NihontoWatch MonNihontoWatchBETA
MarketEncyclopedia
NihontoWatch Mon

NihontoWatchBETA

マーケット
事典
概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 長船
  3. 相伝備前
  4. 倫光

Osafune Tomomitsu

倫光

特重
巻 23, 番 24 · 太刀

Osafune Tomomitsu

倫光

評価作品64点

国備前時代Teiwa (1345–1350)時代区分南北朝流派Osafune伝法備前伝代1st師匠Kanemitsu藤代Jo-jo saku刀工大鑑900(上位10%)種別刀工コードTOM433
1国宝
2重要文化財
2重要美術品
8特別重要刀剣51重要刀剣

概要

長船倫光は南北朝時代の備前長船派正系の刀工である。説明書は必ず「兼光門下の一人であり、一説に兼光の弟とも伝えている」と書き起こし、近年の定型は年紀作を「貞和から永和に及んでいる」とし、古い説明は文和からとする。公の指定記録に実在する年紀は文和から応安に及び、延文・貞治の頃に最も厚い。一門内の位置づけも定型が言い切る。「一門にあっては兼光の作風に最も近く、作位的にも師に迫るものがある」。藤代の極めで上々作。在銘最大の作が日光二荒山神社所蔵の国宝の大太刀(貞治五年紀)であり、第一回重要刀剣の説明が早くも「有銘中最大のものが二荒山神社所蔵の国宝の大太刀である」と記し、近年の説明は同作を「長船倫光の最高峰と位置づけられる」と評して、新規指定作の彫物の極めの拠り所とする。

得意とするのは「おおどかなのたれ主調の乱れ」である。多くは小のたれを基調に互の目・小互の目・尖り刃・角ばる刃を交え、足・葉が入り、匂勝ちに小沸がつき、金筋・砂流しがかかる。鑑定基準は明文で与えられ、「のたれの頭がやや尖る点から倫光と鑑すべき」という。帽子は乱れ込んで先が尖るものが多く、まま掃きかける。彫物の多さも一門内の判別点であり、棒樋のほか梵字・護摩箸・二筋樋・三鈷剣・倶利迦羅が頻りに見られ、「草の倶利迦羅の彫物は此の工と兼光以外にはあまり経眼しない独得なもの」と明記され、二荒山神社の大太刀と黒川古文化研究所所蔵の在銘太刀がその類例として引かれる。

鍛えは板目に杢を交え、地沸がつき、地景が細かに入り、太刀・刀には乱れ映り、平造の作には直ぐ状の映りや棒映りが立つ。地鉄こそ師との分かれ目であって、最古の説明は「倫光は兼光に比して地がねが劣り、やや肌立つものが多い」と率直に記し、近年の説明も兼光に近似しつつ地鉄が肌立ちごころとなり、ゆったりとしたのたれを基調とする点をもって倫光と分ける。

遺例の偏りは第一回の説明が言い切る。「短刀、小脇指は比較的多く有銘のものが現存するが、太刀は殆ど無銘物である」。太刀は延文・貞治型の長大なものが多かったために大磨上無銘の刀として伝わり、在銘・年紀作は身幅広く寸延びた平造の短刀・脇指に集中し、うち二口に「八幡大菩薩」の彫字がある。銘は「備州長船倫光」の六字長銘で、小振りにまま細鏨、棟寄りに切り、裏に年紀を添える。指定刀のうち在銘二十八口、無銘三十一口。大磨上の刀に見る金象嵌銘・金粉銘(本阿弥光常・光勇・寒山・光遜)は後世の鑑定家による極め銘であって在銘ではなく、一口は折返銘によって原銘を留める。初期の一説明は「同名二代あるもののごとく」と代別の問題を残している。

のたれの傍らに二つの別手が立つ。貞治・応安の在銘作には片落ち互の目や角張る互の目を主調とする手があり、説明はこれを「同工の作域の広さと技術の確かさを窺うことのできる好資料」と結び、小振りの片落互の目の短刀は「一見鎌倉期のものにも見紛う」という。無銘極めには「同工極めでも一段と沸の強い出来口」の一群があって、湯走り・飛焼を見せ、尖る帽子と相俟って「相伝備前の特色」を成す。その象徴が靖國神社蔵の庖丁形大脇指で、松平定信編『集古十種』に拵と共に鎌倉荏柄天満宮の刀として所載され、古来「正宗作」と所伝、固山宗次の写しも残る「古来世に喧伝された名品」であり、鮮明な映りとのたれ主体の乱れ、尖る帽子、二荒山神社の大太刀に近似する倶利迦羅の彫から倫光極めが首肯されている。師に対しては逆向きの指標も働く。景光・兼光を定義する片落ち互の目は倫光では退き、直刃は殆ど見られず、師が互の目を角張らせ静かな刃を引くところを、倫光はおおどかなのたれに置き換える。説明は秀光・政光・基光ら兼光門下と並べて記し、後継の系は引かれない。

公の指定記録に残る作は六十四口。国宝一口(二荒山神社の大太刀)、重要文化財二口、特別重要刀剣八口、重要刀剣五十一口を数える。伝来は大名家を貫く。第一回重要刀剣の応安六年紀の太刀はもと土佐藩主山内家伝来であり、金象嵌銘の特別重要刀剣の刀は越前松平家に伝来して松平春岳の指料といわれ、元禄七年本阿弥光常の折紙が添う。ほかに井伊直政の属将鈴木石見守重好が拝領して後に水戸徳川家へ献上された一口、小田原藩主大久保家、伊東巳代治の旧蔵が記録される。国宝・重要文化財の三口は社頭と公の手に永く守られて市に出ることはない。蒐集家が現実に相見えるのは特別重要・重要の五十九口であり、その多くは大太刀を磨り上げた大磨上無銘の刀である。在銘年紀の短刀・脇指は折々に現れるに過ぎず、倫光の一口が市に出ることは稀である。

鑑定

小のたれ主調の典型一様を軸に、遺例の二態(在銘の平造寸延短刀・脇指と、長大な太刀を磨り上げた大磨上無銘の刀)が立ち、その左右に説明自身が引く二つの別手、すなわち片落ち互の目主調の兼光一門風(「作域の広さ」の証とされる)と、一段と沸の強い相伝備前風の一群が並ぶ

長船倫光は南北朝時代の備前長船派正系の刀工で、兼光門下の一人、一説に兼光の弟とも伝え、年紀作は貞和(一説に文和)から永和に及ぶ。一門にあっては兼光の作風に最も近く、作位的にも師に迫るものがあると記される。得意はおおどかなのたれ主調の乱れで、多くは小のたれを基調に乱れの頭がやや尖りごころとなり、匂勝ちに小沸がつき、地鉄は兼光に比してやや肌立ち、帽子は乱れ込んで先が尖る。短刀・小脇指は比較的多く有銘のものが現存する一方、太刀は延文・貞治型の長大なものが多かったために殆どが大磨上無銘の刀として伝わり、有銘中最大のものが日光二荒山神社所蔵の国宝の大太刀(貞治五年紀)である。梵字・護摩箸・倶利迦羅などの彫物が一門の他工に比して際立って多いことも見どころである。

鑑定の決め手

作品の63% ・ 兼光(師)比 2.0倍

作品の46% ・ 兼光(師)比 1.5倍

作品の34% ・ 兼光(師)比 2.4倍

作品の7% ・ 兼光(師)比 0.3倍

作風の変遷

典型(おおどかなのたれ主調の乱れ)

「備州長船倫光」の六字長銘(裏に年紀、小振りでまま細鏨、棟寄りに切る)と結ばれる。六八口中一六口が在銘、二七口が生ぶ茎を留め、在銘作は平造の短刀・脇指に集中する

説明が同工の名と結ぶ手。延文・貞治型の身幅広く元先の幅差の目立たない造込みに、大鋒ないし延びごころの中鋒が結ぶ。鍛えは板目に杢を交えて肌立ちごころとなり、地沸がつき、地景が細かに入り、太刀・刀には乱れ映り、平造の作には直ぐ映り・棒映りが立つ。刃文はおおどかなのたれ、多くは小のたれに互の目・小互の目・尖り刃・角ばる刃などを交え、のたれの頭がやや尖りごころとなり、足・葉が入り、匂勝ちに小沸がつき、金筋・砂流しがかかる。帽子は乱れ込んで先尖りごころとなるものが多く、まま掃きかける。彫物は棒樋のほか梵字・護摩箸・二筋樋・三鈷剣・倶利迦羅が頻りに見られる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
長大な太刀を磨り上げた大磨上無銘の刀— 太刀は時代の特色を示して大振りのものが多かったために、現存する多くは身幅広く大鋒の大磨上無銘の刀であり、その極めはのたれ主調の刃文と一門の作風に拠る
在銘の平造寸延短刀・脇指— 身幅広く重ね薄く浅く反る南北朝姿の平造で、在銘・年紀作がここに集中する。映りは直ぐ状・棒映りに傾き、帽子はまま突き上げて尖り、二口に「八幡大菩薩」の彫字がある

兼光一門風の互の目の手(片落ち・角がかり)

確証はやや弱い貞治・応安年紀の在銘作(太刀・短刀を含む)に説明自身が引く手。片落互の目の短刀は「景光、兼光にみる片落互の目の作風を示したもので、一見鎌倉期のものにも見紛う」とされる

のたれの傍らで一門の古い背骨をも焼いた。片落ち互の目あるいは角張る互の目を主調に、互の目丁子風の刃・尖り刃を交え、まま乱れに逆がかりや角がかりをみせ、足・葉が入り、匂勝ちとなる。説明はかかる太刀を同工ののたれの優作と並べ、「本作の如き作柄も上手に仕上げており、同工の作域の広さと技術の確かさを窺うことのできる好資料」と結ぶ。一口の刀では角張る互の目が連れ、小振りの短刀では片落互の目が景光・兼光を偲ばせ、一見鎌倉期のものにも見紛うとされる。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

一段と沸の強い相伝備前風の一群

確証はやや弱い無銘極めの作に集中する。説明は「同工極めでも一段と沸の強い出来口(部類)」と記し、その作に「相伝備前の特色」を明示する

同工極めの中に沸の一段と強い一群がある。のたれに互の目を交えた焼刃に沸がよくつき、焼頭に沿って湯走り・小さな飛焼が現れ、金筋・砂流しが賑やかにかかり、処々匂口が明るく、尖る帽子と相俟って、説明が明示する「相伝備前の特色」を成す。その象徴が『集古十種』所載・靖國神社蔵の庖丁形の大脇指で、古来「正宗作」と所伝されたが、鮮明な映り、のたれ主体の乱れ、尖る帽子から相州伝の影響を受けた備前刀工の作と読まれ、倫光極めが首肯されている。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

年紀作が説明の繰り返す年代枠である。近年の定型は「現存する作品に見る年紀は、貞和から永和に及んでいる」、古い説明は「文和から永和まで」とし、南北朝の盛期から末期にわたる。

初期の一説明は「同名二代あるもののごとく、いずれも南北朝期に活躍している」と代別の問題を提起する。後の説明はこれを追わず、論点は文献の残すままに留まる。

兼光の門人か弟かがそのまま定番の伝記注である。定型は「兼光門下の一人であり、一説に兼光の弟とも伝えている」と、弟説を一説として併記する。

指定

国宝1
重要文化財2
重要美術品2
御物—
特別重要刀剣8
重要刀剣51

名工ランク

0.46 (指定作品64点)

刀工の上位6%

伝来

伝来記録17件 の鑑定作品における Tomomitsu

伝来ランク

名家所蔵7点、伝来記録17件

刀工の上位9%

素点:2.58 / 10

刀姿

評価作品64点の分布

銘

評価作品64点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Kanemitsu
Tomomitsu
弟子(10名)
  1. 1.長義Chogi1 販売中109指定
  2. 2.兼光Kanemitsu4 販売中237指定
  3. 3.盛光Morimitsu6 販売中61指定
  4. 4.義景Yoshikage3 販売中67指定
  5. 5.政光Masamitsu4 販売中84指定
  6. 6.基光Motomitsu3 販売中41指定
  7. 7.師光Moromitsu17指定
  8. 8.師光Moromitsu1 販売中7指定
  9. 9.守光Morimitsu
  10. 10.友國Tomokuni

Osafune派

Osafune派の他の刀工

  1. 1.光忠Mitsutada61指定
  2. 2.長光Nagamitsu2 販売中253指定
  3. 3.景光Kagemitsu1 販売中146指定
  4. 4.兼光Kanemitsu4 販売中237指定
  5. 5.眞長Sanenaga64指定
  6. 6.近景Chikakage4 販売中86指定
  7. 7.景政Kagemasa2 販売中22指定
  8. 8.政光Masamitsu4 販売中84指定
  9. 9.基光Motomitsu3 販売中41指定
  10. 10.景秀Kagehide23指定
  11. 11.義光Yoshimitsu35指定
  12. 12.重眞Shigezane1 販売中45指定