刀剣番号:AS25712 刀:白鞘入り、拵付き(第65回重要刀剣) 銘:無銘(伝 岩戸一文字) 田野辺先生鞘書: 備前国岩戸一文字 大磨上無銘也 地鉄は小板目肌克(よ)く詰み淡く映り立ち、刃文は抑制の利いた小丁子に小互乃目交じり、足入り、匂口締まり心に小沸微細に付き明るく冴える。帽子は丸く返り、匂口の統制も見事なり。同派の特色を顕現したる傑作なり。同派には吉家・吉氏等がおり、元徳・元亨頃の年紀作が知らる。 長 二尺三寸三分 令和五年晩睦月 探山識 (当店では刀剣の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。本作は「伝 岩戸一文字」として最上作にランクされる逸品です。) ハバキ:金着一重ハバキ 刃長:70.8 cm(2尺3寸3分) 反り:1.2 cm 目釘穴:2個 元幅:2.97 cm 先幅:1.86 cm 重ね:0.62 cm 刀身重量:730 グラム 時代:鎌倉時代 元徳頃(約696年前) 体配:大磨上無銘。身幅尋常で、鎬地がしっかりと残る。 地鉄:小板目肌よく詰み、精良な鍛えに映りが現れる。 刃文:匂出来の互乃目乱れに働きが豊富で、金筋が鮮明に現れる。帽子は丸く返る。 特徴:一文字派には福岡、吉岡、片山、そして岩戸一文字などの諸流派が存在します。本作は岩戸一文字によるもので、地鉄の美しさはもとより、整然とした互乃目乱れに葉(よう)が盛んに働き、帽子が穏やかに丸く返る様など、一文字派の気品と穏やかな作風が遺憾なく発揮された名刀です。 拵:太刀拵 鍔:赤銅磨地、丸形、覆輪を施す。 縁頭・金具:銅磨地。
鎌倉時代の備前物の最も大きな流れは、一文字と長船の両派であり、一文字派は以後南北朝期にかけて福岡・吉岡・岩戸などの地に繁栄し、 多くの良工が輩出した。 この派が一文字と呼称される所以は、茎に「一」の字をきることに因るが、銘は「一」の字のみのものと、他に「一」の字の 下にさらに個銘を加えるもの、また個銘だけのものもある。鎌倉時代末期以後に備前国岩戸庄に在住した小規模な一派を岩戸一文字と呼称し、 銘鑑に拠れば、その祖を吉氏としており、一派では吉家に「一備州岩戸庄地頭左兵衛尉源吉家」銘等で、元徳年紀を有した作例が遺存している。 この刀は、板目肌がよくつんだ鍛えに、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、淡く映りが立ち、刃文は、浅いのたれ調に小丁子に小互 の目、尖りごころの刃を交え、小足がよく入り、匂勝ちに小沸がつくなど出来口を示している。 福岡一文字派に比しては刃取りが小模様となる など、 一文字派の中でも岩戸一文字と鑑せられるものである。 変化のある刃文や刃境の景色に加え、とりわけ鍛えの精良さが光る一口である。








鎌倉時代の備前物の最も大きな流れは、一文字と長船の両派であり、一文字派は以後南北朝期にかけて福岡・吉岡・岩戸などの地に繁栄し、 多くの良工が輩出した。 この派が一文字と呼称される所以は、茎に「一」の字をきることに因るが、銘は「一」の字のみのものと、他に「一」の字の 下にさらに個銘を加えるもの、また個銘だけのものもある。鎌倉時代末期以後に備前国岩戸庄に在住した小規模な一派を岩戸一文字と呼称し、 銘鑑に拠れば、その祖を吉氏としており、一派では吉家に「一備州岩戸庄地頭左兵衛尉源吉家」銘等で、元徳年紀を有した作例が遺存している。 この刀は、板目肌がよくつんだ鍛えに、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、淡く映りが立ち、刃文は、浅いのたれ調に小丁子に小互 の目、尖りごころの刃を交え、小足がよく入り、匂勝ちに小沸がつくなど出来口を示している。 福岡一文字派に比しては刃取りが小模様となる など、 一文字派の中でも岩戸一文字と鑑せられるものである。 変化のある刃文や刃境の景色に加え、とりわけ鍛えの精良さが光る一口である。
備前伝 · 備前
現在1点販売中
岩戸一文字派は、鎌倉時代末期以降に備前国岩戸庄に在住した一文字派の小規模な一派である。銘鑑によればその祖を吉氏とし、一派の中では吉家が代表工として知られる。吉家には「一備州岩戸庄地頭左兵衛尉源吉家」[[c:1]]という長銘を有する作例があり、元徳年紀を持つ遺作が現存している。同派の茎銘は一文字派の特徴である「一」の字を切るが、「一」の字のみのもの、「一」の字の下に個銘を加えるもの、あるいは個銘のみのものなど、いくつかの銘振りが見られる。一文字派は鎌倉時代における備前物の最も大きな流れの一つであり、長船派と並んで以後南北朝期にかけて福岡・吉岡・片山・岩戸などの各地に繁栄し、数多くの良工を輩出した。 作風は、板目肌を主体とした地鉄に地沸が微塵に厚く付き、地景が細かに入り、乱れ映りが立つ点に特色がある。刃文は丁子を主調とするが、福岡一文字派に比して刃取りが総じて小模様となり、小丁子・小互の目・角張った刃・尖り刃などを交えて密に焼く。焼刃の構成には高低の振幅があまり目立たず、全体として穏やかな乱れとなり、物打辺は直刃基調となる作例も見受けられる。刃中には小足・葉がよく入り、金筋・砂流しが細かにかかり、匂勝ちに小沸が付き、匂口は明るく冴える。帽子は浅く乱れ込んで小丸に返る例が多い。鍛えは精良で、地沸の付き方や地景の入り方に本場備前物としての技量の高さが窺われる。 遺作には大磨上となったものが多いが、総じて身幅尋常で元先の幅差があまり目立たず、中鋒に結んだ姿には鎌倉時代末期の太刀姿が想起される。彫物には棒樋を掻き通したり掻き流したりする例が見られ、薙刀造の大振りな作例も現存する。福岡一文字派や吉岡一文字派に比しては作位がやや劣るとされるが、肌立った鍛えや、丁子の頭が揃った小模様の焼刃には同派独自の持ち味があり、一文字派の中でも岩戸一文字派として区別される所以となっている。地刃ともに健全な保存状態を保つ優品が多く、備前一文字派の多様な展開を示す貴重な遺産として評価される。
特別保存刀剣の中から、特に出来が優れ、国認定の重要美術品に準ずると判断された名品です。年に一度の重要刀剣審査で選ばれます。
極めて選別的で、日本に登録された約250万口の刀剣のうち、重要刀剣に達したものは12,307口(約203口に1口)にすぎません。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。
刀剣番号:AS25712 刀:白鞘入り、拵付き(第65回重要刀剣) 銘:無銘(伝 岩戸一文字) 田野辺先生鞘書: 備前国岩戸一文字 大磨上無銘也 地鉄は小板目肌克(よ)く詰み淡く映り立ち、刃文は抑制の利いた小丁子に小互乃目交じり、足入り、匂口締まり心に小沸微細に付き明るく冴える。帽子は丸く返り、匂口の統制も見事なり。同派の特色を顕現したる傑作なり。同派には吉家・吉氏等がおり、元徳・元亨頃の年紀作が知らる。 長 二尺三寸三分 令和五年晩睦月 探山識 (当店では刀剣の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。本作は「伝 岩戸一文字」として最上作にランクされる逸品です。) ハバキ:金着一重ハバキ 刃長:70.8 cm(2尺3寸3分) 反り:1.2 cm 目釘穴:2個 元幅:2.97 cm 先幅:1.86 cm 重ね:0.62 cm 刀身重量:730 グラム 時代:鎌倉時代 元徳頃(約696年前) 体配:大磨上無銘。身幅尋常で、鎬地がしっかりと残る。 地鉄:小板目肌よく詰み、精良な鍛えに映りが現れる。 刃文:匂出来の互乃目乱れに働きが豊富で、金筋が鮮明に現れる。帽子は丸く返る。 特徴:一文字派には福岡、吉岡、片山、そして岩戸一文字などの諸流派が存在します。本作は岩戸一文字によるもので、地鉄の美しさはもとより、整然とした互乃目乱れに葉(よう)が盛んに働き、帽子が穏やかに丸く返る様など、一文字派の気品と穏やかな作風が遺憾なく発揮された名刀です。 拵:太刀拵 鍔:赤銅磨地、丸形、覆輪を施す。 縁頭・金具:銅磨地。
鎌倉時代の備前物の最も大きな流れは、一文字と長船の両派であり、一文字派は以後南北朝期にかけて福岡・吉岡・岩戸などの地に繁栄し、 多くの良工が輩出した。 この派が一文字と呼称される所以は、茎に「一」の字をきることに因るが、銘は「一」の字のみのものと、他に「一」の字の 下にさらに個銘を加えるもの、また個銘だけのものもある。鎌倉時代末期以後に備前国岩戸庄に在住した小規模な一派を岩戸一文字と呼称し、 銘鑑に拠れば、その祖を吉氏としており、一派では吉家に「一備州岩戸庄地頭左兵衛尉源吉家」銘等で、元徳年紀を有した作例が遺存している。 この刀は、板目肌がよくつんだ鍛えに、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、淡く映りが立ち、刃文は、浅いのたれ調に小丁子に小互 の目、尖りごころの刃を交え、小足がよく入り、匂勝ちに小沸がつくなど出来口を示している。 福岡一文字派に比しては刃取りが小模様となる など、 一文字派の中でも岩戸一文字と鑑せられるものである。 変化のある刃文や刃境の景色に加え、とりわけ鍛えの精良さが光る一口である。








鎌倉時代の備前物の最も大きな流れは、一文字と長船の両派であり、一文字派は以後南北朝期にかけて福岡・吉岡・岩戸などの地に繁栄し、 多くの良工が輩出した。 この派が一文字と呼称される所以は、茎に「一」の字をきることに因るが、銘は「一」の字のみのものと、他に「一」の字の 下にさらに個銘を加えるもの、また個銘だけのものもある。鎌倉時代末期以後に備前国岩戸庄に在住した小規模な一派を岩戸一文字と呼称し、 銘鑑に拠れば、その祖を吉氏としており、一派では吉家に「一備州岩戸庄地頭左兵衛尉源吉家」銘等で、元徳年紀を有した作例が遺存している。 この刀は、板目肌がよくつんだ鍛えに、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、淡く映りが立ち、刃文は、浅いのたれ調に小丁子に小互 の目、尖りごころの刃を交え、小足がよく入り、匂勝ちに小沸がつくなど出来口を示している。 福岡一文字派に比しては刃取りが小模様となる など、 一文字派の中でも岩戸一文字と鑑せられるものである。 変化のある刃文や刃境の景色に加え、とりわけ鍛えの精良さが光る一口である。
備前伝 · 備前
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岩戸一文字派は、鎌倉時代末期以降に備前国岩戸庄に在住した一文字派の小規模な一派である。銘鑑によればその祖を吉氏とし、一派の中では吉家が代表工として知られる。吉家には「一備州岩戸庄地頭左兵衛尉源吉家」[[c:1]]という長銘を有する作例があり、元徳年紀を持つ遺作が現存している。同派の茎銘は一文字派の特徴である「一」の字を切るが、「一」の字のみのもの、「一」の字の下に個銘を加えるもの、あるいは個銘のみのものなど、いくつかの銘振りが見られる。一文字派は鎌倉時代における備前物の最も大きな流れの一つであり、長船派と並んで以後南北朝期にかけて福岡・吉岡・片山・岩戸などの各地に繁栄し、数多くの良工を輩出した。 作風は、板目肌を主体とした地鉄に地沸が微塵に厚く付き、地景が細かに入り、乱れ映りが立つ点に特色がある。刃文は丁子を主調とするが、福岡一文字派に比して刃取りが総じて小模様となり、小丁子・小互の目・角張った刃・尖り刃などを交えて密に焼く。焼刃の構成には高低の振幅があまり目立たず、全体として穏やかな乱れとなり、物打辺は直刃基調となる作例も見受けられる。刃中には小足・葉がよく入り、金筋・砂流しが細かにかかり、匂勝ちに小沸が付き、匂口は明るく冴える。帽子は浅く乱れ込んで小丸に返る例が多い。鍛えは精良で、地沸の付き方や地景の入り方に本場備前物としての技量の高さが窺われる。 遺作には大磨上となったものが多いが、総じて身幅尋常で元先の幅差があまり目立たず、中鋒に結んだ姿には鎌倉時代末期の太刀姿が想起される。彫物には棒樋を掻き通したり掻き流したりする例が見られ、薙刀造の大振りな作例も現存する。福岡一文字派や吉岡一文字派に比しては作位がやや劣るとされるが、肌立った鍛えや、丁子の頭が揃った小模様の焼刃には同派独自の持ち味があり、一文字派の中でも岩戸一文字派として区別される所以となっている。地刃ともに健全な保存状態を保つ優品が多く、備前一文字派の多様な展開を示す貴重な遺産として評価される。
特別保存刀剣の中から、特に出来が優れ、国認定の重要美術品に準ずると判断された名品です。年に一度の重要刀剣審査で選ばれます。
極めて選別的で、日本に登録された約250万口の刀剣のうち、重要刀剣に達したものは12,307口(約203口に1口)にすぎません。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。