NihontoWatch MonNihontoWatchBETA
MarketEncyclopedia
NihontoWatch Mon

NihontoWatchBETA

マーケット
事典
概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 長船
  3. 相伝備前
  4. 基光

Osafune Motomitsu

基光

重要
巻 23, 番 217 · 太刀

Osafune Motomitsu

基光

評価作品41点

国備前時代Koei (1342–1345)時代区分南北朝流派Osafune伝法備前伝代1st師匠Kanemitsu刀工大鑑850(上位11%)種別刀工コードMOT210
1重要文化財
2重要美術品
1特別重要刀剣37重要刀剣

概要

基光は南北朝時代の備前長船派の刀工で、兼光の子とも、その門下とも伝え、左兵衛尉に任じられている。現存する年紀作は康永から永和に及び、その活躍期は明瞭であって、説明書は徳川家に伝来した特別重要刀剣の太刀を「光の門人基光在銘の太刀である」と端的に説き起こす。本工は十四世紀後半に兼光の作風を継承するが、彼をその一門に位置づける同じ説明書が、一門の内における本工の立場を画する慎重な一線をも引いている。

その手はまず刃文に読まれる。板目の地に互の目を主調とした乱れを焼き、その本体を兼光工房の鋸歯状の刃たる片落ち互の目とし、これに角張る刃・尖り刃・頭の角がかった浅い小のたれを交える。説明書はこの入り交じりを本工のものとして、徳川家の太刀について「本作のように互の目がめだち、しかも様々な形の互の目が入り交じる」ところに彼の特色が見られるとする。この様相は諸重要刀剣の説明に繰り返され、一派の整然と連れる互の目と対をなす。足・葉入り、匂口締まりごころに明るく小沸つき、金筋・砂流しが刃中に働く。

その刃文の下の地鉄は終始変わらぬところである。板目に杢を交えてしばしば肌立ちごころとなり、地沸つき、地景細かに入り、地斑調の肌合を交えた地に乱れ映りが立ち、刃寄りにはしばしば直ぐ状の映りとなって、兼光と共有する長船の地鉄を見せる。帽子は乱れ込み、先尖りごころに小丸となって細かに掃きかける。短刀には棒樋、あるいは腰樋に添樋を掻き、一口には護摩箸を彫って、後期長船の静かな彫の語彙を示す。

記録は造込で明らかに分かれる。一方には在銘年紀の自作がある。備州長船基光と切る太刀、平造の脇指・短刀がそれで、生ぶで文和・貞治・応安に鮮明な年紀を残すものが数口あり、説明書はこれを「出来のよさは兼光に迫る感があり」と評し、同工研究上の好資料として貴ぶ。他方には大磨上無銘の刀があり、身幅広く元先の幅差目立たず、中鋒の延びた南北朝の堂々たる姿で、時代と兼光伝より基光と極められる。説明書は本工在銘の太刀が比較的少ないことを記す。

本工を一門の他から分かつのは、まさに無銘作を首肯するときに極めの言うところである。判者は肌立った鍛えと片落ち互の目に交じる様々な形の刃に本工と擬すべき点を見出し、ある刀について「兼光一門にあって基光に最も擬すべきところがあり、極めは正しく首肯される」と記す。しかしその作位については率直で、総じて「少しく兼光に譲るところがある」とする。本工は工房の有能なる第二の手であって、その片落ち互の目を保ちつつ自らの込み入った様々な互の目を加え、無銘の極めは個性的な決め手というより一派と時代に拠る。

収集の観点では、記録の確かな、しかし数少ない後期長船の名である。刀工大鑑はこれを中の上に評し、その鑑賞上の記録は数よりも年紀の鮮明な在銘作の確かさに拠る。国宝はなく、その立場は一口の重要文化財、すなわち東京・三井文庫が蔵する在銘の太刀と、一口の特別重要刀剣、および重要刀剣の一群、特別重要刀剣・重要刀剣の級を合わせて三十八口に拠る。伝来は良く、特別重要刀剣の太刀は徳川家に伝わり、説明書はこれを「大徳川家に伝来した基光の優品である」と称える。本阿弥光忠の手と思われる金象嵌銘を負う一口は、本間家旧蔵を経て佐野美術館が蔵する。指定を受けた基光の作の多くは伝えられて市場には出ず、在銘の作が世に現れるのは時折のことであって、現れたときそれは、兼光工房が南北朝の世に長船をいかに継いだかを語る、年紀の確かな精密な記録である。

鑑定

一人の兼光門の手を二つの面で読む:角張る刃と様々な形の刃を交えた片落ち互の目を本工の見どころとする在銘年紀の太刀・脇指・短刀と、時代と一派から極められた大磨上無銘の刀に見る兼光伝の互の目主調の乱れ

基光は南北朝期の備前長船の刀工で、兼光の子とも門下とも伝え、左兵衛尉に任じられ、現存する年紀作は康永から永和に及んでその活躍期は明瞭である。作風は兼光風を踏襲し、説明書は作位の点で少しく兼光に譲るとするが、その手を一門の他から分かつ一点をも挙げる。すなわち角張る刃や様々な形の刃を交えた片落ち互の目の刃文である。よくつんだ板目に杢を交え、しばしば肌立ちごころとなって地景・地斑を交えた地に乱れ映りが立ち、その地に互の目を主調とした乱れを焼いて片落ち互の目・角張る刃・尖り刃・小のたれを交え、足・葉入り、匂口締まりごころに明るく小沸つき、金筋・砂流しがかかる。記録は造込で分かれ、在銘年紀のある太刀・脇指・短刀と、時代と兼光伝より極めた大磨上無銘の刀とがある。説明書は最上の出来を兼光に迫るものとし、年紀の鮮明な在銘作を同工研究上の好資料とする。

鑑定の決め手

備前長船の丁子基準(福岡一文字)にはない特徴

作風の変遷

在銘年紀の兼光伝の作(本工の本領)

本工の本領は在銘年紀の作である。備州長船基光と切る太刀、平造の脇指・短刀があり、生ぶで文和・貞治・応安などに鮮明に年紀を残すものが数口ある。地鉄は板目に杢を交えてよくつみ、しばしば肌立ちごころとなり、地沸つき、地景細かに入り、地斑を交え、乱れ映りあるいは刃寄りに直ぐ状の映りが立つ。これに互の目を主調とし、角張る刃・尖り刃を交えた片落ち互の目を焼き、処々浅い小のたれの頭が角がかり、足・葉入り、匂口締まりごころに明るく小沸つき、金筋・砂流しかかる。帽子は乱れ込み、先尖りごころに小丸となって細かに掃きかける。短刀には棒樋あるいは腰樋に添樋を掻き、一口には護摩箸を彫る。説明書は最上の在銘作の出来を兼光に迫るものと評し、鮮明な年紀を同工研究の資料として貴ぶ。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

大磨上無銘の刀の極め(時代と一派による)

記録のもう一つの面は、本工と極められた大磨上無銘の刀である。身幅広く元先の幅差目立たず、中鋒の延びた南北朝期の堂々たる姿で、板目が処々流れ肌立ちごころとなった地に地沸つき、地景細かに入り、地斑調の肌合を交え、乱れ映りが立つ。刃文はやはり片落ち互の目を主調に角張る刃・小互の目・小のたれ・尖りごころの刃を交え、足・逆足入り、小沸に湯走り、金筋・砂流しかかり、帽子は乱れ込んで小丸あるいは尖りごころに返り、棒樋を掻き通す。説明書はこれを時代と兼光伝より首肯し、肌立った鍛えと片落ち互の目に交じる様々な形の刃を、決定的な極め手というより基光に最も擬すべき点とし、極めは一派と時代に拠る。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、基光が兼光の子とも門下とも伝えられ、左兵衛尉に任じられ、年紀作が康永から永和に及んで活躍期が明瞭であると記す。作風は兼光に倣うが、様々な形の刃を交えた互の目主調の刃文を本工のものとし、作位の点では少しく兼光に譲るとする。

大磨上無銘の刀について説明書は、時代と兼光伝より極めを首肯し、肌立った鍛えと片落ち互の目に交じる様々な形の刃を基光に最も擬すべき点とし、極めは個性的な決め手というより一派と時代に拠るとする。

指定

国宝—
重要文化財1
重要美術品2
御物—
特別重要刀剣1
重要刀剣37

名工ランク

0.22 (指定作品41点)

刀工の上位11%

伝来

伝来記録3件 の鑑定作品における Motomitsu

伝来ランク

名家所蔵1点、伝来記録3件

刀工の上位86%

素点:1.81 / 10

刀姿

評価作品41点の分布

銘

評価作品41点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Kanemitsu
Motomitsu
弟子(8名)
  1. 1.兼光Kanemitsu4 販売中237指定
  2. 2.倫光Tomomitsu1 販売中64指定
  3. 3.義景Yoshikage3 販売中67指定
  4. 4.政光Masamitsu4 販売中84指定
  5. 5.秀光Hidemitsu19指定
  6. 6.秀光Hidemitsu1指定
  7. 7.基正Motomasa4指定
  8. 8.恒弘Tsunehiro

Osafune派

Osafune派の他の刀工

  1. 1.光忠Mitsutada61指定
  2. 2.長光Nagamitsu2 販売中253指定
  3. 3.景光Kagemitsu1 販売中146指定
  4. 4.兼光Kanemitsu4 販売中237指定
  5. 5.眞長Sanenaga64指定
  6. 6.近景Chikakage4 販売中86指定
  7. 7.倫光Tomomitsu1 販売中64指定
  8. 8.景政Kagemasa2 販売中22指定
  9. 9.政光Masamitsu4 販売中84指定
  10. 10.景秀Kagehide23指定
  11. 11.義光Yoshimitsu35指定
  12. 12.重眞Shigezane1 販売中45指定