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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
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  3. 師光

Kozori Moromitsu

師光

重要
巻 25, 番 196 · 太刀

Kozori Moromitsu

師光

評価作品7点

国備前時代Eiwa (1375–1379)時代区分南北朝流派Kozori伝法備前伝代1st藤代Jo saku刀工大鑑550(上位23%)種別刀工コードMOR1081
7重要刀剣

概要

師光は南北朝時代末期の備前長船の刀工で、説明書は銘鑑にこれを倫光の子、応永備前の盛光の父と伝える。在銘年紀の太刀は永和・応安・至徳から永徳・明徳に及び、現存する諸作を初代と読み、これを継いだ応永年紀の師光より上る古い手とする。本工は説明書が小反、すなわち小反り物と総称する南北朝末期長船の刀工群に属し、大工房の周縁に働いたその手の一人として、「南北朝後期の、所謂小反り物と呼ばれる刀工達の、代表的な一人である」と評される。

本工の典型は浅い小のたれを本位とした小模様の乱れである。その静かな地に小互の目・連れた互の目・尖りごころの刃・僅かの丁子を交え、総じて小模様にこずみ、小足・葉入り、匂主調に小沸つき細かな砂流しかかり、上手には金筋を交える。説明書が繰り返し読むのは抑制である。すなわち「刃文は盛光、康光に比して地味であり、いわゆる小反りの作域のものである」とし、同じ備前の趣をより大きく華やかに焼く子の盛光や康光に比して地味とする。寸法こそが見どころである。説明書はやや磨上げられた年紀の太刀を「いかにも師光の持味を発揮した出来の宜しい一口といえよう」と評する。

地鉄は板目で、刃寄り流れて肌立ち、杢を交え、上手には肌目細かに立ってつむ。地沸つき地景頻りに入り地斑を交え、淡い映りまたは明瞭な乱れ映りが立ち、小振りの永徳の太刀には直ぐの映りが立つ。説明書はこれを地味な刃文の下に備前伝を示す地と読み、明徳の太刀には「青黒い色調に冴えた地鉄が強く、総じて優れた出来の一口である」と評する。姿は古調で、腰反りに踏張りつき、身幅の割に重ねやや厚く、古い作では中鋒猪首ごころにつまり、いずれも南北朝末期の時代相を示す。帽子は乱れ込んで尖りごころ、または小丸となり、先掃きかける。多くは棒樋を掻き、梵字・三鈷剣・倶利迦羅などの彫物を加えるものもある。

同作は三つの作域で無理なく読める。本位は前述の地味な小模様の乱れで、説明書が小反りの典型作と呼ぶ手である。今一つの作域は最も変化に富み、至徳年紀の太刀に見られる。小丁子に小互の目・小のたれ・尖りごころの刃を交え、処々逆がかり、小足よく入り匂口ふっくらとし、説明書はこれを同作中より変化に富みながらも完成度の高い一作と読む。三つめは小反の常を越えて作域がひろがる。一口の在銘の太刀では互の目に丁子を交えて乱れの腰がひらき、出来口が華やかとなる。説明書はまず「小反り物の作風は総体に小づんだ乱れ刃をあらわすものが一般的である」とし、この太刀は「焼きに高低のある華やかな出来口を示しており」、「宛ら応永備前を想わせる作風を見せている」と読む。本工はまさにこの敷居に位置する。

本工の特色は他との対比よりも自らの作に読むのがよい。肌立った板目に立つ明るい乱れ映り、小互の目・僅かの丁子を交えた小模様の小のたれ、乱れ込みの帽子は本工を備前伝に置き、総体の小ささと抑制が南北朝最盛期の長船本流や、より大模様な後継と分かつ。説明書はほぼ各項にその系譜を織り込み、「銘鑑に倫光子、盛光の父とあり」と記して本工を一門史の蝶番、南北朝長船の静かな終章にして応永備前の最初の予兆を一手に担うものとする。

師光は殆ど在銘年紀の太刀として遺り、その七口が重要刀剣に指定される。国宝・重要文化財はなく、その記録は美術館や社寺に伝わる文化財ではなく重要刀剣の級に及ぶ。藤代は上々作とする。遺品の価値はその美しさと同じく資料的な重みにある。生ぶ・有銘・年紀の作は項を追って小反一類および応永の敷居の備前鍛冶を知る好資料と読まれ、珍しい永徳・至徳の年紀は貴重とされ、説明書は至徳の太刀を「とりわけ至徳年紀が貴重な同工の優品である」と評する。伝来は乏しく率直に記すべきで、所伝の知れるもののうち、姿・地刃ともに健全な優品の一口は「庄内酒井家の旧蔵品である」。蒐集家にとって小反の師光は国宝のように手の届かぬものではなく、その指定作は公の手に収まるより重要刀剣の級にあるが、初代の在銘年紀の太刀が市場に現れるのは稀で、根気を要し、現れればそれは南北朝末期長船の静かな里程標となる。

鑑定

三つの作域で読む一人の小反の手:典型たる小模様の地味な乱れ(板目に映り、小のたれを本位に小互の目を交え総じてこずむ)、小丁子・尖り刃に逆足を交えて小模様を豊かにする変化に富んだ頂点、そして乱れの腰がひらき互の目に丁子を交えて華やかな出来口を示し既に応永備前を予兆させる一口の晩年の太刀

師光は南北朝時代末期の備前長船の刀工で、所謂小反一類を代表する手の一人である。説明書はこれを倫光の子、応永備前の盛光の父と伝える。在銘年紀作は永和・応安・至徳から永徳・明徳に及び、銘鑑は本工を初代とし、応永備前の師光より上る古い手と読む。本工の典型は小模様の乱れである。板目に杢を交え流れごころの立つ肌立った地に、地沸つき、地景・地斑を交え、淡い映りまたは乱れ映りの立つ地に、浅い小のたれを焼いて小互の目・連れた互の目・尖りごころの刃・僅かの丁子を交え、総じて小模様にこずみ、小足・葉入り、匂主調に小沸つき細かな砂流しかかり、帽子は乱れ込んで尖りごころまたは小丸となる。説明書は本工の作風を子の盛光や康光に比して地味とし、終始小反りの作域に近いと読む。ただ一口の在銘の太刀では、互の目に丁子を交えて乱れの腰が部分的にひらき、焼きに高低のある華やかな出来口を示し、説明書はこれを宛ら応永備前を想わせる作風として、本工を次代長船の敷居に置く。

鑑定の決め手

作品の71% ・ 子の盛光・康光(応永備前本流、より大模様)比 3.3倍

同時代の相州(映りなし)にはない特徴

小反り一般(小づんだ地味な乱れ)にはない特徴

作風の変遷

小模様の地味な乱れ(小反の典型作)

本工の典型は浅い小のたれを本位とした小模様の乱れである。姿は腰反りに踏張りつく太刀で、身幅の割に重ねやや厚く、中鋒は古調な作では猪首ごころにつまり、説明書はこれを南北朝末期の特色と読む。板目に杢を交え流れごころの立つ地に、地沸・地景つき、地斑を交え、淡い映りまたは明瞭な乱れ映りが立つ。刃文は浅い小のたれに小互の目・連れた互の目・尖りごころの刃・僅かの丁子を交え、総じて小模様にこずみ、小足・葉入り、匂主調に小沸つき細かな砂流しかかる。帽子は乱れ込んで尖りごころ、または小丸となり、先掃きかける。説明書はこれを小反りの典型作とし、子の盛光や康光に比して地味とし、いかにも師光の持味を発揮したものと読む。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

逆足を交えた小丁子の変化に富んだ頂点

同作中、説明書はより変化に富んだ作域を一作に挙げる。至徳年紀の太刀では板目に杢を交えてつみ、肌目細かに立ち、地沸厚くつき地景頻りに入り、淡く映りが立つ。これに小丁子を本位として小互の目・小のたれ・尖りごころの刃を交え、処々逆がかり、小足よく入り、葉を交え、匂勝ちに小沸つき細かな砂流しかかる。帽子は佩表のたれ込み、裏は乱れ込み、共に小丸に返り、匂口ふっくらとする。説明書は、肌目の細かに立った地に地景の頻りに入る様、多種の刃を交え処々逆がかり総じて小模様となった刃取りを、小反り物の特色をよく示すものと読み、同作中より変化に富みながらも完成度の高い一作とする。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

応永備前を予兆させる華やかな太刀

一口の在銘の太刀では作域が地味な小反の常を越えてひろがる。板目に地沸つき乱れ映りの立つ地に、互の目に丁子を交えて乱れの腰が部分的にひらき、小足入り、匂口締まりごころに小沸つき金筋入る。帽子は小さく乱れて小丸に返る。説明書は、小反り物の作風が総体に小づんだ乱れ刃をあらわすのが一般的としつつ、この太刀を焼きに高低のある華やかな出来口を示すものと読み、乱れの部分的に腰開きとなる点を宛ら応永備前を想わせる作風として、師光作刀中の優品とする。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、師光が銘鑑に倫光の子・盛光の父と挙げられ、永和・応安から応永にかけての年紀作が見られ、同名が数代続き、本作を初代と読むとし、年代的にも作風的にも小反りの作域に近く、盛光・康光に比して地味と読む。

一口の在銘の太刀について説明書は、互の目に交じる丁子と乱れの部分的に腰開きとなる点、焼きに高低のある華やかな出来口を宛ら応永備前を想わせる作風と読み、身幅の割に重ねの厚い点や古調な作の猪首ごころにつまる中鋒を南北朝末期の時代相とし、その作を南北朝長船本流と一門応永の開花との敷居に立つものと読む。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣7

名工ランク

0.05 (指定作品7点)

刀工の上位22%

伝来

伝来記録1件 の鑑定作品における Moromitsu

伝来ランク

名家所蔵0点、伝来記録1件

刀工の上位61%

素点:1.94 / 10

刀姿

評価作品7点の分布

銘

評価作品7点の銘の種類

販売中

系譜

Moromitsu
弟子(3名)
  1. 1.盛光Morimitsu6 販売中61指定
  2. 2.師光Moromitsu17指定
  3. 3.家守Iemori15指定

Kozori派

Kozori派の他の刀工

  1. 1.秀光Hidemitsu19指定
  2. 2.家助Iesuke1 販売中11指定
  3. 3.成家Nariie3 販売中21指定
  4. 4.家守Iemori15指定
  5. 5.守助Morisuke7指定
  6. 6.恒弘Tsunehiro4指定
  7. 7.幸光Yukimitsu3指定
  8. 8.守弘Morihiro1指定
  9. 9.守光Morimitsu1指定
  10. 10.家重Ieshige1指定
  11. 11.法光Norimitsu1 販売中2指定
  12. 12.秀光Hidemitsu1 販売中2指定