脇後藤

Kyoto伝法IeboriコードNS-WakiGoto
国宝
重要文化財3
重要美術品2
御物
特別重要刀剣12
重要刀剣188
205指定品総数
27名工数
95%在銘 95%
100%名工帰属 100%
53現在の出品

時期区分

流派の歴史における様式の時期区分

1573–1900

後藤宗家

1指定
Jūyō1

在銘 100%

時期未分類

204指定

時期区分に該当しない名工

支流

本流派に属する下位流派

概要

脇後藤

脇後藤とは、刀装具製作において歴代にわたり権威を保った後藤宗家に対し、その傍系・分家にあたる諸家の総称である。後藤家は室町時代以来、足利将軍家・徳川幕府に仕え、その彫物は「家彫」と称されて市井の需要に応じた「町彫」と区別され、刀装金工の最高峰と仰がれた。脇後藤はこの宗家の血脈と技法を分かち、京都および江戸の中央のみならず諸国へとその伝統を広めた一群である。室町末期に活躍したと伝わる光乗をはじめ、程乗の次男にして理兵衛家を興した悦乗、権兵衛家の順乗、勘兵衛家の東乗・光文、半左衛門家の光正、次左衛門家の光久など、多くの名工がこの系譜に名を連ねている。とりわけ悦乗光邦は寛永十九年に京都に生まれ、加賀前田家より百五十石を賜り、勘兵衛家の演乗と隔年で加州金沢に住して門人を育成し、加賀後藤の隆盛に大きく寄与した。

作風は専ら後藤の御家流を基調とし、赤銅魚子地を高彫あるいは鋤出高彫とし、これに金色絵を施すのを本領とする。魚子地は細かく整然として深く澄み、肉置きも優れる。光乗は桐紋・鳳凰・百足などの意匠を好み、その魚子地と高彫の肉取りに後藤上三代の遺風を伝える。悦乗は龍や獅子といった後藤の掟物のみならず、滑らかな赤銅の波文地に尾鰭を跳ね上げ勢いよく海上を飛ぶ鯱を、隅々まで細緻な鏨の活きた金紋であらわすなど、一風変わった趣向の作をも遺し、小柄笄の仕立・肉置は父程乗に全く同じく、金の色あいよく彫技も傑出する。幕末に至っては、光文の七夕図に見るごとく、赤銅魚子地の高彫金色絵を蒔絵・螺鈿の鞘と取り合わせ、加賀工芸の極致と称される優美な刀装をも生み出している。

評価においては、脇後藤の作はいずれも父祖の御家流を忠実に継ぎつつ、各家それぞれに独自の意匠と卓越した彫技を加えた点が高く評価される。順乗の双龍図鐔が「後藤傍系作品中の傑出作」と称されるごとく、傍系にありながら宗家に劣らぬ技量を示す作が少なくない。在銘品が比較的少ないため、その遺品はいずれも資料的価値が高く、後藤家研究の好資料として珍重される。理兵衛家の加州移住によって伝統は京・江戸の外へも広がり、加賀後藤として一地方の金工を興隆させた。かくして脇後藤は、後藤宗家の家彫の伝統を時代の好尚に応じて展開させながらその品格を保ち続けた一流として、日本刀装金工史上に重要な位置を占めている。

指定

205 指定 · 27 名工数

指定の位置づけ

重み付け指定指数 0.34(指定 199 点)

流派中 上位28%

2026/6/17 時点

伝来

伝来記録のある作品 24 点

伝来の位置づけ

伝来指数 2.89(伝来 24 点)

流派中 上位25%

主要工

上位指定の希少度で順位付け

  1. 1.後藤一乗91
    流派内 44.4%
  2. 2.東明31
    流派内 15.1%
  3. 3.永武13
    流派内 6.3%
  4. 4.一琴11
    流派内 5.4%
  5. 5.一匠8
    流派内 3.9%
  6. 6.一真7
    流派内 3.4%
  7. 7.光乗5
    流派内 2.4%
  8. 8.義照4
    流派内 2%
  9. 9.光覧4
    流派内 2%
  10. 10.一至8
    流派内 3.9%

上位流派

  1. 後藤

現在の出品