南北朝期の京物を代表する信国と長谷部派であれば、室町期の京物は三条吉則と平安城長吉によって代表される。銘鑑では吉則は鎌倉時代にすでに存在したことになっているが、現存する最も古いものは室町初期であり、多くみるものは室町中期以降の作である。 三条吉則は平安城長吉の一派といわれ、山城、のち和泉、越前似ても造る。作品は脇差が多く刃文直刃、互の目乱れ、樋を好んで掻く。 銘文は「吉則作」「三条吉則」「平安城三条住吉則作」「三条吉則和泉国作」「三条布施藤原吉則於越前作」「平安城吉則作」などと銘す。 三条吉則には槍の作例が残されており、一派の平安城長吉や村正に代表される千子派も同様となる。 本作は、平三角造に、身幅尋常、けら首の延びた室町時代に制作された槍の典型的な姿形をしめす。地鉄は、槍や剣はおおむね柾が流れたものが多く経眼されるが、本作は小板目肌がよくつみ、地沸が細かにつき、地景が入り、柾は感じられない。刃文は、直刃調に浅くのたれごころを帯び、小足少しく入り、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかり、刃縁に湯走り風の打ちのけ交え、京物らしく匂口は明るい。 平地に施された素剣と蓮台の彫物、銘文もすり減っておらず健全であることが窺い知られる。けら首には刀の刃を受けた痕跡がみられ、古の武勲を誇っている。






山城伝 · 山城 · 1469-1487頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位31%
現在1点販売中
吉則の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
山城伝 · Kyoto
現在15点販売中
平安城象嵌は応仁鐔の流れを汲む流派である。室町末期に京都において成立し、桃山時代から江戸時代初期にかけて繁栄を見た。有銘の作は知られず、無銘のままに「平安城象嵌」と称される一群として伝えられている。この派の古い作例は時代的にもほぼ応仁鐔に近く、真鍮据文象嵌を施して文様風の意匠を展開させている。 初期の作風は大振りで量感があり、鉄槌目地や鉄地に真鍮据文象嵌を施して花唐草文や網目文などの文様を表し、地透や小透を加えて雅びな京風の趣を示す。やがて時代が下るにつれて真鍮以外の金、銀、素銅、赤銅、山金などを併用するようになり、意匠も絵風のものが加わって、据文と平象嵌を混用したり鋤出高彫を施したものも見られる。技法は洗練味が高く、桶底耳や大切羽状に接着した共鉄などの造作が作品の力強い趣を増幅している。 この門からは小池与四郎が出て一派をおこし、また長吉、吉長、政重らの銘を名のる集団がある。上杉家伝来など大名家に伝来した作例も知られ、室町末期から桃山時代にかけての京都における装剣金工の展開を示す重要な流派として位置づけられている。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトクーリングオフは商品到着後8日以内にお願い致します。②返品送料はお客様でご負担ください。⑥お届け先が海外の場合は、ご返品・ご返金は致しかねます。
南北朝期の京物を代表する信国と長谷部派であれば、室町期の京物は三条吉則と平安城長吉によって代表される。銘鑑では吉則は鎌倉時代にすでに存在したことになっているが、現存する最も古いものは室町初期であり、多くみるものは室町中期以降の作である。 三条吉則は平安城長吉の一派といわれ、山城、のち和泉、越前似ても造る。作品は脇差が多く刃文直刃、互の目乱れ、樋を好んで掻く。 銘文は「吉則作」「三条吉則」「平安城三条住吉則作」「三条吉則和泉国作」「三条布施藤原吉則於越前作」「平安城吉則作」などと銘す。 三条吉則には槍の作例が残されており、一派の平安城長吉や村正に代表される千子派も同様となる。 本作は、平三角造に、身幅尋常、けら首の延びた室町時代に制作された槍の典型的な姿形をしめす。地鉄は、槍や剣はおおむね柾が流れたものが多く経眼されるが、本作は小板目肌がよくつみ、地沸が細かにつき、地景が入り、柾は感じられない。刃文は、直刃調に浅くのたれごころを帯び、小足少しく入り、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかり、刃縁に湯走り風の打ちのけ交え、京物らしく匂口は明るい。 平地に施された素剣と蓮台の彫物、銘文もすり減っておらず健全であることが窺い知られる。けら首には刀の刃を受けた痕跡がみられ、古の武勲を誇っている。






山城伝 · 山城 · 1469-1487頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位31%
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山城伝 · Kyoto
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平安城象嵌は応仁鐔の流れを汲む流派である。室町末期に京都において成立し、桃山時代から江戸時代初期にかけて繁栄を見た。有銘の作は知られず、無銘のままに「平安城象嵌」と称される一群として伝えられている。この派の古い作例は時代的にもほぼ応仁鐔に近く、真鍮据文象嵌を施して文様風の意匠を展開させている。 初期の作風は大振りで量感があり、鉄槌目地や鉄地に真鍮据文象嵌を施して花唐草文や網目文などの文様を表し、地透や小透を加えて雅びな京風の趣を示す。やがて時代が下るにつれて真鍮以外の金、銀、素銅、赤銅、山金などを併用するようになり、意匠も絵風のものが加わって、据文と平象嵌を混用したり鋤出高彫を施したものも見られる。技法は洗練味が高く、桶底耳や大切羽状に接着した共鉄などの造作が作品の力強い趣を増幅している。 この門からは小池与四郎が出て一派をおこし、また長吉、吉長、政重らの銘を名のる集団がある。上杉家伝来など大名家に伝来した作例も知られ、室町末期から桃山時代にかけての京都における装剣金工の展開を示す重要な流派として位置づけられている。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトクーリングオフは商品到着後8日以内にお願い致します。②返品送料はお客様でご負担ください。⑥お届け先が海外の場合は、ご返品・ご返金は致しかねます。