二世紀半の泰平のあいだ、刀は武器である以上に武士の身分の標章であった。江戸の実証と大坂の華やぎのように都市ごとの作風が育ち、時代の末には需要も細っていく。
篠笛塗鞘の脇差(無銘)が入荷いたしました。 刀身の状態は極めて良好で、古研ぎながら目立った疵や錆もなく、美しい状態を保っております。 地鉄は梨地風の肌合いに小板目・小木目が交じり、湯走りも見て取れます。 刃文は潤いのある直刃調の匂口です。 差表の刃まちから約16cmの辺りに、1cmほどの鍛え疵が見受けられます。 本作は無銘の脇差ではございますが、昭和44年4月に日本美術刀剣保存協会より「鬼塚吉国」の作と認定され、特別貴重刀剣認定書が発行されております。 初代吉国は、江戸時代初期の寛永から寛文期にかけて筑後(現在の福岡県南部)で活躍した、新刀期を代表する名工であり、数多くの優品を残しています。 陸奥国棚倉(現在の福島県棚倉町)に生まれ、立花宗茂の重臣・由布壱岐守の仲介により、棚倉から筑後国柳河の城下(現在の福岡県柳川市本城町)へ移り住み、作刀に励んだと伝えられています。 吉国の作品はその卓越した切れ味で知られており、水戸黄門として知られる徳川光圀公が吉国の刀で悪僧を成敗した際、その凄まじい斬れ味に驚嘆したという逸話が残るほどです。当時から「折れず曲がらず良く切れる」と高く評価され、非常に人気の高い刀工でした。 拵は、新刀期らしい意匠の美しい金具で設えられており、鞘は篠笛を模した風雅な塗りとなっております。 抜群の斬れ味と美しい外装を兼ね備え、実用と鑑賞の双方でお楽しみいただける一振りです。 鑑定書が付属し、大変お求めやすい価格でのご案内となります。
取扱店 Tozando










筑後 · 1624-1644頃
刀剣大鑑 上位31%
現在4点販売中
吉國の位置づけを、日本刀全体および伝法・時代・時期ごとに示します。各区分(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
江戸時代
二世紀半の泰平のあいだ、刀は武器である以上に武士の身分の標章であった。江戸の実証と大坂の華やぎのように都市ごとの作風が育ち、時代の末には需要も細っていく。
本作はNBTHKの旧鑑定書(貴重・特別貴重)を有しますが、これらは現在発行されておらず、現在の日刀保ではほとんど認められていません。極めを確認するには、公的な鑑定機関(NBTHK・NTHKなど)に再提出し、現行の鑑定を受けることもご検討ください。
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