NihontoWatch MonNihontoWatchBETA
MarketEncyclopedia
NihontoWatch Mon

NihontoWatchBETA

マーケット
事典
概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 古備前
  3. 景安

Ko-Bizen Kageyasu

景安

特重
巻 13, 番 20 · 小太刀

Ko-Bizen Kageyasu

景安

評価作品27点

国備前時代Teio (1222–1224)時代区分鎌倉流派Ko-Bizen伝法備前伝師匠Kagehide刀工大鑑1,000(上位8%)種別刀工コードKAG222
1重要文化財
8重要美術品
1御物
6特別重要刀剣11重要刀剣

概要

景安は銘鑑に「備前 元暦頃」とあり、古備前系に属する鎌倉時代初期の刀工である。その在銘作には、「備前国景安」と小振りの長銘に切る希少な一群と、太鏨大振りの二字銘の比較的多い一群との両様がある。『古今銘尽』は景安を長船派とし、景秀の子と記すが、説明書は作刀そのものに拠ってこれを退ける。すなわち地刃の出来や映りの様子は古備前調であって長船説は当たらず、古備前か初期一文字かは明白でないにしても、鎌倉時代前期を降らぬ刀工と考えて大過はないとされる。一説に義憲の門ともいう。

見どころは本会が明言するところである。焼刃は「直刃調のどこかに互の目調の角ばる刃を交え」、また「間遠の互の目や丁子の合間に飛焼・湯走りを見せる」ものであって、特色が明らかであるという。小太刀の説明書はさらに、現存作の多くは焼刃のどこかに必ず角ばる刃が連れて交じると記し、本間順治は、華やかな出来の中にも「殆どいずこかに角張った刃文が交じる」と述べる。同門の常が小乱れ主体であるのに対して景安では互の目が勝ち、丁子の目立つ点は友成・正恒・包平ら古備前諸工の中で際立っている。

太刀姿は細身で腰反り高く踏張りがつき、小鋒に結ぶ。長銘の一口について説明書は、小鋒に結んだ「太刀姿が美しくいかにも上品である」と記す。鍛えは板目に杢・流れ肌を交えてやや肌立ちごころとなり、地沸よくつき、地景入り、乱れ映りが立ち、時に地斑を交える。刃文は小沸出来で、直刃調の小乱れ、あるいは丁子乱れに互の目を交えたものとなり、足・葉よく入り、金筋・砂流しがかかり、匂口は深いものと処々締まるものとがある。帽子は直ぐに小丸となるのが常で、下半が乱れているのに反して「帽子は兎角、大きく直ぐになるものが多い」とされる。また一口の刀では映りが部分的に棒映り風に現れ、その技法的に未完成な様がかえって古拙な味わいを示し、鎌倉中期を遡るとの見方を強めるという。

長銘と二字銘の両様は、この工の研究の核心である。長銘の作は遺例少ないものの正しく古備前と認められ、両者を比べれば「長銘の方がより古調を呈しており、銘字もやや稚拙であり」、それが制作年代の相違か別人かは研究を要するとされる。二字銘の中にも大振り太字銘と細鏨のものとがあって複数の同銘工の存在が考えられ、作風の上からもそれが首肯される。後代の同名は福岡一文字・吉岡一文字・長船・吉井の各系に見られる。茎尻に一の字のみを残す太刀には、貞享五年(一六八八)の本阿弥光忠による代金十三枚の折紙が付き、角張った小互の目ゆえに「入札鑑定でも、素直に景安と鑑せられる」と本間は記して、この工が一文字系に連なる証としている。

その橋渡しの位置こそ、流派におけるこの工の役割である。小乱れの中に丁子の目立つ作風について、説明書はある特別重要刀剣の太刀に「やがてこの作風が古一文字に受け継がれていくように思われる」と記す。これほど古い工としては作品が比較的多く現存し、重要美術品の解説も作刀は「比較的に多く、上手である」と評する。さらに造込みの上でも特筆すべき一口が残る。現存する小太刀は鎌倉初期の古備前物に始まるが、景安の小太刀は恐らく一口のみで、生ぶの造込みを完存して伝える好資料とされる。

指定を受けた作は二十七口。これほど早い時代の工としては在銘が圧倒的に多く、在銘二十三口に対し無銘は四口である。重要文化財一口、皇室に伝わる一口、重要美術品八口を数え、特別重要刀剣六口・重要刀剣十一口がこれに続く。所在の知られるものは鹿島神宮・土浦市立博物館・佐野美術館、またベルリンのサムライ・アート・ミュージアムに収まる。伝来は十一口に録され、閑院宮春仁王所持の在銘特別重要刀剣の太刀、古くより仙台伊達家に伝来した短刀、米沢上杉伯爵家分家伝来の小太刀、右田毛利家伝来の太刀、寛文元年(一六六一)の古折紙を伴う柳沢家将軍家拝領の一口など、宮家・大名家の旧蔵が連なる。この時代の指定刀は長く秘蔵されるのが常であり、在銘の古備前太刀が市に現れることは稀で、現れれば一つの出来事である。

鑑定

二様の銘の手(希少で古調な長銘の手と、角ばる互の目を見せる大振り二字銘の手)

景安は銘鑑に元暦頃と載る古備前系・鎌倉初期の刀工で、在銘作には小振りの長銘「備前国景安」の古調で希少な一群と、太鏨大振りの二字銘の比較的多い一群との両様がある。見どころは本会の説明書が明言する通り、直刃調のどこかに角ばる互の目を交え、焼の低い部分や間遠の互の目・丁子の合間に飛焼・湯走りを見せる焼刃である。丁子の目立つ点は古備前諸工中で際立ち、その作風はやがて古一文字に受け継がれていくと評される。

鑑定の決め手

古備前同門(友成・正恒・包平)にはない特徴

作品の48% ・ 古備前正恒比 6.9倍

作品の65% ・ 古備前正恒比 2.3倍

作風の変遷

長銘「備前国景安」の手(より古調な古備前の作風)

小振りの長銘「備前国景安」(遺例少なく、作風・銘字とも二字銘の手より古調とされる)

細身小切先の優美な太刀姿をこの工の常とし、鍛えは板目よく錬れて地沸つき、時に乱れ映りが立ち、刃文は小沸出来の直刃調の小乱れに足・葉よく入り、処々匂口が締まる。長銘の一群は正しく古備前派と認められ、銘は二字銘の手より古調で稚拙とされる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon

二字銘の手(角ばる互の目の作風、典型)

太鏨大振りの二字銘(比較的多く現存する手。古備前か初期一文字かは明白でないとされる)

腰反り高く踏張りついて小鋒に結ぶ太刀姿で、棒樋を掻き流すものが多い。板目に流れ肌を交えてやや肌立ち、地沸・地景つき乱れ映りの立つ鍛えに、直刃調のどこかに角ばる互の目を交えた焼刃を焼き、時に中程は丁子が華やかに乱れ、足・葉さかんに入り、小沸つき金筋・砂流しかかり、帽子は直ぐに小丸となる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

銘鑑は元暦頃とし、本会は現存作を鎌倉時代前期を降らぬものとする。

二字銘の中にも大振り太字銘と細鏨のものとがあり、複数の同銘工の存在が考えられ、作風の上からもそれが首肯される。

古備前景安は義憲の門といわれる。

指定

国宝—
重要文化財1
重要美術品8
御物1
特別重要刀剣6
重要刀剣11

名工ランク

0.91 (指定作品27点)

刀工の上位2%

伝来

伝来記録12件 の鑑定作品における Kageyasu

伝来ランク

名家所蔵4点、伝来記録12件

刀工の上位13%

素点:2.30 / 10

刀姿

評価作品27点の分布

銘

評価作品27点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Kagehide
Kageyasu

Ko-Bizen派

Ko-Bizen派の他の刀工

  1. 1.友成Tomonari34指定
  2. 2.正恒Masatsune66指定
  3. 3.包平Kanehira32指定
  4. 4.吉包Yoshikane46指定
  5. 5.信房Nobufusa13指定
  6. 6.成高Naritaka9指定
  7. 7.行秀Yukihide16指定
  8. 8.助包Sukekane1 販売中28指定
  9. 9.基近Motochika4指定
  10. 10.順慶Junkei7指定
  11. 11.恒光Tsunemitsu8指定
  12. 12.利恒Toshitsune21指定