備前の物語は、砂鉄と炭の山林と瀬戸内の海運が交わる地に始まる。平安後期、古備前の刀工は公家と勃興する武家のために太刀を鍛え、源平の争乱では敵も味方も備前の刀を帯びていた。
番号:AS15720 薙刀直し刀:白鞘、拵え付き(第62回NBTHK重要刀剣)(拵え:NBTHK保存刀装具) 銘:無銘(一文字) 鞘書き:田野辺先生 備前国一文字 無銘の薙刀直しなれど、福岡一文字の作域を顕著に示している。 華やかな丁子乱れが変化に富み、同派の特色が横溢している。 鎌倉時代中期から後期の作と推定される。 刃長:二尺二寸五分 丙申年(2016年)繭月 探山識(花押) (弊社では刀剣の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作の4段階に評価しております。本作は無銘(一文字)の作の中でも「最上作」にランクされる逸品です。) ハバキ:金着一重ハバキ 長さ:68.2 cm (2尺2寸5分) 反り:1.0 cm (3分3厘) 目釘穴:2個 元幅:2.98 cm 重ね:0.72 cm 刀身重量:695 g 時代:鎌倉時代中期(暦仁頃・1238年頃) 体配:身幅広く重ねは比較的薄く、反り浅い、優美な姿の薙刀直しである。 地鉄:板目肌に木目肌交じり、地沸つく。細かな地景入り、鮮やかな乱れ映りが立つ。 刃文:匂口深く華やかな丁子乱れで、蛙子丁子や重花丁子を交える。刃中には足、砂流し、葉などの働きが豊富である。帽子は焼き詰め、掃き掛けごころとなる。福岡一文字の豪華絢爛な作風を遺憾なく発揮している。 特徴:備前一文字派は鎌倉時代初期に興った。作風により、古備前の流れを汲む初期のものは「古一文字」、中期以降の華やかなものは「福岡一文字」、さらに後期のものは「吉岡一文字」と分類される。その他、片山一文字や岩戸一文字などの諸派がある。本作は、その中でも屈指の出来映えを示す傑作である。
鎌倉時代の備前物の最も大きな流れは一文字と長船の両派であり、一文字派は以後南北朝期にかけて福岡・吉岡・岩戸などの地に繁栄し、 多くの良工が輩出した。此の派が一文字と呼ばれる所以は、茎に「一」の字をきることに因るが、銘は「一」の字のみのものと、他に「一」の字の下 にさらに個銘を加えるもの、また個銘だけのものもある。作風は丁子乱れに特色を見せ、特に鎌倉時代中期の福岡一文字派は、大丁子・重花丁 子を焼いて華やかな作品を多く遺している。 この刀は、板目に杢が交じり肌立ちごころとなった鍛えに、地沸が微塵につき、地景が細かに入り、乱れ映りが立ち、刃文は、 丁子乱れを基 調に袋丁子・蛙子丁子、重花丁子等が交じり、匂口が深く沸が厚くつくなどの出来口を示している。焼きに高低を見せ、とりわけ高いところは 鎬までかかり、細かな砂流し・飛焼を交えて変化に富んだ乱れをみせ、足・葉の働きも富み、鎌倉時代中期の福岡一文字派の特色を顕示してい
Auction status: live on sword-auction.com.
無銘 · Fukuoka Ichimonji · 平安 · 長さ 68.2cm · 反り 1cm







鎌倉時代の備前物の最も大きな流れは一文字と長船の両派であり、一文字派は以後南北朝期にかけて福岡・吉岡・岩戸などの地に繁栄し、 多くの良工が輩出した。此の派が一文字と呼ばれる所以は、茎に「一」の字をきることに因るが、銘は「一」の字のみのものと、他に「一」の字の下 にさらに個銘を加えるもの、また個銘だけのものもある。作風は丁子乱れに特色を見せ、特に鎌倉時代中期の福岡一文字派は、大丁子・重花丁 子を焼いて華やかな作品を多く遺している。 この刀は、板目に杢が交じり肌立ちごころとなった鍛えに、地沸が微塵につき、地景が細かに入り、乱れ映りが立ち、刃文は、 丁子乱れを基 調に袋丁子・蛙子丁子、重花丁子等が交じり、匂口が深く沸が厚くつくなどの出来口を示している。焼きに高低を見せ、とりわけ高いところは 鎬までかかり、細かな砂流し・飛焼を交えて変化に富んだ乱れをみせ、足・葉の働きも富み、鎌倉時代中期の福岡一文字派の特色を顕示してい
備前伝 · 備前
現在24点販売中
一文字派は、鎌倉時代初期から南北朝期にかけて備前国に栄えた一大流派であり、古備前に続く備前鍛冶の黄金期を築いた名工群である。この派が一文字と呼称される所以は、茎に「一」の字を刻すことに因るが、銘は「一」の字のみのものと、「一」の字の下に個銘を加えるもの、また個銘だけのものもあり、多様な銘振りを見せる。一文字派の作域は広範にわたり、福岡・吉岡・片山・岩戸などの地に繁栄し、則房・助光・助吉・助茂・助次・助義などの良工を輩出した。同派の作風は、初期は丁子よりも小乱れが目立ち、総じて古備前風であったが、鎌倉時代中期に至って華麗な丁子乱れの刃文があらわれ、地には鮮明な乱れ映りが強調された出来口を展開するようになる。 福岡一文字派は鎌倉時代初期乃至中期に隆盛し、大丁子・重花丁子・袋丁子・蛙子丁子などを焼いて焼きに高低を見せて華やかに乱れた作品を多く遺している。特に「一」の字のみが切られた作は、個銘のあるものよりも一段と丁子に変化があって大模様に乱れ、地鉄の肌合が大きく、肌目の立つ作品が多い傾向にある。地鉄は小板目に杢目を交え、総じてつみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、乱れ映りが立ち、刃文は丁子乱れに大房丁子・袋丁子・蛙子丁子・互の目・尖り刃などが交じり、足・葉盛んに入り、匂口柔らかく、匂勝ちに小沸つき、金筋・砂流しが頻りにかかるなど、絢爛豪華な作風を示している。片山一文字派は、福岡一文字派の則房が片山に移住して一派が繁栄したもので、地鉄が強く冴え、丁子乱れが福岡一文字派に比して幾分小模様となり、乱れが逆がかり、刃中の足が細かいところに見どころがある。片山なる場所については従来備中国とされてきたが、近年備前国福岡近在の片山ではないかとする説も唱えられており、今後の検討を促している。則房は古来薙刀の名手と伝えられ、片山一文字と伝える薙刀直し造の無銘作が多く遺存している。 吉岡一文字派は、福岡一文字派に次いで鎌倉時代末期から南北朝期にかけて繁栄した。助光・助吉・助茂・助次・助義・助秀などが知られ、「助」の字を通字とする刀工が多く、「一」の字に個銘を添える銘文の例が多く見られるようになる。作風は、福岡一文字の名残のある大模様の乱れのものも稀にあるが、一般には丁子乱れの中に互の目が目立ち、やや小模様となるもの、直刃調に丁子や互の目が交じるもの、直刃に足が入る穏やかなものなどがあり、しばしば逆がかるものも経眠する。地鉄は板目肌がつみ、地沸微塵につき、地景細かに入り、乱れ映りが鮮明に立ち、刃文は小丁子に小互の目が交じり、部分的に逆がかり、小足・葉入り、匂口締まりごころに小沸よくつくなど、福岡一文字派に比べて冴えた作風を展開している。一文字派は、その華麗な丁子乱れと明るく冴えた地刃の美しさによって、鎌倉時代を代表する備前鍛冶の最高峰として、長船派と共に備前物の双璧を成す存在であり、後世に及ぼした影響は計り知れない。 詳しく見る →
備前の物語は、砂鉄と炭の山林と瀬戸内の海運が交わる地に始まる。平安後期、古備前の刀工は公家と勃興する武家のために太刀を鍛え、源平の争乱では敵も味方も備前の刀を帯びていた。
特別保存刀剣の中から、特に出来が優れ、国認定の重要美術品に準ずると判断された名品です。年に一度の重要刀剣審査で選ばれます。
極めて選別的で、日本に登録された約250万口の刀剣のうち、重要刀剣に達したものは12,307口(約203口に1口)にすぎません。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。
番号:AS15720 薙刀直し刀:白鞘、拵え付き(第62回NBTHK重要刀剣)(拵え:NBTHK保存刀装具) 銘:無銘(一文字) 鞘書き:田野辺先生 備前国一文字 無銘の薙刀直しなれど、福岡一文字の作域を顕著に示している。 華やかな丁子乱れが変化に富み、同派の特色が横溢している。 鎌倉時代中期から後期の作と推定される。 刃長:二尺二寸五分 丙申年(2016年)繭月 探山識(花押) (弊社では刀剣の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作の4段階に評価しております。本作は無銘(一文字)の作の中でも「最上作」にランクされる逸品です。) ハバキ:金着一重ハバキ 長さ:68.2 cm (2尺2寸5分) 反り:1.0 cm (3分3厘) 目釘穴:2個 元幅:2.98 cm 重ね:0.72 cm 刀身重量:695 g 時代:鎌倉時代中期(暦仁頃・1238年頃) 体配:身幅広く重ねは比較的薄く、反り浅い、優美な姿の薙刀直しである。 地鉄:板目肌に木目肌交じり、地沸つく。細かな地景入り、鮮やかな乱れ映りが立つ。 刃文:匂口深く華やかな丁子乱れで、蛙子丁子や重花丁子を交える。刃中には足、砂流し、葉などの働きが豊富である。帽子は焼き詰め、掃き掛けごころとなる。福岡一文字の豪華絢爛な作風を遺憾なく発揮している。 特徴:備前一文字派は鎌倉時代初期に興った。作風により、古備前の流れを汲む初期のものは「古一文字」、中期以降の華やかなものは「福岡一文字」、さらに後期のものは「吉岡一文字」と分類される。その他、片山一文字や岩戸一文字などの諸派がある。本作は、その中でも屈指の出来映えを示す傑作である。
鎌倉時代の備前物の最も大きな流れは一文字と長船の両派であり、一文字派は以後南北朝期にかけて福岡・吉岡・岩戸などの地に繁栄し、 多くの良工が輩出した。此の派が一文字と呼ばれる所以は、茎に「一」の字をきることに因るが、銘は「一」の字のみのものと、他に「一」の字の下 にさらに個銘を加えるもの、また個銘だけのものもある。作風は丁子乱れに特色を見せ、特に鎌倉時代中期の福岡一文字派は、大丁子・重花丁 子を焼いて華やかな作品を多く遺している。 この刀は、板目に杢が交じり肌立ちごころとなった鍛えに、地沸が微塵につき、地景が細かに入り、乱れ映りが立ち、刃文は、 丁子乱れを基 調に袋丁子・蛙子丁子、重花丁子等が交じり、匂口が深く沸が厚くつくなどの出来口を示している。焼きに高低を見せ、とりわけ高いところは 鎬までかかり、細かな砂流し・飛焼を交えて変化に富んだ乱れをみせ、足・葉の働きも富み、鎌倉時代中期の福岡一文字派の特色を顕示してい
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無銘 · Fukuoka Ichimonji · 平安 · 長さ 68.2cm · 反り 1cm







鎌倉時代の備前物の最も大きな流れは一文字と長船の両派であり、一文字派は以後南北朝期にかけて福岡・吉岡・岩戸などの地に繁栄し、 多くの良工が輩出した。此の派が一文字と呼ばれる所以は、茎に「一」の字をきることに因るが、銘は「一」の字のみのものと、他に「一」の字の下 にさらに個銘を加えるもの、また個銘だけのものもある。作風は丁子乱れに特色を見せ、特に鎌倉時代中期の福岡一文字派は、大丁子・重花丁 子を焼いて華やかな作品を多く遺している。 この刀は、板目に杢が交じり肌立ちごころとなった鍛えに、地沸が微塵につき、地景が細かに入り、乱れ映りが立ち、刃文は、 丁子乱れを基 調に袋丁子・蛙子丁子、重花丁子等が交じり、匂口が深く沸が厚くつくなどの出来口を示している。焼きに高低を見せ、とりわけ高いところは 鎬までかかり、細かな砂流し・飛焼を交えて変化に富んだ乱れをみせ、足・葉の働きも富み、鎌倉時代中期の福岡一文字派の特色を顕示してい
備前伝 · 備前
現在24点販売中
一文字派は、鎌倉時代初期から南北朝期にかけて備前国に栄えた一大流派であり、古備前に続く備前鍛冶の黄金期を築いた名工群である。この派が一文字と呼称される所以は、茎に「一」の字を刻すことに因るが、銘は「一」の字のみのものと、「一」の字の下に個銘を加えるもの、また個銘だけのものもあり、多様な銘振りを見せる。一文字派の作域は広範にわたり、福岡・吉岡・片山・岩戸などの地に繁栄し、則房・助光・助吉・助茂・助次・助義などの良工を輩出した。同派の作風は、初期は丁子よりも小乱れが目立ち、総じて古備前風であったが、鎌倉時代中期に至って華麗な丁子乱れの刃文があらわれ、地には鮮明な乱れ映りが強調された出来口を展開するようになる。 福岡一文字派は鎌倉時代初期乃至中期に隆盛し、大丁子・重花丁子・袋丁子・蛙子丁子などを焼いて焼きに高低を見せて華やかに乱れた作品を多く遺している。特に「一」の字のみが切られた作は、個銘のあるものよりも一段と丁子に変化があって大模様に乱れ、地鉄の肌合が大きく、肌目の立つ作品が多い傾向にある。地鉄は小板目に杢目を交え、総じてつみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、乱れ映りが立ち、刃文は丁子乱れに大房丁子・袋丁子・蛙子丁子・互の目・尖り刃などが交じり、足・葉盛んに入り、匂口柔らかく、匂勝ちに小沸つき、金筋・砂流しが頻りにかかるなど、絢爛豪華な作風を示している。片山一文字派は、福岡一文字派の則房が片山に移住して一派が繁栄したもので、地鉄が強く冴え、丁子乱れが福岡一文字派に比して幾分小模様となり、乱れが逆がかり、刃中の足が細かいところに見どころがある。片山なる場所については従来備中国とされてきたが、近年備前国福岡近在の片山ではないかとする説も唱えられており、今後の検討を促している。則房は古来薙刀の名手と伝えられ、片山一文字と伝える薙刀直し造の無銘作が多く遺存している。 吉岡一文字派は、福岡一文字派に次いで鎌倉時代末期から南北朝期にかけて繁栄した。助光・助吉・助茂・助次・助義・助秀などが知られ、「助」の字を通字とする刀工が多く、「一」の字に個銘を添える銘文の例が多く見られるようになる。作風は、福岡一文字の名残のある大模様の乱れのものも稀にあるが、一般には丁子乱れの中に互の目が目立ち、やや小模様となるもの、直刃調に丁子や互の目が交じるもの、直刃に足が入る穏やかなものなどがあり、しばしば逆がかるものも経眠する。地鉄は板目肌がつみ、地沸微塵につき、地景細かに入り、乱れ映りが鮮明に立ち、刃文は小丁子に小互の目が交じり、部分的に逆がかり、小足・葉入り、匂口締まりごころに小沸よくつくなど、福岡一文字派に比べて冴えた作風を展開している。一文字派は、その華麗な丁子乱れと明るく冴えた地刃の美しさによって、鎌倉時代を代表する備前鍛冶の最高峰として、長船派と共に備前物の双璧を成す存在であり、後世に及ぼした影響は計り知れない。 詳しく見る →
備前の物語は、砂鉄と炭の山林と瀬戸内の海運が交わる地に始まる。平安後期、古備前の刀工は公家と勃興する武家のために太刀を鍛え、源平の争乱では敵も味方も備前の刀を帯びていた。
特別保存刀剣の中から、特に出来が優れ、国認定の重要美術品に準ずると判断された名品です。年に一度の重要刀剣審査で選ばれます。
極めて選別的で、日本に登録された約250万口の刀剣のうち、重要刀剣に達したものは12,307口(約203口に1口)にすぎません。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。