説明

注文番号:AF26140 鐔:節分図(保存刀装具) 銘:無銘(東龍斎派) 寸法:8.56 cm × 8.17 cm 重ね(切羽台):0.38 cm 重量:144 g 時代:江戸時代後期(幕末) 解説: 鉄地を縦丸形に仕立て、阿弥陀鑢を施した地に節分の様子を高彫、象嵌、色絵を用いて表現した見事な一枚です。 付属品: 桐箱 葵美術鑑定書 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)保存刀装具鑑定書 オークション開始価格:200,000円 入札はこちら 関連商品: 鐔:無銘(東龍斎派)(日本美術刀剣保存協会 保存刀装具) 鐔:無銘(尾張)(上下蕨手図) 鐔:無銘(熊谷派)(日本美術刀剣保存協会 保存刀装具) 鐔:無銘(鶴丸図) 鐔:越前住記内作(葵唐草図) 鐔:無銘(肥前派)(日本美術刀剣保存協会 保存刀装具)

Tsuba: Unsigned (Toryusai School):Setsubun Design (NBTHK Hozon Tosogu)
売切れ
Hozon売切れ

Tsuba: Unsigned (Toryusai School):Setsubun Design (NBTHK Hozon Tosogu)

売却済

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時代

late Edo (c.1830)

流派について

Toryusai School東龍斎派

1 重要刀剣

東龍斎派は、幕末の江戸に興った金工の一門である。開祖は田中清寿(東龍斎)であり、武蔵国の鐔工田中房次郎の子として生まれた。はじめ後藤宗次郎政則に学んだものの、装剣金工の広い領域はおおむね独学によって究め、ついに洒脱で個性ゆたかな独自の作風を完成させた。その手法は東龍斎風と称され、一派の基をなすにいたる。清寿は幕末金工の三名工の一に数えられ、京の後藤一乗と名声を競い、一乗と同じく法眼の位を授けられた。その工房には多くの門人が集い、なかでも養子の清重が二代を継ぎ、また柴原十郎(俊美)は、後年に至るまで「清寿門下随一の金工」と評された。柳川派の名工河野春明もまた江戸において清寿と時を同じくし、幕末金工の一潮流をなして、この一門の周辺に少なからぬ影響を及ぼしている。 作風は、あらゆる彫法を自在に駆使する技倆と、江戸ならではの粋にして機知に富む趣向とに支えられる。清寿から清重・俊美にいたるまで、赤銅・四分一・鉄・銀などの地金の上に、色絵を伴う高彫をはじめ、鋤出彫、据紋象嵌、平象嵌、布目象嵌などを巧みに用いた。とりわけ清寿は、金に加えて素銅・四分一・真鍮・色金を交える鮮麗な色調を確立し、「色金の魔術師」とも称された。清重はこの語彙を受け継ぎつつ、肉置のすぐれた立体的な彫成を得意とし、その肉彫は丸彫に迫るとされる。俊美は磨いた四分一地を主とし、据紋象嵌・置金・消鍍金などを一作のうちに綜合して、深みのある色調を表した。なお小柄裏の猫掻鑢は、この一門の後期作を結ぶ特色として知られる。画題もまた広く、人物・花鳥・竹取物語や徒然草に取材した文学的主題、さらには擬人化された蛙などの諧謔をまじえ、江戸風の洒落た味わいをよく伝えている。 日本美術刀剣保存協会の鑑識は、この一門の作を、金象嵌を多用しても格調高く、荘重にして衒いのない品位と完成度を備えたものと評している。清寿円熟の作は技と趣向とがよく協和し、清重の優品は開祖に比肩する域に達するとされ、俊美の作には余白を生かした構図と落ち着いた気韻が認められる。東龍斎派は、後藤・柳川の彫法を摂取しつつ、これを独自の作意へと昇華させ、江戸金工の自立した美意識をもっとも明確に体現した一門といえる。開祖清寿に始まり、清重の継承を経て俊美の明治期の活動へと流派の個性が連綿と保たれたことは、その芸術的気概の確かさを物語っている。

刀剣商

葵美術

aoijapan.com

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