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概要·鑑定·栄誉·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定栄誉指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 一文字
  3. 福岡一文字
  4. 則宗

Fukuoka Ichimonji Norimune

則宗

特重
巻 1, 番 10 · 太刀

Fukuoka Ichimonji Norimune

則宗

評価作品8点

御番鍛冶
国備前時代Genryaku (1184–1185)時代区分鎌倉流派一文字>福岡一文字伝法備前伝藤代最上作刀工大鑑3,000(上位1%)種別刀工コードNOR200
1国宝
4重要文化財
1重要美術品
1御物
1特別重要刀剣

概要

備前福岡一文字の則宗は、説明書にその派の始祖と記され、鎌倉初期に後鳥羽院の御番鍛冶に列せられた一人である。説明書はその事を端的に述べて、「則宗は福岡一文字派の始祖として著名であり、現存する有銘作は極めて少ない」とする。有銘の遺作が乏しいゆえに、本工を知る基準は僅かな生ぶ・有銘の太刀に据えられ、説明書はそうした一口を本工の代表作たりうるとみる。則宗は後の華やかさに先立つ一文字の根に立ち、また古備前との境にあって、その作はこれとほとんど差がない。

その特色ある手は穏やかで古調である。姿は細身で腰反り高く踏張りがあり、鋒は詰まった小鋒で、全体は説明書の言葉に「如何にも優美な太刀姿」をなす。よくつんだ小板目の地に、刃文は直刃を基調として小丁子・小乱を交え、足・葉よく入り、刃縁に小沸がつく。これは福岡本流の高い丁子乱れに先立つ、一派の静かな根の手である。説明書はこの出来を古一文字の典型的な作風と呼び、一派の始まりを読む型として立ち返る。

地鉄は小板目肌がよくつみ、細かに地沸がつき、その上に乱映りがよく立つ。古備前の鉄の映りであり、映りの立たぬ古一文字の手から本工の地を分かつものである。匂口はやや沈みごころで、華やかというより穏やかであり、中程下に金筋がかかる。帽子は直ぐにわずかに乱れごころとなって先小丸に返る。これらを併せて、説明書は地刃を古一文字の典型的な出来とし、古備前の作に近く両者を分かちがたいとする。

遺された記録は狭く、それは説明書が再三強調する一点、すなわち有銘作の乏しさに掛かっている。中心となるのは生ぶ・二字銘「則宗」の太刀であり、第一回特別重要刀剣に、また先に第八回重要刀剣に挙げられた同体の記録である。茎は生ぶ・先栗尻・鑢目勝手下りで、銘は佩表の棟寄り高い位置に切られる。これについて説明書は「則宗在銘の作で、これ程までに出来ているものは稀有である」と記す。いま一口は則宗と極めた無銘の刀であるが、古い重要美術品の認定として遺るのみで、その法量等を編者が確認しえず、これほど古い本工の資料がいかに薄れたかを物語る。

その一派における位置は源流に定まる。その穏やかな祖の作風から吉房の華やかな福岡丁子と一文字一派が下り、映りの立たぬ静かな側は古一文字貞真の手に受け継がれる。両者に対し、則宗の明らかな乱映りと直刃基調の刃文は、二つが分かれゆく前の静かな始まりを示す。古備前との境にあってその作がこれと紛れるほどであることは、まさに一つの伝統が他に転ずる時に本工を置くものであり、説明書が則宗を一名匠としてよりも古一文字の標本として挙げる所以である。

藤代の極めで最上作、刀工大鑑の評価もこの分野の頂に近い。当目録に本工の名を負う指定は、第一回特別重要刀剣たる有銘の高橋家の太刀一口を筆頭に、重要文化財の級に三口を数える。本工の極めを負う刀は国を握った者の手を経ており、徳川・島津・足利・浅野・毛利の諸家、また明治天皇を含む皇室の名が記録に挙がる。所在の知れる僅かなものは社寺と博物館に蔵され、愛宕神社・徳川美術館・佐野美術館・三井記念美術館・岡山県立博物館などがある。説明書は、本工の最も著名な有銘作が指定の文化財ないし御物として伝わると記し、僅かな有銘作は取引の財というより文化財である。生ぶ・有銘の則宗が私の手に入ることは、初期備前を愛する者の出会いうる最も稀なことのひとつであり、現れれば一つの画期、しかも稀にしか現れぬ画期である。

鑑定

一文字の祖の作風:乱映りの立つ小板目の地に直刃基調の小丁子・小乱、細身・腰反り高く小鋒の太刀姿、古一文字の典型にして古備前と紛れるほどの古調

則宗は備前福岡一文字派の始祖であり、鎌倉初期に後鳥羽院の御番鍛冶に列せられた一人である。説明書は現存する有銘作が極めて少ないと記し、有銘で生ぶ茎の太刀は貴重な資料となる。手は穏やかで古調、後の華やかさに先立つ一文字の根であって、細身・腰反り高く小鋒の優美な太刀姿に、小板目がよくつみ地沸つき乱映りの立つ地、直刃調に小丁子・小乱を交えて小沸つき、匂口やや沈みごころに足・葉よく入り、中程下に金筋のかかる刃を焼く。説明書はこれを古一文字の典型的な作風と呼び、古備前との区別が難しいほど近いとする。

鑑定の決め手

作品の67% ・ 古一文字(貞真)比 11.2倍

作品の33% ・ 福岡一文字(吉房)比 3.7倍

作品の67% ・ 福岡一文字(吉房)比 7.4倍

作風の変遷

一文字の祖の作風(典型)

小板目がよくつみ地沸つき乱映りの立つ地に、説明書は直刃基調へ小丁子と小乱を交え、足・葉よく入り、小沸つき、匂口やや沈みごころとなり、中程下に金筋のかかるとみる。帽子は直ぐに僅かに乱れごころで先小丸。姿は細身・腰反り高く踏張りがあり、小鋒詰まり、茎は生ぶで二字銘を切る。説明書はこれを古一文字の典型的な作風と呼び、健全であることを強調する。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書はこれを古一文字の典型的な出来とし、地刃ともに古備前の作に近く、両者を分かちがたいとする。

本稿の有銘太刀二口は一つの同体(生ぶ・有銘の高橋家の太刀で第一回特別重要刀剣)の同胞であり、有銘の則宗が乏しいゆえに貴ばれる。

栄誉

御番鍛冶Goban Kaji (Go-Toba's Imperial Forging Rotation)

1月番

後鳥羽上皇が月番で召した刀匠の栄誉。承元〜承久年間(1208〜1221年頃)、御所に結番を作り月毎に作刀させた。流派横断の栄誉であり、各刀匠は本来の流派(粟田口・福岡一文字・古青江など)に属したまま本栄誉を持つ。NS-Gobankajiには上皇自身の菊御作のみが属する。

名簿を見る→

指定

国宝1
重要文化財4
重要美術品1
御物1
特別重要刀剣1
重要刀剣—

名工ランク

0.83 (指定作品8点)

刀工の上位3%

伝来

伝来記録10件 の鑑定作品における Norimune

伝来ランク

名家所蔵10点、伝来記録10件

刀工の上位11%

素点:2.44 / 10

刀姿

評価作品8点の分布

銘

評価作品8点の銘の種類

販売中

系譜

Norimune
弟子(7名)
  1. 1.助眞Sukezane44指定
  2. 2.則包Norikane7指定
  3. 3.成宗Narimune10指定
  4. 4.久宗Hisamune2指定
  5. 5.尚宗Naomune2指定
  6. 6.助宗Sukemune4指定
  7. 7.安則Yasunori4指定

Fukuoka Ichimonji派

Fukuoka Ichimonji派の他の刀工

  1. 1.助眞Sukezane44指定
  2. 2.吉房Yoshifusa1 販売中46指定
  3. 3.吉平Yoshihira17指定
  4. 4.助包Sukekane6指定
  5. 5.則包Norikane7指定
  6. 6.爲清Tamekiyo5指定
  7. 7.吉用Yoshimochi10指定
  8. 8.爲遠Tameto5指定
  9. 9.吉宗Yoshimune6指定
  10. 10.長則Naganori17指定
  11. 11.一Ichi7指定
  12. 12.助吉Sukeyoshi1 販売中5指定