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説明

Ginza Choshuya 東京都中央区銀座3-10-4 月–土 9:30–17:30 冬広は室町中期に相模国から若狭国へ移住した次広の子に始まる名跡で、同銘は伯耆や雲州においても展開、活躍している。その中でも永禄頃の藤左衛門尉冬広は技量の高さで知られ、毛利氏や尼子氏らの強豪と渡り合った三村元親の招きに応え、備中松山城下にても打ち、武将好みの鮮烈な作を遺している。殊に、相州伝に備前伝を採り入れた作に挑んで独風を示している点は興味深い。

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MarketEncyclopedia
刀剣›相州伝›若狭冬広›冬廣›銘 冬広作
短刀
冬廣

銘 冬広作

在銘 · 室町

売却済
冬廣 — 1 of 2
冬廣 — 2 of 2
1 / 2
1 / 2
冬廣 — 1 of 2冬廣 — 2 of 2
法量・詳細
刀工
冬廣
種別
短刀
流派
Wakasa Fuyuhiro
活動期
1521–1568年頃(Taiei)
国
若狭
銘
在銘(在銘率 100%)
説明

Ginza Choshuya 東京都中央区銀座3-10-4 月–土 9:30–17:30 冬広は室町中期に相模国から若狭国へ移住した次広の子に始まる名跡で、同銘は伯耆や雲州においても展開、活躍している。その中でも永禄頃の藤左衛門尉冬広は技量の高さで知られ、毛利氏や尼子氏らの強豪と渡り合った三村元親の招きに応え、備中松山城下にても打ち、武将好みの鮮烈な作を遺している。殊に、相州伝に備前伝を採り入れた作に挑んで独風を示している点は興味深い。

作者について

冬廣

Wakasa Fuyuhiro · 若狭 · 1521-1568頃

藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位37%

現在1点販売中

›

冬広は若狭国小浜の刀工で、末室町の天文・永禄頃に活動した。永禄十一年(一五六八)の年紀作があり、十六世紀第三四半期の作刀がはっきりと裏付けられる。彼は若狭冬広の祖と位置づけられ、相州系の修業を経て若狭にその作風を伝えた地方の鍛冶である。説明書は、後に相州綱広の門に学んだと記し、「後、相州綱広の門に学んだ」[[c:1]]とある一方、別伝では相州広次の後と伝えている。いずれにせよ系譜は相州にあり、彼とともに若狭へ及んだのは当代の末相州の作風である。現存する重要刀剣五口はいずれも「冬広」と棟寄りに三字銘を切り、すべて刀であって、紙の上の記録は珍しく一貫している。

その記録を貫く手は、肌立ち流れの板目である。地鉄は肌立ちごころの板目に鍛え、地沸がつき、しばしば板目肌が流れると評される。この肌立ち・流れごころの地鉄こそ彼の刀がまず共有するもので、説明書が分けて説く二様の作風を通して現れる。その地に対し彼は二つの異なる調子で焼く。穏やかな一作では、太い直刃調に小互の目を交え、小足・葉が刃中に働き、匂口は締まりごころに小沸がつく。豊かな一作では、焼幅を広く取り、処々大のたれ調に箱がかった互の目乱れを焼き、沸よくつき、砂流し・金筋がかかり、匂口は明るい。

この二様こそ、説明書がいう作風の二面そのものである。説明書は「その作風は末相州物のものと、末備前風のものとがあり」[[c:2]]、直刃出来と乱れ出来のものとがあって上手であると記す。末相州の側は、締まった匂口と静かな小沸を伴う穏やかな直刃調に対応し、末備前風の側は、明るく焼いた沸づく互の目乱れに対応する。帽子はその下の刃に従う。直刃の上では直ぐに深く返り、時に殆んど一枚風となり、乱れの上では乱れ込んで掃きかけとなり、一口では焼詰めごころへと走る。地刃は一口ごとに健全と判じられ、優品に至れば説明書はこれを同作中の傑出と呼ぶ。倶利迦羅と梵字を彫った広直刃の一口は「同作中の傑出の一である」[[c:3]]と称され、明るい匂口と堂々とした姿の大のたれの一口は「同作中の傑作の一口である」[[c:4]]と称される。

第三の一面は彫物である。冬広は彫物をも得意とし、直刃調の作では表に草の倶利迦羅、裏に梵字と護摩箸が見られ、備中年紀の作には角止めの棒樋がある。説明書はこの彫物について鋭い判断を下す。相州風というよりむしろ「むしろ平安城長吉などの作に近い」[[c:5]]とし、両者の間に何か関係があるのかもしれないと示唆する。この評は冬広を地方伝統の交差点に置くものであり、地鉄は系譜の上で相州ながら、鏨は京風を帯びた平安城の鍛冶へと向く。その刀は無傷のものは生ぶで三字銘を残すが、五口のうち一口は磨上げられ、本来の長い茎を詰めて、銘を茎尻寄りに切り直している。

彼の名を巡る最も論じられる問題は地理にある。説明書は、ほぼ時を同じくして若州・伯州・雲州・備前・備中などの住所銘を切った作が伝わり、これらが同人か否か検討の余地があると記し、「これ等が同人か否か検討の余地がある」[[c:6]]とする。永禄十一年紀の刀は「備中国於松山」と銘して備中松山で作られたが、地刃ともに出来がよく若狭の作と一連であって、まさにそれゆえ問題は決し難い。日本美術刀剣保存協会はこれを断定せず、多国の作を一名のもとに括りつつ疑いを明示する。系譜における彼の位置はそれに応じて祖のそれであり、相州に学んだ地方の鍛冶が末相州の作風を若狭へ伝え、銘の証す限り山陰・山陽の沿岸に及ぶ一派にその名を与えた。その一派の中で彼自身の刀を分かつものは、借り物の比較ではなく、その記述に即した肌立ち流れの地鉄と明るい沸出来の乱れにある。

冬広を巡る鑑賞は、名声の高い名工というより、上手な地方の名手のそれである。参考書は彼を藤代の位列で上作に置き、刀工大鑑で四百点とする。これは当代第一級には遠く及ばぬ、堅実で収集に値する刀工の評価である。彼に国宝はなく重要文化財もない。指定を受けた作は五口で、いずれも重要刀剣の位にあり、特別重要刀剣にはまだ上っていない。五口のいずれにも伝来の記録はなく、この資料の範囲では大名伝来は名に付かず、所持者として記録されるのも博物館や社寺ではなく私蔵家である。収集家にとってこのことは、相州・備前の大名跡とは異なり、彼を静かに手の届く存在とする。直刃の生ぶ在銘冬広刀、あるいは倶利迦羅と梵字を備えた広く明るい乱れの一口は、末室町の作として時に市場に現れ、忍耐ある眼に応えるものであり、若狭冬広の祖の手になる、地刃健全で出来のよい一刀である。それは末相州の地鉄と京風を帯びた鏨を、一人の地方の手に併せ持つ。

歴史的重要度

冬廣の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
随一
屈指
屈指
有数
有数
著名
著名

各項目を選ぶと評価方法が表示されます。

指定の実績
指定5口
重要刀剣
5
冬廣の作 1点が現在販売中→
冬廣 — 詳細Wakasa Fuyuhiro派

年紀作

在銘年紀作が示す、確実に活動していた年代

活動期間
1568推定期間:1521–1568
指定品5点のうち1点に年紀あり
流派について

若狭冬広

相州伝 · 若狭

現在5点販売中

›

若狭冬広は、相州広次三代目の子と伝え、室町時代の康正頃に若州小浜へ移住したとされる一系である。説示によれば、その名跡は新々刀時代にまで続き、五代を数えたとも言われる。年紀のうえでは永正十二年紀に「冬広伍七三才」と銘した作が知られ、ほかに永正・天文・元亀・天正の年紀があって、室町後期から戦国期を通じての制作が確かめられる。源流は相州にあり、後には相州綱広の門に学んだと伝えるものの、相州住と銘した作は見ないとも記される。同じ頃に若州・伯州・雲州・備前・備中などと住所を切り替えた作があり、これらが同人によるものか否かは検討の余地が残るとして、説示はいずれも断を避けている。 作風として説示が繰り返し挙げるのは末相州風と末備前風の二様であり、同一の系のうちにこの両者が併存する点が判別の鍵となる。地鉄は板目に杢目・流れ肌を交え、肌立ちごころとなって地沸がつき、地景が頻りに入る。刃文は焼幅広く、のたれに小互の目・小丁子や尖り刃を交え、足・葉が盛んに入り、荒めの沸を交えて砂流し・金筋がかかり、匂口の明るいものが多い。中には中直刃を基調に互の目・尖り刃を交え、飛焼が頻りに加わって棟焼も総体にかかり、皆焼となる作がある。一方で太直刃調に小互の目を交える穏やかな直刃出来もみられ、直刃と乱れの両様を焼き分ける。帽子は乱れ込んで尖りごころとなり、あるいは小丸に掃きかけて返る。彫物を得意とし、草の倶利迦羅・梵字・棒樋・添樋などを施した作が伝わる。造込みは庵棟の鎬造を主とし、先反りつき大鋒に延びた豪壮なものから、反り浅い中鋒の尋常な姿まで幅がある。代の判別にあたっては、二字銘を初代の作とみるなど、銘のかたちと地刃の冴えとを併せて見るのが説示の示すところである。 鑑定の要点は、肌立つ板目鍛えに地沸・地景の加わる地鉄と、のたれ・互の目に沸を伴って砂流しのかかる刃取り、さらに皆焼を交える作のあることに置かれる。住所銘や年紀を切った作が多く、作刀地を明記した刀工銘や天正八年紀のごとく、資料としての価値の高い在銘作が伝わる点も本系の特色である。代表作には、若州小浜での所伝を裏づける在銘の刀のほか、備後国西条や備中松山など他国で鍛えた作があり、宮興盛のもとで天正五年に作刀した一口など、他国における活動を示す好資料も含まれる。彫物に長じた一面は、相州風よりむしろ平安城長吉などに近いと評され、両者の関係が問われることもある。末相州の流れを受けつつ末備前風をも併せ、若狭の地にあって戦国期から江戸期へと長く続いた一系として位置づけられる。

5名の刀工指定10口
主要刀工
刀工時代指定
冬廣1521-15685
冬廣1487-14890
冬廣1501-15040
冬廣1460-14660
冬廣1624-16440
若狭冬広流派を見る →
ご注意 — 鑑定書が見つかりません

販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。

販売店
銀
銀座長州屋
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冬廣の他の作

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刀剣杉田
特別保存
Katana - Tokuho - by Wakasa Fuyuhiro - 冬廣作(若狭)(北陸道)Katana - Tokuho - by Wakasa Fuyuhiro - 冬廣作(若狭)(北陸道)

刀

作冬廣
71.5cm·室町
¥1,350,000

冬廣の売約済み

サムライミュージアム
特別保存
Wakizashi - Tokuho - by Wakasa Fuyuhiro - 室町後期 刀匠冬廣作 脇差(銘:冬廣)販売中 | 侍ミュージアムショップWakizashi - Tokuho - by Wakasa Fuyuhiro - 室町後期 刀匠冬廣作 脇差(銘:冬廣)販売中 | 侍ミュージアムショップ
売切れ

脇差

作冬廣
33.7cm·室町
売却済
サムライミュージアム
Katana - by Wakasa Fuyuhiro - 日本刀 刀 無銘 冬廣(若狭冬廣)NTHK鑑定書付Katana - by Wakasa Fuyuhiro - 日本刀 刀 無銘 冬廣(若狭冬廣)NTHK鑑定書付
売切れ

刀

作冬廣
73.8cm·室町
売却済
矢澤商会
保存
Wakizashi - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro - 冬廣(保存) 平造り寸伸び短刀 室町後期 t20240715fWakizashi - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro - 冬廣(保存) 平造り寸伸び短刀 室町後期 t20240715f
売切れ

脇差

作冬廣
33cm·室町
売却済

若狭冬広派の作

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刀心
保存
Katana - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro School - 無銘(冬広) 2-1829Katana - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro School - 無銘(冬広) 2-1829

刀

作若狭冬広派
69.8cm·室町
¥550,000
Toyuukai
保存
Katana - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro School - 刀 無銘(冬広) 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 品番:KA080Katana - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro School - 刀 無銘(冬広) 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 品番:KA080

刀

作若狭冬広派
68cm·室町
¥500,000
刀心
Tanto - by Wakasa Fuyuhiro School - 冬廣作 吉田丈一 -Fuyuhiro- 4-374Tanto - by Wakasa Fuyuhiro School - 冬廣作 吉田丈一 -Fuyuhiro- 4-374

短刀

作若狭冬広派
20.9cm·室町
¥132,000
Nihonto Australia
保存
Wakizashi - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro School - 古刀 冬廣 大短刀(脇差)合口拵付 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書附Wakizashi - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro School - 古刀 冬廣 大短刀(脇差)合口拵付 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書附

脇差

作若狭冬広派
31.8cm·古刀
¥3,650

相州の伝統

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コレクション情報
重要
Katana - Jūyō - by Soshu Norishige - 刀 無銘(伝則重)Katana - Jūyō - by Soshu Norishige - 刀 無銘(伝則重)

刀

作則重
69.4cm·鎌倉
お問い合わせ
永楽堂
特別保存
Katana - Tokuho - by Shintogo Kunimitsu - 新藤五国光 刀 特別保存刀剣Katana - Tokuho - by Shintogo Kunimitsu - 新藤五国光 刀 特別保存刀剣

刀

作國光
63.1cm·鎌倉
¥7,500,000
宝刀堂
特別保存
Wakizashi - Tokuho - by Sa Kunihiro - 無銘 伝左国弘Wakizashi - Tokuho - by Sa Kunihiro - 無銘 伝左国弘

脇差

作國弘
37.5cm·Shohei (1346-1370)
¥1,500,000
葵美術
特別保存
Katana - Tokuho - by Gō Yoshihiro - 刀:無銘 伝(郷)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)Katana - Tokuho - by Gō Yoshihiro - 刀:無銘 伝(郷)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)

刀

作義弘
73cm·鎌倉
¥35,000,000
つるぎの屋
特重
Katana - Tokuju - by Soshu Yukimitsu - 刀 相州行光Katana - Tokuju - by Soshu Yukimitsu - 刀 相州行光

刀

作行光
72.2cm·鎌倉
お問い合わせ
永楽堂
重要
Tanto - Jūyō - by Soshu Yukimitsu - 相州行光 短刀 重要刀剣Tanto - Jūyō - by Soshu Yukimitsu - 相州行光 短刀 重要刀剣

短刀

作行光
23.8cm·鎌倉
お問い合わせ
銀座長州屋
重要
Tanto - Jūyō - by Soshu Norishige - 短刀 生ぶ茎無銘 則重Tanto - Jūyō - by Soshu Norishige - 短刀 生ぶ茎無銘 則重

短刀

作則重
18cm·鎌倉
¥6,500,000
Katana Yamadaiya
特別保存
Katana - Tokuho - by Sa Kunihiro - 特別保存刀剣 無銘(伝 左国弘)Katana - Tokuho - by Sa Kunihiro - 特別保存刀剣 無銘(伝 左国弘)

刀

作國弘
64.2cm·Shohei (1346-1370)
¥1,650,000

刀剣

  • 刀
  • 脇差
  • 短刀
  • 太刀
  • 薙刀
  • 槍

刀装具

  • 鍔
  • 縁頭
  • 小柄
  • 目貫

甲冑武具

  • 兜
  • 甲冑

鑑定別

  • 特重
  • 重要
  • 特別保存
  • 保存

リソース

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  • 刀工一覧
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説明

Ginza Choshuya 東京都中央区銀座3-10-4 月–土 9:30–17:30 冬広は室町中期に相模国から若狭国へ移住した次広の子に始まる名跡で、同銘は伯耆や雲州においても展開、活躍している。その中でも永禄頃の藤左衛門尉冬広は技量の高さで知られ、毛利氏や尼子氏らの強豪と渡り合った三村元親の招きに応え、備中松山城下にても打ち、武将好みの鮮烈な作を遺している。殊に、相州伝に備前伝を採り入れた作に挑んで独風を示している点は興味深い。

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刀剣›相州伝›若狭冬広›冬廣›銘 冬広作
短刀
冬廣

銘 冬広作

在銘 · 室町

売却済
冬廣 — 1 of 2
冬廣 — 2 of 2
1 / 2
1 / 2
冬廣 — 1 of 2冬廣 — 2 of 2
法量・詳細
刀工
冬廣
種別
短刀
流派
Wakasa Fuyuhiro
活動期
1521–1568年頃(Taiei)
国
若狭
銘
在銘(在銘率 100%)
説明

Ginza Choshuya 東京都中央区銀座3-10-4 月–土 9:30–17:30 冬広は室町中期に相模国から若狭国へ移住した次広の子に始まる名跡で、同銘は伯耆や雲州においても展開、活躍している。その中でも永禄頃の藤左衛門尉冬広は技量の高さで知られ、毛利氏や尼子氏らの強豪と渡り合った三村元親の招きに応え、備中松山城下にても打ち、武将好みの鮮烈な作を遺している。殊に、相州伝に備前伝を採り入れた作に挑んで独風を示している点は興味深い。

作者について

冬廣

Wakasa Fuyuhiro · 若狭 · 1521-1568頃

藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位37%

現在1点販売中

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冬広は若狭国小浜の刀工で、末室町の天文・永禄頃に活動した。永禄十一年(一五六八)の年紀作があり、十六世紀第三四半期の作刀がはっきりと裏付けられる。彼は若狭冬広の祖と位置づけられ、相州系の修業を経て若狭にその作風を伝えた地方の鍛冶である。説明書は、後に相州綱広の門に学んだと記し、「後、相州綱広の門に学んだ」[[c:1]]とある一方、別伝では相州広次の後と伝えている。いずれにせよ系譜は相州にあり、彼とともに若狭へ及んだのは当代の末相州の作風である。現存する重要刀剣五口はいずれも「冬広」と棟寄りに三字銘を切り、すべて刀であって、紙の上の記録は珍しく一貫している。

その記録を貫く手は、肌立ち流れの板目である。地鉄は肌立ちごころの板目に鍛え、地沸がつき、しばしば板目肌が流れると評される。この肌立ち・流れごころの地鉄こそ彼の刀がまず共有するもので、説明書が分けて説く二様の作風を通して現れる。その地に対し彼は二つの異なる調子で焼く。穏やかな一作では、太い直刃調に小互の目を交え、小足・葉が刃中に働き、匂口は締まりごころに小沸がつく。豊かな一作では、焼幅を広く取り、処々大のたれ調に箱がかった互の目乱れを焼き、沸よくつき、砂流し・金筋がかかり、匂口は明るい。

この二様こそ、説明書がいう作風の二面そのものである。説明書は「その作風は末相州物のものと、末備前風のものとがあり」[[c:2]]、直刃出来と乱れ出来のものとがあって上手であると記す。末相州の側は、締まった匂口と静かな小沸を伴う穏やかな直刃調に対応し、末備前風の側は、明るく焼いた沸づく互の目乱れに対応する。帽子はその下の刃に従う。直刃の上では直ぐに深く返り、時に殆んど一枚風となり、乱れの上では乱れ込んで掃きかけとなり、一口では焼詰めごころへと走る。地刃は一口ごとに健全と判じられ、優品に至れば説明書はこれを同作中の傑出と呼ぶ。倶利迦羅と梵字を彫った広直刃の一口は「同作中の傑出の一である」[[c:3]]と称され、明るい匂口と堂々とした姿の大のたれの一口は「同作中の傑作の一口である」[[c:4]]と称される。

第三の一面は彫物である。冬広は彫物をも得意とし、直刃調の作では表に草の倶利迦羅、裏に梵字と護摩箸が見られ、備中年紀の作には角止めの棒樋がある。説明書はこの彫物について鋭い判断を下す。相州風というよりむしろ「むしろ平安城長吉などの作に近い」[[c:5]]とし、両者の間に何か関係があるのかもしれないと示唆する。この評は冬広を地方伝統の交差点に置くものであり、地鉄は系譜の上で相州ながら、鏨は京風を帯びた平安城の鍛冶へと向く。その刀は無傷のものは生ぶで三字銘を残すが、五口のうち一口は磨上げられ、本来の長い茎を詰めて、銘を茎尻寄りに切り直している。

彼の名を巡る最も論じられる問題は地理にある。説明書は、ほぼ時を同じくして若州・伯州・雲州・備前・備中などの住所銘を切った作が伝わり、これらが同人か否か検討の余地があると記し、「これ等が同人か否か検討の余地がある」[[c:6]]とする。永禄十一年紀の刀は「備中国於松山」と銘して備中松山で作られたが、地刃ともに出来がよく若狭の作と一連であって、まさにそれゆえ問題は決し難い。日本美術刀剣保存協会はこれを断定せず、多国の作を一名のもとに括りつつ疑いを明示する。系譜における彼の位置はそれに応じて祖のそれであり、相州に学んだ地方の鍛冶が末相州の作風を若狭へ伝え、銘の証す限り山陰・山陽の沿岸に及ぶ一派にその名を与えた。その一派の中で彼自身の刀を分かつものは、借り物の比較ではなく、その記述に即した肌立ち流れの地鉄と明るい沸出来の乱れにある。

冬広を巡る鑑賞は、名声の高い名工というより、上手な地方の名手のそれである。参考書は彼を藤代の位列で上作に置き、刀工大鑑で四百点とする。これは当代第一級には遠く及ばぬ、堅実で収集に値する刀工の評価である。彼に国宝はなく重要文化財もない。指定を受けた作は五口で、いずれも重要刀剣の位にあり、特別重要刀剣にはまだ上っていない。五口のいずれにも伝来の記録はなく、この資料の範囲では大名伝来は名に付かず、所持者として記録されるのも博物館や社寺ではなく私蔵家である。収集家にとってこのことは、相州・備前の大名跡とは異なり、彼を静かに手の届く存在とする。直刃の生ぶ在銘冬広刀、あるいは倶利迦羅と梵字を備えた広く明るい乱れの一口は、末室町の作として時に市場に現れ、忍耐ある眼に応えるものであり、若狭冬広の祖の手になる、地刃健全で出来のよい一刀である。それは末相州の地鉄と京風を帯びた鏨を、一人の地方の手に併せ持つ。

歴史的重要度

冬廣の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
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屈指
屈指
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有数
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指定の実績
指定5口
重要刀剣
5
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冬廣 — 詳細Wakasa Fuyuhiro派

年紀作

在銘年紀作が示す、確実に活動していた年代

活動期間
1568推定期間:1521–1568
指定品5点のうち1点に年紀あり
流派について

若狭冬広

相州伝 · 若狭

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若狭冬広は、相州広次三代目の子と伝え、室町時代の康正頃に若州小浜へ移住したとされる一系である。説示によれば、その名跡は新々刀時代にまで続き、五代を数えたとも言われる。年紀のうえでは永正十二年紀に「冬広伍七三才」と銘した作が知られ、ほかに永正・天文・元亀・天正の年紀があって、室町後期から戦国期を通じての制作が確かめられる。源流は相州にあり、後には相州綱広の門に学んだと伝えるものの、相州住と銘した作は見ないとも記される。同じ頃に若州・伯州・雲州・備前・備中などと住所を切り替えた作があり、これらが同人によるものか否かは検討の余地が残るとして、説示はいずれも断を避けている。 作風として説示が繰り返し挙げるのは末相州風と末備前風の二様であり、同一の系のうちにこの両者が併存する点が判別の鍵となる。地鉄は板目に杢目・流れ肌を交え、肌立ちごころとなって地沸がつき、地景が頻りに入る。刃文は焼幅広く、のたれに小互の目・小丁子や尖り刃を交え、足・葉が盛んに入り、荒めの沸を交えて砂流し・金筋がかかり、匂口の明るいものが多い。中には中直刃を基調に互の目・尖り刃を交え、飛焼が頻りに加わって棟焼も総体にかかり、皆焼となる作がある。一方で太直刃調に小互の目を交える穏やかな直刃出来もみられ、直刃と乱れの両様を焼き分ける。帽子は乱れ込んで尖りごころとなり、あるいは小丸に掃きかけて返る。彫物を得意とし、草の倶利迦羅・梵字・棒樋・添樋などを施した作が伝わる。造込みは庵棟の鎬造を主とし、先反りつき大鋒に延びた豪壮なものから、反り浅い中鋒の尋常な姿まで幅がある。代の判別にあたっては、二字銘を初代の作とみるなど、銘のかたちと地刃の冴えとを併せて見るのが説示の示すところである。 鑑定の要点は、肌立つ板目鍛えに地沸・地景の加わる地鉄と、のたれ・互の目に沸を伴って砂流しのかかる刃取り、さらに皆焼を交える作のあることに置かれる。住所銘や年紀を切った作が多く、作刀地を明記した刀工銘や天正八年紀のごとく、資料としての価値の高い在銘作が伝わる点も本系の特色である。代表作には、若州小浜での所伝を裏づける在銘の刀のほか、備後国西条や備中松山など他国で鍛えた作があり、宮興盛のもとで天正五年に作刀した一口など、他国における活動を示す好資料も含まれる。彫物に長じた一面は、相州風よりむしろ平安城長吉などに近いと評され、両者の関係が問われることもある。末相州の流れを受けつつ末備前風をも併せ、若狭の地にあって戦国期から江戸期へと長く続いた一系として位置づけられる。

5名の刀工指定10口
主要刀工
刀工時代指定
冬廣1521-15685
冬廣1487-14890
冬廣1501-15040
冬廣1460-14660
冬廣1624-16440
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銀
銀座長州屋
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冬廣の他の作

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刀剣杉田
特別保存
Katana - Tokuho - by Wakasa Fuyuhiro - 冬廣作(若狭)(北陸道)Katana - Tokuho - by Wakasa Fuyuhiro - 冬廣作(若狭)(北陸道)

刀

作冬廣
71.5cm·室町
¥1,350,000

冬廣の売約済み

サムライミュージアム
特別保存
Wakizashi - Tokuho - by Wakasa Fuyuhiro - 室町後期 刀匠冬廣作 脇差(銘:冬廣)販売中 | 侍ミュージアムショップWakizashi - Tokuho - by Wakasa Fuyuhiro - 室町後期 刀匠冬廣作 脇差(銘:冬廣)販売中 | 侍ミュージアムショップ
売切れ

脇差

作冬廣
33.7cm·室町
売却済
サムライミュージアム
Katana - by Wakasa Fuyuhiro - 日本刀 刀 無銘 冬廣(若狭冬廣)NTHK鑑定書付Katana - by Wakasa Fuyuhiro - 日本刀 刀 無銘 冬廣(若狭冬廣)NTHK鑑定書付
売切れ

刀

作冬廣
73.8cm·室町
売却済
矢澤商会
保存
Wakizashi - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro - 冬廣(保存) 平造り寸伸び短刀 室町後期 t20240715fWakizashi - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro - 冬廣(保存) 平造り寸伸び短刀 室町後期 t20240715f
売切れ

脇差

作冬廣
33cm·室町
売却済

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刀心
保存
Katana - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro School - 無銘(冬広) 2-1829Katana - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro School - 無銘(冬広) 2-1829

刀

作若狭冬広派
69.8cm·室町
¥550,000
Toyuukai
保存
Katana - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro School - 刀 無銘(冬広) 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 品番:KA080Katana - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro School - 刀 無銘(冬広) 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 品番:KA080

刀

作若狭冬広派
68cm·室町
¥500,000
刀心
Tanto - by Wakasa Fuyuhiro School - 冬廣作 吉田丈一 -Fuyuhiro- 4-374Tanto - by Wakasa Fuyuhiro School - 冬廣作 吉田丈一 -Fuyuhiro- 4-374

短刀

作若狭冬広派
20.9cm·室町
¥132,000
Nihonto Australia
保存
Wakizashi - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro School - 古刀 冬廣 大短刀(脇差)合口拵付 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書附Wakizashi - Hozon - by Wakasa Fuyuhiro School - 古刀 冬廣 大短刀(脇差)合口拵付 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書附

脇差

作若狭冬広派
31.8cm·古刀
¥3,650

相州の伝統

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コレクション情報
重要
Katana - Jūyō - by Soshu Norishige - 刀 無銘(伝則重)Katana - Jūyō - by Soshu Norishige - 刀 無銘(伝則重)

刀

作則重
69.4cm·鎌倉
お問い合わせ
永楽堂
特別保存
Katana - Tokuho - by Shintogo Kunimitsu - 新藤五国光 刀 特別保存刀剣Katana - Tokuho - by Shintogo Kunimitsu - 新藤五国光 刀 特別保存刀剣

刀

作國光
63.1cm·鎌倉
¥7,500,000
宝刀堂
特別保存
Wakizashi - Tokuho - by Sa Kunihiro - 無銘 伝左国弘Wakizashi - Tokuho - by Sa Kunihiro - 無銘 伝左国弘

脇差

作國弘
37.5cm·Shohei (1346-1370)
¥1,500,000
葵美術
特別保存
Katana - Tokuho - by Gō Yoshihiro - 刀:無銘 伝(郷)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)Katana - Tokuho - by Gō Yoshihiro - 刀:無銘 伝(郷)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)

刀

作義弘
73cm·鎌倉
¥35,000,000
つるぎの屋
特重
Katana - Tokuju - by Soshu Yukimitsu - 刀 相州行光Katana - Tokuju - by Soshu Yukimitsu - 刀 相州行光

刀

作行光
72.2cm·鎌倉
お問い合わせ
永楽堂
重要
Tanto - Jūyō - by Soshu Yukimitsu - 相州行光 短刀 重要刀剣Tanto - Jūyō - by Soshu Yukimitsu - 相州行光 短刀 重要刀剣

短刀

作行光
23.8cm·鎌倉
お問い合わせ
銀座長州屋
重要
Tanto - Jūyō - by Soshu Norishige - 短刀 生ぶ茎無銘 則重Tanto - Jūyō - by Soshu Norishige - 短刀 生ぶ茎無銘 則重

短刀

作則重
18cm·鎌倉
¥6,500,000
Katana Yamadaiya
特別保存
Katana - Tokuho - by Sa Kunihiro - 特別保存刀剣 無銘(伝 左国弘)Katana - Tokuho - by Sa Kunihiro - 特別保存刀剣 無銘(伝 左国弘)

刀

作國弘
64.2cm·Shohei (1346-1370)
¥1,650,000

刀剣

  • 刀
  • 脇差
  • 短刀
  • 太刀
  • 薙刀
  • 槍

刀装具

  • 鍔
  • 縁頭
  • 小柄
  • 目貫

甲冑武具

  • 兜
  • 甲冑

鑑定別

  • 特重
  • 重要
  • 特別保存
  • 保存

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