室町期の長船は二層の商いを営んだ。兵卒のための数打ち物と、注文主の俗名を銘に負う注文打ちである。末備前であっても、祐定の最上作は一派のいかなる時代の作にも劣らない。
刃長67.12センチ 反り1センチ 元幅30.5ミリ 元重ね8.3ミリ 物打幅22.9ミリ 物打重ね6.3ミリ 横手位置幅20.5ミリ 松葉先重ね5.1ミリ 裸身重量753グラム。 室町後期 The latter period of Muromachi era 令和31年3月10日 静岡県登録 附属 保存刀剣鑑定書、銀はばき、白鞘 室町時代後期の備前長船の刀工、及びその作刀を総称して末備前と呼称します。中でも清光を名乗る刀工は数多く、五郎左衛門尉・孫右衛門尉・与三左衛門尉・彦兵衛尉・孫兵衛尉などの俗名を冠する刀工の存在が確認されており、祐定、勝光、忠光と共に末備前を代表する刀工の一人として著名で、比較的直刃の作刀が多く残されています。中でも五郎左衛門尉・孫右衛門尉の両名が最上工として名高く、数多の戦国武将に愛されました。 この刀は元先の幅差頃好く開いて中切先延びごころ、重ねが厚く、刃肉の豊かについた堂々たる体配で、小板目杢交じりの地鉄がよく練れて詰んで精美で淡く映りごころも見られます。刃文は清光然たる直刃で、匂口は明るく、互の目を交え、刃中には足や葉が入り、随所に顕著な金筋や砂流しを見せるなど働きが盛んで、鋩子は焼き幅たっぷりと直ぐにほぼ一枚鋩子に近い感じで先丸く返っています。 特筆すべきは室町時代の作品でありながら8mmの重ねを残し、刃肉が豊かについた頗る健全な状態であり、磨り上げられて個銘が失われていることこそ惜しまれます。指裏の鎬地に鍛え筋がありますが、現代の研磨技術ならほぼ判らなくなる程修復が可能です。 現状では打粉による長年の手入れによって拭いボケしており。地刃の明瞭さを失っていますが、こちらは化粧直しで再びパリッとなります。 手元重心でバランスが良く、美的観点のみに限らず、扱い良さも感じさせる逸品です。上述の通り、鎬の鍛え筋を修復の上、是非とも特別保存刀剣鑑定を御受審下さい。 各種クレジットカード、ショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。
Certificate reading — 銘 備前国住長船(以下切)








備前伝 · 備前
現在26点販売中
清光は、室町時代後期の備前長船の地に興った一群の刀工である。説示が繰り返し述べるとおり、室町時代末期の備前長船鍛冶およびその作刀を汎称して末備前と呼び、清光はその中にあって祐定と並んで作品の多い名跡として位置づけられる。清光を名乗る刀工は数多く、五郎左衛門尉、孫右衛門尉、与三左衛門尉、彦兵衛尉、孫兵衛尉などの俗名を有する工の存在が認められ、早見出では十人を挙げるとも記す。中でも五郎左衛門尉と孫右衛門尉清光の両名が上工、筆頭格として知られ、銘鑑に所載されぬ治衛門尉清光のような例も遺存して、その欠を補う資料として貴重とされる。作刀地は備前長船を本拠とするが、播州龍野の城下で打った一口や、備前の守護代浦上宗景のために天神山で製作した作も伝わり、戦国期における一派の動向を伝えている。 作風について、説示が記す共通の語法はおおむね一定している。鍛えは小板目肌がつみ、小杢目あるいは杢目を交え、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、淡く映りが立つ。ただし清光は他工に比して板目に杢が交じってやや肌立つ傾向のものが多く、それが一派の見どころともされる。刃文は二様に分かれ、一つは清光家の看板とも称される広直刃で、これに小互の目・小足・葉を交え、匂口締まりごころに小沸がつき、金筋・砂流しが細かにかかって明るく冴える。直刃の名手としては末備前中で忠光・祐定にも見られる作風だが、清光はとりわけ広直刃に葉の入った作を代表作とする。いま一つは腰の開いた互の目乱れで、小丁子・蟹の爪風の刃・角張る刃・尖りごころの刃などを交え、足・葉がさかんに入り、処々に湯走りや小さな飛焼を交える。さらに棟焼がさかんにかかって皆焼となる作もあり、その場合は重ねが薄くなるのが見どころとされる。姿は身幅広く、元先の幅差さまで目立たず、重ね厚く踏張りがあり、先反りの目立つ中鋒延びごころの打刀姿で、室町時代末期特有の体配を示す。同じ末備前でも数打物が多い中、俗名を銘した上工の作には肌目のつんだ精良な鍛えと匂口の冴えが備わる点で見分けられる。 伝承と鑑定の要点としては、俗名のない作でも銘振りから五郎左衛門尉と鑑せられる例が説示に明記され、銘の位置や鏨の太細、年紀の所在が手がかりとなる。評は、地刃ともに覇気を感じ取れること、匂口が明るく冴えること、肉置きが豊かで手持ちのずっしりと重い頑健な刀姿が豪壮である点に集まる。代表作としては、五郎左衛門尉の広直刃に葉のさかんに入った天文・弘治・永禄紀の打刀、互の目乱れの典型作、皆焼を焼いた龍野城下作、孫右衛門尉の広直刃および腰の開いた互の目乱れの代表作などが挙げられる。伝来の知られる一口に忍の松平家伝来の作があり、浦上宗景の注文銘を持つ作も複数伝わる。総じて清光は、直刃を本領としつつ互の目乱れや皆焼にまで及ぶ広い作域をもち、祐定と並んで末備前を代表する名跡として位置づけられる。 詳しく見る →
室町期の長船は二層の商いを営んだ。兵卒のための数打ち物と、注文主の俗名を銘に負う注文打ちである。末備前であっても、祐定の最上作は一派のいかなる時代の作にも劣らない。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトお求めになられた商品とは異なる商品をお届けしてしまった場合や、表記内容と現物とに大きな隔たりなどがあった場合を除き、基本的に返品はお受けいたしません。返品をご要望の場合は、商品到着後3日以内に御連絡の上ご返送下さい。
刃長67.12センチ 反り1センチ 元幅30.5ミリ 元重ね8.3ミリ 物打幅22.9ミリ 物打重ね6.3ミリ 横手位置幅20.5ミリ 松葉先重ね5.1ミリ 裸身重量753グラム。 室町後期 The latter period of Muromachi era 令和31年3月10日 静岡県登録 附属 保存刀剣鑑定書、銀はばき、白鞘 室町時代後期の備前長船の刀工、及びその作刀を総称して末備前と呼称します。中でも清光を名乗る刀工は数多く、五郎左衛門尉・孫右衛門尉・与三左衛門尉・彦兵衛尉・孫兵衛尉などの俗名を冠する刀工の存在が確認されており、祐定、勝光、忠光と共に末備前を代表する刀工の一人として著名で、比較的直刃の作刀が多く残されています。中でも五郎左衛門尉・孫右衛門尉の両名が最上工として名高く、数多の戦国武将に愛されました。 この刀は元先の幅差頃好く開いて中切先延びごころ、重ねが厚く、刃肉の豊かについた堂々たる体配で、小板目杢交じりの地鉄がよく練れて詰んで精美で淡く映りごころも見られます。刃文は清光然たる直刃で、匂口は明るく、互の目を交え、刃中には足や葉が入り、随所に顕著な金筋や砂流しを見せるなど働きが盛んで、鋩子は焼き幅たっぷりと直ぐにほぼ一枚鋩子に近い感じで先丸く返っています。 特筆すべきは室町時代の作品でありながら8mmの重ねを残し、刃肉が豊かについた頗る健全な状態であり、磨り上げられて個銘が失われていることこそ惜しまれます。指裏の鎬地に鍛え筋がありますが、現代の研磨技術ならほぼ判らなくなる程修復が可能です。 現状では打粉による長年の手入れによって拭いボケしており。地刃の明瞭さを失っていますが、こちらは化粧直しで再びパリッとなります。 手元重心でバランスが良く、美的観点のみに限らず、扱い良さも感じさせる逸品です。上述の通り、鎬の鍛え筋を修復の上、是非とも特別保存刀剣鑑定を御受審下さい。 各種クレジットカード、ショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。
Certificate reading — 銘 備前国住長船(以下切)








備前伝 · 備前
現在26点販売中
清光は、室町時代後期の備前長船の地に興った一群の刀工である。説示が繰り返し述べるとおり、室町時代末期の備前長船鍛冶およびその作刀を汎称して末備前と呼び、清光はその中にあって祐定と並んで作品の多い名跡として位置づけられる。清光を名乗る刀工は数多く、五郎左衛門尉、孫右衛門尉、与三左衛門尉、彦兵衛尉、孫兵衛尉などの俗名を有する工の存在が認められ、早見出では十人を挙げるとも記す。中でも五郎左衛門尉と孫右衛門尉清光の両名が上工、筆頭格として知られ、銘鑑に所載されぬ治衛門尉清光のような例も遺存して、その欠を補う資料として貴重とされる。作刀地は備前長船を本拠とするが、播州龍野の城下で打った一口や、備前の守護代浦上宗景のために天神山で製作した作も伝わり、戦国期における一派の動向を伝えている。 作風について、説示が記す共通の語法はおおむね一定している。鍛えは小板目肌がつみ、小杢目あるいは杢目を交え、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、淡く映りが立つ。ただし清光は他工に比して板目に杢が交じってやや肌立つ傾向のものが多く、それが一派の見どころともされる。刃文は二様に分かれ、一つは清光家の看板とも称される広直刃で、これに小互の目・小足・葉を交え、匂口締まりごころに小沸がつき、金筋・砂流しが細かにかかって明るく冴える。直刃の名手としては末備前中で忠光・祐定にも見られる作風だが、清光はとりわけ広直刃に葉の入った作を代表作とする。いま一つは腰の開いた互の目乱れで、小丁子・蟹の爪風の刃・角張る刃・尖りごころの刃などを交え、足・葉がさかんに入り、処々に湯走りや小さな飛焼を交える。さらに棟焼がさかんにかかって皆焼となる作もあり、その場合は重ねが薄くなるのが見どころとされる。姿は身幅広く、元先の幅差さまで目立たず、重ね厚く踏張りがあり、先反りの目立つ中鋒延びごころの打刀姿で、室町時代末期特有の体配を示す。同じ末備前でも数打物が多い中、俗名を銘した上工の作には肌目のつんだ精良な鍛えと匂口の冴えが備わる点で見分けられる。 伝承と鑑定の要点としては、俗名のない作でも銘振りから五郎左衛門尉と鑑せられる例が説示に明記され、銘の位置や鏨の太細、年紀の所在が手がかりとなる。評は、地刃ともに覇気を感じ取れること、匂口が明るく冴えること、肉置きが豊かで手持ちのずっしりと重い頑健な刀姿が豪壮である点に集まる。代表作としては、五郎左衛門尉の広直刃に葉のさかんに入った天文・弘治・永禄紀の打刀、互の目乱れの典型作、皆焼を焼いた龍野城下作、孫右衛門尉の広直刃および腰の開いた互の目乱れの代表作などが挙げられる。伝来の知られる一口に忍の松平家伝来の作があり、浦上宗景の注文銘を持つ作も複数伝わる。総じて清光は、直刃を本領としつつ互の目乱れや皆焼にまで及ぶ広い作域をもち、祐定と並んで末備前を代表する名跡として位置づけられる。 詳しく見る →
室町期の長船は二層の商いを営んだ。兵卒のための数打ち物と、注文主の俗名を銘に負う注文打ちである。末備前であっても、祐定の最上作は一派のいかなる時代の作にも劣らない。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトお求めになられた商品とは異なる商品をお届けしてしまった場合や、表記内容と現物とに大きな隔たりなどがあった場合を除き、基本的に返品はお受けいたしません。返品をご要望の場合は、商品到着後3日以内に御連絡の上ご返送下さい。