二世紀半の泰平のあいだ、刀は武器である以上に武士の身分の標章であった。江戸の実証と大坂の華やぎのように都市ごとの作風が育ち、時代の末には需要も細っていく。
金梨子塗の綺麗な印籠刻鞘は、鞘尻辺りの幅を広めてわずかに丸みと浅い反りを設けており、海老鞘を想わせる造り込み。滑り止めの効果を持たせるべく黒石目地に仕上げた柄は立鼓がとられて先細く、細い片手巻とされて掌中の収まりは絶妙。


江戸時代
二世紀半の泰平のあいだ、刀は武器である以上に武士の身分の標章であった。江戸の実証と大坂の華やぎのように都市ごとの作風が育ち、時代の末には需要も細っていく。
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