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説明

千子派は、初代村正が一門を引き連れ美濃から伊勢国桑名千子の地に移住したと伝わる。正真は、初代村正の弟と伝え、兄と同時期室町中期の文亀から永正にかけて活躍している。この刀は、茎がタナゴ腹となり、鋒延び、先反りつき、反り深く精悍な姿で、板目に杢目交じり、よく錬れ、地沸微塵につき、鮮やかに映りたつ冴えた地鉄に、互の目に、小互の目交じり、飛び焼き掛り、足頻りに入り、小沸よくつき、金筋・砂流し掛るなど刃中よく働き、匂口明るく冴える傑作である。頗る健全で、手持ちも重く、正真の力量がよく発揮された一口である。

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MarketEncyclopedia
刀剣›相州伝›村正›正眞›銘 正真(千子) 刀 保存刀剣
刀保存
正眞

銘 正真(千子) 刀 保存刀剣

在銘 · Sengo · 文亀 · 長さ 69.6cm · 反り 1.8cm

¥3,500,000
販売店のサイトへ →
正眞 — 1 of 1
正眞 — 1 of 1
法量・詳細
刀工
正眞
種別
刀
流派
Muramasa
活動期
1501–1504年頃(Bunki)
国
伊勢
銘
在銘(在銘率 100%)
法量
長さ 69.6cm反り 1.8cm元幅 3.2cm先幅 2.3cm重ね 0.61cm重量 750g
説明

千子派は、初代村正が一門を引き連れ美濃から伊勢国桑名千子の地に移住したと伝わる。正真は、初代村正の弟と伝え、兄と同時期室町中期の文亀から永正にかけて活躍している。この刀は、茎がタナゴ腹となり、鋒延び、先反りつき、反り深く精悍な姿で、板目に杢目交じり、よく錬れ、地沸微塵につき、鮮やかに映りたつ冴えた地鉄に、互の目に、小互の目交じり、飛び焼き掛り、足頻りに入り、小沸よくつき、金筋・砂流し掛るなど刃中よく働き、匂口明るく冴える傑作である。頗る健全で、手持ちも重く、正真の力量がよく発揮された一口である。

作者について

正眞

Sengo (Ise) · 伊勢 · 1501-1504頃

藤代 Jo saku

現在2点販売中

›

正眞は室町時代後期の伊勢国に住し、説明書は正重とともに千子派の祖たる初代村正の門人とする。両者は初代の著名な門人として並び称され、師と同様の作風に立つから、千子の系譜は村正の名そのものと同じだけ両者を通じて下る。指定作のたびに説明書は「正真は正重と共に初代村正の門人」[[c:1]]と記し、その手を両者に近いものとする。すなわち村正のごとく、また同門の正重のごとくでありながら、繰り返し名指される一点で正重と分かれる。地肌がより締まってつむ傾向にあることである。年紀ある作はなく、その位置は作風と銘振りから読まれ、藤代の極めで上々作にあり、記録に残る作はことごとく有銘・生ぶで、この格の工としては稀な、生ぶ茎の揃った一群をなす。

その作風は、千子の手を同門の正重よりも締めて穏やかに焼いたものである。刃文は腰元に箱がかった刃を焼き、互の目を交えて、その上は広直刃調となって小足・葉を伴う。最も見分けやすい、一派の知られる見どころは、表裏の刃文が一つの形に揃うことである。まさにこれを焼いた一刀について、説明書は「箱がかった刃文を焼いて表裏が揃っており、この派の特色をよく示している」[[c:2]]と記す。匂口は締まりごころに明るく、小沸つき、砂流しが刃中にかかる。帽子は直ぐに小丸となり、先に掃きかける。正重が同じ千子の基調を乱れ大きく沸強く開くのに対し、正眞はこれを引き締める。箱の刃、揃う表裏、穏やかな上の直刃は、一門に共有された語彙の本工の度合である。

地鉄こそ説明書が本工を同門と分かつところである。鍛えは板目に流れ肌を交えてやや肌立ちごころとなり、地沸細かにつき、室町後期の打刀には白気映りが地に立つ。判者はこれに指定のたびに立ち返る。作風は正重と同様であるが、「正重より地肌が少しつむ傾向」[[c:3]]にあると。この句は両名の千子鑑定の骨格であり、記録の四口に一貫する。この地の上の刃文は室町後期の時代的特色と読まれ、腰元の互の目・小のたれが腰刃風をなし、上半は直刃調に落ち着くが、説明書は表裏の揃いと乱れの谷が刃先に近づく作が「千子一派に多く見受けられる」[[c:4]]とし、ここに同工同派の特徴がよくあらわれるとする。最も優れた刀においては「匂口の明るい点が注目される」[[c:5]]と記される。

一つの千子の作風のうちに、その作は二つの態に読まれ、説明書は形によってこれを分かつ。本作風は室町後期の打刀姿の鎬造の刀で、身幅やや広く、先反り高く中鋒、腰元の箱の刃が広く穏やかな直刃に上り、表裏を揃え、茎は生ぶで太鏨の二字銘・五字銘を切る。その傍らに、短刀のより放胆な作域が立つ。平造・三ツ棟、身幅広く反り浅く、板目はここでより肌立ち、地沸やや厚くつき、刃文は互の目乱れに箱がかった刃を交えて乱れの谷が刃先に近くなり、足入り、砂流しさかんにかかり、棟焼を棟頼りに焼く。ある短刀を判者は「放胆で覇気に充ちている」[[c:6]]とし、「迫力のある一口に仕上げた正真上々の作」[[c:7]]と記す。二つの態は寸法を異にする同工であり、穏やかと放胆とが一つの千子の語彙から引かれている。

本工の見どころは、常に並び称される正重との対比に最もよく読まれ、他派との対比ではない。説明書はこの比較を狭く正確に保つ。両者は師の作風と一門の相州・美濃を帯びた手を共有し、分かつのは鍛えの締まりである。正重の肌がより開いて立つのに対し、正眞の地はより締まり、その穏やかな直刃の刀の明るさと整いは、千子の工房のより抑制された側に本工を置く。表裏で揃う箱状の乱れは一門の見どころを率直に示し、短刀が放胆に転じても同じ揃いの理が互の目を律する。系譜は上に桑名の初代村正に遡り、外に正重を経て一門の後代に及び、その名と作風は室町を越えて新刀期に至るまで千子の旗のもとに続く。

正眞は千子の名のうちでも稀な工であり、その記録は小さく、それ自体に正直である。四口が重要刀剣にあり、いずれも有銘・生ぶで、より上の指定に至るものはなく、藤代の極めで上々作にある。公的な収蔵に入った記録はなく、伝来として残るのは博物館の連鎖ではなく大名の伝来である。一刀は水野家に下り、水野越前守が京都所司代に赴くにあたり将軍より拝領したものであり、他の一刀は土佐山内家に伝わる。その水野家の刀は一派の最も奇異な銘を帯び、伊勢正眞ではなく「山城国正真」と切られる。説明書はこの改めた国名を意図的な隠蔽と読む。「徳川家が伊勢国千子村正の作刀を同家にとって不吉な刀として忌み嫌った」[[c:8]]ためである。村正一門の妖刀の評は本工の作にも江戸の蔵までついてまわり、大名が借りた出自のもとに本工の刀を受けた。有銘・生ぶの千子正眞は真摯な蒐集家の手の届かぬものではないが、記録に四口を数えるのみで、世に現れることは稀であり、表裏の揃い、箱の刃、締まった鍛えをもって村正の一門を今に伝える。

歴史的重要度

正眞の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
随一
屈指
屈指
有数
有数
著名
著名

各項目を選ぶと評価方法が表示されます。

指定の実績
指定4口
重要刀剣
4
正眞の作 2点が現在販売中→
正眞 — 詳細Sengo (Ise)派
流派について

村正

相州伝 · 伊勢

現在5点販売中

›

村正派は伊勢国桑名を本拠とし、室町時代後期から戦国の世にかけて栄えた一門である。現存する上限の年紀は文亀元年(一五〇一)で、「勢州桑名住右衛門尉藤原村正作」[[c:1]]と居住地・俗名・刀工銘を完備した長銘がこれを伝え、この定点から通説は文亀を初代、天文を二代、天正を三代とする。一門の祖たる初代村正がその名を負う作風を定め、技量最も優れ作刀も多く現存する天文頃の二代がこれを大成し、門には正重・正眞を出した。世に正宗の弟子と伝える俗説は早くより行われたが、年紀の記録を前に当を得ぬものとして退けられ、本派はあくまで室町末期近くにはじまる刀工と位置づけられる。その作風は美濃・島田・末相州と共通するところを持ち、なかでも京の平安城長吉と特に近く、長吉とは何らかの関係があったとも、師弟関係にあったとも説かれる。日蓮宗への帰依は鉄の上に直に読め、刃に妙法蓮華経の題目を切り、梵字・蓮台・八幡大菩薩を彫る作があることから、当時伊勢地方に同宗の信仰の少なくなかったことがうかがわれる。 本派を貫く第一の特色は、刃文の表裏が目立って揃うことである。互の目・のたれを基調に箱がかった刃を交え、乱れの谷が刃先にせまり、その乱れが表裏で鏡のように対応する。匂口は締りごころに小沸が叢につき、時に沈みごころとなって砂流しがしきりにかかる。帽子は直ぐに小丸、または乱れ込んで掃きかけ、覇気ある作では返りを深く棟焼に続ける。これを載せる姿は、平造・三ツ棟で身幅広く寸延びた短刀・小脇指、および寸の詰った先反りの強い打刀で、フクラの枯れる室町後期の典型を示す。鍛えは板目に流れ肌・柾ごころを交えてやや肌立ち、地沸つき、鉄色心持ち黒みがかって白けごころを帯びるものが多い。茎は生ぶで下半が著しく細るたなご腹となり、太鏨大振りの二字銘を切るのを常とする。一門のうちにも度合の差があり、初代村正の手が二様の銘と信仰の作に分かれるのに対し、二代はたなご腹と流暢な銘字が殊に著しい。正重は同じ千子の手をより肌立たせ、より強く沸づかせて放胆に開き、正眞はこれを引き締めて地肌が少しつむ傾向にあり、上半を穏やかな直刃に納める。皆焼はいずれの工にあっても時折の作域に止まり、本領はあくまで表裏の揃う乱れ刃にある。 鑑定の勘所は、まずこの表裏の揃いと、刃先にせまる乱れの谷、締りごころの匂口と叢沸、そしてたなご腹の茎と太鏨の銘字にある。一見すると末関の兼定・兼芝に紛れ、島田物に似、平安城長吉とは酷似するため、これらと分けるにはこの見どころに立ち返らねばならない。一門内では茎が決め手となり、村正の茎棟が角に切られるのに対し、正重はいかにも丸く肉がつくとされる。切れ味の評は古来高く、後の世にその作が忌まれた一因ともなった。すなわち徳川家に祟る、持主に祟るとの妖刀伝説が行われ、その忌避にふれて銘を消されたものが多く、現存有銘の刀は比較的に稀である。名跡の行方についても、忌避にふれて絶えたとする説と、同銘相継いで新刀に及んだとする説が併存する。伝来には大名家のものが残り、妙法蓮華経の刀は茎棟に銀象嵌「鍋信」とあって鍋島信濃守勝茂の所持と伝え、初代の脇指の一口は織田信長の指料と伝えて織田木瓜紋の合口を附し、正眞の一刀は将軍より拝領して水野家に下る。この水野家の刀は伊勢を憚って「山城国正真」と国名を改めて切られ、その隠された出自そのものが妖刀の評の重さを物語る。後の世がその名を消そうとした工の作であればこそ、年紀確かで表裏の揃う村正一門の作が世に現れることは、一箇の画期として今に求められている。

5名の刀工指定75口
主要刀工
刀工時代指定
村正1521-152841
村正1501-152117
正重1521-152812
正眞1501-15044
村正1573-15920
村正流派を見る →
NBTHK鑑定書
Hozon Tōken保存刀剣
Sword Worthy of Preservation
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銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。

NBTHKについて›

日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。

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永
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正眞の他の作

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刀心
保存
Tanto - Hozon - by Muramasa Masazane - 正真(千子) 4-284Tanto - Hozon - by Muramasa Masazane - 正真(千子) 4-284

短刀

作正眞
24.5cm·Bunki (1501-1504)
¥1,500,000

正眞の売約済み

銀座長州屋
Tanto - by Muramasa Masazane - 銘 正真(千子)Tanto - by Muramasa Masazane - 銘 正真(千子)
売切れ

短刀

作正眞
室町
売却済
銀座誠友堂
保存
Tanto - Hozon - by Muramasa Masazane - 短刀[正真(千子村正一派)][日本美術刀剣保存協会]特別保存刀剣Tanto - Hozon - by Muramasa Masazane - 短刀[正真(千子村正一派)][日本美術刀剣保存協会]特別保存刀剣
売切れ

短刀

作正眞
24.8cm·室町
売却済
銀座長州屋
Katana - by Muramasa Masazane - 銘 正真(千子)Katana - by Muramasa Masazane - 銘 正真(千子)
売切れ

刀

作正眞
室町
売却済
兵左衛門百観音堂
特別保存
Katana - Tokuho - by Muramasa Masazane - 正真(千子)Katana - Tokuho - by Muramasa Masazane - 正真(千子)
売切れ

刀

作正眞
70.6cm·室町
売却済
兵左衛門百観音堂
特別保存
Tanto - Tokuho - by Muramasa Masazane - 正真(千子)Tanto - Tokuho - by Muramasa Masazane - 正真(千子)
売切れ

短刀

作正眞
22.2cm·室町
売却済
銀座長州屋
特別保存
Katana - Tokuho - by Muramasa Masazane - 刀 銘 正真(千子)Katana - Tokuho - by Muramasa Masazane - 刀 銘 正真(千子)
売切れ

刀

作正眞
69cm·室町
売却済

村正派の作

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Connoisseur Arms
重要
Tanto - Jūyō - by Muramasa Masashige - 千子正重 史実的な短刀 傑出した江戸中期一作金具拵付Tanto - Jūyō - by Muramasa Masashige - 千子正重 史実的な短刀 傑出した江戸中期一作金具拵付

短刀

作正重
28.18cm·室町
お問い合わせ
明倫産業
特別貴重
Tanto - Tokubetsu Kichō - by Muramasa - 村正(妖刀村正) MuramasaTanto - Tokubetsu Kichō - by Muramasa - 村正(妖刀村正) Muramasa

短刀

作村正
27cm·室町
¥2,600,000
葵美術
特別保存
Tanto - Tokuho - by Muramasa School - 短刀:村正Tanto - Tokuho - by Muramasa School - 短刀:村正

短刀

作村正派
23.64cm·Tenmon (1532-1555)
¥7,500,000

相州の伝統

すべて見る →
コレクション情報
重要
Katana - Jūyō - by Soshu Norishige - 刀 無銘(伝則重)Katana - Jūyō - by Soshu Norishige - 刀 無銘(伝則重)

刀

作則重
69.4cm·鎌倉
お問い合わせ
つるぎの屋
特重
Katana - Tokuju - by Soshu Yukimitsu - 刀 相州行光Katana - Tokuju - by Soshu Yukimitsu - 刀 相州行光

刀

作行光
72.2cm·鎌倉
お問い合わせ
永楽堂
特別保存
Katana - Tokuho - by Shintogo Kunimitsu - 新藤五国光 刀 特別保存刀剣Katana - Tokuho - by Shintogo Kunimitsu - 新藤五国光 刀 特別保存刀剣

刀

作國光
63.1cm·鎌倉
¥7,500,000
永楽堂
重要
Tanto - Jūyō - by Soshu Yukimitsu - 相州行光 短刀 重要刀剣Tanto - Jūyō - by Soshu Yukimitsu - 相州行光 短刀 重要刀剣

短刀

作行光
23.8cm·鎌倉
お問い合わせ
コレクション情報
重要
Tanto - Jūyō - by Soshu Yukimitsu - 短刀 相州行光(生ぶ無銘) Tanto:Soshu Yukimitsu(Mumei)Tanto - Jūyō - by Soshu Yukimitsu - 短刀 相州行光(生ぶ無銘) Tanto:Soshu Yukimitsu(Mumei)

短刀

作行光
24.4cm·Kagen (1303-1306)
¥6,700,000
永楽堂
特別保存
Katana - Tokuho - by Soshu Norishige - 則重 刀 特別保存刀剣Katana - Tokuho - by Soshu Norishige - 則重 刀 特別保存刀剣

刀

作則重
67.7cm·鎌倉
¥6,500,000
葵美術
特別保存
Katana - Tokuho - by Gō Yoshihiro - 刀:無銘 伝(郷)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)Katana - Tokuho - by Gō Yoshihiro - 刀:無銘 伝(郷)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)

刀

作義弘
73cm·鎌倉
¥35,000,000
銀座長州屋
重要
Tanto - Jūyō - by Soshu Norishige - 短刀 生ぶ茎無銘 則重Tanto - Jūyō - by Soshu Norishige - 短刀 生ぶ茎無銘 則重

短刀

作則重
18cm·鎌倉
¥6,500,000

刀剣

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  • 脇差
  • 短刀
  • 太刀
  • 薙刀
  • 槍

刀装具

  • 鍔
  • 縁頭
  • 小柄
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  • 兜
  • 甲冑

鑑定別

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  • 重要
  • 特別保存
  • 保存

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千子派は、初代村正が一門を引き連れ美濃から伊勢国桑名千子の地に移住したと伝わる。正真は、初代村正の弟と伝え、兄と同時期室町中期の文亀から永正にかけて活躍している。この刀は、茎がタナゴ腹となり、鋒延び、先反りつき、反り深く精悍な姿で、板目に杢目交じり、よく錬れ、地沸微塵につき、鮮やかに映りたつ冴えた地鉄に、互の目に、小互の目交じり、飛び焼き掛り、足頻りに入り、小沸よくつき、金筋・砂流し掛るなど刃中よく働き、匂口明るく冴える傑作である。頗る健全で、手持ちも重く、正真の力量がよく発揮された一口である。

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刀剣›相州伝›村正›正眞›銘 正真(千子) 刀 保存刀剣
刀保存
正眞

銘 正真(千子) 刀 保存刀剣

在銘 · Sengo · 文亀 · 長さ 69.6cm · 反り 1.8cm

¥3,500,000
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法量・詳細
刀工
正眞
種別
刀
流派
Muramasa
活動期
1501–1504年頃(Bunki)
国
伊勢
銘
在銘(在銘率 100%)
法量
長さ 69.6cm反り 1.8cm元幅 3.2cm先幅 2.3cm重ね 0.61cm重量 750g
説明

千子派は、初代村正が一門を引き連れ美濃から伊勢国桑名千子の地に移住したと伝わる。正真は、初代村正の弟と伝え、兄と同時期室町中期の文亀から永正にかけて活躍している。この刀は、茎がタナゴ腹となり、鋒延び、先反りつき、反り深く精悍な姿で、板目に杢目交じり、よく錬れ、地沸微塵につき、鮮やかに映りたつ冴えた地鉄に、互の目に、小互の目交じり、飛び焼き掛り、足頻りに入り、小沸よくつき、金筋・砂流し掛るなど刃中よく働き、匂口明るく冴える傑作である。頗る健全で、手持ちも重く、正真の力量がよく発揮された一口である。

作者について

正眞

Sengo (Ise) · 伊勢 · 1501-1504頃

藤代 Jo saku

現在2点販売中

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正眞は室町時代後期の伊勢国に住し、説明書は正重とともに千子派の祖たる初代村正の門人とする。両者は初代の著名な門人として並び称され、師と同様の作風に立つから、千子の系譜は村正の名そのものと同じだけ両者を通じて下る。指定作のたびに説明書は「正真は正重と共に初代村正の門人」[[c:1]]と記し、その手を両者に近いものとする。すなわち村正のごとく、また同門の正重のごとくでありながら、繰り返し名指される一点で正重と分かれる。地肌がより締まってつむ傾向にあることである。年紀ある作はなく、その位置は作風と銘振りから読まれ、藤代の極めで上々作にあり、記録に残る作はことごとく有銘・生ぶで、この格の工としては稀な、生ぶ茎の揃った一群をなす。

その作風は、千子の手を同門の正重よりも締めて穏やかに焼いたものである。刃文は腰元に箱がかった刃を焼き、互の目を交えて、その上は広直刃調となって小足・葉を伴う。最も見分けやすい、一派の知られる見どころは、表裏の刃文が一つの形に揃うことである。まさにこれを焼いた一刀について、説明書は「箱がかった刃文を焼いて表裏が揃っており、この派の特色をよく示している」[[c:2]]と記す。匂口は締まりごころに明るく、小沸つき、砂流しが刃中にかかる。帽子は直ぐに小丸となり、先に掃きかける。正重が同じ千子の基調を乱れ大きく沸強く開くのに対し、正眞はこれを引き締める。箱の刃、揃う表裏、穏やかな上の直刃は、一門に共有された語彙の本工の度合である。

地鉄こそ説明書が本工を同門と分かつところである。鍛えは板目に流れ肌を交えてやや肌立ちごころとなり、地沸細かにつき、室町後期の打刀には白気映りが地に立つ。判者はこれに指定のたびに立ち返る。作風は正重と同様であるが、「正重より地肌が少しつむ傾向」[[c:3]]にあると。この句は両名の千子鑑定の骨格であり、記録の四口に一貫する。この地の上の刃文は室町後期の時代的特色と読まれ、腰元の互の目・小のたれが腰刃風をなし、上半は直刃調に落ち着くが、説明書は表裏の揃いと乱れの谷が刃先に近づく作が「千子一派に多く見受けられる」[[c:4]]とし、ここに同工同派の特徴がよくあらわれるとする。最も優れた刀においては「匂口の明るい点が注目される」[[c:5]]と記される。

一つの千子の作風のうちに、その作は二つの態に読まれ、説明書は形によってこれを分かつ。本作風は室町後期の打刀姿の鎬造の刀で、身幅やや広く、先反り高く中鋒、腰元の箱の刃が広く穏やかな直刃に上り、表裏を揃え、茎は生ぶで太鏨の二字銘・五字銘を切る。その傍らに、短刀のより放胆な作域が立つ。平造・三ツ棟、身幅広く反り浅く、板目はここでより肌立ち、地沸やや厚くつき、刃文は互の目乱れに箱がかった刃を交えて乱れの谷が刃先に近くなり、足入り、砂流しさかんにかかり、棟焼を棟頼りに焼く。ある短刀を判者は「放胆で覇気に充ちている」[[c:6]]とし、「迫力のある一口に仕上げた正真上々の作」[[c:7]]と記す。二つの態は寸法を異にする同工であり、穏やかと放胆とが一つの千子の語彙から引かれている。

本工の見どころは、常に並び称される正重との対比に最もよく読まれ、他派との対比ではない。説明書はこの比較を狭く正確に保つ。両者は師の作風と一門の相州・美濃を帯びた手を共有し、分かつのは鍛えの締まりである。正重の肌がより開いて立つのに対し、正眞の地はより締まり、その穏やかな直刃の刀の明るさと整いは、千子の工房のより抑制された側に本工を置く。表裏で揃う箱状の乱れは一門の見どころを率直に示し、短刀が放胆に転じても同じ揃いの理が互の目を律する。系譜は上に桑名の初代村正に遡り、外に正重を経て一門の後代に及び、その名と作風は室町を越えて新刀期に至るまで千子の旗のもとに続く。

正眞は千子の名のうちでも稀な工であり、その記録は小さく、それ自体に正直である。四口が重要刀剣にあり、いずれも有銘・生ぶで、より上の指定に至るものはなく、藤代の極めで上々作にある。公的な収蔵に入った記録はなく、伝来として残るのは博物館の連鎖ではなく大名の伝来である。一刀は水野家に下り、水野越前守が京都所司代に赴くにあたり将軍より拝領したものであり、他の一刀は土佐山内家に伝わる。その水野家の刀は一派の最も奇異な銘を帯び、伊勢正眞ではなく「山城国正真」と切られる。説明書はこの改めた国名を意図的な隠蔽と読む。「徳川家が伊勢国千子村正の作刀を同家にとって不吉な刀として忌み嫌った」[[c:8]]ためである。村正一門の妖刀の評は本工の作にも江戸の蔵までついてまわり、大名が借りた出自のもとに本工の刀を受けた。有銘・生ぶの千子正眞は真摯な蒐集家の手の届かぬものではないが、記録に四口を数えるのみで、世に現れることは稀であり、表裏の揃い、箱の刃、締まった鍛えをもって村正の一門を今に伝える。

歴史的重要度

正眞の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
随一
屈指
屈指
有数
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著名
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指定の実績
指定4口
重要刀剣
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流派について

村正

相州伝 · 伊勢

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村正派は伊勢国桑名を本拠とし、室町時代後期から戦国の世にかけて栄えた一門である。現存する上限の年紀は文亀元年(一五〇一)で、「勢州桑名住右衛門尉藤原村正作」[[c:1]]と居住地・俗名・刀工銘を完備した長銘がこれを伝え、この定点から通説は文亀を初代、天文を二代、天正を三代とする。一門の祖たる初代村正がその名を負う作風を定め、技量最も優れ作刀も多く現存する天文頃の二代がこれを大成し、門には正重・正眞を出した。世に正宗の弟子と伝える俗説は早くより行われたが、年紀の記録を前に当を得ぬものとして退けられ、本派はあくまで室町末期近くにはじまる刀工と位置づけられる。その作風は美濃・島田・末相州と共通するところを持ち、なかでも京の平安城長吉と特に近く、長吉とは何らかの関係があったとも、師弟関係にあったとも説かれる。日蓮宗への帰依は鉄の上に直に読め、刃に妙法蓮華経の題目を切り、梵字・蓮台・八幡大菩薩を彫る作があることから、当時伊勢地方に同宗の信仰の少なくなかったことがうかがわれる。 本派を貫く第一の特色は、刃文の表裏が目立って揃うことである。互の目・のたれを基調に箱がかった刃を交え、乱れの谷が刃先にせまり、その乱れが表裏で鏡のように対応する。匂口は締りごころに小沸が叢につき、時に沈みごころとなって砂流しがしきりにかかる。帽子は直ぐに小丸、または乱れ込んで掃きかけ、覇気ある作では返りを深く棟焼に続ける。これを載せる姿は、平造・三ツ棟で身幅広く寸延びた短刀・小脇指、および寸の詰った先反りの強い打刀で、フクラの枯れる室町後期の典型を示す。鍛えは板目に流れ肌・柾ごころを交えてやや肌立ち、地沸つき、鉄色心持ち黒みがかって白けごころを帯びるものが多い。茎は生ぶで下半が著しく細るたなご腹となり、太鏨大振りの二字銘を切るのを常とする。一門のうちにも度合の差があり、初代村正の手が二様の銘と信仰の作に分かれるのに対し、二代はたなご腹と流暢な銘字が殊に著しい。正重は同じ千子の手をより肌立たせ、より強く沸づかせて放胆に開き、正眞はこれを引き締めて地肌が少しつむ傾向にあり、上半を穏やかな直刃に納める。皆焼はいずれの工にあっても時折の作域に止まり、本領はあくまで表裏の揃う乱れ刃にある。 鑑定の勘所は、まずこの表裏の揃いと、刃先にせまる乱れの谷、締りごころの匂口と叢沸、そしてたなご腹の茎と太鏨の銘字にある。一見すると末関の兼定・兼芝に紛れ、島田物に似、平安城長吉とは酷似するため、これらと分けるにはこの見どころに立ち返らねばならない。一門内では茎が決め手となり、村正の茎棟が角に切られるのに対し、正重はいかにも丸く肉がつくとされる。切れ味の評は古来高く、後の世にその作が忌まれた一因ともなった。すなわち徳川家に祟る、持主に祟るとの妖刀伝説が行われ、その忌避にふれて銘を消されたものが多く、現存有銘の刀は比較的に稀である。名跡の行方についても、忌避にふれて絶えたとする説と、同銘相継いで新刀に及んだとする説が併存する。伝来には大名家のものが残り、妙法蓮華経の刀は茎棟に銀象嵌「鍋信」とあって鍋島信濃守勝茂の所持と伝え、初代の脇指の一口は織田信長の指料と伝えて織田木瓜紋の合口を附し、正眞の一刀は将軍より拝領して水野家に下る。この水野家の刀は伊勢を憚って「山城国正真」と国名を改めて切られ、その隠された出自そのものが妖刀の評の重さを物語る。後の世がその名を消そうとした工の作であればこそ、年紀確かで表裏の揃う村正一門の作が世に現れることは、一箇の画期として今に求められている。

5名の刀工指定75口
主要刀工
刀工時代指定
村正1521-152841
村正1501-152117
正重1521-152812
正眞1501-15044
村正1573-15920
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Hozon Tōken保存刀剣
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刀心
保存
Tanto - Hozon - by Muramasa Masazane - 正真(千子) 4-284Tanto - Hozon - by Muramasa Masazane - 正真(千子) 4-284

短刀

作正眞
24.5cm·Bunki (1501-1504)
¥1,500,000

正眞の売約済み

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Tanto - by Muramasa Masazane - 銘 正真(千子)Tanto - by Muramasa Masazane - 銘 正真(千子)
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Tanto - Hozon - by Muramasa Masazane - 短刀[正真(千子村正一派)][日本美術刀剣保存協会]特別保存刀剣Tanto - Hozon - by Muramasa Masazane - 短刀[正真(千子村正一派)][日本美術刀剣保存協会]特別保存刀剣
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Tanto - Jūyō - by Muramasa Masashige - 千子正重 史実的な短刀 傑出した江戸中期一作金具拵付Tanto - Jūyō - by Muramasa Masashige - 千子正重 史実的な短刀 傑出した江戸中期一作金具拵付

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28.18cm·室町
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明倫産業
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短刀

作村正
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¥2,600,000
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72.2cm·鎌倉
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¥7,500,000
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24.4cm·Kagen (1303-1306)
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