【縁頭】 銘:藻柄子入道宗典製 猿に狩人図 赤銅魚子地に高彫を施し、金や色金の色絵を交えて猿と狩人の歴史的情景を活写した一品です。 藻柄子宗典ならではの緻密な彫口と、立体感豊かな高彫が際立つ江戸時代の秀作です。 法量: 縁:4.0 cm x 2.4 cm 頭:3.5 cm x 1.7 cm (刀、脇差のいずれにも適したサイズです) 時代:江戸時代 【縁頭(ふちかしら)とは】 縁頭は、日本刀の外装(拵)の柄の両端に取り付けられる一対の金具です。実用的な補強と装飾の両面で重要な役割を担っています。 ・縁(ふち): 柄の付け根、鍔に接する部分に装着される筒状の金具です。柄と鍔の接合部を保護・補強するとともに、目貫や鍔と意匠を合わせることで、拵全体の美観を整える役割を果たします。 ・頭(かしら): 柄の先端(柄頭)に被せる金具です。柄巻の糸を固定する役割を持ち、刀身との重量バランスを整える機能も備えています。 縁頭は、刀装具の中でも特に職人の細工が凝らされる箇所であり、その意匠や材質、彫り込みの技術には、当時の刀工や所持者の美意識が色濃く反映されています。






彦根派
江戸
在銘
金工 · 近江
現在29点販売中
彦根派は、近江国彦根に興った刀装具の一流派であり、その彫法は世に彦根彫の名をもって知られる。開祖は藻柄子入道宗典で、『装剣奇賞』によれば元来は京都の出身と伝えられ、後に江州彦根に移住して彦根彫の祖となったという。彦根御家中川北氏の抱え工となり、氏を喜多川(喜多河)と改め、初銘を秀典と称した。同名二代があるといい、現存する行年紀作などから初代は承応元年に生まれたことが知られ、その活躍期は江戸時代前期から中期にかけてである。美濃彫の流れを汲むとも伝えられ、作風に後藤風、美濃風が見られるとする見解もある。宗典の門からは野村包教をはじめとする有力な作者が輩出し、包教は宗典門第一の上手と称され、同派の有力な分派として独自の地位を確立した。 作風は、鉄地または赤銅魚子地を用い、鋤出高彫に金・銀・赤銅・素銅などの各種の色金を駆使した象嵌色絵をもって飾るものが多い。たっぷりとした地の表裏画面一杯に主題を肉置き豊かな高彫で表し、各種の色金にかつ金の種類をも複数使用して、壮大な画面に仕立てる点に大きな特色がある。題材は武者、竹林の七賢、花鳥、藻貝尽くし、唐人物、群仙図、十二支など多岐にわたり、また『源氏物語』の「明石」や『小督』の物語に取材した作例も見られる。賑やかに華やかに展開する様はまさに宗典の真骨頂であり、その彫口はおおらかでゆったりとしており、観る者を幽玄の世界に誘うと評される。包教もまた、大胆な構成力と繊細な色がね象嵌をもって画面を広く使い物語を演出し、師の作風を継承しつつ独自の魅力を加えた。 彦根派の作は、その濃密な彫法によって名を馳せ、宗典は代表工として多くの鐔好きを魅了した。ともすれば賑々しい鐔は行き過ぎの感を否めないこともあるが、宗典の手にかかると不思議と行き過ぎ感がないばかりか、品格をも兼ね備えた豪華な優鐔となる。包教の作もまた、師である宗典の傑作に勝るとも劣らない出来と評され、その白眉と見られる一枚も伝えられている。一方、宗典の名はあまりにも有名であったために、後代の彦根彫の作品に宗典の刻銘が多用され、土産物といわれる粗悪な作品にまで刻銘されているのが現実である。それゆえ真作においては、賑々しい作柄に品格を兼ね備えた豪華な優鐔が多く、行年銘が貴重であり、保存状態が良いことも好ましい評価の点とされる。
販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
14-day return if items arrive damaged or in unexpected condition; customer bears return shipping + insurance; items returned in original condition with all accessories; antique armour non-returnable; only regular priced items refundable; shipping costs non-refundable.
【縁頭】 銘:藻柄子入道宗典製 猿に狩人図 赤銅魚子地に高彫を施し、金や色金の色絵を交えて猿と狩人の歴史的情景を活写した一品です。 藻柄子宗典ならではの緻密な彫口と、立体感豊かな高彫が際立つ江戸時代の秀作です。 法量: 縁:4.0 cm x 2.4 cm 頭:3.5 cm x 1.7 cm (刀、脇差のいずれにも適したサイズです) 時代:江戸時代 【縁頭(ふちかしら)とは】 縁頭は、日本刀の外装(拵)の柄の両端に取り付けられる一対の金具です。実用的な補強と装飾の両面で重要な役割を担っています。 ・縁(ふち): 柄の付け根、鍔に接する部分に装着される筒状の金具です。柄と鍔の接合部を保護・補強するとともに、目貫や鍔と意匠を合わせることで、拵全体の美観を整える役割を果たします。 ・頭(かしら): 柄の先端(柄頭)に被せる金具です。柄巻の糸を固定する役割を持ち、刀身との重量バランスを整える機能も備えています。 縁頭は、刀装具の中でも特に職人の細工が凝らされる箇所であり、その意匠や材質、彫り込みの技術には、当時の刀工や所持者の美意識が色濃く反映されています。






彦根派
江戸
在銘
金工 · 近江
現在29点販売中
彦根派は、近江国彦根に興った刀装具の一流派であり、その彫法は世に彦根彫の名をもって知られる。開祖は藻柄子入道宗典で、『装剣奇賞』によれば元来は京都の出身と伝えられ、後に江州彦根に移住して彦根彫の祖となったという。彦根御家中川北氏の抱え工となり、氏を喜多川(喜多河)と改め、初銘を秀典と称した。同名二代があるといい、現存する行年紀作などから初代は承応元年に生まれたことが知られ、その活躍期は江戸時代前期から中期にかけてである。美濃彫の流れを汲むとも伝えられ、作風に後藤風、美濃風が見られるとする見解もある。宗典の門からは野村包教をはじめとする有力な作者が輩出し、包教は宗典門第一の上手と称され、同派の有力な分派として独自の地位を確立した。 作風は、鉄地または赤銅魚子地を用い、鋤出高彫に金・銀・赤銅・素銅などの各種の色金を駆使した象嵌色絵をもって飾るものが多い。たっぷりとした地の表裏画面一杯に主題を肉置き豊かな高彫で表し、各種の色金にかつ金の種類をも複数使用して、壮大な画面に仕立てる点に大きな特色がある。題材は武者、竹林の七賢、花鳥、藻貝尽くし、唐人物、群仙図、十二支など多岐にわたり、また『源氏物語』の「明石」や『小督』の物語に取材した作例も見られる。賑やかに華やかに展開する様はまさに宗典の真骨頂であり、その彫口はおおらかでゆったりとしており、観る者を幽玄の世界に誘うと評される。包教もまた、大胆な構成力と繊細な色がね象嵌をもって画面を広く使い物語を演出し、師の作風を継承しつつ独自の魅力を加えた。 彦根派の作は、その濃密な彫法によって名を馳せ、宗典は代表工として多くの鐔好きを魅了した。ともすれば賑々しい鐔は行き過ぎの感を否めないこともあるが、宗典の手にかかると不思議と行き過ぎ感がないばかりか、品格をも兼ね備えた豪華な優鐔となる。包教の作もまた、師である宗典の傑作に勝るとも劣らない出来と評され、その白眉と見られる一枚も伝えられている。一方、宗典の名はあまりにも有名であったために、後代の彦根彫の作品に宗典の刻銘が多用され、土産物といわれる粗悪な作品にまで刻銘されているのが現実である。それゆえ真作においては、賑々しい作柄に品格を兼ね備えた豪華な優鐔が多く、行年銘が貴重であり、保存状態が良いことも好ましい評価の点とされる。
販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
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