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鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀装具[N.B.T.H.K]Juyo Tousougu No.65 後藤家9代目、後藤程乗光昌、在銘鐔の重要刀装具指定作品。程乗光昌は7代顕乗の次男で、慶長8年生まれ。寛永元年に父正継が剃髪して顕乗と号した時、後藤理兵衛家を相続し名を理兵衛光昌と改めた。22歳の時である。その後宗家の8代目即乗光重が若くしてなくなり、跡目の亀市(廉乗)が4歳と年若だった為、34歳の光昌が宗家の9代目を継承した。その後廉乗が18歳になり10代目を継承するとその後見人となり、また加賀前田家に覚乗と隔年交代で勤務し、加賀百万石の文化的発展に大きく貢献した。本作は全体を鋤出彫にて波濤を彫り上げ、枝菊を散らした優雅で格調高い鐔である。後藤家では三所物の製作を主にし、鐔は特別な事情でのみ製作されたと云われて非常に希少であり、かつ鐔の作品で自身銘を切ったのはこの光昌から始まると云われている。光昌自身銘の鐔は古来、「後藤家十七代」などで紹介される宇治川先陣図鐔ただ一つと云われていたが、本作は二点目の発見で、菊花の色絵は実に丁寧で擦れもなく、しっとりとしてまさに濡れ色と称すべき極赤の地鉄は実に味わい深い、左右対象の櫃穴の形などは江戸時代の極初期に於ける特徴的な姿であり、今一つの鐔と共通の見所である。後藤家の中でも祐乗、光乗、顕乗の三人を後藤家三作の名人として称賛しており、特に加納夏雄は光昌の父、顕乗を後藤家中興の祖とし絶賛しているが、本作を経眼するに、後藤家の格調高い伝統を継承しつつも新たな作域に挑戦し、成功させた程乗もまた引けを取らぬ名人であるなと認識を新たにさせられる名鐔である。

図譜解説

後藤家九代目程乗は、七代顕乗の次男で、慶長八年の生まれである。 幼名を源一郎といい父顕乗同名で、 諱は光尹と名乗った。寛永元年、 父正継が剃髪して顕乗と号した時、理兵衛家の二代目を相続し、名を理兵衛光昌と改めた。二十二歳であった。 その後、宗家の八代目光重(即乗) が三十二歳の若さで亡くなり、後継者の亀市 (廉乗)がまだ四歳であったので、顕乗が一時宗家を預かり、後に程乗が宗家の九代目を相続した。 廉乗が十八歳になった折、宗家十代目を引渡し、二十五歳になるまで後見した。 また程乗は、加賀前田家に覚乗の子演乗と隔年交代で勤務し、 加賀百万石文化の発展に大きく貢献している。 本作は、平肉全面を鋤出彫にて波濤を彫り上げ、高彫の枝菊を散らした優雅で格調の高い鐔である。 後藤宗家に於ける在銘の鐔は、この光昌 銘以前の自身銘の鐔を見たことが無い故に極めて貴重であり、加えて作品も優れている。

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刀装具›家彫›後藤›後藤光昌›後藤光昌(花押) 鐔
鍔重要
後藤光昌

後藤光昌(花押) 鐔

在銘 · Gotou · 江戸

売却済
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鍔重要
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後藤光昌 — 1 of 10
後藤光昌 — 2 of 10
後藤光昌 — 3 of 10
後藤光昌 — 4 of 10
後藤光昌 — 5 of 10
後藤光昌 — 6 of 10
後藤光昌 — 7 of 10
後藤光昌 — 8 of 10
後藤光昌 — 9 of 10
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法量・詳細
作者

後藤光昌

時代

江戸

銘

在銘

鑑定書

重要 #65 (NBTHK)

説明

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀装具[N.B.T.H.K]Juyo Tousougu No.65 後藤家9代目、後藤程乗光昌、在銘鐔の重要刀装具指定作品。程乗光昌は7代顕乗の次男で、慶長8年生まれ。寛永元年に父正継が剃髪して顕乗と号した時、後藤理兵衛家を相続し名を理兵衛光昌と改めた。22歳の時である。その後宗家の8代目即乗光重が若くしてなくなり、跡目の亀市(廉乗)が4歳と年若だった為、34歳の光昌が宗家の9代目を継承した。その後廉乗が18歳になり10代目を継承するとその後見人となり、また加賀前田家に覚乗と隔年交代で勤務し、加賀百万石の文化的発展に大きく貢献した。本作は全体を鋤出彫にて波濤を彫り上げ、枝菊を散らした優雅で格調高い鐔である。後藤家では三所物の製作を主にし、鐔は特別な事情でのみ製作されたと云われて非常に希少であり、かつ鐔の作品で自身銘を切ったのはこの光昌から始まると云われている。光昌自身銘の鐔は古来、「後藤家十七代」などで紹介される宇治川先陣図鐔ただ一つと云われていたが、本作は二点目の発見で、菊花の色絵は実に丁寧で擦れもなく、しっとりとしてまさに濡れ色と称すべき極赤の地鉄は実に味わい深い、左右対象の櫃穴の形などは江戸時代の極初期に於ける特徴的な姿であり、今一つの鐔と共通の見所である。後藤家の中でも祐乗、光乗、顕乗の三人を後藤家三作の名人として称賛しており、特に加納夏雄は光昌の父、顕乗を後藤家中興の祖とし絶賛しているが、本作を経眼するに、後藤家の格調高い伝統を継承しつつも新たな作域に挑戦し、成功させた程乗もまた引けを取らぬ名人であるなと認識を新たにさせられる名鐔である。

NBTHK図譜解説

Juyo #65

後藤家九代目程乗は、七代顕乗の次男で、慶長八年の生まれである。 幼名を源一郎といい父顕乗同名で、 諱は光尹と名乗った。寛永元年、 父正継が剃髪して顕乗と号した時、理兵衛家の二代目を相続し、名を理兵衛光昌と改めた。二十二歳であった。 その後、宗家の八代目光重(即乗) が三十二歳の若さで亡くなり、後継者の亀市 (廉乗)がまだ四歳であったので、顕乗が一時宗家を預かり、後に程乗が宗家の九代目を相続した。 廉乗が十八歳になった折、宗家十代目を引渡し、二十五歳になるまで後見した。 また程乗は、加賀前田家に覚乗の子演乗と隔年交代で勤務し、 加賀百万石文化の発展に大きく貢献している。 本作は、平肉全面を鋤出彫にて波濤を彫り上げ、高彫の枝菊を散らした優雅で格調の高い鐔である。 後藤宗家に於ける在銘の鐔は、この光昌 銘以前の自身銘の鐔を見たことが無い故に極めて貴重であり、加えて作品も優れている。

作者について

後藤光昌

家彫 · Yamashiro (Kyoto) / Kaga

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歴史的重要度

後藤光昌の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
随一
屈指
屈指
有数
有数
著名
著名

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指定の実績
指定1口
重要刀剣
1
後藤光昌 — 詳細家彫派

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流派について

後藤

家彫 · 山城

現在325点販売中

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後藤派は、室町時代中期に初代祐乗が将軍足利義政に仕えて創始した彫金の宗家であり、「日本彫物の元祖」と仰がれ、「古今独歩の鏨師」と賞賛される祐乗を祖として十五代にわたり嫡流の技を継承した。祐乗の作品は東山御物として数多く取り上げられ、後世に名を残した名工は挙って後藤家の祐乗に範をとっている。四代光乗・五代徳乗は織田信長、次いで豊臣秀吉に仕え、大判・分銅・彫物の三役を担い、桃山時代の豪華美を格調高く表示した。幕末には一乗が「後藤家の掉尾を飾る名工」として家風を大成し、門下の荒木東明・中川一勝らが一派の技を継承した。 後藤派の作域は三所物・縁頭・鐔・揃金具と多岐にわたり、赤銅魚子地を基調とした高彫金色絵を家風の根幹とする。金紋裏哺金仕立の小柄笄、金無垢地容彫の目貫など、素材と技法の選択に一貫した格式が認められる。三代乗真は「大振りで力強く、量感の豊かな彫技」[[c:1]]を特徴とし、紋の肉取りが豊かで鏨使いが手強く、赤銅の色相も漆黒で麗わしい。桃山期の作には鋤出高彫に金・銀・素銅の象嵌色絵を駆使した豪華絢爛の大名道具が見られ、近世には四分一磨地や朧銀地に甲鋤毛彫・平象嵌を組み合わせた多彩な表現も展開された。龍・獅子・鶏・犀・鯰といった動物意匠から、松竹梅・桐紋・粟穂・四季草花に至るまで画題は広範であり、各代が武家好みの吉祥意匠を格調高く仕上げている。 後藤派に帰せられる作品には「気品があって格調が高く」[[c:2]]「力漲る」と評される一貫した品格が通底する。歴代の折紙制度によって初代祐乗以来の作が厳格に鑑定・伝承され、「家彫の誇りは確実に後代に伝わっている」[[c:3]]と繰り返し認められる。後藤流に熟達した門弟の作が「後藤家御家彫と見紛うまでの出来」[[c:4]]と称されることからも、その規範性の高さが窺える。日本金工史において、後藤派は赤銅魚子地高彫金色絵という技法体系を確立し、室町から明治に至る四百余年の間、彫金の最高規範として君臨した一門である。 詳しく見る →

61名の刀工指定775口
主要刀工
刀工時代指定
後藤乗真1512-156268
後藤祐乗1440-151241
後藤顕乗1586-166346
後藤宗乗1461-153855
後藤栄乗1577-161735
後藤流派を見る →
NBTHK鑑定書
重要刀装具Jūyō Tōsōgu
›

特別保存刀装具の中から、特に出来が優れ、美術工芸的価値が極めて高く、国認定の重要美術品に準ずると判断されたものです。

NBTHKについて›

日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。

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販売店
飯
飯田高遠堂
創業 1880年 · 業歴146年
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✓認証販売店iidakoendo.com
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後藤派の作

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美術刀剣松本
保存
Tsuba - Hozon - 作 後藤派 - 菊花尽図 銘 後藤常貞(花押)Tsuba - Hozon - 作 後藤派 - 菊花尽図 銘 後藤常貞(花押)

鍔

作後藤派
江戸
¥150,000
銀座長州屋
特別保存
Tsuba - Tokuho - 作 正光 - 楓に鹿図鐔 銘 政光(花押Tsuba - Tokuho - 作 正光 - 楓に鹿図鐔 銘 政光(花押

鍔

作正光
江戸
¥450,000
Nihonto Art
特別保存
Menuki - Tokuho - 作 後藤派 - 猿図目貫 無銘(古後藤) 桃山時代 特別保存刀装具Menuki - Tokuho - 作 後藤派 - 猿図目貫 無銘(古後藤) 桃山時代 特別保存刀装具

目貫

作後藤派
桃山
¥3,800
Nihontocraft
特別保存
Kozuka - Tokuho - 作 後藤栄乗 - 後藤栄乗 小柄Kozuka - Tokuho - 作 後藤栄乗 - 後藤栄乗 小柄

小柄

作後藤栄乗
桃山
¥3,850
銀座長州屋
特別保存
Tsuba - Tokuho - 作 後藤一乗 - 銀座長州屋Tsuba - Tokuho - 作 後藤一乗 - 銀座長州屋

鍔

作後藤一乗
江戸
お問い合わせ
コレクション情報
重要
Kogai - Jūyō - 作 古後藤派 - 笄 舟図Kogai - Jūyō - 作 古後藤派 - 笄 舟図

笄

作古後藤派
室町
¥1,500,000
銀座盛光堂
特別保存
Fuchi-Kashira - Tokuho - 作 後藤延乗 - 後藤光孝(花押)Fuchi-Kashira - Tokuho - 作 後藤延乗 - 後藤光孝(花押)

縁頭

作後藤延乗
江戸
¥450,000
Nihontocraft
特別保存
Kozuka - Tokuho - 作 後藤廉乗 - 後藤廉乗 小柄Kozuka - Tokuho - 作 後藤廉乗 - 後藤廉乗 小柄

小柄

作後藤廉乗
江戸
¥3,800

家彫の伝統

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飯田高遠堂
特別保存
Tsuba - Tokuho - 作 後藤一乗 - 刀装具Tsuba - Tokuho - 作 後藤一乗 - 刀装具

鍔

作後藤一乗
江戸
¥1,320,000
永楽堂
特別保存
Menuki - Tokuho - 作 古後藤派 - 古後藤 獅子図目貫 特別保存刀装具Menuki - Tokuho - 作 古後藤派 - 古後藤 獅子図目貫 特別保存刀装具

目貫

作古後藤派
古刀
¥800,000
コレクション情報
保存
Tsuba - Hozon - 作 後藤真乗 - 鍔:流水図 Tsuba:Ryusui ZuTsuba - Hozon - 作 後藤真乗 - 鍔:流水図 Tsuba:Ryusui Zu

鍔

作後藤真乗
江戸
¥850,000
山城屋
特重
Koshirae - Tokuju - 作 悦乗 - 【太刀拵】 金梨子地葵紋散金貝蒔絵鞘糸巻太刀拵 / 鐔(銘)後藤悦乗(花押)Koshirae - Tokuju - 作 悦乗 - 【太刀拵】 金梨子地葵紋散金貝蒔絵鞘糸巻太刀拵 / 鐔(銘)後藤悦乗(花押)

拵

作悦乗
江戸
お問い合わせ
銀座盛光堂
特別保存
Futatokoro - Tokuho - 作 一匠 - 作陽住中川勝継(花押)Futatokoro - Tokuho - 作 一匠 - 作陽住中川勝継(花押)

二所物

作一匠
江戸〜明治
¥580,000
飯田高遠堂
重要
Kozuka - Jūyō - 作 後藤宗乗 - Goto Sojyo - Botan Shishi ZuKozuka - Jūyō - 作 後藤宗乗 - Goto Sojyo - Botan Shishi Zu

小柄

作後藤宗乗
室町
¥3,300,000
葵美術
重要
Mitokoromono - Jūyō - 作 後藤延乗 - 三所物(小柄・笄・目貫):翁三番叟図Mitokoromono - Jūyō - 作 後藤延乗 - 三所物(小柄・笄・目貫):翁三番叟図

三所物

作後藤延乗
江戸
¥4,000,000
葵美術
特別保存
Kozuka - Tokuho - 作 後藤派 - 小柄:無銘(後藤)万年青図(特別保存刀装具)Kozuka - Tokuho - 作 後藤派 - 小柄:無銘(後藤)万年青図(特別保存刀装具)

小柄

作後藤派
江戸
¥250,000

刀剣

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  • 脇差
  • 短刀
  • 太刀
  • 薙刀
  • 槍
  • 日本刀の販売
  • サムライソード

刀装具

  • 鍔
  • 縁頭
  • 小柄
  • 目貫
  • 鍔(ソードガード)

甲冑武具

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鑑定別

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鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀装具[N.B.T.H.K]Juyo Tousougu No.65 後藤家9代目、後藤程乗光昌、在銘鐔の重要刀装具指定作品。程乗光昌は7代顕乗の次男で、慶長8年生まれ。寛永元年に父正継が剃髪して顕乗と号した時、後藤理兵衛家を相続し名を理兵衛光昌と改めた。22歳の時である。その後宗家の8代目即乗光重が若くしてなくなり、跡目の亀市(廉乗)が4歳と年若だった為、34歳の光昌が宗家の9代目を継承した。その後廉乗が18歳になり10代目を継承するとその後見人となり、また加賀前田家に覚乗と隔年交代で勤務し、加賀百万石の文化的発展に大きく貢献した。本作は全体を鋤出彫にて波濤を彫り上げ、枝菊を散らした優雅で格調高い鐔である。後藤家では三所物の製作を主にし、鐔は特別な事情でのみ製作されたと云われて非常に希少であり、かつ鐔の作品で自身銘を切ったのはこの光昌から始まると云われている。光昌自身銘の鐔は古来、「後藤家十七代」などで紹介される宇治川先陣図鐔ただ一つと云われていたが、本作は二点目の発見で、菊花の色絵は実に丁寧で擦れもなく、しっとりとしてまさに濡れ色と称すべき極赤の地鉄は実に味わい深い、左右対象の櫃穴の形などは江戸時代の極初期に於ける特徴的な姿であり、今一つの鐔と共通の見所である。後藤家の中でも祐乗、光乗、顕乗の三人を後藤家三作の名人として称賛しており、特に加納夏雄は光昌の父、顕乗を後藤家中興の祖とし絶賛しているが、本作を経眼するに、後藤家の格調高い伝統を継承しつつも新たな作域に挑戦し、成功させた程乗もまた引けを取らぬ名人であるなと認識を新たにさせられる名鐔である。

図譜解説

後藤家九代目程乗は、七代顕乗の次男で、慶長八年の生まれである。 幼名を源一郎といい父顕乗同名で、 諱は光尹と名乗った。寛永元年、 父正継が剃髪して顕乗と号した時、理兵衛家の二代目を相続し、名を理兵衛光昌と改めた。二十二歳であった。 その後、宗家の八代目光重(即乗) が三十二歳の若さで亡くなり、後継者の亀市 (廉乗)がまだ四歳であったので、顕乗が一時宗家を預かり、後に程乗が宗家の九代目を相続した。 廉乗が十八歳になった折、宗家十代目を引渡し、二十五歳になるまで後見した。 また程乗は、加賀前田家に覚乗の子演乗と隔年交代で勤務し、 加賀百万石文化の発展に大きく貢献している。 本作は、平肉全面を鋤出彫にて波濤を彫り上げ、高彫の枝菊を散らした優雅で格調の高い鐔である。 後藤宗家に於ける在銘の鐔は、この光昌 銘以前の自身銘の鐔を見たことが無い故に極めて貴重であり、加えて作品も優れている。

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後藤光昌

後藤光昌(花押) 鐔

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後藤光昌

時代

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銘

在銘

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重要 #65 (NBTHK)

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鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀装具[N.B.T.H.K]Juyo Tousougu No.65 後藤家9代目、後藤程乗光昌、在銘鐔の重要刀装具指定作品。程乗光昌は7代顕乗の次男で、慶長8年生まれ。寛永元年に父正継が剃髪して顕乗と号した時、後藤理兵衛家を相続し名を理兵衛光昌と改めた。22歳の時である。その後宗家の8代目即乗光重が若くしてなくなり、跡目の亀市(廉乗)が4歳と年若だった為、34歳の光昌が宗家の9代目を継承した。その後廉乗が18歳になり10代目を継承するとその後見人となり、また加賀前田家に覚乗と隔年交代で勤務し、加賀百万石の文化的発展に大きく貢献した。本作は全体を鋤出彫にて波濤を彫り上げ、枝菊を散らした優雅で格調高い鐔である。後藤家では三所物の製作を主にし、鐔は特別な事情でのみ製作されたと云われて非常に希少であり、かつ鐔の作品で自身銘を切ったのはこの光昌から始まると云われている。光昌自身銘の鐔は古来、「後藤家十七代」などで紹介される宇治川先陣図鐔ただ一つと云われていたが、本作は二点目の発見で、菊花の色絵は実に丁寧で擦れもなく、しっとりとしてまさに濡れ色と称すべき極赤の地鉄は実に味わい深い、左右対象の櫃穴の形などは江戸時代の極初期に於ける特徴的な姿であり、今一つの鐔と共通の見所である。後藤家の中でも祐乗、光乗、顕乗の三人を後藤家三作の名人として称賛しており、特に加納夏雄は光昌の父、顕乗を後藤家中興の祖とし絶賛しているが、本作を経眼するに、後藤家の格調高い伝統を継承しつつも新たな作域に挑戦し、成功させた程乗もまた引けを取らぬ名人であるなと認識を新たにさせられる名鐔である。

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Juyo #65

後藤家九代目程乗は、七代顕乗の次男で、慶長八年の生まれである。 幼名を源一郎といい父顕乗同名で、 諱は光尹と名乗った。寛永元年、 父正継が剃髪して顕乗と号した時、理兵衛家の二代目を相続し、名を理兵衛光昌と改めた。二十二歳であった。 その後、宗家の八代目光重(即乗) が三十二歳の若さで亡くなり、後継者の亀市 (廉乗)がまだ四歳であったので、顕乗が一時宗家を預かり、後に程乗が宗家の九代目を相続した。 廉乗が十八歳になった折、宗家十代目を引渡し、二十五歳になるまで後見した。 また程乗は、加賀前田家に覚乗の子演乗と隔年交代で勤務し、 加賀百万石文化の発展に大きく貢献している。 本作は、平肉全面を鋤出彫にて波濤を彫り上げ、高彫の枝菊を散らした優雅で格調の高い鐔である。 後藤宗家に於ける在銘の鐔は、この光昌 銘以前の自身銘の鐔を見たことが無い故に極めて貴重であり、加えて作品も優れている。

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後藤光昌

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後藤光昌の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
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後藤

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後藤派は、室町時代中期に初代祐乗が将軍足利義政に仕えて創始した彫金の宗家であり、「日本彫物の元祖」と仰がれ、「古今独歩の鏨師」と賞賛される祐乗を祖として十五代にわたり嫡流の技を継承した。祐乗の作品は東山御物として数多く取り上げられ、後世に名を残した名工は挙って後藤家の祐乗に範をとっている。四代光乗・五代徳乗は織田信長、次いで豊臣秀吉に仕え、大判・分銅・彫物の三役を担い、桃山時代の豪華美を格調高く表示した。幕末には一乗が「後藤家の掉尾を飾る名工」として家風を大成し、門下の荒木東明・中川一勝らが一派の技を継承した。 後藤派の作域は三所物・縁頭・鐔・揃金具と多岐にわたり、赤銅魚子地を基調とした高彫金色絵を家風の根幹とする。金紋裏哺金仕立の小柄笄、金無垢地容彫の目貫など、素材と技法の選択に一貫した格式が認められる。三代乗真は「大振りで力強く、量感の豊かな彫技」[[c:1]]を特徴とし、紋の肉取りが豊かで鏨使いが手強く、赤銅の色相も漆黒で麗わしい。桃山期の作には鋤出高彫に金・銀・素銅の象嵌色絵を駆使した豪華絢爛の大名道具が見られ、近世には四分一磨地や朧銀地に甲鋤毛彫・平象嵌を組み合わせた多彩な表現も展開された。龍・獅子・鶏・犀・鯰といった動物意匠から、松竹梅・桐紋・粟穂・四季草花に至るまで画題は広範であり、各代が武家好みの吉祥意匠を格調高く仕上げている。 後藤派に帰せられる作品には「気品があって格調が高く」[[c:2]]「力漲る」と評される一貫した品格が通底する。歴代の折紙制度によって初代祐乗以来の作が厳格に鑑定・伝承され、「家彫の誇りは確実に後代に伝わっている」[[c:3]]と繰り返し認められる。後藤流に熟達した門弟の作が「後藤家御家彫と見紛うまでの出来」[[c:4]]と称されることからも、その規範性の高さが窺える。日本金工史において、後藤派は赤銅魚子地高彫金色絵という技法体系を確立し、室町から明治に至る四百余年の間、彫金の最高規範として君臨した一門である。 詳しく見る →

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主要刀工
刀工時代指定
後藤乗真1512-156268
後藤祐乗1440-151241
後藤顕乗1586-166346
後藤宗乗1461-153855
後藤栄乗1577-161735
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特別保存刀装具の中から、特に出来が優れ、美術工芸的価値が極めて高く、国認定の重要美術品に準ずると判断されたものです。

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日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。

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販売店
飯
飯田高遠堂
創業 1880年 · 業歴146年
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後藤派の作

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美術刀剣松本
保存
Tsuba - Hozon - 作 後藤派 - 菊花尽図 銘 後藤常貞(花押)Tsuba - Hozon - 作 後藤派 - 菊花尽図 銘 後藤常貞(花押)

鍔

作後藤派
江戸
¥150,000
銀座長州屋
特別保存
Tsuba - Tokuho - 作 正光 - 楓に鹿図鐔 銘 政光(花押Tsuba - Tokuho - 作 正光 - 楓に鹿図鐔 銘 政光(花押

鍔

作正光
江戸
¥450,000
Nihonto Art
特別保存
Menuki - Tokuho - 作 後藤派 - 猿図目貫 無銘(古後藤) 桃山時代 特別保存刀装具Menuki - Tokuho - 作 後藤派 - 猿図目貫 無銘(古後藤) 桃山時代 特別保存刀装具

目貫

作後藤派
桃山
¥3,800
Nihontocraft
特別保存
Kozuka - Tokuho - 作 後藤栄乗 - 後藤栄乗 小柄Kozuka - Tokuho - 作 後藤栄乗 - 後藤栄乗 小柄

小柄

作後藤栄乗
桃山
¥3,850
銀座長州屋
特別保存
Tsuba - Tokuho - 作 後藤一乗 - 銀座長州屋Tsuba - Tokuho - 作 後藤一乗 - 銀座長州屋

鍔

作後藤一乗
江戸
お問い合わせ
コレクション情報
重要
Kogai - Jūyō - 作 古後藤派 - 笄 舟図Kogai - Jūyō - 作 古後藤派 - 笄 舟図

笄

作古後藤派
室町
¥1,500,000
銀座盛光堂
特別保存
Fuchi-Kashira - Tokuho - 作 後藤延乗 - 後藤光孝(花押)Fuchi-Kashira - Tokuho - 作 後藤延乗 - 後藤光孝(花押)

縁頭

作後藤延乗
江戸
¥450,000
Nihontocraft
特別保存
Kozuka - Tokuho - 作 後藤廉乗 - 後藤廉乗 小柄Kozuka - Tokuho - 作 後藤廉乗 - 後藤廉乗 小柄

小柄

作後藤廉乗
江戸
¥3,800

家彫の伝統

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飯田高遠堂
特別保存
Tsuba - Tokuho - 作 後藤一乗 - 刀装具Tsuba - Tokuho - 作 後藤一乗 - 刀装具

鍔

作後藤一乗
江戸
¥1,320,000
永楽堂
特別保存
Menuki - Tokuho - 作 古後藤派 - 古後藤 獅子図目貫 特別保存刀装具Menuki - Tokuho - 作 古後藤派 - 古後藤 獅子図目貫 特別保存刀装具

目貫

作古後藤派
古刀
¥800,000
コレクション情報
保存
Tsuba - Hozon - 作 後藤真乗 - 鍔:流水図 Tsuba:Ryusui ZuTsuba - Hozon - 作 後藤真乗 - 鍔:流水図 Tsuba:Ryusui Zu

鍔

作後藤真乗
江戸
¥850,000
山城屋
特重
Koshirae - Tokuju - 作 悦乗 - 【太刀拵】 金梨子地葵紋散金貝蒔絵鞘糸巻太刀拵 / 鐔(銘)後藤悦乗(花押)Koshirae - Tokuju - 作 悦乗 - 【太刀拵】 金梨子地葵紋散金貝蒔絵鞘糸巻太刀拵 / 鐔(銘)後藤悦乗(花押)

拵

作悦乗
江戸
お問い合わせ
銀座盛光堂
特別保存
Futatokoro - Tokuho - 作 一匠 - 作陽住中川勝継(花押)Futatokoro - Tokuho - 作 一匠 - 作陽住中川勝継(花押)

二所物

作一匠
江戸〜明治
¥580,000
飯田高遠堂
重要
Kozuka - Jūyō - 作 後藤宗乗 - Goto Sojyo - Botan Shishi ZuKozuka - Jūyō - 作 後藤宗乗 - Goto Sojyo - Botan Shishi Zu

小柄

作後藤宗乗
室町
¥3,300,000
葵美術
重要
Mitokoromono - Jūyō - 作 後藤延乗 - 三所物(小柄・笄・目貫):翁三番叟図Mitokoromono - Jūyō - 作 後藤延乗 - 三所物(小柄・笄・目貫):翁三番叟図

三所物

作後藤延乗
江戸
¥4,000,000
葵美術
特別保存
Kozuka - Tokuho - 作 後藤派 - 小柄:無銘(後藤)万年青図(特別保存刀装具)Kozuka - Tokuho - 作 後藤派 - 小柄:無銘(後藤)万年青図(特別保存刀装具)

小柄

作後藤派
江戸
¥250,000

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