江戸は刀の目利きの時代である。本阿弥の鑑定、1719年の享保名物帳、盛んな刀剣書が、戦で抜かれることのなくなった刀を学問の対象へと変えていった。
祐永は横山覚之介といい、奥元平門の父祐平に就いて鍛冶業を修め、文政十二年十二月に父の跡目を継ぎ、天保四年二月十三日に加賀介を受領。茎に朝臣号、菊紋、一文字を刻するを勅許されている。鎌倉期の備前一文字を想わせる腰反りの強い優美な姿に華麗な丁子乱刃を焼いた遺作はいずれも出来が優れ(注)、誠心誠意の働きが賞されて、藩より帯刀を許され、長舩の大庄屋格に列せられた名士でもあった。本作は大小一腰の小刀。


備前伝 · 備前
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江戸時代
江戸は刀の目利きの時代である。本阿弥の鑑定、1719年の享保名物帳、盛んな刀剣書が、戦で抜かれることのなくなった刀を学問の対象へと変えていった。
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