番号:25493 刀:白鞘、拵え付き(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)(委託販売品) 銘:無銘(一文字) 鞘書き:備前国福岡一文字 大磨上無銘、鎌倉中期。 長さ 2尺3寸5分 昭和五十二年二月吉日 本阿弥日洲(花押) ※人間国宝・本阿弥日洲先生による鞘書きです。 刀剣の格付け: 弊社では刀剣の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。 本作は無銘(一文字)―福岡一文字として「上々作」にランクされる名品です。 ハバキ:金無垢ハバキ(53g)(切羽:40g) 刃長:71.1 cm(2尺3寸4分) 反り:2.2 cm(7分3厘) 目釘穴:1個 元幅:3.40 cm 先幅:2.06 cm 重ね:0.63 cm 刀身重量:775 g 時代:鎌倉時代末期 体配:身幅広く、重ね厚く、反り深くつく。 先反り加わり、中切っ先がやや延びた堂々たる体配。 地鉄:板目肌に木目肌交じり、精良に詰んで映りが立つ。 鎬地もよく残り、鎌倉末期の地鉄の特色をよく示している。 刃文:区より小軍群乱れ、中程から大乱れとなり、先にかけて再び小軍群乱れとなる。 帽子付近は穏やかな小軍群乱れとなり、先は乱れ込んで返る。 刃中には金筋が働く。 表側には鮮明な映りが現れ、裏側は物打付近に映りが現れる。 特徴:備前一文字派は鎌倉時代初期に興った。 初期の古備前に近い作風のものは「古一文字」と呼ばれ、 鎌倉中期の華麗な乱れ刃を焼くものは「福岡一文字」、 鎌倉末期のものは「吉岡一文字」と称される。 その他、片山一文字や岩戸一文字などの諸派がある。 本作は、鎌倉末期の福岡一文字に見られる華麗な作風を遺憾なく発揮した傑作である。 拵え: 鍔:鉄地、丸形
Certificate reading — 無銘(一文字)
無銘 · Fukuoka Ichimonji · 鎌倉 · 長さ 71.1cm · 反り 2.2cm






備前伝 · 備前
現在22点販売中
一文字派は、鎌倉時代初期から南北朝期にかけて備前国に栄えた一大流派であり、古備前に続く備前鍛冶の黄金期を築いた名工群である。この派が一文字と呼称される所以は、茎に「一」の字を刻すことに因るが、銘は「一」の字のみのものと、「一」の字の下に個銘を加えるもの、また個銘だけのものもあり、多様な銘振りを見せる。一文字派の作域は広範にわたり、福岡・吉岡・片山・岩戸などの地に繁栄し、則房・助光・助吉・助茂・助次・助義などの良工を輩出した。同派の作風は、初期は丁子よりも小乱れが目立ち、総じて古備前風であったが、鎌倉時代中期に至って華麗な丁子乱れの刃文があらわれ、地には鮮明な乱れ映りが強調された出来口を展開するようになる。 福岡一文字派は鎌倉時代初期乃至中期に隆盛し、大丁子・重花丁子・袋丁子・蛙子丁子などを焼いて焼きに高低を見せて華やかに乱れた作品を多く遺している。特に「一」の字のみが切られた作は、個銘のあるものよりも一段と丁子に変化があって大模様に乱れ、地鉄の肌合が大きく、肌目の立つ作品が多い傾向にある。地鉄は小板目に杢目を交え、総じてつみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、乱れ映りが立ち、刃文は丁子乱れに大房丁子・袋丁子・蛙子丁子・互の目・尖り刃などが交じり、足・葉盛んに入り、匂口柔らかく、匂勝ちに小沸つき、金筋・砂流しが頻りにかかるなど、絢爛豪華な作風を示している。片山一文字派は、福岡一文字派の則房が片山に移住して一派が繁栄したもので、地鉄が強く冴え、丁子乱れが福岡一文字派に比して幾分小模様となり、乱れが逆がかり、刃中の足が細かいところに見どころがある。片山なる場所については従来備中国とされてきたが、近年備前国福岡近在の片山ではないかとする説も唱えられており、今後の検討を促している。則房は古来薙刀の名手と伝えられ、片山一文字と伝える薙刀直し造の無銘作が多く遺存している。 吉岡一文字派は、福岡一文字派に次いで鎌倉時代末期から南北朝期にかけて繁栄した。助光・助吉・助茂・助次・助義・助秀などが知られ、「助」の字を通字とする刀工が多く、「一」の字に個銘を添える銘文の例が多く見られるようになる。作風は、福岡一文字の名残のある大模様の乱れのものも稀にあるが、一般には丁子乱れの中に互の目が目立ち、やや小模様となるもの、直刃調に丁子や互の目が交じるもの、直刃に足が入る穏やかなものなどがあり、しばしば逆がかるものも経眠する。地鉄は板目肌がつみ、地沸微塵につき、地景細かに入り、乱れ映りが鮮明に立ち、刃文は小丁子に小互の目が交じり、部分的に逆がかり、小足・葉入り、匂口締まりごころに小沸よくつくなど、福岡一文字派に比べて冴えた作風を展開している。一文字派は、その華麗な丁子乱れと明るく冴えた地刃の美しさによって、鎌倉時代を代表する備前鍛冶の最高峰として、長船派と共に備前物の双璧を成す存在であり、後世に及ぼした影響は計り知れない。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。
番号:25493 刀:白鞘、拵え付き(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)(委託販売品) 銘:無銘(一文字) 鞘書き:備前国福岡一文字 大磨上無銘、鎌倉中期。 長さ 2尺3寸5分 昭和五十二年二月吉日 本阿弥日洲(花押) ※人間国宝・本阿弥日洲先生による鞘書きです。 刀剣の格付け: 弊社では刀剣の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。 本作は無銘(一文字)―福岡一文字として「上々作」にランクされる名品です。 ハバキ:金無垢ハバキ(53g)(切羽:40g) 刃長:71.1 cm(2尺3寸4分) 反り:2.2 cm(7分3厘) 目釘穴:1個 元幅:3.40 cm 先幅:2.06 cm 重ね:0.63 cm 刀身重量:775 g 時代:鎌倉時代末期 体配:身幅広く、重ね厚く、反り深くつく。 先反り加わり、中切っ先がやや延びた堂々たる体配。 地鉄:板目肌に木目肌交じり、精良に詰んで映りが立つ。 鎬地もよく残り、鎌倉末期の地鉄の特色をよく示している。 刃文:区より小軍群乱れ、中程から大乱れとなり、先にかけて再び小軍群乱れとなる。 帽子付近は穏やかな小軍群乱れとなり、先は乱れ込んで返る。 刃中には金筋が働く。 表側には鮮明な映りが現れ、裏側は物打付近に映りが現れる。 特徴:備前一文字派は鎌倉時代初期に興った。 初期の古備前に近い作風のものは「古一文字」と呼ばれ、 鎌倉中期の華麗な乱れ刃を焼くものは「福岡一文字」、 鎌倉末期のものは「吉岡一文字」と称される。 その他、片山一文字や岩戸一文字などの諸派がある。 本作は、鎌倉末期の福岡一文字に見られる華麗な作風を遺憾なく発揮した傑作である。 拵え: 鍔:鉄地、丸形
Certificate reading — 無銘(一文字)
無銘 · Fukuoka Ichimonji · 鎌倉 · 長さ 71.1cm · 反り 2.2cm






備前伝 · 備前
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一文字派は、鎌倉時代初期から南北朝期にかけて備前国に栄えた一大流派であり、古備前に続く備前鍛冶の黄金期を築いた名工群である。この派が一文字と呼称される所以は、茎に「一」の字を刻すことに因るが、銘は「一」の字のみのものと、「一」の字の下に個銘を加えるもの、また個銘だけのものもあり、多様な銘振りを見せる。一文字派の作域は広範にわたり、福岡・吉岡・片山・岩戸などの地に繁栄し、則房・助光・助吉・助茂・助次・助義などの良工を輩出した。同派の作風は、初期は丁子よりも小乱れが目立ち、総じて古備前風であったが、鎌倉時代中期に至って華麗な丁子乱れの刃文があらわれ、地には鮮明な乱れ映りが強調された出来口を展開するようになる。 福岡一文字派は鎌倉時代初期乃至中期に隆盛し、大丁子・重花丁子・袋丁子・蛙子丁子などを焼いて焼きに高低を見せて華やかに乱れた作品を多く遺している。特に「一」の字のみが切られた作は、個銘のあるものよりも一段と丁子に変化があって大模様に乱れ、地鉄の肌合が大きく、肌目の立つ作品が多い傾向にある。地鉄は小板目に杢目を交え、総じてつみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、乱れ映りが立ち、刃文は丁子乱れに大房丁子・袋丁子・蛙子丁子・互の目・尖り刃などが交じり、足・葉盛んに入り、匂口柔らかく、匂勝ちに小沸つき、金筋・砂流しが頻りにかかるなど、絢爛豪華な作風を示している。片山一文字派は、福岡一文字派の則房が片山に移住して一派が繁栄したもので、地鉄が強く冴え、丁子乱れが福岡一文字派に比して幾分小模様となり、乱れが逆がかり、刃中の足が細かいところに見どころがある。片山なる場所については従来備中国とされてきたが、近年備前国福岡近在の片山ではないかとする説も唱えられており、今後の検討を促している。則房は古来薙刀の名手と伝えられ、片山一文字と伝える薙刀直し造の無銘作が多く遺存している。 吉岡一文字派は、福岡一文字派に次いで鎌倉時代末期から南北朝期にかけて繁栄した。助光・助吉・助茂・助次・助義・助秀などが知られ、「助」の字を通字とする刀工が多く、「一」の字に個銘を添える銘文の例が多く見られるようになる。作風は、福岡一文字の名残のある大模様の乱れのものも稀にあるが、一般には丁子乱れの中に互の目が目立ち、やや小模様となるもの、直刃調に丁子や互の目が交じるもの、直刃に足が入る穏やかなものなどがあり、しばしば逆がかるものも経眠する。地鉄は板目肌がつみ、地沸微塵につき、地景細かに入り、乱れ映りが鮮明に立ち、刃文は小丁子に小互の目が交じり、部分的に逆がかり、小足・葉入り、匂口締まりごころに小沸よくつくなど、福岡一文字派に比べて冴えた作風を展開している。一文字派は、その華麗な丁子乱れと明るく冴えた地刃の美しさによって、鎌倉時代を代表する備前鍛冶の最高峰として、長船派と共に備前物の双璧を成す存在であり、後世に及ぼした影響は計り知れない。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。