NihontoWatch MonNihontoWatchBETA
MarketEncyclopedia
NihontoWatch Mon

NihontoWatchBETA

マーケット
事典
概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 古備前
  3. 恒光

Ko-Bizen Tsunemitsu

恒光

特重
巻 4, 番 16 · 太刀

Ko-Bizen Tsunemitsu

恒光

評価作品8点

国備前時代Hogen (1156–1159)時代区分平安流派Ko-Bizen伝法備前伝師匠Masatsune種別刀工コードTSU363
1重要文化財
2重要美術品
1特別重要刀剣4重要刀剣

概要

恒光は古備前正恒一派の刀工で、平安末期から鎌倉初期にかけて活躍した。説明書は本工を正恒の子、或いは弟子と伝え、その作をまぎれもなくこの一門のものと読む。加賀大聖寺前田家旧蔵の特別重要刀剣の太刀について、「地刃共に正恒に共通する作風を示しており」、同派の作者であることが充分に首肯出来るとする。その現存する記録は僅かで、数口の在銘の太刀と、出来のみによって極められた一口の大磨上無銘の刀からなり、説明書は毎度同じ点に立ち返る。すなわち「この工の在銘作は、正恒と相反して少なく」というところである。本工は、鎌倉中期に福岡一文字の花開くに先立つ、古備前の静かな一手である。

その手は二様の register ではなく、一つの作風を出来の幅で見るものである。在銘作に繰り返し見える刃文は、直刃調の小乱れに小丁子・小互の目を交え、足・葉入り、匂口ややしまりごころに小沸よくつき、砂流し・金筋が頻りにかかるものである。後年の備前に較べれば浅く小さく静かな乱れで、一派が本工を知るのはこの刃文によるところが大きい。大聖寺前田家の太刀について説明書は「この太刀は刃文も帽子も正恒をおもわせるものがあって」、銘も鮮明で好ましく、殆ど生ぶの太刀姿が又貴重であるとする。帽子は直ぐに小丸、特別重要刀剣の作は先大丸に結び、太刀三口には角止めの棒樋を掻く。

その刃を支える地鉄はよくつんだ小板目で、ところどころやや肌立ち、静かな作では地沸つき淡く映りが立つ。上手の作では、その映りがやや肌立ちごころに僅かに杢を交えた板目の上に乱れ映りとなって冴え、地景入り、極めが同工の見どころに挙げる古備前の地鉄となる。姿は終始その時代の体配で、身幅細く元先の幅差つき、腰反り高く踏張りつき、小鋒に結んで、反りは先へ伏さりごころとなる。

現存する最も華やかな作は、その手を華やかな方へ開きながら、なお手を離れない。重要刀剣第六十二回の太刀では、腰元の焼きを腰刃風に高くし、その上は小乱れに小丁子・小互の目を交え、刃縁ほつれ、細かな飛焼・湯走りを交え、金筋・砂流しかかり、地には乱れ映りが冴える。説明書はこれを「古備前物の見どころがよく表示されている」一口とする。重要刀剣第三十八回の太刀では、丁子に互の目を交え、物打辺は浅いのたれ調となり、匂口締まりごころに匂主調となって、極めはこれを同工の一作風とする。在銘作がその記録の本体であって、生ぶ茎に磊落な二字銘を切る。一口の大磨上無銘の刀は、身幅広く匂口沈みごころながら、銘を失ってなお地刃によって同派に極められた。

古備前のうちに恒光を分かつのは、まさに極めの言うところである。静かな直刃調の小乱れ、上手の作の明るい乱れ映り、そして正恒と共通する地刃が、本工を正恒に最も近い follower とし、一方その静かな刃と少ない在銘とは、多作の師から、また先を見れば鎌倉中期のもたらす福岡一文字の華やかな丁子から、本工を分かつ。ある説明は、最も代表的な現存太刀を見て、その銘振りを本工の「最も典型的」なものとし、これを以て他の作を読む基準とする。

収集の観点では、稀な初期の名であり、指定の記録は僅かながら高い。藤代の格付けはなく、国宝もない。その現存は、重要文化財の在銘太刀一口、特別重要刀剣に上げられた一口、重要刀剣四口、そして戦前の重要美術品二口を通じ、その殆どが在銘である。その作は市場を巡る刀ではなく、名のある家と公の収蔵に伝わる遺産であって、特別重要刀剣の太刀と重要刀剣の太刀一口は加賀大聖寺前田家に伝来し、後者には本阿弥光常の代金子十五枚の折紙が付く。重要美術品二口は福岡の立花鑑徳に伝わり、いま一口は静嘉堂文庫が蔵する。重要文化財は市に出ぬ伝来の文化財であり、特別重要刀剣・重要刀剣の数口もまた稀にしか世に出ない。説明書が在銘生ぶの作を「数少ない同工の生ぶの有銘作として資料的に貴重であり」と称えるとおりである。在銘の恒光が私蔵に帰すことは、初期備前を蒐める者にとって稀なる出会いであり、現れるとしても忍耐をもってのみである。

鑑定

一つの古備前の手を出来の幅で見る:正恒をおもわせる直刃調の小乱れ、すなわち在銘・無銘の作の静かな本体と、上手の作で腰元を腰刃風に高くし乱れ映りを伴って華やかに開く丁子乱れと

恒光は古備前正恒一派の刀工で、平安末期から鎌倉初期にかけて活躍し、正恒の子、或いは弟子と伝えられる。読み得る記録は僅かな在銘の太刀で、生ぶ茎に磊落な二字銘を切り、加えて出来から極められた大磨上無銘の刀が一口ある。その手は二様の register ではなく、一つの作風を出来の幅で見るものである。身幅細く腰反り高く踏張りつき小鋒の太刀姿に、ところどころやや肌立ちごころの小板目を鍛え、地沸つき淡く映り立ち、上手の作では乱れ映りが冴える。刃文は直刃調の小乱れに小丁子・小互の目を交え、足・葉入り、小沸よくつき、砂流し・金筋頻りにかかり、帽子は直ぐに小丸となる。説明書はこれを正恒をおもわせる刃文・帽子とし、古備前物の見どころがよく表示されていると評する。最も華やかな作では腰元の焼きを腰刃風に高くし、丁子に互の目を交えて乱れ映りを伴う。同工の在銘作は、説明書がいうように正恒に相反して少なく、生ぶ在銘の恒光は資料的に貴重とされる。

鑑定の決め手

作風の変遷

直刃調の小乱れ(典型の手、正恒をおもわせる)

本体の記録は、直刃調の小乱れを焼いた生ぶ茎の在銘太刀である。姿は藤末鎌初の古備前の体配で、身幅細く元先の幅差つき、腰反り高く踏張りつき、反り先へ伏さりごころに小鋒に結ぶ。よくつんだ小板目にところどころやや肌立ちごころとなり、地沸つき淡く映り立つ。刃文は浅く小さく、直刃調の小乱れに小丁子・小互の目を交え、足・葉入り、匂口ややしまりごころに小沸つき、砂流し・金筋かかる。帽子は直ぐに小丸、特別重要刀剣の太刀は先大丸に結ぶ。彫物は表裏に角止めの棒樋を掻く。説明書はこれを正恒をおもわせる刃文・帽子とし、最も典型的な現存作の銘振りをこの工の最も代表的なものとする。極められた大磨上無銘の刀は、同じ作風を身幅広く延べ、匂口沈みごころに、焼に沿って飛焼・湯走りを断続的に交える。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

腰元を高く焼く華やかな丁子乱れ(上手の作)

現存する最も華やかな作は、腰元の焼きを腰刃風に高くし、その上は丁子に互の目を交えた丁子乱れとなり、物打辺は浅いのたれ調となる。その下の地鉄は板目でところどころやや肌立ち、僅かに杢を交え、地沸・地景つき、静かな作の淡い映りではなく乱れ映りが冴える。重要刀剣第六十二回の太刀では腰元から上が小乱れに小丁子・小互の目を交え、刃縁ほつれ、細かな飛焼・湯走りを交え、金筋・砂流しかかり、説明書は腰元の乱れに絡む金筋・砂流しの働きを見事とする。重要刀剣第三十八回の太刀は匂口締まりごころに匂主調で小沸つき、極めはこれを同工の一作風とする。帽子は直ぐに小丸を保つ。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は恒光を古備前正恒の子または弟子と伝え、その現存する在銘作が比較的少ないとし、地刃が正恒に共通する作風を示すゆえに大磨上無銘の刀すら同派恒光と充分に首肯し得るとする。ある説明は最も典型的な現存太刀の銘振りをこの工の最も代表的なものとする。

ある重要美術品の太刀について説明書は銘の改竄を記す。茎は今「正恒」と切るが、「正」の字は後刻で、恒の下の元来の「光」の字を打ちつぶしており、実は銘を著名な正恒に寄せて改めた恒光であるとする。

指定

国宝—
重要文化財1
重要美術品2
御物—
特別重要刀剣1
重要刀剣4

名工ランク

0.23 (指定作品8点)

刀工の上位10%

伝来

伝来記録2件 の鑑定作品における Tsunemitsu

伝来ランク

名家所蔵1点、伝来記録2件

刀工の上位69%

素点:1.91 / 10

刀姿

評価作品8点の分布

銘

評価作品8点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Masatsune
Tsunemitsu
弟子
  1. 1.則延Norinobu

Ko-Bizen派

Ko-Bizen派の他の刀工

  1. 1.友成Tomonari34指定
  2. 2.正恒Masatsune66指定
  3. 3.包平Kanehira32指定
  4. 4.景安Kageyasu1 販売中27指定
  5. 5.吉包Yoshikane46指定
  6. 6.信房Nobufusa13指定
  7. 7.成高Naritaka9指定
  8. 8.行秀Yukihide16指定
  9. 9.助包Sukekane1 販売中28指定
  10. 10.基近Motochika4指定
  11. 11.順慶Junkei7指定
  12. 12.利恒Toshitsune21指定