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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 古備前
  3. 信房

Ko-Bizen Nobufusa

信房

特重
巻 5, 番 23 · 太刀

Ko-Bizen Nobufusa

信房

評価作品13点

国備前時代Genryaku (1184–1185)時代区分鎌倉流派Ko-Bizen伝法備前伝藤代最上作刀工大鑑2,500(上位1%)種別刀工コードNOB137
1国宝
4重要文化財
1重要美術品
1御物
1特別重要刀剣5重要刀剣

概要

山形県鶴岡の致道博物館に伝わる国宝の太刀は「信房作」と三字に切られ、徳川家康が戦功の賞として酒井忠次に与え、以来庄内酒井家に伝来した一口であり、古備前一流の名をその銘に負う。信房は平安時代末期から鎌倉時代初期、説明書のいう藤末鎌初の古備前刀工であり、藤代の格付けは最上作である。説明書は信房に同銘二工を認め、一人は古備前信房、一人は古一文字の信房とし、その鑑別は彼の指定書の全てを貫く主題である。通例として「信房作」の三字銘を古備前、「信房」の二字銘を一文字とするが、国宝の解説はその配当を逆に記しており、結局は一口ごとに姿・地刃の古雅さによって鑑別される。

現存作の作風はほぼ一様であり、まず姿が古い。説明書の記すところでは、細身で元先の幅差が開き、腰反り高く踏張りがつき、先は伏さりごころとなって小鋒に結ぶ。在銘作の多くは生ぶ茎を保ち、第六十一回重要刀剣の三字銘太刀について本会は「雉子股形の生ぶ茎が実に古雅である」と記す。また小太刀が一口現存し、この期には稀有な作例である。肥前小城藩鍋島家伝来の一口で、古調な姿と細直刃をもって資料的にも貴重と評される。

鍛えは板目がやや肌立つもので、説明書では肌立ちごころ、あるいはやや肌立つと形容され、地沸がつく。時に杢を交えて映りが立ち、小太刀には淡い沸映り風が立つ。焼刃は古備前の最も静かな調子である。直刃調に浅くのたれて小乱れとなり、小丁子を交え、足・葉が入る。沸は深く、金筋・砂流しがかかり、数口では腰元を焼き落とす。一口の太刀については刃文が「珍しく元に焼落としをみせ」と特記される。帽子は直ぐに小丸、先に掃きかけを伴うものが多い。説明書はこれを派の通例のうちに置く。古備前物は華やかに乱れるものが少なく、直刃調か浅いのたれを基調とし、「総じて古香である」。彼の作はまさにこの通例をあらわす。

銘は二字・三字の両様に分かれ、その分別こそ信房研究の中心の問題である。第五回特別重要刀剣の二字銘太刀について本会は、姿や地刃の作風が古備前信房中でも「一段と古雅」であるところから古備前派の信房と鑑し、ただし三字銘のものと銘振りがやや異なるため、同人か否かは「今後の研究にまつ」とする。別の二字銘太刀については「二字銘でこれ程古調なものは他に見ないものであり資料的にも誠に貴重である」と記す。重要美術品の解説に残る本間談は、より大きな問題を開いたままにする。昔の押形本は三字銘を古一文字としたが、『日本刀分類目録』監修の際に作風から古備前に編入し、その後さらに古調な二字銘の発見を受けて、古来の説が正しいのか、ともに古備前なのか、更によく検討したいというのである。国宝もこの問題の外にはなく、その解説は古調な小乱れ出来から当初古備前と読まれた極めがその後改めて論じられたことを記し、御物の解説は、信房と銘する諸作を通覧すれば一文字よりむしろ古備前と呼ぶべく、いずれも高い古雅を備えるとする。また「延房は信房同人との説もある」と二度にわたり記される。三字銘の太刀の一口は茎に朱書の花押を遺し、重要文化財指定に酷似した銘の作品があることから、併せて「同工を知る上で貴重な資料」とされる。

古備前のうちにあって、その位置は彼自身の記録された特色によって定まる。板目の肌立ちは、既にプロファイルされた同派諸工中で最も高い率で記され、ただし説明書は多く肌立ちごころと和らげて形容する。元の焼落しも同様に諸工中で最も率が高く、帽子の掃きかけは半数の作に現れる。無銘極めの刀二口の双方には、雛元の二重刃風と物打上の二重ごころが見える。派の通例に挙げられる互の目は、彼の作には一度も記されない。極め物の一口に本会の下した判断は、これらを一文に束ねる。「小出来で賑やかなところに信房の所伝を認むべきものがある」。

信房の作が人手に渡ることは、ほとんどあり得ない。公式の記録にのる作は十三口を数え、その重みは頂に集まる。致道博物館の国宝、重要文化財四口(うち本会と日枝神社の所蔵を含む)、田中光顕伯旧蔵の重要美術品、そして室町時代以来『十万束』の号で名高い御物の在銘太刀である。国宝・重要文化財の五口は文化財として永くその級にとどまって取引されることなく、御物はもとより市場の外にある。ほかに伊勢神宮、林原美術館に所蔵の作がある。来歴の記録は徳川家康、酒井忠次と庄内酒井家、鍋島家、徳川吉宗、皇室などに及び、伝来を負う作は五口である。手の届きうる範囲は極めて薄い。特別重要刀剣一口と重要刀剣五口、計六口であり、うち無銘の極めは二口にすぎない。説明書自身が「信房有銘の作は十万東信房を始めとして、数口現存する」と記すとおりであって、信房が市に現れることは、この分野で最も稀な出来事の一つである。

鑑定

「信房」二字銘と「信房作」三字銘の両様にわたる一様の作風(二字銘の作は一段と古調とされる)

信房は平安時代末期から鎌倉時代初期の古備前刀工である。本会は同銘二工を認め、一人は古備前、一人は古一文字の信房とする。古備前信房は「信房作」と三字銘に切るのが通例、一文字信房は二字銘とされるが、個々の作は結局その古雅さによって鑑別され、現存最古調の作はむしろ二字銘である。作風はほぼ一様で、細身で腰反り高く踏張りつき小鋒に結ぶ太刀姿、既プロファイルの古備前諸工中で最も肌立つ板目鍛え、直刃調の小乱れに小丁子を交え、足・葉入り、沸深く金筋・砂流しのかかる焼刃を見せ、互の目は一切記されない。時に元を焼き落とすことは同門中で最も率が高く、帽子は直ぐに小丸、半数に掃きかけを伴う。指定は国宝・重要文化財に及ぶ。

鑑定の決め手

作品の63% ・ 古備前正恒比 5.2倍

作品の25% ・ 古備前吉包比 2.3倍

作品の50% ・ 古備前吉包比 1.6倍

作品の25% ・ 古備前包平比 4.2倍

作風の変遷

古備前信房の典型:肌立つ板目、沸深い小乱れ小丁子、焼落し

「信房」二字銘と「信房作」三字銘の両様に切り、ほかに無銘極めの刀二口がある。二字銘の作は一段と古調とされる

細身で腰反り高く踏張りがつき、先伏しごころに小鋒に結ぶ優美な太刀姿。鍛えは板目がやや肌立って地沸つき、時に杢を交えて映りが立ち、小太刀には淡い沸映り風も見る。刃文は直刃調に浅くのたれて小乱れとなり、小丁子交じり、足・葉入り、沸深く、金筋・砂流しかかり、時に腰元を焼き落とす。無銘極めの二口には雛元の二重刃風、物打上の二重ごころが現れる。帽子は直ぐに小丸、掃きかけを伴うものが多い。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

信房には同銘二工があり、一人は古備前信房、一人は古一文字の信房である。

古備前信房は「信房作」と三字銘に切るのが通例であり、一文字信房は「信房」と二字銘に切るとされる。

重要美術品の解説に本間談として、昔の押形本は三字銘を古一文字としたが『日本刀分類目録』監修の際に作風から古備前に編入し、その後さらに古調な二字銘の発見を受けて、古来の説かともに古備前かは更によく検討したいとある。

二字銘と三字銘とではやや銘振りが異なり、同人か否かは今後の研究にまつとされる。

延房は信房同人との説が二度にわたり記される。

指定

国宝1
重要文化財4
重要美術品1
御物1
特別重要刀剣1
重要刀剣5

名工ランク

0.67 (指定作品13点)

刀工の上位4%

伝来

伝来記録7件 の鑑定作品における Nobufusa

伝来ランク

名家所蔵5点、伝来記録7件

刀工の上位15%

素点:2.23 / 10

刀姿

評価作品13点の分布

銘

評価作品13点の銘の種類

販売中

系譜

Nobufusa
弟子(4名)
  1. 1.包平Kanehira32指定
  2. 2.助平Sukehira6指定
  3. 3.信房Nobufusa2 販売中
  4. 4.延家Nobuie

Ko-Bizen派

Ko-Bizen派の他の刀工

  1. 1.友成Tomonari34指定
  2. 2.正恒Masatsune66指定
  3. 3.包平Kanehira32指定
  4. 4.景安Kageyasu1 販売中27指定
  5. 5.吉包Yoshikane46指定
  6. 6.成高Naritaka9指定
  7. 7.行秀Yukihide16指定
  8. 8.助包Sukekane1 販売中28指定
  9. 9.基近Motochika4指定
  10. 10.順慶Junkei7指定
  11. 11.恒光Tsunemitsu8指定
  12. 12.利恒Toshitsune21指定