江戸は刀の目利きの時代である。本阿弥の鑑定、1719年の享保名物帳、盛んな刀剣書が、戦で抜かれることのなくなった刀を学問の対象へと変えていった。
筑州住藤原下坂兼信 特別保存刀剣 【説明】 本作は「筑州住藤原下坂兼信」と銘がある一振りです。日本美術刀剣保存協会(NBTHK)の鑑定により、新々刀期(1781-1876年)の作と極められています。 兼信は、名門・下坂派の流れを汲む「下坂」の姓を冠した刀工です。下坂派の祖は初代康継であり、その源流は室町時代末期の近江国下坂(現在の滋賀県)にあります。江戸時代初期、徳川家康の次男・結城秀康の取り計らいにより、康継とその一門は越前北荘へと移り、流派としての地位を確立しました。 下坂派は、徳川家より「葵紋」を茎に刻むことを許された越前康継によってその名を轟かせ、数ある刀工の家系の中でも極めて高い格式を誇りました。 銘にある「筑州住」は、現在の福岡県にあたる筑前・筑後国で打たれたことを示しています。これは、下坂派の伝統を継承した刀工が越前から筑州へと移住し、その地で技跡を伝えたことを物語っています。 本作は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)より「特別保存刀剣」に指定されています。この鑑定書は、保存状態が極めて良好であり、かつ美術的価値の高い真作の日本刀に対してのみ授与されるものです。 ※刀身に数箇所、鍛え傷(きたえきず)が見受けられます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(Nagasa):75.5 cm 反り(Sori):1.4 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃縁に現れる結晶構造。 地鉄(Jihada):折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様。 切先(Kissaki):刀身の先端部分。 茎(Nakago):柄に収まる刀身の持ち手部分。 日本の刀工は、赤錆を防ぐために茎に生じる黒錆をあえて残します。この錆色は長い年月を経て形成されるもので、専門家が制作年代を推定する際の重要な指標となります。 【外装】 拵(Koshirae):鞘、柄、鍔などを含めた日本刀の外装一式。 縁頭(Fuchi-Kashira):柄の両端に取り付けられる一対の金具。 この縁頭の正確な題材は定かではありませんが、笠を被った男の背負う風呂敷から子猿が顔を覗かせている様子や、犬と戯れる人々の姿が描かれています。武者や伝説上の英雄ではなく、江戸時代の日本刀装具によく見られる、庶民の日常や動物との触れ合い、穏やかなひとときを切り取った情緒豊かな意匠です。 柄・目貫(Tsuka / Menuki):柄は刀の持ち手、目貫はその装飾金具。 この目貫のモチーフは、日本の雷神(らいじん)と思われます。日本神話における雷神は、雷鳴や嵐を司る神であり、古来より自然の強大な力の象徴として崇められてきました。逆立った髪に恐ろしい形相、虎の皮の褌を締め、背後には「巴紋」が描かれた太鼓(雷鼓)を背負う姿で描かれます。この太鼓を打ち鳴らすことで、雷を轟かせると伝えられています。 その恐ろしい外見とは裏腹に、雷神は古くから信仰の対象として親しまれてきました。
























美濃伝 · Gifu · 1868-1912頃
現在1点販売中
美濃伝 · 美濃
現在8点販売中
江戸時代
江戸は刀の目利きの時代である。本阿弥の鑑定、1719年の享保名物帳、盛んな刀剣書が、戦で抜かれることのなくなった刀を学問の対象へと変えていった。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
¥1,400,000
筑州住藤原下坂兼信 特別保存刀剣 【説明】 本作は「筑州住藤原下坂兼信」と銘がある一振りです。日本美術刀剣保存協会(NBTHK)の鑑定により、新々刀期(1781-1876年)の作と極められています。 兼信は、名門・下坂派の流れを汲む「下坂」の姓を冠した刀工です。下坂派の祖は初代康継であり、その源流は室町時代末期の近江国下坂(現在の滋賀県)にあります。江戸時代初期、徳川家康の次男・結城秀康の取り計らいにより、康継とその一門は越前北荘へと移り、流派としての地位を確立しました。 下坂派は、徳川家より「葵紋」を茎に刻むことを許された越前康継によってその名を轟かせ、数ある刀工の家系の中でも極めて高い格式を誇りました。 銘にある「筑州住」は、現在の福岡県にあたる筑前・筑後国で打たれたことを示しています。これは、下坂派の伝統を継承した刀工が越前から筑州へと移住し、その地で技跡を伝えたことを物語っています。 本作は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)より「特別保存刀剣」に指定されています。この鑑定書は、保存状態が極めて良好であり、かつ美術的価値の高い真作の日本刀に対してのみ授与されるものです。 ※刀身に数箇所、鍛え傷(きたえきず)が見受けられます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(Nagasa):75.5 cm 反り(Sori):1.4 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃縁に現れる結晶構造。 地鉄(Jihada):折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様。 切先(Kissaki):刀身の先端部分。 茎(Nakago):柄に収まる刀身の持ち手部分。 日本の刀工は、赤錆を防ぐために茎に生じる黒錆をあえて残します。この錆色は長い年月を経て形成されるもので、専門家が制作年代を推定する際の重要な指標となります。 【外装】 拵(Koshirae):鞘、柄、鍔などを含めた日本刀の外装一式。 縁頭(Fuchi-Kashira):柄の両端に取り付けられる一対の金具。 この縁頭の正確な題材は定かではありませんが、笠を被った男の背負う風呂敷から子猿が顔を覗かせている様子や、犬と戯れる人々の姿が描かれています。武者や伝説上の英雄ではなく、江戸時代の日本刀装具によく見られる、庶民の日常や動物との触れ合い、穏やかなひとときを切り取った情緒豊かな意匠です。 柄・目貫(Tsuka / Menuki):柄は刀の持ち手、目貫はその装飾金具。 この目貫のモチーフは、日本の雷神(らいじん)と思われます。日本神話における雷神は、雷鳴や嵐を司る神であり、古来より自然の強大な力の象徴として崇められてきました。逆立った髪に恐ろしい形相、虎の皮の褌を締め、背後には「巴紋」が描かれた太鼓(雷鼓)を背負う姿で描かれます。この太鼓を打ち鳴らすことで、雷を轟かせると伝えられています。 その恐ろしい外見とは裏腹に、雷神は古くから信仰の対象として親しまれてきました。
























美濃伝 · Gifu · 1868-1912頃
現在1点販売中
美濃伝 · 美濃
現在8点販売中
江戸時代
江戸は刀の目利きの時代である。本阿弥の鑑定、1719年の享保名物帳、盛んな刀剣書が、戦で抜かれることのなくなった刀を学問の対象へと変えていった。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
¥1,400,000