説明

刃長83センチ 反り1.08センチ 元幅31.4ミリ 元重ね7.6ミリ 物打幅25.4ミリ 物打重ね5.5ミリ 横手位置幅21.7ミリ 松葉先重ね4.4ミリ 裸身重量891グラム。 南北朝中期 The middle period of Nanbokucho era 平成24年1月19日 宮崎県登録 附属 重要刀剣指定書、金無垢はばき(31g)、白鞘 南北朝期の筑前には左文字と金剛兵衛の両派が存在し、冷泉貞盛は後者の系列に入る刀工である。貞盛には「筑州冷泉貞盛 正平二十五1月日」と銘じた短刀(重要美術品)が存在し、冷泉貞盛と極める場合の基調な規範となっている。その作風は地刃に大和気質が窺われ、鉄色に少し濁りと黒味があって、地景を頻りに交え、匂口が締まりごころで、刃幅の狭い直刃を焼くものである。 この刀は、長寸で、身幅がやや広く、反りが浅く付き、中鋒が幾分延びて樋先も下がるなど、南北朝期の体配を示し、鍛えは板目に流れ肌を交え、地沸が厚く付き、細かな地景がよく入って、鉄色が黒味がかり、刃文は、細直刃の匂口が締りごころで、小沸がよく付くなど、地刃に冷泉貞盛の特徴がよく示されている。元先にかけて見られる砂流や金筋はささやかながらも地刃にまたがって景色が豊富で、細かな地景が頻りに入った地鉄も見所が多く、加えて長寸の堂々たる体配も力強い姿形を示すなど、同工極めの佳作と鑑せられる。 はばきは銀の含有量が多い金無垢で重さは31gあります。 各種クレジットカード、ショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

無銘(冷泉貞盛)-Mumei (Reizei Sadamori)- 2-1314

無銘(冷泉貞盛)-Mumei (Reizei Sadamori)- 2-1314

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仕様

長さ

83 cm

反り

1.08 cm

元幅

3.14 cm

先幅

2.54 cm

作者について

Kongobyoe Sadamori貞盛

2 重要美術品1 特別重要刀剣21 重要刀剣

冷泉貞盛は南北朝期の筑前に活躍した刀工で、その名の最も確かな拠り所は、茎に「筑州冷泉貞盛 正平廿五一月日」、すなわち一三七〇年と銘した小ぶりの短刀ただ一口である。説明書は本工を論じるたびにこの一口へ立ち返る。在銘作が極めて少ないために、この在紀の短刀が他の極めをはかる規範となっているからである。説明書は本工を初代金剛兵衛盛高に遡る金剛兵衛系に置き、左文字一派と並ぶ国内二派の後者とする。左文字と一線を画すのは、説明書のいうところでは気質であり、その手は大和気質を九州の鉄に通わせたものと読まれる。 記録の大半は在銘ではない。それは大磨上無銘の刀で、身幅広く重ね薄く、中鋒延びて、南北朝の長寸の刀を磨り上げ、本工と極めたものである。地鉄は板目が流れて殊に刃寄り柾がかり、肌立ち、地沸厚くつき、地景頻りに入る。かな色は濁って黒みがかり、淡く白け映りが地に立つ。その地に焼の低い刃幅の狭い直刃を匂口締まりごころに焼いて、小沸つき、刃縁にほつれ・打のけを見せ、物打辺に二重刃ごころとなり、刃中に砂流し・金筋を細く見せる。帽子は直ぐに小丸へ掃きかけ、時に焼詰めとなる。この華やかならぬ静かな作域こそ、説明書が此の工の見どころと名指すところである。 地鉄は極めの終始変わらぬ拠りどころである。流れて柾がかった鉄、肌立つ地、黒みのかな色と白け映りが各作に繰り返し現れ、判者はここから大和気質を読む。説明書は九州物の色合が色濃いと評し、ある重要刀剣の刀を「九州物の色彩が色濃く表示されており」滋味豊かな一口とする。同じ説明書は極めの難しさにも率直で、ある磨上の作については、同様の大和の特色は三原物などにも見られるとしつつ、「肌立った地がねから、 冷泉貞盛の鑑定は一段とまさるものがある」と結ぶ。刃幅の狭い直刃と黒く肌立つ地とが相俟って、銘の残らぬところに名を負わせる。 この静かな規範に対して、数口の在銘作は型を破る。「冷泉貞盛 筑州住人」と銘した特別重要刀剣の脇指と、「貞盛」とのみ銘した重要刀剣の短刀は、狭い直刃を離れて、のたれに小互の目・互の目を交えた刃幅の広い刃を焼き、足・葉入り、沸出来、砂流し・金筋豊かにかかって、帽子は強く掃きかける乱れ込みとなる。説明書は本工の作のうちにも明確に区別を引き、在銘短刀について、「正平廿五年紀の作とは異なり」刃幅広くのたれに互の目を交えた豊富な変化の作域であるとする。すなわち一工が複数の作域をもち、在銘作は規範を離れる故にこそ、作風研究の上で貴ばれる。 本工を分かつものは、隣派から借りたものではなく、判者自らが名指すところである。系統において左文字と対し、国においてより広い大和伝と対する。明るく黒く柾がかった地鉄、焼の低い締まった直刃、九州の鉄の色合が、説明書がその個性として挙げる見どころであり、在紀の短刀がこれらを束ねる証となる。金剛兵衛・冷泉系のうち、貞盛は一派の大磨上無銘の刀が最も多く負う名であり、その一口の在紀の規範と、時代と、一派の作風から極められる。説明書は磨上の作の一部について、貞盛でなければならぬという確証はないとしつつ、大和風の地と狭い刃から極めを首肯する。 収集の観点では、本工は記録の薄い、しかし確かな南北朝の名で、見栄えと同じく資料性によって貴ばれる。国宝はなく、重要文化財もない。その記録は一口の特別重要刀剣と二十口余りの重要刀剣を通じ、正平廿五年紀の短刀と一口の太刀は戦前の重要美術品に挙げられる。来歴は乏しく、機関ではなく私蔵に伝わり、在紀の短刀はかつて小泉家に、初期の貞守銘の太刀は福岡の諸富義雄の許にあった。作の多くは重要刀剣の大磨上無銘の刀で、これらが世に出るのは折に触れてのことであり、在銘の冷泉貞盛はさらに稀である。説明書は在銘の特別重要刀剣の脇指を、「在銘稀有な冷泉貞盛の作域を窺うことが出来る貴」重な作品とする。私蔵の一口は、在銘であれ無銘であれ、大和の手が南北朝の筑前にいかに働いたかを語る証であり、収集家が稀にしか出会わぬものである。

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