室町時代 刀 伝・金剛兵衛 天文年間(1532–1555)― 筑前国 打刀拵付 NTHK(日本刀剣保存会)鑑定書付(2022年) 室町期の真銘には、独特の存在感が宿ります。 本作はNTHKにより「伝・金剛兵衛」と極められた、天文年間(1532–1555)の作です。戦国時代の最盛期、刀が単なる装飾品ではなく、生き残るための「武器」であった時代の産物です。 当時の実戦刀の多くがそうであるように、本作も無銘ではありますが、五世紀近い歳月を経てなお、静かなる威厳を放っています。 【刀身】 姿は16世紀中期の機能美を反映し、均衡の取れた実戦的な造りとなっています。 地鉄は板目に木目が交じり、肌立ちごころの精良な鍛えを見せます。刃文は筑前物らしい落ち着いた直刃調に小乱れが交じり、帽子は丸く焼き詰めています。 江戸期の華美な刀とは一線を画す、戦国期ならではの誠実な鉄色であり、健全で歴史的根拠に基づいた一振りです。 【修復済・打刀拵】 構造的な堅牢さと長期保存を目的として、専門の職人により修復を施した一揃いの拵が付属します。 ・意匠の揃った目貫 ・伝統的な技法による柄巻 ・時代感のある鉄地鍔 ・修復済の漆塗鞘 拵全体に統一感があり、歴史的資料として一体の美術品として鑑賞いただけます。 【状態】 ・刀身は構造的に極めて健全 ・姿良く、帽子もしっかりと残る ・致命的な欠点(致命傷)なし ・研ぎの状態は良好、経年に相応しい表面状態 ・拵は安定しており修復済 500年近い歳月を経た刀剣として、微細な経年変化は見られますが、本作の価値を損なうものではありません。 【見所】 天文年間の作刀は有限です。鑑定書と拵が揃った室町期の優品は、年々愛刀家のコレクションへと収まり、市場で見かける機会が少なくなっています。 本作は、こうした歴史的遺産を所有することが「一時的な守り手」であると理解されている、真摯な収集家の方にお譲りしたい一振りです。 五世紀の時を超え、次なる継承者へと託される準備が整いました。 銘:無銘(伝・金剛兵衛) 時代:天文年間(1532-1555) 長さ:二尺二寸七分(約69.8cm) 反り:19.0 mm 元幅:28.2 mm 先幅:19.9 mm 元重:7.3 mm 造り:鎬造 棟:庵棟 茎:産茎 鍛え:板目、木目交じり、肌立つ 刃文:直刃調に小乱れ 帽子:丸く焼き詰め 状態:研ぎ良好 最新情報をご希望の方へ Nihonto Antiquesのメールマガジンにご登録いただくと、最新の入荷情報やニュースをお届けします。 【登録する】 ご登録ありがとうございました。 ご入力いただいたメールアドレスは厳重に管理され、当サイトからの更新情報の送信以外には使用いたしません。





脇物 · 筑前
現在10点販売中
南北朝期の筑前国には左文字派と金剛兵衛派の二大流派が並存した。金剛兵衛派は福岡を拠点とし、同時代の左文字派とは異なる作風を示す。現存する有銘作には室町期を遡るものは見られず、最も古い紀年作として「筑州冷泉貞盛 正平廿五一月日」[[c:1]]銘の短刀(重要美術品)が知られる。貞盛作に見られる地刃の大和気質は、この派の成立に大和鍛冶の影響があったことを示唆している。 鍛えは大板目に板目を交え、処々大杢目が混じり、刃寄りに僅かに流れ肌を交えて柾となる。総体に肌立ちごころで、地沸がつき、かな色はやや黒みがかって濁りを帯びる。刃文は細直刃を基調とし、僅かに浅くのたれをおび、小互の目ごころの刃を交える。小足が入り、匂口は締まりごころに小沸がよくつく。刃縁はほつれ、ささやかながら砂流しや金筋が地刃にまたがって現れる。九州独特のかな味を示しつつ、匂口がやや沈みごころとなる点にこの派の特色がある。 現存する金剛兵衛派の古作は、いずれも大磨上げの無銘品として「古金剛兵衛」と極められている。身幅が広く、反りが浅くつき、中鋒から大鋒となる南北朝期の体配を示し、棒樋や棒樋に添樋を施した例が多い。質実にして力強い姿形を備え、地景が頻りに入った地がねと、細直刃ながら変化に富んだ刃文は見どころが多く、鎌倉末期から南北朝期における筑前鍛冶の優れた作例として評価されている。
NTHKの中心的な鑑定書で、相応の出来を備えた作に発行されます。在銘作は銘の正真を、無銘作は審査員による刀工・流派の極めを示します。点数を記す詳細な審査表が付されます。
NTHK(日本刀剣保存会)は、NBTHK(1948年設立)に先立つ1910年に創立された、日本で最も古い刀剣鑑定団体です。長く会を率いた会長の没後、NTHKとNTHK-NPOの二つに分かれ、いずれも審査を続けています。NTHKの鑑定書は、点数と審査員の所見を併記する詳細な審査表が特徴で、特に無銘作の極めに定評があります。
We offer a 48 hour inspection period for all Antique items shipped within the United States only. If the item is not to your satisfaction, we will gladly refund your money less any shipping and handling fees. All sales are final after the 48 hour inspection period. Please note that all discounted items are a final sale and not returnable.
室町時代 刀 伝・金剛兵衛 天文年間(1532–1555)― 筑前国 打刀拵付 NTHK(日本刀剣保存会)鑑定書付(2022年) 室町期の真銘には、独特の存在感が宿ります。 本作はNTHKにより「伝・金剛兵衛」と極められた、天文年間(1532–1555)の作です。戦国時代の最盛期、刀が単なる装飾品ではなく、生き残るための「武器」であった時代の産物です。 当時の実戦刀の多くがそうであるように、本作も無銘ではありますが、五世紀近い歳月を経てなお、静かなる威厳を放っています。 【刀身】 姿は16世紀中期の機能美を反映し、均衡の取れた実戦的な造りとなっています。 地鉄は板目に木目が交じり、肌立ちごころの精良な鍛えを見せます。刃文は筑前物らしい落ち着いた直刃調に小乱れが交じり、帽子は丸く焼き詰めています。 江戸期の華美な刀とは一線を画す、戦国期ならではの誠実な鉄色であり、健全で歴史的根拠に基づいた一振りです。 【修復済・打刀拵】 構造的な堅牢さと長期保存を目的として、専門の職人により修復を施した一揃いの拵が付属します。 ・意匠の揃った目貫 ・伝統的な技法による柄巻 ・時代感のある鉄地鍔 ・修復済の漆塗鞘 拵全体に統一感があり、歴史的資料として一体の美術品として鑑賞いただけます。 【状態】 ・刀身は構造的に極めて健全 ・姿良く、帽子もしっかりと残る ・致命的な欠点(致命傷)なし ・研ぎの状態は良好、経年に相応しい表面状態 ・拵は安定しており修復済 500年近い歳月を経た刀剣として、微細な経年変化は見られますが、本作の価値を損なうものではありません。 【見所】 天文年間の作刀は有限です。鑑定書と拵が揃った室町期の優品は、年々愛刀家のコレクションへと収まり、市場で見かける機会が少なくなっています。 本作は、こうした歴史的遺産を所有することが「一時的な守り手」であると理解されている、真摯な収集家の方にお譲りしたい一振りです。 五世紀の時を超え、次なる継承者へと託される準備が整いました。 銘:無銘(伝・金剛兵衛) 時代:天文年間(1532-1555) 長さ:二尺二寸七分(約69.8cm) 反り:19.0 mm 元幅:28.2 mm 先幅:19.9 mm 元重:7.3 mm 造り:鎬造 棟:庵棟 茎:産茎 鍛え:板目、木目交じり、肌立つ 刃文:直刃調に小乱れ 帽子:丸く焼き詰め 状態:研ぎ良好 最新情報をご希望の方へ Nihonto Antiquesのメールマガジンにご登録いただくと、最新の入荷情報やニュースをお届けします。 【登録する】 ご登録ありがとうございました。 ご入力いただいたメールアドレスは厳重に管理され、当サイトからの更新情報の送信以外には使用いたしません。





脇物 · 筑前
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南北朝期の筑前国には左文字派と金剛兵衛派の二大流派が並存した。金剛兵衛派は福岡を拠点とし、同時代の左文字派とは異なる作風を示す。現存する有銘作には室町期を遡るものは見られず、最も古い紀年作として「筑州冷泉貞盛 正平廿五一月日」[[c:1]]銘の短刀(重要美術品)が知られる。貞盛作に見られる地刃の大和気質は、この派の成立に大和鍛冶の影響があったことを示唆している。 鍛えは大板目に板目を交え、処々大杢目が混じり、刃寄りに僅かに流れ肌を交えて柾となる。総体に肌立ちごころで、地沸がつき、かな色はやや黒みがかって濁りを帯びる。刃文は細直刃を基調とし、僅かに浅くのたれをおび、小互の目ごころの刃を交える。小足が入り、匂口は締まりごころに小沸がよくつく。刃縁はほつれ、ささやかながら砂流しや金筋が地刃にまたがって現れる。九州独特のかな味を示しつつ、匂口がやや沈みごころとなる点にこの派の特色がある。 現存する金剛兵衛派の古作は、いずれも大磨上げの無銘品として「古金剛兵衛」と極められている。身幅が広く、反りが浅くつき、中鋒から大鋒となる南北朝期の体配を示し、棒樋や棒樋に添樋を施した例が多い。質実にして力強い姿形を備え、地景が頻りに入った地がねと、細直刃ながら変化に富んだ刃文は見どころが多く、鎌倉末期から南北朝期における筑前鍛冶の優れた作例として評価されている。
NTHKの中心的な鑑定書で、相応の出来を備えた作に発行されます。在銘作は銘の正真を、無銘作は審査員による刀工・流派の極めを示します。点数を記す詳細な審査表が付されます。
NTHK(日本刀剣保存会)は、NBTHK(1948年設立)に先立つ1910年に創立された、日本で最も古い刀剣鑑定団体です。長く会を率いた会長の没後、NTHKとNTHK-NPOの二つに分かれ、いずれも審査を続けています。NTHKの鑑定書は、点数と審査員の所見を併記する詳細な審査表が特徴で、特に無銘作の極めに定評があります。
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