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概要·鑑定·栄誉·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定栄誉指定伝来刀姿銘系譜流派
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  4. 長光

Osafune Nagamitsu

長光

特重
巻 3, 番 20 · 太刀

Osafune Nagamitsu

長光

評価作品253点

享保名物帳
国備前時代Kencho (1249–1256)時代区分鎌倉流派Osafune伝法備前伝代1st師匠Mitsutada藤代最上作刀工大鑑2,800(上位1%)種別刀工コードNAG281
6国宝
26重要文化財
40重要美術品
9御物
28特別重要刀剣144重要刀剣

概要

長光の在銘作は、鎌倉時代の刀工の中で他の何人よりも多く遺る。説明書はその記録を「現存する在銘の作品は鎌倉時代の刀工の中でも最も多い」という一文で開き、続けて、いずれも「出来にむらがなく」、技術の充実していたことが知られると記す。長船派の祖・光忠の子にして長船二代目であり、「父光忠と並ぶ名手」と評される。ここに集う記録では在銘一七三口に対し無銘六三口、銘は「二字銘が最も多く」、永仁二年紀の「備前国長船住左近将監長光造」銘の生ぶ太刀のような年紀作が、同時代の刀工にはまず許されぬ確かさでその年代を定める。

作風について説明書は、数十年の指定を通じて同じ二様を繰り返す。一は父光忠風を継承した感のある豪壮な造込みに、華やかな丁子主調の乱れを焼いたもの。他は身幅尋常か細身の姿に、直刃調に丁子足の入った比較的穏和な出来口である。華やかな手では丁子乱れに互の目が交じり、足・葉が盛んに入る。匂勝ちに小沸がつき、金筋・砂流しが細かにかかり、匂口は明るい。出典が彼独自のものとして挙げるのは「頭の丸いむっくりとした丁子」であり、このふくらみのある焼頭は父の作には見られない。帽子は小丸が圧倒的に多く、説明書は繰り返し「帽子浅くのたれ、先小丸に短く返る」と記す。動きの強い作では「帽子乱れ込み」と入ってから返り、一部には「焼き詰める」ものもあり、全体として「いわゆる三作帽子の風情を呈す」。

鍛えは板目、処々肌立ちごころとなり、多くの作では小板目につんで精美となる。地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、鮮明な乱れ映りが立つ。映りは作の大半に現れ、最も頼りになる見どころの一つである。在銘の後期太刀について説明書は、よくつんだ板目に微塵の地沸と細かな地景を交えた「精緻と美麗とを兼ね備えた鍛え」と特筆し、地刃の明るく冴えることを繰り返し記している。

この記録には三つの段階が辿れる。最初期は父に最も近く、丁子主調の焼刃に蛙子を交え、「まさに光忠を髣髴とさせる出来ばえ」と評される。典型期は前述の頭の丸い丁子に互の目、鮮やかな映りと三作帽子を備える。穏やかな直刃調の手は後期に集まり、左近将監の官銘や長銘の作の周りに見られる。室町・江戸期の伝書類は初二代を分かち、将監銘を二代としたが、NBTHKは「銘字の上から初二代の差異を見出すことはできず」と観じ、近時は「将監長光は長光の後期から晩年作と考える説が浮上し有力視されている」。この後期の短刀には片落ち互の目の萌芽が現れ、子・景光がこれを完成する。

備前の中で、その華やかな作は一見一文字派にも紛れるが、説明書は彼自身の特徴によって線を引く。すなわち「丁子主調となる一文字派の乱れに比しては互の目が目立ち」、物打より上で乱れが穏やかになって焼が一段と低くなり、帽子は三作の形に収まる。父との別も同じ仕方で立つ。頭の丸いふくらみのある丁子と、初期作の華やぎに対して落ち着きを保つ焼刃である。下流では、晩年の直刃調と短刀の片落ちの萌芽がそのまま景光に開き、光忠・長光・景光の三代が長船嫡流の背骨をなす。長光はその広く安定した中核である。

藤代の極めで最上作。重要文化財二十六口は全刀工中最も多く、国宝六口がこれに並び、その下に特別重要刀剣二十八口・重要刀剣百四十四口、両級で百七十二口を数え、指定を受けた作は二百五十三口に及ぶ。伝来は国を握った者の手を経る。名物『大般若長光』は足利義輝から三好長慶を経て織田信長・徳川家康に渡り、ひろく明智光秀・豊臣秀吉、芸州浅野家・肥後細川家・備前池田家・上杉家・前田家、水戸・尾張・紀州の徳川家、皇室の名が録される。国宝・重要文化財の作は、東京国立博物館・京都国立博物館・徳川美術館・熱田神宮・厳島神社などに護られた文化財である。しかし銘を惜しまなかったがゆえに、特別重要刀剣・重要刀剣の級の遺例は厚い。在銘の長光が市に現れることは稀で、常にその頂にあるとはいえ、大磨上無銘でのみ伝わる名工たちとは異なり、忍耐ある蒐集家にとって全く手の届かぬものではない。一口が現れるとき、それは出来事である。

鑑定

三期構成(初期=父光忠風→典型=頭丸丁子→後期=将監直刃・三作)

光忠の子・長船二代。三期に推移する、初期は父譲りの華やかな丁子、典型は独特の頭の丸いむっくり丁子+互の目に三作帽子、後期は将監銘の直刃調で、片落ち互の目の萌芽が子・景光へ繋がる。

鑑定の決め手

長光独特・光忠には無い

作品の31% ・ 光忠比 2.3倍

作風の変遷

初期(父光忠風)

丁子主調に蛙子、まさに光忠を髣髴。初期作とされる。

刃文 Hamon

典型(頭の丸いむっくり丁子+互の目)

長光の特色。頭の丸いむっくりとした丁子に互の目、乱れ映り鮮明、帽子は小丸を主に乱れ込み・焼詰めを交える。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

後期・晩年(将監・直刃/片落ち萌芽)

確証はやや弱い左近将監銘・長銘(刃文の直刃率 50〜64%/全体31%)

直刃調に丁子足、帽子は小丸を主に乱れ込みを交える。短刀には片落ち互の目の萌芽=子景光へ。

刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

長船三作の一に数えられる(光忠・長光・景光)。

初二代説(一人説・初二代説)

将監長光=後期〜晩年作とする説が有力

栄誉

享保名物帳Kyōhō Meibutsu Chō (Catalog of Celebrated Blades)

名物4・焼失1・追記1(計6口)

享保4年(1719年)、本阿弥家が八代将軍徳川吉宗に献上した名物刀剣の台帳。平安〜南北朝の刀剣約274口(現存168口+焼失約80口+追記約26口)を刀工別に収載し、号の由来・寸法・代付・伝来を記す。本栄誉は名物帳に作品が所載される刀工に付与され、詳細欄には刊行集計による口数(正確な場合)または所載名物の号を記す。

指定

国宝6
重要文化財26
重要美術品40
御物9
特別重要刀剣28
重要刀剣144

名工ランク

1.24 (指定作品253点)

刀工の上位1%

伝来

伝来記録123件 の鑑定作品における Nagamitsu

伝来ランク

名家所蔵62点、伝来記録123件

刀工の上位1%

素点:4.55 / 10

刀姿

評価作品253点の分布

銘

評価作品253点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Mitsutada
Nagamitsu
弟子(21名)
  1. 1.景光Kagemitsu1 販売中146指定
  2. 2.兼光Kanemitsu4 販売中237指定
  3. 3.眞長Sanenaga64指定
  4. 4.近景Chikakage4 販売中86指定
  5. 5.順慶Junkei7指定
  6. 6.景依Kageyori5指定
  7. 7.保弘Yasuhiro1 販売中5指定
  8. 8.則光Norimitsu1 販売中3指定
  9. 9.宗光Munemitsu1指定
  10. 10.宗長Munenaga
  11. 11.長光Nagamitsu
  12. 12.長元Nagamoto8指定
  13. 13.長基Nagamoto
  14. 14.長宗Nagamune
  15. 15.眞光Sanemitsu6指定
  16. 16.真近Sanechika1指定
  17. 17.爲宗Tamemune
  18. 18.俊光Toshimitsu
  19. 19.俊光Toshimitsu
  20. 20.俊宗Toshimune
  21. 21.吉忠Yoshitada

Osafune派

Osafune派の他の刀工

  1. 1.光忠Mitsutada61指定
  2. 2.景光Kagemitsu1 販売中146指定
  3. 3.兼光Kanemitsu4 販売中237指定
  4. 4.眞長Sanenaga64指定
  5. 5.近景Chikakage4 販売中86指定
  6. 6.倫光Tomomitsu1 販売中64指定
  7. 7.景政Kagemasa2 販売中22指定
  8. 8.政光Masamitsu4 販売中84指定
  9. 9.基光Motomitsu3 販売中41指定
  10. 10.景秀Kagehide23指定
  11. 11.義光Yoshimitsu35指定
  12. 12.重眞Shigezane1 販売中45指定