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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 一文字
  3. 福岡一文字
  4. 爲遠

Fukuoka Ichimonji Tameto

爲遠

重要
巻 16, 番 119 · 刀

Fukuoka Ichimonji Tameto

爲遠

評価作品5点

国備前時代Koan (1278–1288)時代区分鎌倉流派一文字>福岡一文字伝法備前伝藤代Jo saku刀工大鑑900(上位10%)種別刀工コードTAM132
2重要美術品
2御物
1重要刀剣

概要

爲遠は鎌倉時代後期の備前唐河、備中との境の地の刀工で、福岡一文字の流れに属する。年紀のある在銘作によって位置の定まる、比較的少ない初期備前の名の一つで、「備前国唐河住左兵衛尉藤原為遠」と切り、裏に文保元年(一三一七)の年紀を有する太刀が伝わる。説明書は「古刀銘尽には福岡一文字為国の流れを汲むものとしているが、実際には」明白でない、と記す。確かなのは地刃そのものであって、僅かな遺作は互いによく一致し、一人の手として読み得る。

華やかな一派の中にあって、その手は静かである。鎌倉中期の福岡一文字が焼の高い丁子であるのに対し、爲遠は直刃を焼き、その直刃は純然たるものではない。年紀の太刀について説明書は、匂口の濡れた互の目出来の直刃、すなわち「刃文互出来の直刃に濡れ、小互の目交じり足入る」と記す。直調の内に交わる小互の目と小丁子こそ本工の常で、同派の華麗な丁子乱れに開くことなく直刃を生かす働きである。

地鉄はもう一つの見どころである。よくつんだ小板目の上に映りが鮮明に立ち、古備前の明るい映りを、説明書は在銘の各作に同じ素直な言葉で繰り返す。「鍛え小板目詰み、映り立つ」と。姿は健全でよく保たれ、太刀の一口は磨上げながらも「やや身幅広く健全な姿である」とされ、同作とみられる一口は生ぶ茎で残り、細身にやや切先延び、腰反りのよい姿となる。鍛えは精緻に映りは冴え、刃はその上に静かに焼かれる。

記録のもう一つの面は、本工と極められた大磨上無銘の刀である。ここでは板目に柾ごころを交え総体にやや肌立ち、映りは鮮明ならず淡く、細直刃が浅く湾れて小丁子・小乱・小互の目を交え、小足よく入り、砂流しかかり小沸つき、帽子は直ぐに小丸となる。説明書は在銘作の確立する作域そのものを拠りどころに所伝を首肯する。「現存する有銘の作刀は極めて少く」、その殆んどは「殆んど直刃仕立てに丁子小乱を交じえた出来である」から、その意味において「所伝は首肯し得る」とする。本工にあっては、無銘の作に手を運ぶのは個性ではなく、この焼刃の作域である。

収集の観点では、稀でありながら静かに記録の残る初期備前の名である。藤代の格付けは上作、刀工大鑑は古備前系の刀工中、上位中ほどに本工を位置づける。現存は僅かで、国宝も重要文化財もその名にはなく、その記録は戦前の重要美術品と一口の重要刀剣、さらに数口の在銘作を通じる。同作とみられ、うち一口は文保元年(一三一七)年紀の、密接に関係する二口の在銘太刀は戦前に重要美術品に認定された。所在の知れるところでは、一口は香川の乃村久綱に、他の一口は新潟の二宮孝順に伝わり、重要刀剣の刀は山口にあった。いずれも指定文化財であり長く伝えられた遺産であって、市場を容易に経るものではない。在銘の爲遠が私蔵に帰すことは、初期備前を学ぶ者にとって稀なる出会いであり、唐河の一文字の年紀ある確かな一環であって、現れるとしても忍耐をもってのみである。

鑑定

極めて少ない一人の手の二つの面:備前唐河の爲遠の年紀ある在銘太刀に見る、つんだ小板目と立つ映りの上の互の目出来の濡れた直刃に小丁子を交えた手と、本工と極められた大磨上無銘の刀に見る、肌立つ板目に淡い映りの静かな丁子がかりの直刃。この静かな直刃そのものが極めの拠りどころである

爲遠は鎌倉時代後期の備前唐河(備前・備中の境)の刀工で、福岡一文字の流れに属する。年紀のある在銘作によって位置の定まる数少ない備前の名の一つで、「備前国唐河住左兵衛尉藤原為遠」と切り、裏に文保元年(一三一七)の年紀を有する太刀が伝わる。説明書は「古刀銘尽」が本工を福岡一文字為国の流れを汲むものとすることを記すが、実際には明白でないと付言する。在銘作は極めて少なく作風は一貫する。細身ないしやや身幅広い太刀に、小板目のよくつんだ地に映りが鮮明に立ち、互の目出来の直刃を焼いて匂口濡れごころとなり、小互の目・小丁子を交え足が入る。記録のもう一つの面は、本工と極められた大磨上無銘の刀で、柾ごころを交え総体に肌立つ板目に淡く映りが立ち、細直刃調が浅く湾れて小丁子・小乱・小互の目を交え、小沸よくつき、帽子は小丸となる。説明書は、本工の在銘作がかくも少なくこの静かな丁子がかりの直刃に明白に作られるがゆえに、無銘の所伝を首肯し得るとする。

鑑定の決め手

福岡一文字の最盛(華やかな丁子乱れ)にはない特徴

純然たる直刃(互の目の働きなし)にはない特徴

作風の変遷

年紀ある在銘の太刀(位置を定める典型)

本工の記録は在銘の太刀、うち一口は年紀あるものによって定まる。最上手は「備前国唐河住左兵衛尉藤原為遠」と切り、裏に文保元年(一三一七)の年紀を有する。磨上げながら健全でやや身幅広く、同作とみられる一口は生ぶ茎で残り、細身にやや切先延び、腰反りのよい姿となる。地鉄は小板目のよくつんだ地に映りが鮮明に立つ。これに総じて互の目出来の直刃を主調に焼き、匂口は濡れごころを帯び、生ぶ茎の太刀は匂出来となって小互の目・小丁子を交え足が入る。これが説明書の本工在銘作の常とする、静かな丁子がかりの備前直刃である。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon

大磨上無銘の刀(伝・所伝の極め)

記録のもう一つの面は、本工と極められた大磨上無銘の刀である。大磨上ながら寸法やや長く反りやや高く、中鋒となる。地鉄は柾ごころの肌を交えた板目で、総体に肌立ち、淡く映りが立つ。刃文は細直刃調に浅く湾れて、小丁子・小乱・小互の目などを交え、小足よく入り、砂流しかかり、小沸よくつき、帽子は直ぐに小丸、焼は細い。説明書は、現存する有銘の作刀は極めて少なく、殆んど直刃仕立てに丁子小乱を交えた出来であるから、その意味において所伝は首肯し得るとする。極めを支えるのは個性ではなく、この焼刃の作域そのものである。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、「古刀銘尽」が爲遠を福岡一文字為国の流れを汲むものとするが、実際には明白でないと記す。さらに現存する有銘の作刀は極めて少なく、殆んど直刃仕立てに丁子小乱を交えた出来であるから、その意味において大磨上無銘の刀の所伝は首肯し得るとする。

その名は記録の間に銘字の問題を伴う。文保元年(一三一七)年紀の太刀は藤原姓で切られ、重要刀剣の説明は同じ唐河の爲遠を菅原姓とする。本工は年紀ある在銘作、すなわち文保元年の一口によって位置の定まる数少ない備前の名の一つで、これが本工を鎌倉時代末期に据える。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品2
御物2
特別重要刀剣—
重要刀剣1

名工ランク

0.27 (指定作品5点)

刀工の上位9%

伝来

伝来記録7件 の鑑定作品における Tameto

伝来ランク

名家所蔵2点、伝来記録7件

刀工の上位52%

素点:1.97 / 10

刀姿

評価作品5点の分布

銘

評価作品5点の銘の種類

販売中

系譜

Tameto
弟子
  1. 1.爲信Tamenobu

Fukuoka Ichimonji派

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  1. 1.助眞Sukezane44指定
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  9. 9.吉宗Yoshimune6指定
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