀、脇指の作例は多いが、太刀は稀有である。この短刀は、僅かに反りつく小振りの短刀で、板目肌に杢目交じり、棟寄り柾がかり、地沸微塵につき、地景入る地鉄に、互の目に、丁子刃交じり、湯走り・飛焼き・飛焼き・棟焼きなど頻りにかかり、見事な皆焼を形成し、足・葉よく入り、沸深くよくつき、匂口明るく冴える。長谷部極め華やかな皆焼の傑作である。

作者について

國重

Hasebe (Yamashiro) · 山城 · 1334-1360頃

藤代 Jo-jo saku · 刀剣大鑑 上位8%

現在1点販売中

›

国宝は名物へし切長谷部、筑前黒田家に長く伝来した脇指であり、説明はこの工の格を定めるとき必ずこれに立ち返る。無銘ながら出来が「正宗との直結を首肯せしむる」[[c:1]]優作の筆頭が、このへし切である。長谷部国重は、相州伝を相州から京の五条坊門猪熊に移した長谷部派の頭領で、古来正宗十哲の一人に数えられる。近年の説明は一派の道筋を、本国は大和に根ざし、相州で大成し、最後に京に落着いたとするものを最も有力とし、その「本国は大和」と明記する。地鉄の柾気は、相州の作風を透かして見える大和の素地に他ならない。信国派と並んで南北朝期の山城鍛冶を代表し、その中で弟とも弟子とも伝える国信と共に、国重・国信が代表格である。

説明が幾度も同文で繰り返す見どころは、同時代に同じ華やかな皆焼を焼いた相州の広光・秋広に対して語られる。相州の皆焼は丁子と互の目を刃取りの基本とし、帽子が「突き上げて尖りごころに返る」[[c:3]]のに対し、長谷部はのたれに互の目を交え、「帽子が大きく丸く」[[c:4]]、返りを長く焼き下げてそのまま棟焼に繋がる。これが極めの表である。その底に最も鋭い見どころがあり、ほぼ全ての説明が挙げる。鍛えに「相州には少ない柾気が刃寄りと棟寄りに著しく」[[c:5]]見られ、相州作の見せぬ大和の柾が現れる。加えて重ねの至って薄い造込みを手癖とする。帽子の対比も同様に繰り返され、相州が「突き上げて尖りごころに返る」[[c:3]]のに対し、長谷部は「帽子が大きく丸く」[[c:4]]、返りを長く焼き下げて棟焼に繋がる。

地鉄は板目総体に肌立ち、刃寄り・棟寄りが柾がかり流れて、地沸厚くつき地景入る。広めの作には地斑調の肌合も交じる。これにのたれに互の目を交え、足・葉入り、匂深く、小沸よくつき、金筋・砂流しが頻りに長くかかって、飛焼・湯走り・棟焼が地と棟にかかり皆焼となる。帽子は乱れ込んで掃きかけ、丸く、返りを長く焼き下げる。彫物は梵字・素剣・護摩箸、棟寄りの刀樋・二筋樋を見る。姿は時代そのもの、平造・三ツ棟、身幅広く重ね薄く、寸延びて浅く反る、南北朝期の平造脇指の造込みであり、長谷部の極めどころである。

作風は四様に分かれる。主流は右の皆焼を焼く寸延びの平造脇指・短刀である。その傍らに、より静かで稀な部類を説明は明記する。「皆焼をもって典型とするが、稀に」[[c:6]]直刃調あるいは浅い大どかなのたれを焼き、刃縁ほつれて二重刃となり、飛焼は僅かで、静かな乱れとなる。その一口を「一見相州伝上工を思わせる」[[c:7]]と評し、これが国重にまま見られるとする。太刀寸の作はほぼ全て大磨上無銘の刀として遺り、生ぶ銘は磨上げに失われ、本阿弥光常の手と読まれる金象嵌銘が極めを担う。刃文は小のたれに互の目・丁子風を交えて華やかとなり、棟を総体に焼く。最後に在銘作の本体があり、多くは茎中央寄りに「長谷部国重」と五字に切り、国構えの中が「玉」あるいは「王」となるものがある。銘振りの相違と年紀の幅から、説明は同名数工が代を重ねた古来の説に及ぶ。確実な有銘の太刀は最も稀で、「有銘の太刀の遺例は極めて稀」[[c:8]]とし、細身で古調な僅かの遺例を研究資料として貴ぶ。

この工を分けるものは、共に働いた相州の双璧に対して読むのが最も良く、しかも彼自身の見どころが境を引く。のたれに互の目の刃取り、長く棟焼に返る丸い帽子、何よりも刃寄り・棟寄りの柾気が、丁子と互の目の皆焼と尖る帽子の広光・秋広から彼を分ける。説明はその出来を相伝の上位と読む。将軍家伝来の金象嵌銘刀を「覇気横溢した同工極めの優品」[[c:9]]と称揚し、稀な有銘の太刀を相州伝上位の作柄が見事と評す。へし切そのもの――原銘を額銘に遺す大磨上の刀――は、出来が正宗との直結を首肯せしむる作として繰り返し挙げられ、十哲に列なる彼の位置の礎となる。年紀は確実な最古の文和四年(一三五五)に始まり、説明はこれを「長谷部研究のつけ石」[[c:10]]と呼ぶ。より古い貞和紀の太刀があるが研究の余地が残るとされ、文和四年紀が編年の基点となり、以後延文・貞治・応安から永和に及ぶ。

藤代の極めで上々作、刀剣美術名物帳の評価は一〇〇〇。指定の重みは厚く、国宝の名物へし切長谷部の下に重要文化財・重要美術品三口を戴き、その下に特別重要刀剣・重要刀剣の級に四七口が立つ。国宝・重要文化財は文化財として永く守られ取引されることはなく、その名に録された機関には熱田神宮・東京国立博物館・京都国立博物館・徳川美術館がある。大磨上の金象嵌銘刀は徳川将軍家に伝来し、将軍家伝来と記される。来歴は大名家を貫き、重要の脇指の一口は「元和三年九月十四日、将軍秀忠が膳所城御成り」[[c:11]]の節に藩祖本多康俊が拝領し、爾来本多家に伝来した。延文二年紀の重美の短刀は犬山藩主成瀬家に伝え、へし切そのものは筑前黒田家に長く蔵された。重要作の数口は本阿弥の折紙を伴い、延宝五年本阿弥光常の一口もある。一私人が現実に手にし得るのは取引の級の脇指・短刀の一口で、それとて市に現れるのは折々に過ぎない。有銘の長谷部国重が現れれば一事件であり、国宝と大名家の名品は、取引されるものではなく護られるものである。

歴史的重要度

國重の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
随一
屈指
屈指
有数
有数
著名
著名

各項目を選ぶと評価方法が表示されます。

指定の実績
指定54口
国宝
1
重要文化財
3
重要美術品
2
特別重要刀剣
3
重要刀剣
45
國重の作 1点が現在販売中→
國重 — 詳細Hasebe (Yamashiro)派

年紀作

在銘年紀作が示す、確実に活動していた年代

活動期間
1352–1360推定期間:1334–1360
指定品46点のうち4点に年紀あり
1350
1360
1370

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流派について

長谷部

相州伝 · 山城

現在4点販売中

›

長谷部派は信国派と並び、南北朝時代中期の山城鍛冶を代表する一派である。同派の代表工として知られるのは国重と国信の兄弟であり、国平・宗信・重信らも一派を構成した。長谷部鍛冶の居住地については『如手引抄』に「猪熊住人」とあり、今日の五条坊門猪熊と伝えているが、現存する作刀に「山城国住」と銘したものは未だ見られない。近年の研究では、此の派の本国は大和であり、相州で大成し、最後に京に落ち着いたとする見解が最も有力視されている。南北朝時代になって出現した皆焼の華やかな刃文を焼くことを得意としており、相州の広光・秋広らと時を同じくして独自の作風を確立した。 作風の特色は、まず鍛えが板目に大板目・流れ肌を交え、柾気を交えている点に現れる。地沸が厚くつき、地景が頻りに入り、地刃共に冴える作域を見せる。刃文は皆焼を基調とするが、相州の皆焼が丁子と互の目を主体とするのに対し、長谷部はのたれに互の目を交えた刃取りを基本とする点に相違がある。具体的には、小のたれ・互の目・丁子・尖り刃・矢筈がかる刃などを複雑に交え、足・葉が繁く入り、刃中厚く沸づく。随所に飛焼・湯走り・棟焼がかかって皆焼状を呈し、金筋・砂流しがさかんにかかり、匂口が明るく冴える。帽子は乱れ込み、尖りごころまたは大丸風に返り、掃きかける。姿は身幅が広く、元先の幅差が少なく、重ねがやや薄く、反りが浅くついて大鋒となる豪壮な体配を示す作品が多い。 長谷部派の作刀は、華やかで変化に富んだ出来口により、覇気横溢した作風として称揚される。相州伝の技法を取り入れながらも、柾気を交えた鍛えやのたれを基調とした刃取りなど、独自の特色を確立している。太刀の有銘作は稀であり、現存する作品の多くは大磨上無銘であるが、本阿弥光常による金象嵌極めを持つものも見られる。短刀・脇指が比較的多く現存しており、生ぶ茎無銘の作例においても、板目が肌立ち、皆焼刃を焼く特色が顕著に表れている。地刃共に健全で、肉置きがよく、保存状態の良い優品が多く伝来しており、同派の作刀は南北朝期の山城鍛冶の到達点を示すものとして高く評価されている。 詳しく見る →

6名の刀工指定132口
主要刀工
刀工時代指定
國重1334-136054
國信1334-136341
國平1336-13643
信行1394-14280
國重1345-13502
長谷部流派を見る →

歴史的背景

南北朝時代の相州

›

1333年に鎌倉は落ちたが、一派の最大の時代はその後に来た。師の水準で鍛える貞宗、皆焼を大成した広光と秋広。相州風は軍勢とともに広がり、一時は国じゅうの様式となった。

南北朝時代の相州 →

NBTHK鑑定書
特別保存刀剣Tokubetsu Hozon Tōken
›

保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。

NBTHKについて›

日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。

NBTHK公式サイト→
販売店
永
永楽堂
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國重の他の作

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Nihonto Australia
特別保存
Tanto - Tokuho - 作 國重 - 国重 寸延短刀(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)Tanto - Tokuho - 作 國重 - 国重 寸延短刀(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)

短刀

作國重
30.6cm·建武
お問い合わせ

國重の売約済み

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銀座長州屋
Wakizashi - 作 國重 - 銘 山城大掾源国重Wakizashi - 作 國重 - 銘 山城大掾源国重
売切れ

脇差

作國重
建武
売却済
明倫産業
特別保存
Katana - Tokuho - 作 國重 - 伝・長谷部Katana - Tokuho - 作 國重 - 伝・長谷部
売切れ

刀

作國重
南北朝
売却済
Connoisseur Arms
重要
Tanto - Jūyō - 作 國重 - 短刀:稀少且つ史実的価値高き 長谷部国重 生ぶ短刀Tanto - Jūyō - 作 國重 - 短刀:稀少且つ史実的価値高き 長谷部国重 生ぶ短刀
売切れ

短刀

作國重
30.5cm·南北朝
売却済
サムライミュージアム
保存
Wakizashi - Hozon - 作 國重 - 日本刀 脇差 銘 国重 日本美術刀剣保存協会 報告書付(保存刀剣)Wakizashi - Hozon - 作 國重 - 日本刀 脇差 銘 国重 日本美術刀剣保存協会 報告書付(保存刀剣)
売切れ

脇差

作國重
34cm·室町
売却済

長谷部派の作

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Wakizashi - Jūyō - 作 長谷部派 - 重要 伝長谷部 寸延短刀Wakizashi - Jūyō - 作 長谷部派 - 重要 伝長谷部 寸延短刀

脇差

作長谷部派
31.2cm·南北朝
¥30,000
兵左衛門百観音堂
特別保存
Wakizashi - Tokuho - 作 長谷部派 - 長谷部国重<鎌倉時代後期の作>Wakizashi - Tokuho - 作 長谷部派 - 長谷部国重<鎌倉時代後期の作>

脇差

作長谷部派
26cm·南北朝
¥3,200,000
永楽堂
特別保存
Katana - Tokuho - 作 長谷部派 - 長谷部 刀 特別保存刀剣Katana - Tokuho - 作 長谷部派 - 長谷部 刀 特別保存刀剣

刀

作長谷部派
69.6cm·南北朝
¥3,300,000

相州の伝統

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葵美術
特別保存
Katana - Tokuho - 作 義弘 - 刀:無銘 伝(郷)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)Katana - Tokuho - 作 義弘 - 刀:無銘 伝(郷)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)

刀

作義弘
73cm·鎌倉
¥35,000,000
つるぎの屋
特重
Katana - Tokuju - 作 行光 - 刀 相州行光Katana - Tokuju - 作 行光 - 刀 相州行光

刀

作行光
72.2cm·鎌倉
お問い合わせ
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Tanto - Jūyō - 作 行光 - 短刀 相州行光(生ぶ無銘) Tanto:Soshu Yukimitsu(Mumei)Tanto - Jūyō - 作 行光 - 短刀 相州行光(生ぶ無銘) Tanto:Soshu Yukimitsu(Mumei)

短刀

作行光
24.4cm·嘉元
¥6,700,000
Mandarin Mansion
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Tachi - Jūyō - 作 行光 - 重要文化財 相州行光Tachi - Jūyō - 作 行光 - 重要文化財 相州行光

太刀

作行光
68.8cm·鎌倉
お問い合わせ
銀座長州屋
重要
Tanto - Jūyō - 作 則重 - 短刀 生ぶ茎無銘 則重Tanto - Jūyō - 作 則重 - 短刀 生ぶ茎無銘 則重

短刀

作則重
18cm·鎌倉
¥6,500,000
永楽堂
特別保存
Katana - Tokuho - 作 國光 - 新藤五国光 刀 特別保存刀剣Katana - Tokuho - 作 國光 - 新藤五国光 刀 特別保存刀剣

刀

作國光
63.1cm·鎌倉
¥7,500,000
永楽堂
特別保存
Katana - Tokuho - 作 則重 - 則重 刀 特別保存刀剣Katana - Tokuho - 作 則重 - 則重 刀 特別保存刀剣

刀

作則重
67.7cm·鎌倉
¥6,500,000
永楽堂
重要
Tanto - Jūyō - 作 行光 - 相州行光 短刀 重要刀剣Tanto - Jūyō - 作 行光 - 相州行光 短刀 重要刀剣

短刀

作行光
23.8cm·鎌倉
お問い合わせ

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説明

長谷部国重は、新籐五国光の子と伝え、正宗十哲の一人に上げられる名工で、織田信長が無礼を働いた茶坊主を圧切にしたという「国宝のへし切長谷部」が有名である。短刀、脇指の作例は多いが、太刀は稀有である。この短刀は、僅かに反りつく小振りの短刀で、板目肌に杢目交じり、棟寄り柾がかり、地沸微塵につき、地景入る地鉄に、互の目に、丁子刃交じり、湯走り・飛焼き・飛焼き・棟焼きなど頻りにかかり、見事な皆焼を形成し、足・葉よく入り、沸深くよくつき、匂口明るく冴える。長谷部極め華やかな皆焼の傑作である。

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短刀特別保存
國重

長谷部 短刀 特別保存刀剣

在銘 · 南北朝 · 長さ 29.9cm · 反り 0.1cm

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短刀
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法量・詳細
刀工
國重
種別
短刀
流派
長谷部
活動期
1334–1360年頃(建武)
国
山城
銘
在銘(在銘率 91%)
法量
長さ 29.9cm反り 0.1cm元幅 2.9cm重ね 0.54cm重量 190g
説明

長谷部国重は、新籐五国光の子と伝え、正宗十哲の一人に上げられる名工で、織田信長が無礼を働いた茶坊主を圧切にしたという「国宝のへし切長谷部」が有名である。短刀、脇指の作例は多いが、太刀は稀有である。この短刀は、僅かに反りつく小振りの短刀で、板目肌に杢目交じり、棟寄り柾がかり、地沸微塵につき、地景入る地鉄に、互の目に、丁子刃交じり、湯走り・飛焼き・飛焼き・棟焼きなど頻りにかかり、見事な皆焼を形成し、足・葉よく入り、沸深くよくつき、匂口明るく冴える。長谷部極め華やかな皆焼の傑作である。

作者について

國重

Hasebe (Yamashiro) · 山城 · 1334-1360頃

藤代 Jo-jo saku · 刀剣大鑑 上位8%

現在1点販売中

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国宝は名物へし切長谷部、筑前黒田家に長く伝来した脇指であり、説明はこの工の格を定めるとき必ずこれに立ち返る。無銘ながら出来が「正宗との直結を首肯せしむる」[[c:1]]優作の筆頭が、このへし切である。長谷部国重は、相州伝を相州から京の五条坊門猪熊に移した長谷部派の頭領で、古来正宗十哲の一人に数えられる。近年の説明は一派の道筋を、本国は大和に根ざし、相州で大成し、最後に京に落着いたとするものを最も有力とし、その「本国は大和」と明記する。地鉄の柾気は、相州の作風を透かして見える大和の素地に他ならない。信国派と並んで南北朝期の山城鍛冶を代表し、その中で弟とも弟子とも伝える国信と共に、国重・国信が代表格である。

説明が幾度も同文で繰り返す見どころは、同時代に同じ華やかな皆焼を焼いた相州の広光・秋広に対して語られる。相州の皆焼は丁子と互の目を刃取りの基本とし、帽子が「突き上げて尖りごころに返る」[[c:3]]のに対し、長谷部はのたれに互の目を交え、「帽子が大きく丸く」[[c:4]]、返りを長く焼き下げてそのまま棟焼に繋がる。これが極めの表である。その底に最も鋭い見どころがあり、ほぼ全ての説明が挙げる。鍛えに「相州には少ない柾気が刃寄りと棟寄りに著しく」[[c:5]]見られ、相州作の見せぬ大和の柾が現れる。加えて重ねの至って薄い造込みを手癖とする。帽子の対比も同様に繰り返され、相州が「突き上げて尖りごころに返る」[[c:3]]のに対し、長谷部は「帽子が大きく丸く」[[c:4]]、返りを長く焼き下げて棟焼に繋がる。

地鉄は板目総体に肌立ち、刃寄り・棟寄りが柾がかり流れて、地沸厚くつき地景入る。広めの作には地斑調の肌合も交じる。これにのたれに互の目を交え、足・葉入り、匂深く、小沸よくつき、金筋・砂流しが頻りに長くかかって、飛焼・湯走り・棟焼が地と棟にかかり皆焼となる。帽子は乱れ込んで掃きかけ、丸く、返りを長く焼き下げる。彫物は梵字・素剣・護摩箸、棟寄りの刀樋・二筋樋を見る。姿は時代そのもの、平造・三ツ棟、身幅広く重ね薄く、寸延びて浅く反る、南北朝期の平造脇指の造込みであり、長谷部の極めどころである。

作風は四様に分かれる。主流は右の皆焼を焼く寸延びの平造脇指・短刀である。その傍らに、より静かで稀な部類を説明は明記する。「皆焼をもって典型とするが、稀に」[[c:6]]直刃調あるいは浅い大どかなのたれを焼き、刃縁ほつれて二重刃となり、飛焼は僅かで、静かな乱れとなる。その一口を「一見相州伝上工を思わせる」[[c:7]]と評し、これが国重にまま見られるとする。太刀寸の作はほぼ全て大磨上無銘の刀として遺り、生ぶ銘は磨上げに失われ、本阿弥光常の手と読まれる金象嵌銘が極めを担う。刃文は小のたれに互の目・丁子風を交えて華やかとなり、棟を総体に焼く。最後に在銘作の本体があり、多くは茎中央寄りに「長谷部国重」と五字に切り、国構えの中が「玉」あるいは「王」となるものがある。銘振りの相違と年紀の幅から、説明は同名数工が代を重ねた古来の説に及ぶ。確実な有銘の太刀は最も稀で、「有銘の太刀の遺例は極めて稀」[[c:8]]とし、細身で古調な僅かの遺例を研究資料として貴ぶ。

この工を分けるものは、共に働いた相州の双璧に対して読むのが最も良く、しかも彼自身の見どころが境を引く。のたれに互の目の刃取り、長く棟焼に返る丸い帽子、何よりも刃寄り・棟寄りの柾気が、丁子と互の目の皆焼と尖る帽子の広光・秋広から彼を分ける。説明はその出来を相伝の上位と読む。将軍家伝来の金象嵌銘刀を「覇気横溢した同工極めの優品」[[c:9]]と称揚し、稀な有銘の太刀を相州伝上位の作柄が見事と評す。へし切そのもの――原銘を額銘に遺す大磨上の刀――は、出来が正宗との直結を首肯せしむる作として繰り返し挙げられ、十哲に列なる彼の位置の礎となる。年紀は確実な最古の文和四年(一三五五)に始まり、説明はこれを「長谷部研究のつけ石」[[c:10]]と呼ぶ。より古い貞和紀の太刀があるが研究の余地が残るとされ、文和四年紀が編年の基点となり、以後延文・貞治・応安から永和に及ぶ。

藤代の極めで上々作、刀剣美術名物帳の評価は一〇〇〇。指定の重みは厚く、国宝の名物へし切長谷部の下に重要文化財・重要美術品三口を戴き、その下に特別重要刀剣・重要刀剣の級に四七口が立つ。国宝・重要文化財は文化財として永く守られ取引されることはなく、その名に録された機関には熱田神宮・東京国立博物館・京都国立博物館・徳川美術館がある。大磨上の金象嵌銘刀は徳川将軍家に伝来し、将軍家伝来と記される。来歴は大名家を貫き、重要の脇指の一口は「元和三年九月十四日、将軍秀忠が膳所城御成り」[[c:11]]の節に藩祖本多康俊が拝領し、爾来本多家に伝来した。延文二年紀の重美の短刀は犬山藩主成瀬家に伝え、へし切そのものは筑前黒田家に長く蔵された。重要作の数口は本阿弥の折紙を伴い、延宝五年本阿弥光常の一口もある。一私人が現実に手にし得るのは取引の級の脇指・短刀の一口で、それとて市に現れるのは折々に過ぎない。有銘の長谷部国重が現れれば一事件であり、国宝と大名家の名品は、取引されるものではなく護られるものである。

歴史的重要度

國重の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
随一
屈指
屈指
有数
有数
著名
著名

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指定の実績
指定54口
国宝
1
重要文化財
3
重要美術品
2
特別重要刀剣
3
重要刀剣
45
國重の作 1点が現在販売中→
國重 — 詳細Hasebe (Yamashiro)派

年紀作

在銘年紀作が示す、確実に活動していた年代

活動期間
1352–1360推定期間:1334–1360
指定品46点のうち4点に年紀あり
1350
1360
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流派について

長谷部

相州伝 · 山城

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長谷部派は信国派と並び、南北朝時代中期の山城鍛冶を代表する一派である。同派の代表工として知られるのは国重と国信の兄弟であり、国平・宗信・重信らも一派を構成した。長谷部鍛冶の居住地については『如手引抄』に「猪熊住人」とあり、今日の五条坊門猪熊と伝えているが、現存する作刀に「山城国住」と銘したものは未だ見られない。近年の研究では、此の派の本国は大和であり、相州で大成し、最後に京に落ち着いたとする見解が最も有力視されている。南北朝時代になって出現した皆焼の華やかな刃文を焼くことを得意としており、相州の広光・秋広らと時を同じくして独自の作風を確立した。 作風の特色は、まず鍛えが板目に大板目・流れ肌を交え、柾気を交えている点に現れる。地沸が厚くつき、地景が頻りに入り、地刃共に冴える作域を見せる。刃文は皆焼を基調とするが、相州の皆焼が丁子と互の目を主体とするのに対し、長谷部はのたれに互の目を交えた刃取りを基本とする点に相違がある。具体的には、小のたれ・互の目・丁子・尖り刃・矢筈がかる刃などを複雑に交え、足・葉が繁く入り、刃中厚く沸づく。随所に飛焼・湯走り・棟焼がかかって皆焼状を呈し、金筋・砂流しがさかんにかかり、匂口が明るく冴える。帽子は乱れ込み、尖りごころまたは大丸風に返り、掃きかける。姿は身幅が広く、元先の幅差が少なく、重ねがやや薄く、反りが浅くついて大鋒となる豪壮な体配を示す作品が多い。 長谷部派の作刀は、華やかで変化に富んだ出来口により、覇気横溢した作風として称揚される。相州伝の技法を取り入れながらも、柾気を交えた鍛えやのたれを基調とした刃取りなど、独自の特色を確立している。太刀の有銘作は稀であり、現存する作品の多くは大磨上無銘であるが、本阿弥光常による金象嵌極めを持つものも見られる。短刀・脇指が比較的多く現存しており、生ぶ茎無銘の作例においても、板目が肌立ち、皆焼刃を焼く特色が顕著に表れている。地刃共に健全で、肉置きがよく、保存状態の良い優品が多く伝来しており、同派の作刀は南北朝期の山城鍛冶の到達点を示すものとして高く評価されている。 詳しく見る →

6名の刀工指定132口
主要刀工
刀工時代指定
國重1334-136054
國信1334-136341
國平1336-13643
信行1394-14280
國重1345-13502
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歴史的背景

南北朝時代の相州

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1333年に鎌倉は落ちたが、一派の最大の時代はその後に来た。師の水準で鍛える貞宗、皆焼を大成した広光と秋広。相州風は軍勢とともに広がり、一時は国じゅうの様式となった。

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NBTHK鑑定書
特別保存刀剣Tokubetsu Hozon Tōken
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保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。

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日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。

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國重の他の作

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Tanto - Tokuho - 作 國重 - 国重 寸延短刀(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)Tanto - Tokuho - 作 國重 - 国重 寸延短刀(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)

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國重の売約済み

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