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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘流派
  1. 流派
  2. 古備前
  3. 基近

Ko-Bizen Motochika

基近

特重
巻 24, 番 33 · 刀

Ko-Bizen Motochika

基近

評価作品4点

国備前時代Gennin (1224–1225)時代区分鎌倉流派Ko-Bizen伝法備前伝種別刀工コードMOT182
1重要文化財
1重要美術品
1御物
1特別重要刀剣

概要

基近は平安末期から鎌倉初期にかけての古備前の刀工で、「銘鑑」には古備前と福岡一文字の双方に挙げられ、説明書はその作刀を少ないものとし、「この基近は鎌倉時代初期の古備前の刀工と思われるもので、作刀は少ない」と評する。その名は、古備前が鎌倉中期に花開く福岡一文字へと移る敷居に立ち、一つの鑑定上の問いを伴う。説明書はその銘の記録の作風を二つの面に分け、一つは重要文化財に指定された華やかな丁子乱れ、一つは重要美術品に認定された沸づく小乱れであるとし、「銘振りは両者酷似している」と記して、両者が同一工か数工かを開いたままにする。

読み得る記録はその二面のうち静かな方であり、その手は沸づく小乱れである。刃文について説明書は、小乱れに小丁子・小互の目を交え、足入り、沸よくついて刃中まで沸え、金筋・砂流し頻りにかかり、焼頭に沿って湯走り・飛焼が断続的に入ると述べる。これは後年の重花丁子ではなく、より穏やかで沸の働く古備前の手であり、その働きは大きな房ではなく地と刃に托される。重要美術品の在銘太刀では同じ刃文が匂深い小沸出来の小乱れとなり、足・葉よく入る。

その刃を支える地鉄は終始変わらぬところである。杢を交えやや肌立ちごころの板目に、地沸厚くつき地景細かに入り、淡く映りが立つ、説明書が藤末鎌初と読む古雅な古備前の地鉄である。帽子はゆるやかにのたれ込み、表は小丸に返り、裏は尖って、共に先を掃きかける。姿はその時代の古い体配を保ち、身幅細く元先の幅差つき、在銘の太刀は腰反り強く元に踏張りを見せ、小鋒に結び、大磨上ながらも古雅である。

本工をめぐる中心的な学問上の問いは、その二様の作風の関係であり、説明書はこれを示しつつ閉じない。一説に小乱れの作を古備前、華やかな大丁子を福岡一文字とし、一説に同一工の作として「小乱は前期作、大丁子乱は後期作」とする。両群の銘振りが酷似するがゆえに、関係する諸作が同作か同名異工かはなお「研究の余地がある」。現存する在銘作から言い得るのは、その手が静かな沸づく小乱れであることであり、まさにその手によって、一派はこの工を古備前の中に位置づける。明るく働く沸と小乱れは、より素朴な古備前の工とも、来るべき一文字の華やかな丁子とも分かたれる。

収集の観点では、稀な初期の名であり、指定の記録は僅かである。藤代の格付けはなく、その現存は重要文化財一口(華やかな丁子乱れ)、重要美術品認定の在銘二口、そして沸づく大磨上無銘の刀が特別重要刀剣に上げられたものを通じ、説明書はこの刀を、古備前物にして「沸の妙味を存分に味わえる」一作とする。国宝はない。その作は市場に出るものではなく伝えられた遺産であって、在銘の太刀の一口は御物として談山神社に伝わり、いま一口の重要美術品認定作は池田亀三郎に伝来した。重要文化財は市に出ぬ伝来の文化財であり、沸づくの刀もまた最上の級に立つ。在銘または特別重要刀剣の基近が私蔵に帰すことは、初期備前を蒐める者にとって稀なる出会いであり、現れるとしても忍耐をもってのみである。

鑑定

読み得る記録を満たす静かな沸づく小乱れの手:地沸厚く淡く映りが立ち金筋・砂流し頻りにかかる板目に小乱れを焼くものと、記録には伝わるが説明文の残らぬ同名の華やかな大丁子乱れと、説明書が開いたままにする二様の問い

基近は平安末期から鎌倉初期にかけての古備前の刀工で、その名は二様の作風にまたがり、古備前の鑑定上の難問の一つである。「銘鑑」は基近を古備前と福岡一文字の双方に挙げ、説明書はその記録に二つの面を伝える。すなわち丁子乱れ華やかなもの(重要文化財)と、沸づく小乱れのもの(重要美術品)であり、両者の銘振りは酷似して、同一工か数工かはなお研究に委ねられる。読み得る記録はその静かな面である。杢を交えやや肌立ちごころの板目に地沸厚くつき、地景細かに入り、淡く映りが立ち、刃文は小乱れに小丁子・小互の目を交え、足入り、沸よくついて刃中まで沸え、金筋・砂流し頻りにかかり、焼頭に沿って湯走り・飛焼が断続的に入る。帽子はのたれ込み、表は小丸、裏は尖って、共に先掃きかける。説明書はこれを、古備前物にして沸の妙味を存分に味わえる一作とする。

鑑定の決め手

記録に伝わる大丁子乱れの手(重文の面)にはない特徴

作風の変遷

沸づく小乱れの作(読み得る記録)

読み得る作はこの名の静かな面である。姿は藤末鎌初の古備前の体配で、身幅細く元先の幅差つき、在銘の太刀は腰反り強く元に踏張りを見せ、先へ行って反り伏さりごころとなり、小鋒に結び、大磨上ながらも古雅である。杢を交えやや肌立ちごころの板目に地沸厚くつき、地景細かに入り、地に淡く映りが立つ。刃文は小乱れに小丁子・小互の目を交え、足入り、沸よくついて刃中まで沸え、金筋・砂流し頻りにかかり、焼頭に沿って湯走り・飛焼が断続的に入る。重要美術品の在銘太刀では同じ刃文が匂深く小沸出来の小乱れとなり、足・葉よく入る。帽子はのたれ込み、表は小丸、裏は尖り、共に先掃きかけて返る。説明書はこれを、大磨上ながらも古備前物にして沸の妙味を存分に味わえる滋味に富んだ一作とする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、「銘鑑」が基近を古備前と福岡一文字の双方に挙げ、その記録の作風が丁子乱れ華やかなもの(重要文化財)と沸づく小乱れのもの(重要美術品)の二様にわたり、両者の銘振りが酷似すると記す。両者が同一工か数工かはなお開かれており、一説に小乱れは古備前・大丁子は福岡一文字とし、一説に同一工の前期作・後期作とする。

在銘の小乱れの太刀について説明書は、基近を作刀の少ない鎌倉初期の古備前の刀工とし、腰反り強く小切先となり、板目に地沸つき、匂深い小沸出来の小乱れに足・葉よく入ると評し、関係する諸作が同作か否かはなお研究の余地があるとする。

指定

国宝—
重要文化財1
重要美術品1
御物1
特別重要刀剣1
重要刀剣—

名工ランク

0.26 (指定作品4点)

刀工の上位9%

伝来

伝来記録3件 の鑑定作品における Motochika

伝来ランク

名家所蔵2点、伝来記録3件

刀工の上位69%

素点:1.90 / 10

刀姿

評価作品4点の分布

銘

評価作品4点の銘の種類

販売中

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