表/長さ:1.76 cm 幅:1.65 cm 高さ:0.50 cm裏/長さ:1.95 cm 幅:1.49 cm 高さ:0.50 cm天地左右とも2cmにも満たない小振りの目貫、柄糸では巻かない出目貫だろうと思います。小さい分、彫も細かいのかなと思いきや毛並みは毛彫のみ。それでいてここまで猿の体をデフォルメするあたりに巧さを感じます。ただ、顔の表情の造はさすがです。顔の所作で猿とすぐ判別させる仔細なところにこだわる技倆は上手いの一言。よくまあ数ミリの世界で顔の個性を彫上げるものですね。そして栗・・・栗森猿猴はよくある画題ですが、他に較べて栗の所作が丁寧で、枝を持つ手の所作など高技倆と言われる江戸後期・明治期の金工に負けていません。色もかなり黒々としていて、元々目玉以外に金色絵を施していないためか剥がれもなくスッキリとした印象を受けます。いいですね、この目貫。鑑定書には後藤・桃山とありますが、古さではおそらく江戸初期どまり。一見古そうに見えますが、取りきれていない麦漆から覗く足(根)は角を落して整えた長方形の形状。桃山期以前の粗雑な足とは明らかに異なっています。ただ、足だけ後補としたらその限りではありませんが。それと後藤で桃山とはどういうことでしょう。後藤・江戸初期なら日刀保の説明通りなのですが、桃山以前の後藤は古後藤(後藤家上六代)としていたと記憶しているのですが・・・古後藤は上三代以前に規定変更したのでしょうか。まあ、あまり意味のないツッコミですが(挙足取りはよくありませんね)。

後藤派
桃山
無銘
特別保存 (NBTHK)
家彫 · 山城
現在325点販売中
後藤派は、室町時代中期に初代祐乗が将軍足利義政に仕えて創始した彫金の宗家であり、「日本彫物の元祖」と仰がれ、「古今独歩の鏨師」と賞賛される祐乗を祖として十五代にわたり嫡流の技を継承した。祐乗の作品は東山御物として数多く取り上げられ、後世に名を残した名工は挙って後藤家の祐乗に範をとっている。四代光乗・五代徳乗は織田信長、次いで豊臣秀吉に仕え、大判・分銅・彫物の三役を担い、桃山時代の豪華美を格調高く表示した。幕末には一乗が「後藤家の掉尾を飾る名工」として家風を大成し、門下の荒木東明・中川一勝らが一派の技を継承した。 後藤派の作域は三所物・縁頭・鐔・揃金具と多岐にわたり、赤銅魚子地を基調とした高彫金色絵を家風の根幹とする。金紋裏哺金仕立の小柄笄、金無垢地容彫の目貫など、素材と技法の選択に一貫した格式が認められる。三代乗真は「大振りで力強く、量感の豊かな彫技」[[c:1]]を特徴とし、紋の肉取りが豊かで鏨使いが手強く、赤銅の色相も漆黒で麗わしい。桃山期の作には鋤出高彫に金・銀・素銅の象嵌色絵を駆使した豪華絢爛の大名道具が見られ、近世には四分一磨地や朧銀地に甲鋤毛彫・平象嵌を組み合わせた多彩な表現も展開された。龍・獅子・鶏・犀・鯰といった動物意匠から、松竹梅・桐紋・粟穂・四季草花に至るまで画題は広範であり、各代が武家好みの吉祥意匠を格調高く仕上げている。 後藤派に帰せられる作品には「気品があって格調が高く」[[c:2]]「力漲る」と評される一貫した品格が通底する。歴代の折紙制度によって初代祐乗以来の作が厳格に鑑定・伝承され、「家彫の誇りは確実に後代に伝わっている」[[c:3]]と繰り返し認められる。後藤流に熟達した門弟の作が「後藤家御家彫と見紛うまでの出来」[[c:4]]と称されることからも、その規範性の高さが窺える。日本金工史において、後藤派は赤銅魚子地高彫金色絵という技法体系を確立し、室町から明治に至る四百余年の間、彫金の最高規範として君臨した一門である。 詳しく見る →
保存刀装具のうち、出来・保存状態が一層優れ、銘文や作風に資料的価値の高いものと認められたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト商品到着後7日以内、商品販売時と状態が変化していない場合適用させて頂きます。商品代金は返品確認後、ご指定口座へ速やかにご返金致します。
表/長さ:1.76 cm 幅:1.65 cm 高さ:0.50 cm裏/長さ:1.95 cm 幅:1.49 cm 高さ:0.50 cm天地左右とも2cmにも満たない小振りの目貫、柄糸では巻かない出目貫だろうと思います。小さい分、彫も細かいのかなと思いきや毛並みは毛彫のみ。それでいてここまで猿の体をデフォルメするあたりに巧さを感じます。ただ、顔の表情の造はさすがです。顔の所作で猿とすぐ判別させる仔細なところにこだわる技倆は上手いの一言。よくまあ数ミリの世界で顔の個性を彫上げるものですね。そして栗・・・栗森猿猴はよくある画題ですが、他に較べて栗の所作が丁寧で、枝を持つ手の所作など高技倆と言われる江戸後期・明治期の金工に負けていません。色もかなり黒々としていて、元々目玉以外に金色絵を施していないためか剥がれもなくスッキリとした印象を受けます。いいですね、この目貫。鑑定書には後藤・桃山とありますが、古さではおそらく江戸初期どまり。一見古そうに見えますが、取りきれていない麦漆から覗く足(根)は角を落して整えた長方形の形状。桃山期以前の粗雑な足とは明らかに異なっています。ただ、足だけ後補としたらその限りではありませんが。それと後藤で桃山とはどういうことでしょう。後藤・江戸初期なら日刀保の説明通りなのですが、桃山以前の後藤は古後藤(後藤家上六代)としていたと記憶しているのですが・・・古後藤は上三代以前に規定変更したのでしょうか。まあ、あまり意味のないツッコミですが(挙足取りはよくありませんね)。

後藤派
桃山
無銘
特別保存 (NBTHK)
家彫 · 山城
現在325点販売中
後藤派は、室町時代中期に初代祐乗が将軍足利義政に仕えて創始した彫金の宗家であり、「日本彫物の元祖」と仰がれ、「古今独歩の鏨師」と賞賛される祐乗を祖として十五代にわたり嫡流の技を継承した。祐乗の作品は東山御物として数多く取り上げられ、後世に名を残した名工は挙って後藤家の祐乗に範をとっている。四代光乗・五代徳乗は織田信長、次いで豊臣秀吉に仕え、大判・分銅・彫物の三役を担い、桃山時代の豪華美を格調高く表示した。幕末には一乗が「後藤家の掉尾を飾る名工」として家風を大成し、門下の荒木東明・中川一勝らが一派の技を継承した。 後藤派の作域は三所物・縁頭・鐔・揃金具と多岐にわたり、赤銅魚子地を基調とした高彫金色絵を家風の根幹とする。金紋裏哺金仕立の小柄笄、金無垢地容彫の目貫など、素材と技法の選択に一貫した格式が認められる。三代乗真は「大振りで力強く、量感の豊かな彫技」[[c:1]]を特徴とし、紋の肉取りが豊かで鏨使いが手強く、赤銅の色相も漆黒で麗わしい。桃山期の作には鋤出高彫に金・銀・素銅の象嵌色絵を駆使した豪華絢爛の大名道具が見られ、近世には四分一磨地や朧銀地に甲鋤毛彫・平象嵌を組み合わせた多彩な表現も展開された。龍・獅子・鶏・犀・鯰といった動物意匠から、松竹梅・桐紋・粟穂・四季草花に至るまで画題は広範であり、各代が武家好みの吉祥意匠を格調高く仕上げている。 後藤派に帰せられる作品には「気品があって格調が高く」[[c:2]]「力漲る」と評される一貫した品格が通底する。歴代の折紙制度によって初代祐乗以来の作が厳格に鑑定・伝承され、「家彫の誇りは確実に後代に伝わっている」[[c:3]]と繰り返し認められる。後藤流に熟達した門弟の作が「後藤家御家彫と見紛うまでの出来」[[c:4]]と称されることからも、その規範性の高さが窺える。日本金工史において、後藤派は赤銅魚子地高彫金色絵という技法体系を確立し、室町から明治に至る四百余年の間、彫金の最高規範として君臨した一門である。 詳しく見る →
保存刀装具のうち、出来・保存状態が一層優れ、銘文や作風に資料的価値の高いものと認められたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト商品到着後7日以内、商品販売時と状態が変化していない場合適用させて頂きます。商品代金は返品確認後、ご指定口座へ速やかにご返金致します。