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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘流派
  1. 流派
  2. 一文字
  3. 福岡一文字
  4. 成宗

Ichimonji Narimune

成宗

重要
巻 20, 番 148 · 太刀

Ichimonji Narimune

成宗

評価作品10点

国備前時代Jogen (1207–1211)時代区分鎌倉流派Ichimonji伝法備前伝藤代Jo-jo saku刀工大鑑1,300(上位5%)種別刀工コードNAR39
3重要美術品
2御物
5重要刀剣

概要

成宗は古一文字の刀工の一人で、鎌倉時代初期の備前に興った福岡一文字派の最初期の世代に属する。説明書はこれを祖則宗に近しい者とし、子・次男あるいは弟と伝え、重要刀剣の説明は端的に「則宗の次男と伝えている」と記す。助宗・尚宗・宗忠ら初期の手と共に剣書が古一文字と分かつ一群に属し、その作は姿にも地刃にも古備前の趣を遺すとされる。

この古調こそ本工鑑識の核心である。太刀は細身に小切先、腰反り高く踏張りつき、説明書はこれを「細身で腰反り踏張りのある太刀姿は鎌倉初期の典型的のもの」とする。刃文は穏やかに構成され、小丁子に小乱れを交え、焼幅狭く、小沸を敷いた直刃調を基とし、数口は小沸出来の直刃に小乱・小丁子を交えたものとなる。これは説明書が一派鎌倉中期の最盛期の大丁子乱れと分かつ静かな作域で、一世代後の助真・吉房の華麗さとは別の手である。

地鉄は小板目のよくつんだ地で、一口はややざんぐりとし、地沸細かにつき乱れ映りがかすかに立ち、最上手では地斑映りに細かな地景を交える。刃中には足・葉入り、処々金筋・砂流しかかり、一口は飛焼を交え、帽子は直ぐに小丸、もしくは湾れ込み小丸となる。総じて小模様にして華やかならず、時代の古さは細身の姿に劣らず焼刃の静けさに現れる。

記録は二様に分かれる。生ぶ茎もしくは僅かに磨上の在銘太刀は二字銘を帯び鑑識の基をなし、その傍らに本工と極められた大磨上無銘の刀が立つ。説明書は後者を初期福岡一文字の作と疑いなく首肯し、姿堂々として地刃健全と評しつつ、個人への極めは押し及ばぬとし、「積極的に成宗でなければならぬという極め手は少い」と注意する。同じ刀について「姿恰好及び地刃の出来には古備前物の趣が強く遺存している」と記し、これこそ本工を一派最初期に置く所以である。

本工は福岡一文字の起点に立ち、その鎌倉中期の華麗さに先立って、なお古備前の世界に半ば留まる。説明書は晩期の指定太刀を「古一文字ならではの見どころが堪能できる作品である」と読み、よくつんだ小板目・地斑映り・穏やかな小丁子が相俟って本工の古雅な静けさを示すとする。一派の最盛期が華やかさで鑑られるのに対し、成宗はその抑制によって鑑られる。

藤代の格付けは上々作、現存は僅かで、説明書は「同名の現存する太刀は数口に過ぎない」とし、数口が重要刀剣に、第六十二回確認の晩期一口を含み、三口の在銘太刀が戦前に重要美術品に指定された。伝来はこの期の刀工としては際立ち、極められた刀の一口は「もと徳川将軍家伝来のものである」とされ、他に伊達家・御物の名を帯びる作があり、所在の知れるものには公蔵が含まれる。いずれも指定文化財であり長く伝えられた遺産であって市場に出るものではない。在銘の成宗は稀にして時折のみ現れ、一派の極めの刀はやや出会いやすいものの、当然のごとくではない。

鑑定

一人の古一文字の手の二つの面:細身・小切先の在銘太刀に見るかすかな乱れ映りの上の穏やかな小丁子・小乱れと古備前の趣と、個性ではなく時代と一派から極められた大磨上無銘の刀

成宗は古一文字の刀工の一人で、鎌倉時代初期の備前に興った福岡一文字派の最初期の世代に属し、祖則宗の子・次男あるいは弟と伝えられる。その作は説明書が一派鎌倉中期の華麗な丁子とは別に置く作風に属する。細身で小切先、腰反り高く踏張りのある太刀で、古備前物の趣を遺し、地鉄は小板目のよくつんだ地に地沸細かにつき、乱れ映りがかすかに立つ。刃文は小丁子に小乱れを交え、焼幅狭く穏やかで、直刃調を基に小沸づき、足・葉入り、処々金筋・砂流しがかかる。説明書は在銘の太刀を現存数口に過ぎぬとし、大磨上無銘の刀を古一文字の作として本工に極めるが、無銘については成宗でなければならぬという極め手は少なく、同派他工との分かちは容易でないとする。

鑑定の決め手

作品の75% ・ 鎌倉中期福岡一文字の最盛期(華やかな丁子)比 7.5倍

鎌倉中期一文字の最盛期(豪壮な猪首の姿)にはない特徴

作風の変遷

在銘の太刀(古一文字の典型)

本工の典型は二字在銘の太刀で、生ぶ茎もしくは僅かに磨上のまま残る。姿は説明書が時代の典型とする鎌倉初期のもので、細身に小切先、腰反り高く元に踏張りがあり、生ぶ茎には反りもつく。地鉄は小板目のよくつんだ地で、一口はややざんぐりとし、地沸細かにつき乱れ映りが立ち、多くはかすかながら最上手では地斑映りに細かな地景を交える。刃文は穏やかに構成され、小丁子に小乱れを交え、焼幅狭く、足・葉入り、小沸づき、処々金筋・砂流しかかり、一口は飛焼を交える。数口は小沸出来の直刃に小乱・小丁子を交えた、古一文字の静かな作域を示す。帽子は直ぐに小丸、もしくは湾れ込み小丸となり、晩期の一口は裏が大丸となる。茎には二字銘がある。説明書はその地刃を初期福岡一文字派の特色とし、堂々たる細身の姿とかすかな映りが相俟って時代の古さを示すとする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

大磨上無銘の刀(古一文字の極め)

記録のもう一つの面は、本工と極められた大磨上無銘の刀である。身幅狭く磨上げて反り浅く、小鋒となり、地鉄は小板目のよくつんだ地に僅かに大肌を交え、地沸つき地景入り、乱れ映りがかすかに立つ。刃文は小乱れに小丁子を交え、小足よく入り、小沸つき、処々金筋かかり、帽子は直ぐに先丸く、もしくは乱込み先尖りごころ小丸に返る。説明書はこれらを初期福岡一文字派の作と首肯し、姿堂々として地刃健全と評するが、成宗であるか否かはにわかに断じ難く、積極的に成宗でなければならぬという極め手は少ないとし、極めは時代と一派による。一口は徳川将軍家の伝来である。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は成宗を祖則宗の子・次男あるいは弟とし、古一文字、すなわち初期福岡一文字派の刀工に数える。その地刃は鎌倉中期の華麗なものとは異なり、姿恰好および地刃の出来に古備前物の趣を強く遺存すると記す。

大磨上無銘の刀について説明書は、あらゆる点から初期福岡一文字派の作と首肯し得るとしつつ、成宗か否かは俄かに断じ難く、積極的に成宗でなければならぬという極め手は少いとし、古一文字としての特色をよく示して出来がよいと評する。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品3
御物2
特別重要刀剣—
重要刀剣5

名工ランク

0.35 (指定作品10点)

刀工の上位7%

伝来

伝来記録6件 の鑑定作品における Narimune

伝来ランク

名家所蔵4点、伝来記録6件

刀工の上位14%

素点:2.26 / 10

刀姿

評価作品10点の分布

銘

評価作品10点の銘の種類

販売中

Ichimonji派

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