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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 長船
  3. 応永備前
  4. 盛光

Oei-Bizen Morimitsu

盛光

特重
巻 19, 番 39 · 太刀

Oei-Bizen Morimitsu

盛光

評価作品61点

国備前時代Oei (1394–1428)時代区分室町流派長船>応永備前伝法備前伝代2nd師匠Morimitsu藤代Jo-jo saku刀工大鑑800(上位14%)種別刀工コードMOR709
3重要文化財
1重要美術品
4御物
5特別重要刀剣48重要刀剣

概要

修理亮を称した長船盛光は、康光と並んで、室町初期の備前鍛冶を総称していう「応永備前」の双璧に位置する。応永年間(一三九四〜一四二八)、南北朝末期に流行した大太刀がすたれた後、長船の地には盛光・康光・家助・経家ら格調の高い作風を示す刀工が現れて一派を再興し、応永十二年紀の太刀の説明書は彼を、康光と並んで「技術が最も充実した工」と記す。銘鑑は彼を長船師光の門と伝え、一説に師光(師光)の子とする。年紀作は多く応永年間に密に分布し、最古の作を明徳五年(明徳五年)=一三九四年紀の太刀とし、その干支は応永の初年から二十年代に亘る。

応永備前の刀工が志した理想は鎌倉時代への復古にあり、説明書はその作が一見、一文字派や光忠・長光の古長船を想わせるとする。優美な太刀姿と、復活させた丁子刃にそれが窺える。だが盛光、ひいては一派の個性は別の所に現れる。本領かつ典型の手は、腰で広く開く互の目(腰開きの互の目)を基とし、これに丁子・小互の目・角張る刃や尖りごころの刃を交えた、大模様で華やかな乱れ刃である。足・葉さかんに入り、匂主調に小沸つき、金筋・砂流し細かにかかり、時に玉状の飛焼を交え、匂口は明るい。その互の目・丁子の頭はゆったりと丸く焼かれ、説明書はこれを盛光の見処とする。ある太刀には「頭の丸い丁子」が看取されると記し、白眉とすべき一口には乱れの頭が「いかにもゆったりと丸い」とあって、ここに同工の本領が顕著に現れる。乱れの頭が尖りごころとなる康光に対し、これが収集家の引く分かれ目である。

地鉄は板目に杢を交え、流れごころを帯びて肌立ち、地沸つき、大作では地景風のかねを織り交える。これに映りが立ち、多くは乱れ映りだが、一派の特色として棒映り、すなわち刃に沿った直ぐ状の映りも頻りに見え、穏やかな作では刃寄りに鮮明な直ぐ状の映りが立つ。帽子は乱れ込んで尖り、その舌状の先を説明書は「ローソクの芯」と称し、応永備前の特徴的にして決定的な帽子として繰り返し採り上げる。彫物もまた一定の見どころで、棒樋に添樋を伴い区上で丸止めにするのが一派の見どころであり、腰元には説明書が長光・景光以来とする長船物の刀身彫の伝統を承けた宗教的な彫、すなわち梵字・三鈷剣・護摩箸・倶利迦羅(倶利迦羅)や、「八幡大菩薩」(八幡大菩薩)などの神号を刻む。

説明書は盛光に二つの手を認める。華やかな乱れと並んで穏雅な直刃を記すが、これは中直刃・細直刃の小沸出来で、匂口締まりごころに明るく冴え、僅かに小互の目・逆足を交え、刃縁はほつれて喰違刃ごころとなることがある。帽子は直ぐに小丸、先やや尖りごころに返る。この第二の手を説明書は盛光には比較的少ないとし、ある脇指の説明に「康光に比して、盛光には直刃の作例は少ない」と明記する。これが双璧を分かつ第一の見どころであって、盛光はより丁子に富んで華やかな手、康光はより穏やかな直刃に傾く手である。第三に、最も年代の溯る作から時代の相を引く。明徳五年の太刀や応永初年の作は小模様で、互の目に小のたれや種々の刃を交えて前時代の小反り一類に近く、銘振りも小さくつまり、説明書はこれらを小反りから応永備前へ移行する過渡的な資料として貴ぶ。

その直刃の手が最も古調に傾く所では鎌倉末期の長船物に接し、説明書はある太刀を「一見すると景光や雲類等をおもわせるが、帽子が異っており」、これこそ応永備前独得のものとし、別の一口を粗見すれば鎌倉末期の長船物や雲類に見紛うほどとする。逆足・葉を交えた直刃は一見青江を想わせもするが、ここでも肌立つ板目・杢と先反りの姿によって極めは盛光に定まる。系は下方にも閉じ、盛光の名は続いて、年紀作は応永から文明に亘る。ある太刀の説明は「その作刀にみる年紀は応永から文明に亘っており、その間、初、二代が存在する」と記す。記録に遺る作は大半が応永の初代=修理亮であり、盛光は康光と並んで末備前が範とする標準として、腰開き互の目とローソクの芯の帽子を後の室町の備前主流へと伝えた。

藤代の極めで上々作。その名を負う指定の重みも大きく、重要文化財三口を戴き、特別重要刀剣五口・重要刀剣四十八口、特別重要刀剣と重要刀剣を併せて五十三口を数える。太刀・刀・脇指・短刀のそれぞれに上手な作を遺し、比較的多くの作品が伝わる。説明書は数口を白眉とし、ある太刀を「盛光中の白眉」と称して紀州徳川家の伝来品とする。その作に録された来歴には格の高い名が連なり、紀州徳川家・秋元家・南部家・佐竹家、皇室、また談山神社・靖国神社の社蔵がある。数口は重要文化財の級に永く封ぜられて市に出ることはない。市に出うるものとて、その特別重要刀剣・重要刀剣は公私の旧蔵に永く伝わる文化財であり、市に現れるのは折にふれてのことに過ぎない。応永備前の代表工としてその作は根気強い収集家の手の届かぬものではないが、容易に見出せるものでもなく、修理亮の在銘・年紀の盛光が市に現れることは、その都度ひとつの出来事である。

鑑定

盛光独自の応永備前の作風(映りを帯びた肌立つ板目・杢の地に、腰開きの互の目と頭の丸い丁子を核とする)を、三つの register と彫物の一軸で読む。第一に説明書のいう両手、すなわち丁子を交えた腰開きの互の目の華やかな乱れ(典型・本領)と、説明書が盛光には比較的少なく康光の手とする穏やかな中直刃・細直刃。第二に説明書自らが引く時代の相、すなわち最初期作(最古の明徳五年=一三九四年紀の太刀や応永初年のもの)は小模様で前時代の小反り物に近く、応永の本格的な華やかさへ移行する過渡的な手である。第三に corpus を貫く刀身彫、すなわち区上で丸止めにする棒樋に、梵字・三鈷剣・護摩箸・倶利迦羅や神号(八幡大菩薩)を添えるもので、説明書が長光・景光以来とする長船物の彫の伝統を承ける。盛光の名は応永から文明に亘り初・二代を数えるが、NBTHK は初期の一系を本码にまとめ各刀を個別に時代極めしており、本 corpus は大半が応永の初代作である。

盛光は康光と並んで「応永備前」と呼称される、南北朝の衰微の後に応永年間(一三九四〜一四二八)長船の地に栄えた一派の双璧である。説明書は両名を繰り返し併記して一派を代表する上手とし、盛光を康光と並んで一群中もっとも技術の充実した工とする。修理亮を称し、一説に師光の子と伝える。その理想は鎌倉時代への復古にあり、太刀姿や丁子を交えた刃文に、一見一文字派や古長船(光忠・長光)を想わせるものがある。同工・同派の個性は、板目に杢を多く交えて流れごころを帯び肌立った鍛え、地景風のかねを伴い乱れ映り・棒映りの立つ地鉄、そして何より丁子を交えた腰の開いた互の目(腰開き互の目)の大模様に華やかな乱れにある。互の目・丁子の頭はゆったりと丸く焼かれ、説明書はこれを盛光の見処とする。帽子は乱れ込んで尖り、その舌状の先を説明書は「ローソクの芯」と称し、応永備前の特徴的な帽子とする。穏やかな直刃も焼くが、説明書はこれを盛光には比較的少なく、むしろ康光の手とする。作はほぼ在銘・年紀入りで、「備州長船(修理亮)盛光」の長銘に応永の年紀を添えたものが応永二年から三十三年まで密に分布する。

鑑定の決め手

応永備前第一の見どころにして盛光の華やかな手の核心。基部が腰で広く開く互の目を丁子と交えて大模様に乱れる。彼の説明書の47%に現れ、一派共通の語たる素の互の目(86%)と対をなす。説明書は、姿や丁子が想わせる鎌倉復古に対し、応永備前の個性を分かつ第一点としてこれを挙げる。盛光と康光はこの見処をほぼ同率(47%対48%)で共有し、鎌倉の先人兼光は0%であって、一派独自の創意である

応永備前内の鑑定上の分かれ目。乱れの頭が尖りごころとなる康光に対し、説明書は盛光の互の目・丁子の頭を「頭の丸い丁子」「丸味をおびた丁子」と記し、本領作では「乱れの頭がいかにもゆったりと丸い」とする。下の直刃の対比と併せ、双璧を分かつ第一の見処である

尖り帽子は彼の説明書の69%に現れる。説明書は舌状に尖って返る帽子を繰り返し採り上げ、「ローソクの芯」と称して応永備前の特徴的な帽子とする。景光・雲類を想わせる直刃の太刀でも、応永備前を分かつのは帽子のみとする。直刃の手の丸い小丸(39%)がその対である

応永備前内の鑑定上の分かれ目で、盛光自身の説明書に「康光に比して、盛光には直刃の作例は少ない」と明記される。直刃は彼の corpus の19%、康光の23%であり、丁子乱れは逆に盛光19%・康光12%となる。盛光は双璧の内のより華やかで丁子に富む手であり、康光がより穏やかな直刃に傾く

作風の変遷

華やかな手:腰開き互の目と頭の丸い丁子、ローソクの芯の帽子

同工の典型かつ本領。板目に杢を交えて流れごころを帯び、地沸つき地景細かに入り、乱れ映り・棒映りの立つ鍛えに、丁子を交えた腰の開いた互の目(腰開き互の目)を大模様に華やかに乱れて焼く。足・葉さかんに入り、匂主調に小沸つき、砂流し・金筋細かにかかり、時に玉状の飛焼を交え、匂口明るい。乱れは角張る刃・尖りごころの刃を交え、互の目・丁子の頭はゆったりと丸く、説明書はこれを盛光の見処とする。帽子は乱れ込んで尖り、その舌状の先を説明書は「ローソクの芯」と称する。棒樋に添樋を伴い区上で丸止めにするのが一派の見どころで、腰元に梵字・三鈷剣・倶利迦羅を添えるものがある。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

穏やかな手:盛光には比較的少ない中直刃・細直刃

説明書が盛光には比較的少なく、むしろ康光の手とする直刃。地鉄は同じ肌立つ板目・杢に棒映り・刃に沿った直ぐ状の映りが鮮明に立つが、刃は中直刃・細直刃で匂口締まりごころに明るく冴え、僅かに小互の目・逆足を交え、一見鎌倉末期の長船物(景光・雲類)を想わせ、また青江を想わせる

華やかな乱れと並んで、説明書は穏やかな直刃を盛光の第二の手とするが、これを盛光には比較的少なく、むしろ康光の手とする。地鉄は同じ肌立つ板目・杢で、棒映りあるいは刃に沿った直ぐ状の映りが鮮明に立つ。刃は中直刃・細直刃、匂口締まりごころに明るく冴え、僅かに小互の目・逆足を交え、刃縁はほつれ・喰違刃を交えることがある。帽子は直ぐに小丸、先尖りごころ。これら数口を説明書は一見鎌倉末期の長船物(景光・雲類)を想起させるとし、帽子のみが応永備前を分かつ点とする。また逆足交じりの直刃に青江を想わせるものもあるが、肌立つ板目・杢と応永の姿より盛光に定まる。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

最初期作:小模様で小反り物に近い、応永備前への過渡的な手

確証はやや弱い最も年代の溯る作、すなわち最古の明徳五年(一三九四)紀の太刀や応永二・三年紀の作で、銘振りが小反り物のように小さくつまる。総じて小模様で、丁子の華やかさはまだ現れていない

説明書は最も年代の溯る作から、最初期の過渡的な手を引く。最古の明徳五年(一三九四)紀の太刀や応永二・三年紀の作は小模様で、刃文は互の目に小のたれや種々の刃を交えて前時代の小反り一類に近く、銘振りも小反り物のように小さくつまる。説明書はこれらを盛光の最初期作とし、小反りから応永備前へ移行する過渡的なものとして、同工の作域の変遷を知る資料として貴ぶ。焼刃は既に通常の小反りほどこずまず、随処に腰のひらく態が看て取れ、帽子も既に乱れ込んで尖りごころとなる。

姿 Sugata
刃文 Hamon
研究

盛光の年紀作は応永から文明に亘り、説明書はその間に初・二代を数え、最古の年紀作を明徳五年(一三九四)の太刀とする。

盛光は長船師光の門・子と伝え、説明書は一説に師光の子と伝えることを繰り返し注記する。

指定

国宝—
重要文化財3
重要美術品1
御物4
特別重要刀剣5
重要刀剣48

名工ランク

0.34 (指定作品61点)

刀工の上位7%

伝来

伝来記録13件 の鑑定作品における Morimitsu

伝来ランク

名家所蔵6点、伝来記録13件

刀工の上位7%

素点:2.75 / 10

刀姿

評価作品61点の分布

銘

評価作品61点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Morimitsu
Morimitsu
弟子(3名)
  1. 1.盛光Morimitsu6 販売中61指定
  2. 2.師光Moromitsu1 販売中7指定
  3. 3.家助Iesuke1指定

Oei-Bizen派

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  3. 3.經家Tsuneie2指定
  4. 4.安永Yasunaga1指定
  5. 5.康永Yasunaga1指定
  6. 6.經家Tsuneie6指定
  7. 7.康光Yasumitsu1 販売中2指定