番号:AS26073 刀:白鞘入り、拵付き(NBTHK 特別貴重刀剣) 銘:無銘(伝 関兼友) 鞘書き:古伝 兼友 長さ:二尺二寸七分 昭和四十六年十二月吉日 寒山誌 (弊社では刀剣の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。本作は「伝 関兼友」の無銘として、上々作にランクされる作品です。) ハバキ:金着一重、金と赤銅の二重ハバキ 長さ:68.6 cm (2 shaku 2 sun 7 bu) 反り:1.4 cm 目釘穴:4個 元幅:2.97 cm 先幅:2.27 cm 重ね:0.72 cm 時代:南北朝時代後期 体配:大磨上無銘。身幅やや広く、重ねもしっかりとして反り適度につき、大切っ先となる。表に二本樋、裏に梵字と素剣(護摩箸)の彫りがある。 地鉄:板目肌に木目交じり、地沸つき、地景入り、潤いのある精良な肌合いとなる。 刃文:小沸出来、口締まった直調の小ぐのめ乱れ。帽子は乱れ込む。 特徴:兼友は南北朝時代に活躍した絵図派の職人で、初代・志津三郎兼氏の子。美濃から直江に移住したため「直江志津」と称される。本作は応安(1368〜1375年)頃の作風を彷彿とさせ、締まった匂口のぐのめ乱れを焼いている。直江志津には砂流しや金筋の激しく入る動的な作風と、本作のように落ち着いた作風がある。地鉄の潤いも美しく、品格のある優品である。横手付近に僅かな欠点があるのが惜しまれるが、寒山先生の鞘書きにもある通り、古来より兼友の伝承を持つ一口である。 拵: 鍔:木瓜形鉄磨地、松に人物の図を高彫りし、金色絵を施す。藻柄子宗典風。 縁:赤銅魚子地に弓矢の図を高彫りし、金色絵を施す。 頭:






美濃伝 · 美濃
現在16点販売中
美濃国直江の地に興った一門で、その名は移住に由来する。元来、志津は美濃の地名であり、ここに大和より正宗の門人たる兼氏が来住して鍛えたことから、地名をとって志津三郎兼氏と呼ばれた。正宗十哲の一に数えられる兼氏は、相州伝を基調としつつ大和手掻の血を負い、尖りごころの互の目に走る乱調をもって美濃伝のいま一つの根をなした工である。その門人たち、兼友・兼信・兼次らは、はじめ志津に作り、後に同国直江に移って鍛えたため、この一門を直江志津と総称する。年代は南北朝の延文・貞治より応安頃に及び、本流は兼氏に発する志津の血を一代を隔てて承けた工の群である。同時代に越中呉服郷の江則重の流れを北陸道より美濃に運んだ為継のごとき手も加わって、相州伝が内陸へ運ばれ美濃の地鉄に根を下ろした姿を、この一門は最もよく伝える。 直江志津を貫くのは、工の差を越えて繰り返される共通の語法である。地鉄は板目に杢を交え、処々流れて柾がかり、肌立ちごころとなって地沸厚くつき、地景がよく入って鉄を縫い、北国の趣濃く黒みをおびる。その地に立つ刃文は、相州伝の影響を負った浅いのたれ・小のたれに、美濃の尖り刃を交えた互の目を連ね、沸は強く深く、砂流しが頻りにかかって長く金筋を伴う。匂口は深く、優品では明るく冴え、激しめの作では迫力を、穏やかな作では穏雅な作位を示す。帽子は乱れ込んで掃きかけ、小丸に返るか焼詰め風となる。同じ型のうちに各工の手が読み分けられ、為継は則重風の湿ったのたれに美濃の鋭い尖りを与えて黒く沸豊かな地に焼き、兼友は頭の丸い互の目を連れて小沸出来に穏やかに焼き、兼次は逆がかった小のたれ調の互の目を匂深く焼く。大和・相州・美濃を融合したこの地刃が一門の背骨であり、師たる兼氏その人と比べれば、より穏やかで実直に、また地肌の冴えにおいて控えめに収まる点が、門流の手を分かつ。 鑑定にあっては、まず黒ずむ板目に地沸厚く沸出来で匂口の沈む地刃をもって直江志津と読み、本流に直刃がないことを否定の見どころとする。次に、より大きく揺れるのたれ乱れと頭の丸い互の目の連れる態をもって、これを志津・金重の手から、また下る末関の同名工から分かつ。主要工の格は説明書の評にそのまま現れ、為継は江則重に直結する黒い沸の手として藤代の上工に列し、兼友は鍛えの質によって上々作に位置づけられて、いずれも国宝・重要文化財を持たぬ南北朝の名である。現存の大半は作風から極められた大磨上無銘の刀であり、在銘・年紀作は極めて稀で、説明書はこれを頗る貴重とし、無銘極めにこそよい出来が多いと率直に評する。為継には応安年紀の作、兼友・兼次には在銘の短刀が伝承の拠り所として立つ。所伝は乏しいながら確かで、熱田神宮に伝わる作や、戦前の蒐集を経て今に伝わる短刀が記録される。極められた無銘の一刀が市に現れるのは折にふれ、忍耐をもってのことであって、在銘・年紀の作はそれとは別格の、名を定める証として遇される。
販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。
番号:AS26073 刀:白鞘入り、拵付き(NBTHK 特別貴重刀剣) 銘:無銘(伝 関兼友) 鞘書き:古伝 兼友 長さ:二尺二寸七分 昭和四十六年十二月吉日 寒山誌 (弊社では刀剣の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。本作は「伝 関兼友」の無銘として、上々作にランクされる作品です。) ハバキ:金着一重、金と赤銅の二重ハバキ 長さ:68.6 cm (2 shaku 2 sun 7 bu) 反り:1.4 cm 目釘穴:4個 元幅:2.97 cm 先幅:2.27 cm 重ね:0.72 cm 時代:南北朝時代後期 体配:大磨上無銘。身幅やや広く、重ねもしっかりとして反り適度につき、大切っ先となる。表に二本樋、裏に梵字と素剣(護摩箸)の彫りがある。 地鉄:板目肌に木目交じり、地沸つき、地景入り、潤いのある精良な肌合いとなる。 刃文:小沸出来、口締まった直調の小ぐのめ乱れ。帽子は乱れ込む。 特徴:兼友は南北朝時代に活躍した絵図派の職人で、初代・志津三郎兼氏の子。美濃から直江に移住したため「直江志津」と称される。本作は応安(1368〜1375年)頃の作風を彷彿とさせ、締まった匂口のぐのめ乱れを焼いている。直江志津には砂流しや金筋の激しく入る動的な作風と、本作のように落ち着いた作風がある。地鉄の潤いも美しく、品格のある優品である。横手付近に僅かな欠点があるのが惜しまれるが、寒山先生の鞘書きにもある通り、古来より兼友の伝承を持つ一口である。 拵: 鍔:木瓜形鉄磨地、松に人物の図を高彫りし、金色絵を施す。藻柄子宗典風。 縁:赤銅魚子地に弓矢の図を高彫りし、金色絵を施す。 頭:






美濃伝 · 美濃
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美濃国直江の地に興った一門で、その名は移住に由来する。元来、志津は美濃の地名であり、ここに大和より正宗の門人たる兼氏が来住して鍛えたことから、地名をとって志津三郎兼氏と呼ばれた。正宗十哲の一に数えられる兼氏は、相州伝を基調としつつ大和手掻の血を負い、尖りごころの互の目に走る乱調をもって美濃伝のいま一つの根をなした工である。その門人たち、兼友・兼信・兼次らは、はじめ志津に作り、後に同国直江に移って鍛えたため、この一門を直江志津と総称する。年代は南北朝の延文・貞治より応安頃に及び、本流は兼氏に発する志津の血を一代を隔てて承けた工の群である。同時代に越中呉服郷の江則重の流れを北陸道より美濃に運んだ為継のごとき手も加わって、相州伝が内陸へ運ばれ美濃の地鉄に根を下ろした姿を、この一門は最もよく伝える。 直江志津を貫くのは、工の差を越えて繰り返される共通の語法である。地鉄は板目に杢を交え、処々流れて柾がかり、肌立ちごころとなって地沸厚くつき、地景がよく入って鉄を縫い、北国の趣濃く黒みをおびる。その地に立つ刃文は、相州伝の影響を負った浅いのたれ・小のたれに、美濃の尖り刃を交えた互の目を連ね、沸は強く深く、砂流しが頻りにかかって長く金筋を伴う。匂口は深く、優品では明るく冴え、激しめの作では迫力を、穏やかな作では穏雅な作位を示す。帽子は乱れ込んで掃きかけ、小丸に返るか焼詰め風となる。同じ型のうちに各工の手が読み分けられ、為継は則重風の湿ったのたれに美濃の鋭い尖りを与えて黒く沸豊かな地に焼き、兼友は頭の丸い互の目を連れて小沸出来に穏やかに焼き、兼次は逆がかった小のたれ調の互の目を匂深く焼く。大和・相州・美濃を融合したこの地刃が一門の背骨であり、師たる兼氏その人と比べれば、より穏やかで実直に、また地肌の冴えにおいて控えめに収まる点が、門流の手を分かつ。 鑑定にあっては、まず黒ずむ板目に地沸厚く沸出来で匂口の沈む地刃をもって直江志津と読み、本流に直刃がないことを否定の見どころとする。次に、より大きく揺れるのたれ乱れと頭の丸い互の目の連れる態をもって、これを志津・金重の手から、また下る末関の同名工から分かつ。主要工の格は説明書の評にそのまま現れ、為継は江則重に直結する黒い沸の手として藤代の上工に列し、兼友は鍛えの質によって上々作に位置づけられて、いずれも国宝・重要文化財を持たぬ南北朝の名である。現存の大半は作風から極められた大磨上無銘の刀であり、在銘・年紀作は極めて稀で、説明書はこれを頗る貴重とし、無銘極めにこそよい出来が多いと率直に評する。為継には応安年紀の作、兼友・兼次には在銘の短刀が伝承の拠り所として立つ。所伝は乏しいながら確かで、熱田神宮に伝わる作や、戦前の蒐集を経て今に伝わる短刀が記録される。極められた無銘の一刀が市に現れるのは折にふれ、忍耐をもってのことであって、在銘・年紀の作はそれとは別格の、名を定める証として遇される。
販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。