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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘流派
  1. 流派
  2. 一文字
  3. 福岡一文字
  4. 爲清

Fukuoka Ichimonji Tamekiyo

爲清

特重
巻 22, 番 9 · 太刀

Fukuoka Ichimonji Tamekiyo

爲清

評価作品5点

国備前時代Kenpo (1213–1219)時代区分鎌倉流派一文字>福岡一文字伝法備前伝藤代Jo-jo saku刀工大鑑1,500(上位5%)種別刀工コードTAM46
2重要文化財
2重要美術品
1特別重要刀剣

概要

爲清は鎌倉時代前期の福岡一文字派の刀工で、備前にあって今日は二字在銘の太刀によってのみ知られる。「銘鑑」はその名を古備前・福岡一文字・唐河・長船と数か所に挙げるが、説明書は現存する有銘作のうち一文字派と目されるもの以外は未見とし、確かな爲清は悉く同派に置かれる。年代は建保もしくは天福頃とされるが、在銘品は二字銘のみで年紀作が確認されないため、確たる設定は今後の考証に俟たれる。

作風は概ね同時代の一文字派と選ぶところがないが、説明書は本工唯一の個性を焼刃の一点に見いだす。すなわち「時折腰刃を見せるところに同工の特徴が見いだせる」とする。この腰元に高く焼く一文字派の特徴ならざる腰刃こそ、戦前の重要美術品三口のうち一口を古備前ではなく一文字と分かつ拠りどころともなり、その小ささに比して鑑定上の重みは大きい。

姿は身幅広く腰反り高く先へも反りを減じない力強い太刀で、元に踏張りを見せ鋒は詰まりごころもしくは中鋒となる。地鉄は板目で、最上手は緩みなくよくつみ、他は処々肌立ちごころとなり、地沸つき細かに地景入り、暗帯部に高く鮮明な乱れ映りが立ち、処々地斑映り風を呈する。刃文は二様に構成され、下半は小丁子に小互の目・尖りごころの刃を交え、上半は中直刃調に小互の目を交え、足・葉よく入り、殆ど匂出来に僅かに小沸つき、処々金筋・砂流しかかる。帽子は表は直ぐに小丸、裏は小さく乱れ込み、彫物は棒樋を掻き流し、一口は添樋を添える。

現存する僅かな作の間でも華やかさには幅があり、特別重要刀剣の太刀は静かな二様の構成を保ち、重要刀剣の太刀は説明書の言う「比較的に華やかな出来である」ものとなる。戦前に重要美術品に認定された密接に関係する三口の太刀は出来に多少の相違はあるが銘振りは同作と思われ、説明書は腰刃の最も目立つ一口を三振りのうちの一文字とする。

則宗ら福岡一文字初期の手の中に立ち、後の鎌倉中期の大丁子乱れの最盛期に先立つ小丁子の作風を共有する。説明書はその最上の在銘太刀を一派初期の秀抜な出来とし、作風様式の近似する重要美術品の爲清と関連づけ、「同工の技量の高さを顕現する」一口と評する。

藤代の格付けは上々作、現存は僅かで、重要文化財二口・特別重要刀剣一口に戦前の重要美術品が加わる。所在の知れる作は黒川古文化研究所と熱田神宮に蔵され、在銘の太刀の一口は「山形藩主水野家が将軍家より拝領したものである」。いずれも指定文化財であり長く伝えられた遺産であって市場に出るものではなく、在銘の爲清が私蔵に帰すことは、初期備前を蒐める者にとって稀なる出会いであり、現れるとしても忍耐をもってのみである。

鑑定

唯一の典型である二字在銘太刀:力強い身幅広い鎌倉前期一文字の姿に、暗帯部の乱れ映りの立つつんだ板目を鍛え、下半を小丁子・互の目、上半を中直刃調に焼く。同派の中で本工を分かつのは、説明書が同工の特徴と呼ぶ腰刃のみである

爲清は鎌倉時代前期の一文字の刀工で、二字在銘の太刀によってのみ知られる。「銘鑑」は同名を古備前・福岡一文字・唐河・長船に挙げるが、説明書は現存する有銘作で一文字派以外と見えるものは未見とし、確かな爲清は悉く同派と鑑せられる。年代は建保もしくは天福頃と諸説あり、在銘品は二字銘のみで年紀作が確認されないため、確たる設定は今後の考証に俟つ。作風は概ね同時代の一文字派と選ぶところがないが、説明書は本工唯一の個性を、時折見せる腰刃に見いだす。太刀は身幅広く先へも反りを減じない力強い姿で、地鉄は地沸つき細かに地景の入った板目がつみ、暗帯部の高い乱れ映りが鮮明に立ち、処々地斑映り風を呈する。刃文は下半を小丁子・互の目に焼き、上半は中直刃調となり、足・葉よく入り、殆ど匂出来に僅かな小沸を交え、処々金筋・砂流しがかかる。

鑑定の決め手

福岡一文字の基準(腰刃は一派の特徴にあらず)にはない特徴

本工自身の下半(小丁子主調)にはない特徴

作風の変遷

二字在銘の太刀(本工唯一の典型)

確かな爲清は悉く生ぶ茎の二字在銘太刀である。姿は身幅広く元先の幅差ややつき、腰反り高く元に踏張りを見せ先へも反り加わり、鋒は詰まりごころもしくは中鋒となる堂々たる鎌倉前期の太刀姿である。地鉄は板目で、最上手は緩みなくよくつみ、他は処々流れて肌立ちごころとなり、地沸つき細かに地景入り、暗帯部の高い乱れ映りが鮮明に立ち、処々地斑映り風を呈する。刃文は下半・上半の二様に構成し、下半は小丁子風を主調に小互の目・尖りごころの刃・やや角ばる刃を交えて総じて小模様となり、上半は中直刃調に小互の目を交え、平肉のついた作では互の目深い華やかな丁子乱となる。足・葉よく入り、殆ど匂出来に僅かに小沸つき、処々金筋・沸筋・砂流しかかる。腰刃は一群に通じて見られ、説明書が本工のものと挙げる唯一の特徴である。帽子は表は殆ど直ぐに小丸、裏は小さく乱れ込む。彫物は表裏に棒樋を掻き流し、一口は添樋を添える。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、爲清の名が「銘鑑」に古備前・福岡一文字・唐河・長船として現れるが、現存する有銘作で一文字派以外と見えるものは未見であり、確かな作は悉く同派と鑑せられると記す。年代は建保もしくは天福頃とされるが、在銘品は二字銘のみで年紀作が確認されないため、確たる年代設定は今後の考証に俟たれるとする。

関係する重要美術品の太刀について説明書は、出来は多少相違するが銘振りからみれば同作と思われ、古備前か一文字かはにわかに決し難いが、腰刃の目立つ一口は三振りのうちでは一文字と思われる、と記す。

指定

国宝—
重要文化財2
重要美術品2
御物—
特別重要刀剣1
重要刀剣—

名工ランク

0.38 (指定作品5点)

刀工の上位7%

伝来

伝来記録1件 の鑑定作品における Tamekiyo

伝来ランク

名家所蔵0点、伝来記録1件

刀工の上位52%

素点:1.97 / 10

刀姿

評価作品5点の分布

銘

評価作品5点の銘の種類

販売中

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