武州下原鍛冶は八王子城下の恩方村や横川村などに散在した山本性の刀工群。始祖は室町後期の周重(ちかしげ)で、その周重二代目が戦国武将北条氏康から康の字を賜って初代康重となった。周重の源流は諸説あるが、小田原相州の綱家一派というのが通説で、また、月山に似た綾杉肌風の如輪杢が見られることから相州伝に他流を交ぜた伝法とも推測される。 康重は下原刀の宗家として九代目まで続くが、四代目からは内記と入れた銘を見かける。これは本来の官職名というより家柄を表した通称として名乗ったと考えられる。 本作は四代目康重で磨上ながら2尺3寸6分と定寸を保つ。互の目丁子刃文は細やかなで小足も良く入り、飛焼きも交えるなど多彩。練れた板目肌には地景が随所に現れ、帽子は焼き低く焼詰めている。僅かに炭ごもりがあるも地刃ともに垢抜けて、備前物を思わせる造り込みが興味深い。尚、四代康重は寛永十六年没との記録が残り、これは三代目より早逝であり現存数は少ない。 付属の拵は暗朱色の渦巻文様を施した鞘に、象牙色の蛇腹巻きで仕立てる。鐔は鉄地菊花図、縁頭は赤銅地秋草図、目貫は赤銅地牡丹図。保存状態も良好で飾り映えする。 保存刀剣鑑定書附。















新刀 · 武蔵 · 1558-1570頃
刀剣大鑑 上位60%
現在3点販売中
康重の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
新刀 · 武蔵
現在9点販売中
下原派は武蔵国八王子の地に拠った刀工の一群で、室町末期に興り、以後江戸末期に至るまで作刀を続けた。古刀期の武蔵国を代表する鍛冶とされ、説示では周重・康重・照重・広重の四工を著名な工として挙げる。なかでも照重は康重・広重と並んで一派を代表する存在で、山本源二郎照重、山本与五郎康重のように山本姓を称した工も知られる。照重については銘鑑が初代を享禄、二代を永禄、三代を天正に充てており、永禄から天正の頃の作がもっとも時代の上がるものと鑑せられている。甲州の注文に応じて鍛えた薙刀も伝わり、地方を越えて求められた様子がうかがえる。 作風は末相州および村正一派の風に末関風を加味したものと説かれる。鍛えは板目に杢がしきりに交じって肌立ち、刃寄りが流れて綾杉風となり、渦を巻いたような肌があらわれる点に地がねの特色がある。刃文は湾れを基調に互の目が二つ三つ連れて尖り刃を交え、やや規則的に乱れて小沸がつき、砂流しのかかるものもある。帽子は乱れ込んで丸く返るものや先の尖って返るものがみられる。細かに肌立った杢目の地がねと、規則的に連れる互の目乱れにのたれを交えた刃文の組み合わせが、この一派を見分ける手がかりとなる。 鑑定にあたっては、肌立った地がねに綾杉風の流れと渦巻く肌があらわれること、互の目が規則的に連れて乱れる刃文の調子を要点とする。彫物では表に棒樋を掻き、倶利迦羅竜や不動、梵字を添えるものが多く、倶利迦羅竜の尾の巻き方に一派らしさが出るとされる。茎は栗尻に切鑢を施し、棟寄りに長銘を切るものが多い。室町末期の打刀や薙刀を代表する優品が重要刀剣に列せられており、照重の薙刀は両刃造という珍しい形状を伝える。武蔵国の在地鍛冶として実用に応えつつ、相州と関の風を併せ呑んだ独自の地刃を築いた点に、下原一派の位置づけがある。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト商品がお気に召さなかった場合は、理由の如何に関わらず遠慮なくご返品ください。その際、返送料はお客様のご負担にてお願いします。ご返金は商品到着後、販売時と同じ状態であることを確認の上、即日ご指定口座にお振り込みさせていただきます。店舗にてご購入された場合、クーリングオフの適用範囲外となります。
武州下原鍛冶は八王子城下の恩方村や横川村などに散在した山本性の刀工群。始祖は室町後期の周重(ちかしげ)で、その周重二代目が戦国武将北条氏康から康の字を賜って初代康重となった。周重の源流は諸説あるが、小田原相州の綱家一派というのが通説で、また、月山に似た綾杉肌風の如輪杢が見られることから相州伝に他流を交ぜた伝法とも推測される。 康重は下原刀の宗家として九代目まで続くが、四代目からは内記と入れた銘を見かける。これは本来の官職名というより家柄を表した通称として名乗ったと考えられる。 本作は四代目康重で磨上ながら2尺3寸6分と定寸を保つ。互の目丁子刃文は細やかなで小足も良く入り、飛焼きも交えるなど多彩。練れた板目肌には地景が随所に現れ、帽子は焼き低く焼詰めている。僅かに炭ごもりがあるも地刃ともに垢抜けて、備前物を思わせる造り込みが興味深い。尚、四代康重は寛永十六年没との記録が残り、これは三代目より早逝であり現存数は少ない。 付属の拵は暗朱色の渦巻文様を施した鞘に、象牙色の蛇腹巻きで仕立てる。鐔は鉄地菊花図、縁頭は赤銅地秋草図、目貫は赤銅地牡丹図。保存状態も良好で飾り映えする。 保存刀剣鑑定書附。















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康重の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
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銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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