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正次は、古備前の代表工正恒の孫とも伝え、蒲倉前期文暦頃に活躍した名工である。本作は、元は81cmほどの太刀で、やや細身で、反りの深い優美な姿を呈し、小板目肌つみ、板目に杢目肌交じり、地沸微塵につき、地景入り、乱れ映り立つ美しい地鉄に、小乱れ主調に、小互の目交じり、湯走り・飛び焼き掛り、小足頻りに入り、金筋頻りに掛るなど働き豊かで、匂深く、匂口明るく冴え、古雅で味わい深い優品である。

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刀剣›備前伝›古備前›正次›正次 太刀 特別保存刀剣
太刀特別保存
正次

正次 太刀 特別保存刀剣

在銘 · Ko-Bizen · 鎌倉 · 長さ 67.8cm · 反り 1.5cm

¥8,000,000
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法量・詳細
刀工
正次
種別
太刀
流派
古備前
活動期
1150–1185年頃(文暦)
国
備前
銘
在銘(在銘率 100%)
法量
長さ 67.8cm反り 1.5cm元幅 2.7cm先幅 1.8cm重ね 0.5cm重量 507g
説明

正次は、古備前の代表工正恒の孫とも伝え、蒲倉前期文暦頃に活躍した名工である。本作は、元は81cmほどの太刀で、やや細身で、反りの深い優美な姿を呈し、小板目肌つみ、板目に杢目肌交じり、地沸微塵につき、地景入り、乱れ映り立つ美しい地鉄に、小乱れ主調に、小互の目交じり、湯走り・飛び焼き掛り、小足頻りに入り、金筋頻りに掛るなど働き豊かで、匂深く、匂口明るく冴え、古雅で味わい深い優品である。

作者について

正次

備前伝 · 備前 · 1150-1185頃

刀剣大鑑 上位10%

現在1点販売中

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正次(まさつぐ)は、平安時代末期から鎌倉時代初期に備前国で活動した刀工と推定される。銘鑑には「元暦」または「文暦」頃の刀工とあるのみで、詳しい出自や師弟関係は不明である。しかし、作風から正恒一派の刀工であると考えられている。現存する有銘作は極めて稀有であり、その作風を知る上で貴重な存在である。

正次の作風は、古備前派の特色を示す。鍛えは小板目肌がよく約(つ)み、地沸がつき、地景が入る。乱れ映りが鮮明に立つ作もある。刃文は小乱れに互の目が交じり、足がよく入り、匂深く小沸がよくつく。佩裏上半が直刃調となるものもみられる。帽子は乱れ込み、先小丸となるものや、直ぐに小丸となるものがある。姿は鎬造、庵棟で、腰反り浅く、小鋒となるものが多い。茎は磨上げられたものが多く、先は切られている。銘は茎中央の平地に二字銘で切られる。地刃の出来から、青江派の影響も指摘されることがある。

正次の刀は、現存数が少ないため、資料的価値が高い。特に、古備前派の特色をよく示し、健全なものは高く評価される。説示では、「出来が最も優れ」、「古備前派の特色をよく示しており、且つ健全である」[[c:1]]と評されている。また、「直刃調の小乱によく沸がつき、深い小丸の帽子を焼くなど正恒系の特色がみられ」[[c:2]]るとも評されており、同派の作風を研究する上で重要な刀工である。

歴史的重要度

正次の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
随一
屈指
屈指
有数
有数
著名
著名

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指定の実績
指定3口
重要美術品
1
特別重要刀剣
1
重要刀剣
1
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正次 — 詳細備前伝派

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流派について

古備前

備前伝 · 備前

現在5点販売中

›

古備前派は、備前国に興った最も古い一群の刀工を指し、平安時代末期のいわゆる藤末鎌初から鎌倉時代初期、一部は中期にかけて活躍した。後に備前を席巻する長船・福岡一文字の母体をなす、備前伝の最も古い根である。その最初期に立つのが友成と正恒で、両工は古来この一派の双璧に数えられる。友成にはひときわ古雅な姿の良さがあり、正恒には精緻な鍛えの良さがあると伝え、いずれも一人の工というより何代かを経た名跡を指すものと解されている。これに「備前三平」の名で並び称される包平・助平・高平が加わり、わけても包平は天下の名刀『大包平』によってその名を不動のものとした。正恒の系からは恒光・利恒・遠近が、友成の系からは行秀が出たと伝えるなど、いくつかの脈が知られるが、景安・吉包・信房・成高・助包・基近・順慶らを含め、その多くは記録された系譜よりも姿と地刃の古雅さによって古備前と鑑せられる。順慶のごとく、後世長らく長船長光に擬されていた名が、作風と銘の鏨運びから初期備前の独立した手として読み直された例もある。 作風は静かで古調な備前の手にある。姿は当代の細身の太刀で、鎬造に庵棟、腰反り高く踏張りがつき、先に伏しごころとなって小鋒に結ぶのを典型とする。鍛えはよく錬れた板目に杢を交えてやや肌立ちごころとなり、地沸つき地景が細かに入り、その上に淡い乱れ映り、ないし古備前の鋼に特有の地斑映りが立つ。刃文は直刃調の小乱れを主調とし、小丁子・小互の目を交え、匂深く小沸が厚くつき、刃中に足・葉が働いて、砂流し・金筋がかかる。帽子は静かな小丸で、時に焼詰めごころとなり、元を焼き落とす古い手法もままに見る。総じて華やかに乱れるものは少なく、後世の備前が高く冴える丁子の乱れに向かうのに対し、古備前は同じ語彙を抑えた沸の働きのうちに収める。この通例のなかで初期の名工はそれぞれの個性を刻む。正恒の映りは鮮明に冴え、友成のそれは淡く、棒樋を好む正恒に対し友成は彫を見せず、包平は大包平に見る雄大な姿で抜きん出る。景安は互の目と角ばる刃が勝って一文字への橋渡しを思わせ、吉包は同門より肌立つ地鉄と沈みごころの匂口で分かれ、行秀は逆ごころの乱れと二重刃を、成高は打ちのけと二重刃をその印とする。 古備前が収集家に求められるゆえんは、まずこの一派が備前伝そのものの始発点に立つことにある。鑑定の勘所は、後の華やかな福岡一文字や整然たる長船から古備前を分かつ点にある。すなわち、立ち冴える丁子と乱れ映りに対して、古備前は抑えた小乱れと沸の働き、淡い地斑映りをもって読まれ、姿は腰反り高く先伏しごころの古調を保つ。順慶のように在銘作に映りを伴わぬ沸出来が、長船の匂出来・映りの伝統との別を決する手がかりとなる例は、その鑑別の機微をよく示す。主要刀工の格は高く、友成・正恒・包平・信房は最上作に列し、その名を負う指定の重みは比類ない。代表作には、徳川光顕を経て皇室に伝わった友成の名物『丸口』、岡山池田家の至宝として古備前随一の雄大な姿を示す『大包平』、庄内酒井家に伝来した信房の国宝、御物『十万束』があり、いずれも国宝・重要文化財・御物として文化財に伝えられ、市場の外にある。在銘で生ぶ茎を完存する作がこれほど古い工としては比較的よく遺るのも一派の特色で、それらは初期備前の作域と銘を伝える第一の資料である。古備前の在銘作、わけても初期の名工の太刀が世に現れることは、この分野で最も稀な出来事の一つであり、現れればまさに一個の事件である。 詳しく見る →

90名の刀工指定506口
主要刀工
刀工時代指定
友成987-98934
正恒987-98966
包平1151-120031
景安1222-122425
吉包1150-122046
古備前流派を見る →

歴史的背景

鎌倉時代の備前

›

鎌倉時代は備前の頂点である。伝えでは一文字派の工が後鳥羽上皇の御番鍛冶に列し、世紀の半ばには光忠が長船派を興して、注文は公家からも武家政権からも流れ込んだ。国宝刀剣の数で備前に並ぶ国はない。

鎌倉時代の備前 →

NBTHK鑑定書
特別保存刀剣Tokubetsu Hozon Tōken
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保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。

NBTHKについて›

日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。

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古備前派の作

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