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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 青江
  3. 古青江
  4. 次忠

Aoe Tsugutada

次忠

重要
巻 3, 番 32 · 太刀

Aoe Tsugutada

次忠

評価作品6点

国備中時代Joei (1232–1233)時代区分鎌倉流派Aoe伝法備前伝藤代Jo saku刀工大鑑1,800(上位3%)種別刀工コードTSU113
1重要文化財
1御物
1特別重要刀剣3重要刀剣

概要

次忠は備中古青江の刀工で、説明書はその年代を平安時代末期から鎌倉時代初期、伝に貞永頃に置き、次家の子とも安次の子ともいう。作はいずれも太刀で、生ぶ茎のまま伝わるものが数口あり、佩裏に太鏨大振りの二字銘を切る。ある特別重要刀剣はその一口を端的に「古青江次忠の大作である」と記す。本工は青江派の最も古い層、すなわち高梁川下流域の子位・万寿の地で鍛刀し、鎌倉中期頃までを特に古青江と称される備中鍛冶に属し、その作風は同時代の備前物に近似しつつ、より地味で渋い味わいを帯びると説かれる。

その手の見どころは抑えにある。同時代の備前鍛冶が明るく焼いたのに対し、本工の刃は直刃調の穏やかなもので、優れた太刀では焼巾狭く、小乱れ・小互の目、時に小丁子をやや高低をもって交え、足が入る。沸よくつき、砂流し・金筋頻りにかかり、刃縁にほつれ・打のけ・湯走りが寄る。匂口は説明書が古青江の持ち味と名指す沈みごころに傾き、明るい備前の匂口に対するこの渋さが、その作に古香を与える。帽子は概ね直ぐに小丸となり、あるいは沸をパラパラと散らして先を僅かに掃きかける。

地鉄は終始その記録の一定するところである。鍛えは板目に杢を交えてやや肌立ち、説明書が青江の地の見どころとする細かにチリチリと立つ縮緬風の肌合となり、備前物のように平らにつまずに肌が立つ。その地に地斑が交じり、優作では澄肌を加え、地沸よくつき、地景入り、淡く映りが立つ。成瀬家伝来の太刀において地鉄は最も豊かに表れる。板目に杢を交えた縮緬風の肌に澄肌を交え、地沸厚くつき、刃文は元を焼落し、その上は細直刃を基調として下半にほつれ・打のけ・湯走りを働かせ、中程は小乱れとなり、匂口やや深く、やはり沈みごころとなる。

その記録は、極めが自ら引くごとく、一人の手の二つの面に分かれる。第一は腰反り高く踏張り強く鋒の詰まった堂々たる生ぶの在銘太刀で、時代の姿を素直に示し、地斑の青江の地に比較的穏やかな刃を焼く。第二は枯淡で精緻な後年の作で、説明書はこれを「素朴でやや鄙びた感があり」、また「渋く深い味わいを醸し出す出来口が持ち味のよう」と評する。茎はいずれも備中の掟通り大筋違の鑢をかけて佩裏に銘を切り、ある一口についてはその位置が目釘孔の上である点を異例とする。

次忠を備前の隣人から分かつのは、まさにその静けさである。淡い映りと縮緬の地、直刃調に交える小丁子・互の目、そして沈む匂口が、明るい備前の丁子乱れに対して、説明書が本工の全作に読む渋く古香ある味わいを与える。古青江にあって本工はその代表的な初期の手の一人であり、素朴で鄙びた作風に立って、一派の後の南北朝の世代が育つ静かな根をなす。数口は物打上に切込みや矢疵を留め、ある説明はこれを嘗ての武勲を物語るものと記す。

収集の観点では稀な初期の名である。藤代の極めは上作、刀工大鑑の評価も古青江の上位に位置する。決定的な事実はその稀少さで、説明書は「次忠有銘の太刀は現存するもの二、三に過ぎず」とし、古青江にあって比較的名前の低い人とするが、それゆえに生ぶの在銘の一口一口が同工研究の資料的価値のきわめて高いものとなる。国宝はなく、その記録は重要文化財一口、特別重要刀剣一口、重要刀剣数口を通じ、その作は来歴の確かな旧家・機関に伝わる。大名家としては成瀬家がこれを伝え、東京国立博物館・毛利報公会の博物館にもその作が蔵される。説明書は成瀬家の太刀を「枯淡で味わい深い作風がよく表出された優品」と称える。在銘の遺例がかくも少なく、その大半が伝えられて市場に出ぬことを思えば、在銘の古青江次忠が世に出ることは稀であり、私蔵の一口は収集家にとって注目すべきもの、最も古い備中の工がその静かで渋い鉄をいかに鍛えたかを語る証である。

鑑定

在銘の太刀に見る一人の平安末から鎌倉初期の古青江の手を、説明書自身が引く二つの面で捉える:腰反り高く堂々たる生ぶの在銘太刀に見る直刃調の穏やかな刃と地斑・縮緬肌・淡い映りの地と、焼落し・澄肌を伴いより深く静かな匂口を見せる枯淡で精緻な後年の作。沈みごころの匂口と大筋違の茎、太鏨大振りの二字銘によって本工と一派として束ねられる

次忠は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての備中古青江の刀工で、年代は貞永頃と伝え、説明書は次家の子とも康次の子ともいう。古青江にあって比較的遺例の少ない工で、その在銘の太刀は現存するもの二、三に過ぎぬと説明書はいい、生ぶで二字在銘の一口一口が同工研究の資料的価値の高いものとなる。作はいずれも太刀で、細身ないし尋常の身幅、生ぶ茎に腰反り高く踏張りの強いものが数口あり、時代の姿を素直に示す。地鉄は板目に杢を交えてやや肌立ち、青江の地である縮緬風の肌合となり、地斑・地沸つき、時に地景・澄肌を交え、淡く映りが立つ。これに直刃調の穏やかな刃を焼いて小乱れ・小互の目、時に小丁子を交え、沸よくつき、砂流し・金筋頻りにかかり、刃縁にほつれ・打のけ・湯走りを見せ、匂口は説明書が古青江の持ち味とする沈みごころとなる。帽子は直ぐに小丸、あるいは掃きかけ、茎は備中の掟である大筋違の鑢をかけ、佩裏に太鏨大振りの二字銘を切る。説明書は本工の作を素朴でやや鄙び、枯淡で味わい深く、沈んだ地刃に古香を帯びて一派の特色をよく示すものと読む。

鑑定の決め手

説明書は沈みごころの匂口を古青江の持ち味と名指し、同時代の備前物の明るく冴えた匂口に対する渋い味わいとする。本工の直刃調の作では匂口がこの静かで渋い質に傾く

備前の基準(よくつんだ小板目・縮緬なし)にはない特徴

澄肌を加える優作(重要五十四回)にはない特徴

備前の基準(勝手下り・切りの鑢目)にはない特徴

作風の変遷

堂々たる生ぶの在銘太刀(本工の典型)

本工の代表的な記録は、生ぶ茎で二字在銘、製作当初の姿を留めた太刀である。鎬造、庵棟、腰反り高く踏張り強く、中鋒詰まるか小鋒となり、総じて堂々たる太刀姿を呈する。地鉄は板目に杢を交えてやや肌立ち、地沸つき、青江の見どころである地斑を交え、淡く映りが立つ。これに比較的おとなしい刃を焼き、直刃ないし浅いのたれを基調として小乱れ・小互の目・互の目を交え、やや高低あり、足入り、沸よくつき、砂流し・金筋がかかり、刃縁にほつれ・湯走りを見せる。帽子は直ぐごころに小丸、あるいは沸パラパラとつく。茎は生ぶ、先栗尻、鑢目大筋違で、佩裏の目釘孔の下中央あたりに太鏨大振りの二字銘を切る。説明書はこれを同派の特色をよく示す大作とし、地健全に沸よくつき、沈んだ地刃に古香ある味わいと評する。物打辺に切込みや矢疵を留めるものがあり、嘗ての武勲を物語ると記す。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

枯淡で精緻な作域(焼落し・澄肌・深い匂口)

説明書が引くもう一つの面は、極めが素朴でやや鄙び、渋く深い味わいと評する枯淡で精緻な作域である。成瀬家伝来の太刀は、地鉄が板目に杢を交えて肌立ち、縮緬風の肌合となり、地沸厚くつき、地景入り、少しく澄肌を交え、淡く映りが立つ。刃文は元を焼落し、その上は細直刃を基調に、下半はほつれ・打のけ・湯走り風がさかんにかかり、中程は小乱れとなり、匂口やや深く沸つき、金筋・砂流しかかり、総体に沈みごころとなる。帽子は直ぐに丸く僅かに返り、先少しく掃きかけ、彫物は表裏に棒樋を丸止めにする。説明書はこれを本工の枯淡で味わい深い作風がよく表出された優品とし、遺例の少ない同工を研究する上で資料的価値のとても高いものとする。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は古青江の地を素直に述べる。鍛えは杢目目立ちやや肌立って縮緬風の肌合となり、地斑を交えるものが多く、刃文は直刃調の穏やかなものか小乱れを交えるもので、いずれも沸よくつき、匂口は沈みごころとなり、総じて同時代の備前物より地味で渋い。次忠は貞永頃に置かれ、次家の子とも安次の子ともいい、その遺作は素朴で鄙び渋く深い味わいを持つ。

本工自身について説明書は、次忠在銘の太刀が二、三口に過ぎず、古青江にあって比較的名前の低い人であるとし、その稀少さゆえに生ぶで年紀ある在銘作の資料的価値がきわめて高いとする。ある重要刀剣は、備中鍛冶一般と同じく銘を佩裏に切るが、その位置が目釘孔の上である点は異例であると記す。

指定

国宝—
重要文化財1
重要美術品—
御物1
特別重要刀剣1
重要刀剣3

名工ランク

0.13 (指定作品6点)

刀工の上位15%

伝来

伝来記録3件 の鑑定作品における Tsugutada

伝来ランク

名家所蔵1点、伝来記録3件

刀工の上位78%

素点:1.86 / 10

刀姿

評価作品6点の分布

銘

評価作品6点の銘の種類

販売中

系譜

Tsugutada
弟子(2名)
  1. 1.秀次Hidetsugu1指定
  2. 2.次忠Tsugutada1指定

Aoe派

Aoe派の他の刀工

  1. 1.次直Tsugunao27指定
  2. 2.康次Yasutsugu11指定
  3. 3.直次Naotsugu15指定
  4. 4.恒次Tsunetsugu13指定
  5. 5.包次Kanetsugu9指定
  6. 6.吉次Yoshitsugu1 販売中17指定
  7. 7.助次Suketsugu15指定
  8. 8.守次Moritsugu9指定
  9. 9.正恒Masatsune16指定
  10. 10.爲次Tametsugu6指定
  11. 11.守利Moritoshi9指定
  12. 12.俊次Toshitsugu6指定