NihontoWatch MonNihontoWatchBETA
MarketEncyclopedia
NihontoWatch Mon

NihontoWatchBETA

マーケット
事典
概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 長船
  3. 相伝備前
  4. 政光

Osafune Masamitsu

政光

特重
巻 23, 番 25 · 太刀

Osafune Masamitsu

政光

評価作品84点

国備前時代Enbun (1356–1361)時代区分南北朝流派Osafune伝法備前伝代1st師匠Kanemitsu藤代Jo-jo saku刀工大鑑800(上位14%)種別刀工コードMAS1549
2重要文化財
1重要美術品
1御物
2特別重要刀剣78重要刀剣

概要

政光の年紀ある短刀のうちに、表に孕竜の倶利迦羅、裏に梵字と護摩箸を彫り、重ねの厚い、永和四年(一三七八)の年紀をもつ一口があり、説明書はこれを「政光中の代表的優品」と称え、古くより「小龍政光」の名を伝える。彼は南北朝中期から室町初期にかけての備前長船の刀工で、長船兼光門下の一人であり、説明書は同門の倫光・基光と一息に挙げる。現存する作刀の年紀は延文から応永に及び、晩期長船にあってまれな明確さでその活躍期を捉えることができ、彼は師の作風を古備前以来の刀剣伝統の終焉へと持ち越す。

その手の見どころは抑制にある。兼光を継いで湾れ・互の目乱れ・直刃と多彩に焼くが、作の全体を通じて刃文は小模様に落ち着き、NBTHKはまさにこれを名指す。「総じて刃文が小模様となるところに此の工の見どころがある」。よく錬れた板目に小のたれを焼いて互の目・角互の目・小丁子・尖り刃を交え、匂口は匂勝ちに締まり、小沸つき、細かに砂流し・金筋がかかり、最上の短刀、「小龍政光」を含めて片落ち互の目を焼く。これは兼光門固有の鋸歯状の見どころである。足・葉よく入り、その働きは高い房ではなく静かな一線のうちに保たれる。

その静かな刃の下に長船の地鉄が常にある。板目はよく錬れてやや肌立ち、杢を交え、地沸厚く、地景細かく入り、その上に古備前の明るい乱れ映りが立つ。説明書はこれを在銘・極めの作いずれにも見いだす。鍛えが小板目につまれば映りはいよいよ冴え、晩期の細身の作では直ぐな棒映り・直ぐ映りとなることもある。帽子は刃文に応じて乱れ込み、小丸に、あるいはやや尖りごころに掃きかけて返り、短刀には茎元に一派の宗教的彫物――梵字に行の倶利迦羅、梵字に護摩箸――を彫る。孕竜の意匠を説明書は「二代長光以来の長船派独特の彫り物」と記す。

その記録は明らかな面に分かれる。高南北朝の在銘年紀作が中核で、生ぶ茎に「備州長船政光」の銘と年紀を切る。晩期の作は南北朝末の嘉慶頃の細身の小太刀・薙刀で、身幅やや細く一線は締まり、剣書はこれを一類として括り、説明書はかく記す。「総称して江戸時代以来小反物と称している」。これらの傍らに、兼光一門のうちに極められた大磨上無銘の刀・薙刀直しが立つ。そのすべてを貫くのが、政光の名が同名二代に亘るという学問上の常なる注記であり、延文~永徳の初代と嘉慶頃の二代に、剣書は年紀と作風から各作を当てる。ある在銘の二代の短刀に、判者は地刃の出来かくも優れて「殆んど兼光を見るような感がある」とまで書く。

本工をその一派のうちで分かつのは、まさにその小模様の一線と明るい映りである。大磨上無銘の極めについて説明書は兼光門の地刃を首肯しつつ、出来は兼光に似てなお今一歩のところがあると率直に認め、刃のやや小ずむことや物打のやや整わぬ感じにそれを見て、極めは個性のみならず時代と一派に拠るとする。師の大模様で変化に富む乱れに対して、政光は刃文の小ささと匂口の締まりによって読まれ、より素朴な晩期備前の工に対しては、乱れ映りの明るさと刃に集まる片落ち互の目によって分けられる。彼は応永の量産へと一派が転ずる前、兼光の風を保った最後の長船の名手の一人に立つ。

収集の観点では、豊かな在銘の記録に担われた、知り得る晩期長船の名である。藤代の極めは上々作。国宝はなく、その立つところは重要文化財の太刀二口、特別重要刀剣二口、そして広い重要刀剣の分布にあり、説明書は常々の作に比して複雑に華やかな特別重要刀剣の太刀一口を「同作中出色の出来映え」と挙げる。その作は確かな来歴に担われ、徳川将軍家伝来の一口もあり、「小龍政光」の短刀は大前田家に伝来して本阿弥光常の折紙を伴っていた。今日その作は、九州国立博物館・林原美術館・東京国立博物館を含む、来歴の確かな公私の蔵に伝わる。特別重要刀剣・重要刀剣の級はわずかで、その多くは伝えられて売買されることは稀であり、所在の知られる在銘年紀の政光が世に出ることは時折にとどまる。私蔵の一口、ことに年紀を留めた生ぶ茎の作は、収集家にとって心満たされるもの、大いなる長船の一派がその技を古刀の世の終りへ運んださまを正確に物語る一証である。

鑑定

一人の晩期長船・兼光門の手を三つの面に読む:小模様・小ずむ典型の在銘年紀の南北朝太刀・短刀、嘉慶頃の細身の小反物の晩期作、兼光一門に極められた大磨上無銘、そして同名二代の問題を学問上の常なる注記とする

政光は南北朝中期から室町初期にかけての備前長船の刀工で、長船兼光門下の一人であり、現存する作刀の年紀が延文から応永に及ぶため、その活躍期はまれにみる明確さで捉えられる。説明書は同門の倫光・基光と一息に挙げる。彼は師兼光の風を継いで、湾れ・互の目乱れ・直刃と多彩に焼くが、その手の見どころは、刃文が総じて小模様・小ずむ傾向にあること、すなわちNBTHKの言う小づみにある。よく錬れた板目、しばしば肌立ちごころに杢を交えた地に、地沸厚く、地景細かく入り、明るい乱れ映りが立ち、これに小のたれを焼いて互の目・角互の目・小丁子・尖り刃を交え、足・葉よく入り、匂口は匂勝ちに締まりごころとなり、小沸つき、細かに砂流し・金筋がかかる。帽子は乱れ込んで小丸、あるいはやや尖りごころに返る。記録は、高南北朝の在銘年紀の典型作、嘉慶頃の細身の晩期作で剣書が一類として括る小反物、そして兼光一門のうちに極められた大磨上無銘の刀・薙刀直しに分かれる。説明書は政光の名が同名二代に亘ると記し、その最上の短刀、特別重要刀剣「小龍政光」に、本工の典型作風を本工中の代表的優品として挙げる。

鑑定の決め手

師兼光(変化に富む大模様の備前乱れ)にはない特徴

兼光門の継承(鋸歯状の見どころ)にはない特徴

長光以来の長船彫物の伝統にはない特徴

作風の変遷

在銘年紀の典型(本工の見どころ)

本工の中核の記録は高南北朝の在銘年紀作で、生ぶ茎に「備州長船政光」の銘と年紀を切る。地鉄はよく錬れた板目、時に小板目がつみ、杢を交えてやや肌立ち、地沸厚く、地景細かく入り、明るい乱れ映りが立つ。これに小のたれを焼いて互の目・角互の目・小丁子・尖り刃を交え、足・葉よく入り、匂口は匂勝ちに締まりごころ、小沸つき、細かに砂流し・金筋がかかる。帽子は乱れ込んで小丸、あるいはやや尖りごころに掃きかけて返る。短刀には茎元に長船の宗教的彫物――表は梵字に行の倶利迦羅、裏は梵字に護摩箸――を彫り、孕竜の意匠は長光以来長船に行われたもので、特別重要刀剣「小龍政光」の短刀がこれを伝える。説明書はこれを本工の典型作とし、同門の倫光・基光同様に兼光の風を踏襲するとし、刃文が総じて小模様となるところを本工の見どころと評する。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

晩期の小反物(嘉慶頃、細身の小模様の一類)

晩期の作は南北朝末の嘉慶頃の細身の小太刀・薙刀で、生ぶ茎に在銘年紀を切る。身幅やや細く、腰反り高きものもあり、刃文はさらに締まって小のたれに互の目を交え、匂口締まり、刃中の働きは乏しく、時に逆ごころを交える。説明書はこれを一類として扱う――江戸時代以来剣書が小反物と呼ぶ小模様・小反の作であり、その刃文の総じて小模様となるところをこの一類の見どころと読む。数口は南北朝末を確定する年紀を伴い、健全な生ぶ茎の小太刀は、やがて打刀に席を譲る形式の比較的稀な遺例として尊ばれる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

大磨上無銘の極め(兼光一門のうち)

記録のもう一つの面は、兼光一門のうちに本工と極められた大磨上無銘の刀で、薙刀直しも数口ある。身幅広く鋒延びるか大鋒となる南北朝の太刀姿で、小板目あるいは大板目交じりの板目に、地沸つき、地斑を交え、明るい乱れ映りが立つ。刃文は腰の開いた互の目を交えた小のたれに僅かに丁子を交え、匂口締まりて小沸つき、足・葉入り、刃中の働きは比較的乏しい。説明書は兼光門の地刃から政光の極めを首肯しつつ、数口に、出来は兼光に似てなお今一歩のところがあると注し、刃のやや小ずむことや物打のやや整わぬ感じにそれを見て、極めは個性のみならず一派と時代に拠るとする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、政光の名が南北朝を通じて同名二代に亘ると記す。延文~永徳の初代と、南北朝末の嘉慶頃の二代であり、その細身の小太刀・薙刀を剣書は江戸時代以来小反物として括る。年紀と作風から各代に当て、二代の最高作は殆んど兼光を見るような感があると評する。

説明書は本工の手を師に照らして読む。同門同様に兼光の湾れ・互の目・直刃の多彩な風を踏襲するが、本工自身の作の見どころは刃文が総じて小模様となるところにあり、大磨上無銘の極めには、出来は兼光に似てなお今一歩のところがあると首肯する。

指定

国宝—
重要文化財2
重要美術品1
御物1
特別重要刀剣2
重要刀剣78

名工ランク

0.27 (指定作品84点)

刀工の上位9%

伝来

伝来記録13件 の鑑定作品における Masamitsu

伝来ランク

名家所蔵9点、伝来記録13件

刀工の上位9%

素点:2.61 / 10

刀姿

評価作品84点の分布

銘

評価作品84点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Kanemitsu
Masamitsu
弟子(5名)
  1. 1.倫光Tomomitsu1 販売中64指定
  2. 2.義景Yoshikage3 販売中67指定
  3. 3.家助Iesuke1 販売中11指定
  4. 4.成家Nariie3 販売中21指定
  5. 5.兼貞Kanesada

Osafune派

Osafune派の他の刀工

  1. 1.光忠Mitsutada61指定
  2. 2.長光Nagamitsu2 販売中253指定
  3. 3.景光Kagemitsu1 販売中146指定
  4. 4.兼光Kanemitsu4 販売中237指定
  5. 5.眞長Sanenaga64指定
  6. 6.近景Chikakage4 販売中86指定
  7. 7.倫光Tomomitsu1 販売中64指定
  8. 8.景政Kagemasa2 販売中22指定
  9. 9.基光Motomitsu3 販売中41指定
  10. 10.景秀Kagehide23指定
  11. 11.義光Yoshimitsu35指定
  12. 12.重眞Shigezane1 販売中45指定