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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 古備前
  3. 正恒

Ko-Bizen Masatsune

正恒

特重
巻 2, 番 12 · 刀

Ko-Bizen Masatsune

正恒

評価作品66点

国備前時代Eien (987–989)時代区分平安流派Ko-Bizen伝法備前伝代1st藤代最上作種別刀工コードMAS1228
5国宝
15重要文化財
10重要美術品
2御物
12特別重要刀剣22重要刀剣

概要

説明は正恒を、友成と共に「友成と並ぶ古備前物の代表的刀工」とし、両者を併せて同派の双璧に数える。古来、その名には三代或はそれ以上に代があると伝え、平安時代末期より鎌倉時代にかけて活躍したと記すので、「正恒」とは一人の工というよりひとつの名跡を指す。その名跡について、説明はひとつの判断に立ち返る。すなわち古備前の中でも「有銘作が最も多く」遺存し、しかもその作全体にわたって出来に「出来に叢がない」ということである。

説明が最も丹念に量るのは、友成との比較である。従来の評のとおり、太刀姿では手弱女ぶりを示す優美な点において友成が優り、刃文の古調さでもやや友成に及ばぬが、地鉄の精緻・精良さでは正恒に軍配が上がる、と説明は記す。焼刃でも、と同じ説明は言う、正恒は友成に比して技巧味が増す傾きがあり、総じて「総体に垢抜けて洗練された」ものが正恒の作に多い。銘についても説明は注し、友成が時折「備前国友成」などの長銘を切るのに対し、正恒は「銘は常に二字」に限り、棒樋その他の彫物はあまり見ない。

説明がその最も確かな見どころとして立ち返るのは映りである。友成の映りが比較的目立たぬのに対し、と同じ説明は観じる、正恒のそれはかなり鮮明に見られるものがあり、ある太刀については「地斑映りが鮮明に立ち」と評する。鍛えはよく錬れた板目に杢目を交え、地沸よくつき、地景細かに入り、古備前の鋼に特有の地斑を織り交ぜ、その上に乱れ映りあるいは地斑映りが際立って立つと描かれる。これこそ正恒の鍛えが定評を得る所以であり、些かも緩みなく示されると説明は記す。

その地鉄の上に、説明は直刃を基調とした刃を描き、小乱れ・小丁子、時に小互の目を交え、足・葉よく入り、小沸厚くつき、処々金筋・砂流しかかり、匂口明るく冴えるという。帽子は直ぐに小丸に丸く返る傾きがあり、友成より焼の深いものが多いと注す。これらを併せて、説明はこれを「古様にして格調高い」出来口と呼び、古備前物の持ち味をよく表し、古香で味わいが深いと評する。丁子が常以上に目立つところでは、一段と新味が加わるともいう。姿態については、細身で反り深く腰反り高い太刀姿で、現存の多くは磨上ながらも時代の姿をよく留めると記す。

説明の量はその名を負う指定の重みに端的に現れる。藤代の極めで最上作である。まとめられたその現存作は、国宝五口・重要文化財十五口を帯び、なお特別重要刀剣十二口・重要刀剣二十二口を加え、特別重要刀剣と重要刀剣の両級を併せて三十四口を数える。遺るところはほとんど、説明が見どころとする二字の銘を負い、ここに数えた作では在銘二十一口に対し無銘一口に過ぎず、古備前期の常として年紀作は遺らないので、その手は刻された年ではなく作風によって定められる。

その作に録された来歴は、国を握った家々を経る。皇室をはじめ、尾張徳川家・前田家・伊達家・池田家・島津家・相馬家、また将軍綱吉の手を経た一口がある。白眉は今、東京国立博物館・徳川美術館・静嘉堂文庫・林原美術館・黒川古文化研究所・彦根城博物館に蔵され、九州国立博物館や伊勢神宮にも遺品がある。名跡が多作であったため、在銘の正恒は時に本気の収集家のもとに現れる、最初期在銘備前の試金石である。

鑑定

精錬な古備前の手:地斑まじり乱れ映りの板目に整った直刃調の小乱れ・小丁子

正恒は友成と共に古備前の双璧の一人で、その名は平安後期から鎌倉初期の数代に及ぶ。その手は二者の中でより整い精錬で、直刃を基調とした小乱れ・小丁子を沸深く焼き、金筋・砂流しを交え、足・葉さかんに入り、地沸厚く地斑のまじる板目に乱れ映りが鮮やかに立ち、帽子は穏やかな小丸となる。姿は細身で腰反り高い時代の太刀であり、二字銘を切った在銘作が比較的多く遺る。

鑑定の決め手

作品の86%

作品の67%

作品の28%

作品の96%

作品の35%

作風の変遷

精錬な古備前の小乱れ(典型)

地沸厚く地斑を交え乱れ映り鮮やかな板目に、直刃を基調とする小乱れ・小丁子を、足・葉さかんに、沸深く金筋・砂流しを交えて焼き、帽子は穏やかな小丸となる。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

正恒の名は平安後期から鎌倉期に及び数代を数え、一人の手であると同時に共有された精錬な古備前の作風を指す。系を通じて一貫する整った小模様の小乱れによって見分けられる。

指定

国宝5
重要文化財15
重要美術品10
御物2
特別重要刀剣12
重要刀剣22

名工ランク

1.60 (指定作品66点)

刀工の上位1%

伝来

伝来記録30件 の鑑定作品における Masatsune

伝来ランク

名家所蔵13点、伝来記録30件

刀工の上位4%

素点:3.15 / 10

刀姿

評価作品66点の分布

銘

評価作品66点の銘の種類

販売中

系譜

Masatsune
弟子(8名)
  1. 1.恒光Tsunemitsu8指定
  2. 2.利恒Toshitsune21指定
  3. 3.眞恒Sanetsune3指定
  4. 4.國安Kuniyasu1指定
  5. 5.眞恒Sanetsune2指定
  6. 6.恒光Tsunemitsu2指定
  7. 7.恒遠Tsuneto3指定
  8. 8.恒次Tsunetsugu1指定

Ko-Bizen派

Ko-Bizen派の他の刀工

  1. 1.友成Tomonari34指定
  2. 2.包平Kanehira32指定
  3. 3.景安Kageyasu1 販売中27指定
  4. 4.吉包Yoshikane46指定
  5. 5.信房Nobufusa13指定
  6. 6.成高Naritaka9指定
  7. 7.行秀Yukihide16指定
  8. 8.助包Sukekane1 販売中28指定
  9. 9.基近Motochika4指定
  10. 10.順慶Junkei7指定
  11. 11.恒光Tsunemitsu8指定
  12. 12.利恒Toshitsune21指定