長義

Chogi

評価作品109点

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特重巻 26, 番 28 · 刀

概要

長義は南北朝時代を代表する備前の名工であり、相伝備前と呼称される同時代の多くの備前鍛冶の中で、公刊された資料が繰り返し「兼光と並んで傑れた技術を示す刀工」と記す存在である。一説に長船真長の後裔と伝え、現存する作刀の年紀は貞和より康暦に及び、延文・貞治の最盛期に活躍した。康暦年紀の作については「一説に康暦の作は二代と言い」、康暦の二代と鑑せられた無銘の刀は「初代とやや作風を異にしている」とされるが、遺作の代別は定まらず、本稿は一項として扱う。その作風には匂勝ちのものと地刃の沸が強いものとの両様があり、殊に後者の作例は、兼光以上に相州伝が強調されたために、古来「備前刀の中で最も備前ばなれした刀工は長義也」と称されてきた。

まず見るべきは借り物の似寄りではなく、この工自身の典型の手である。のたれを基調に、大きな互の目・丁子・角ばる刃・尖りごころの刃が密に交じり、処々のたれの頭が二つ寄り合って耳の形に連なる。これがいわゆる耳形の刃で、資料がこの工の見どころとして名指すものである。ある脇指の説明では「耳形の刃を交えた湾れ調の刃文はこの工の典型的なもの」と評され、ある短刀では「のたれ刃の頭が二つに割れた「耳形の刃」」と記される。これこそ最も確かな長義の見どころであり、在銘・極めを問わず諸作に共通して現れる。

刃中の働きは豊富で相州の気が濃い。足・葉よく入り、沸が厚くやや叢につき、金筋・砂流しかかり、飛焼・湯走りを交えて、匂口は明るく、また処々沈みごころとなる。沸の強い作では兼光以上に相州伝が強調されると評されるが、それでも備前の足場を失わず、丁子や山形の乱れが極めを国に繋ぎ止める。

地鉄がこれに応える。板目は肌立ちごころに、地沸厚くつき、地景よく入り、相州の沸の下に淡く、あるいは鮮やかに乱れ映りが立つ。相州の沸を、なお映りを放つ備前の地鉄に重ねるこの二重性こそ、長義を一見して読ませる。帽子は乱れ込み、尖りごころに掃きかけ、処々突き上げて先短く小丸に返るなど、力強く起伏に富む。

姿は南北朝の堂々たる体配で、身幅広く元先の幅差目立たず、反り浅く大鋒に結び、豪壮で大振りである。現存の多くは大磨上無銘の大太刀の磨上で、延文・貞治型の時代色をよく残し、在銘には沸豊かな短刀や応安の年紀ある短刀もある。白眉は山姥切長義、重要文化財にして堀川国広が写したことで名高いが、これは説明書外の伝来史である。

収集の観点では、長義はこれほどの名としては比較的手が届く。藤代の極めは最上作、国宝はないが、白眉は重要文化財で五口を数え、相当数が特別重要刀剣・重要刀剣の折紙を帯び、特別重要は三十二口に及ぶ。伝来も名高く、水戸徳川家・紀州徳川家に伝わり、信濃国飯田藩主堀家や伊東巳代治の旧蔵を経た一口もある。公私の収蔵に分かれ、長義が世に出るのは稀で、その折には大いなる入手となる。

栄誉

正宗十哲Masamune Juttetsu (Ten Brilliant Students of Masamune)

十哲の一人と伝(相伝備前・年代に疑義)

正宗十哲 ― 幕末の『刀剣正纂』(文久2年・1862)に初出する後世の括りで、同書自体が「後人ノ憶説ナレバ、今取ラズ」と注記する。兼光・長義・金重・直綱は年代的に直弟子とは考え難く、則重は新藤五国光門下の相弟子とするのが通説。しかしNBTHK説明には頻繁に言及され、鑑定用語として定着している。名簿には異同があり(直綱に代えて貞宗を数える説、金剛兵衛盛高を来国次または直綱に代える説)、本栄誉は標準的な十工に付す。

歴史的重要度

長義の位置づけを、日本刀全体および伝法・時代・時期ごとに示します。各区分(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
随一
屈指
屈指
有数
有数
著名
著名

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指定

国宝—
重要文化財5
重要美術品6
御物3
特別重要刀剣32
重要刀剣63

名工ランク

鑑定

年紀作

伝来

刀種

評価作品109点の分布

銘

評価作品109点の銘の種類

販売中

系譜

長義派の他の作者

  1. 1.兼長Kanenaga2 販売中95指定
  2. 2.長重Nagashige16指定
  3. 3.義景Yoshikage4 販売中67指定

相伝備前の作

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兼光

刀・72.3 cm・南北朝
江州屋刀剣店
¥4,050,000

兼光

刀・74.5 cm・南北朝
サムライミュージアム
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元重

太刀・71.2 cm・嘉元
兵左衛門百観音堂
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兼長

刀・70.2 cm・貞治
Giuseppe Piva
¥2,500,000特別保存

在光

刀・65.5 cm・室町
銀座長州屋
¥6,300,000重要

倫光

刀・72.2 cm・南北朝
宝刀堂
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近景

太刀・73.2 cm・正中
兵左衛門百観音堂

長船派の作

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備前の伝統

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¥650,000保存

雲次

小太刀・41.3 cm・文保
つるぎの屋
¥15,000,000重要

眞利

太刀・72 cm・宝治
つるぎの屋
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雲生

刀・68.99 cm・鎌倉
銀座長州屋
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福岡一文字派

刀・70 cm・鎌倉
つるぎの屋