NihontoWatch MonNihontoWatchBETA
MarketEncyclopedia
NihontoWatch Mon

NihontoWatchBETA

マーケット
事典
概要·鑑定·指定·作品種別·銘·流派
概要鑑定指定作品種別銘流派
  1. 流派
  2. 後藤
  3. 脇後藤
  4. 一乗派
  5. 義照

義照

Ichijo Yoshiteru

重要
巻 35, 番 253 · 鍔

義照

Ichijo Yoshiteru

評価作品4点

時代Late Edo流派後藤>脇後藤>一乗派伝法Iebori種別刀装具作者コードTOG001
4重要刀剣

概要

佐藤義照(さとう よしてる)は、江戸時代末期から明治時代初期にかけて京都で活躍した金工家である。旧姓は能勢氏、文化十一年に京都で生まれた。後藤一乗門下の荒木東明に学び、さらに後藤光文に入門したとされる。その後、佐藤東峰の女婿となり、佐藤家の名跡を継いだ。佐藤家は伏見宮家に出入りを許され帯刀を許された家柄であり、その出自が作風にも影響を与えている。東吟亭と号し、自ら謡曲を好んだ。

義照の作風は、花鳥、水竜、三番叟、節分、春宮人物など、意匠に高い品格が感じられる点が特徴である。赤銅魚子地を高彫色絵で飾る作が多く、象嵌も用いる。写生風の構図を取り、きめ細かな魚子地に端正な高彫色絵を随所に駆使するなど、技術の高さが窺える。大小鐔を多く手掛け、隅入木瓜形や丸形など、形状も多様である。作銘には「東吟亭義照」と銘を切るほか、「惶福亭義照」と銘したものも現存する。また、「洛鴨水東岸居」と居所を冠した銘も見られる。

義照の作品は、その意匠、彫技ともに高い品格を備えていると評価されている。京風の洗練された雅趣が特徴であり、総体に清雅な趣に包まれた上品な作が多い。重要刀装の指定を受けている作品には、秋草落雁図、四季花鳥図、式三番能道具図などが見られ、いずれも義照の持味を十分に示している。構図、彫技ともに京風で洗練味が高く、同作中屈指の出来映えを示すものも存在する。

鑑定

三軸の記述:地金・素材(後藤系の赤銅地と銀地)×技法(高彫・鋤出高彫・色絵・据文・象嵌)×画題(号に通う能・謡曲の題、四季の花鳥、後藤の正統たる龍)。時代相としての段階はなく、幕末から明治初期の少数の作は京風の洗練を中心に様式的に一貫し、京風の手が個人の特色として繰り返し現れる。

義照は幕末から明治初期の京都の金工で、後藤一乗系の町彫を一代隔てて継ぐ。本名は佐藤義照、旧姓は能勢氏で、説明は文化十一年(一八一四)京都に生まれたとする。修業は二段にわたり、まず後藤家最後の名工後藤一乗の門人荒木東明に学び、のち後藤光文に入門した(説明はより多く佐藤東峰への師事を記す)。佐藤東峰の女婿となり佐藤家の名跡を継いだ。佐藤家は伏見宮家に出入り・帯刀を許された家柄であり、この宮廷的な環境から、説明はその意匠と彫技に高い品格があるとする。謡曲を好んで東吟亭と号し、東吟亭義照、または家名を冠して佐藤義照と銘する。地は後藤系の修業に由来する赤銅魚子地に高彫色絵という正統の軟質金工の手で、大小鐔では銀魚子地に鋤出高彫を用いる。広い町彫の中での唯一の持続的な識別点は、彼一人が占める画題ではなく京風そのものにあり、説明はその構図と彫りをくり返し京風・京風雅趣と称する。本資料はわずか四点であり、その京風の洗練と謡曲に由来する号が、彼を画するものの正直な範囲である。

鑑定の決め手

説明は彼の構図と彫りをくり返し京風・京風雅趣と称する(四季花鳥鐔に京風雅趣が満ちている、拵にいかにも京風で)。京都に拠る後藤一乗系の作として、彼の作は主流の江戸町彫から、この宮廷的な京の洗練によって画される。彼一人が占める画題ではなく、register(相)としての徴である。比較対象の率は説明文の記述ではなく美術史的推論であり、地も彫りも他はほぼ後藤・一乗相伝の基礎である。わずか四点の本資料は、これと謡曲に由来する号のほかをほとんど支えない

地金・素材

地は終始、後藤系の修業に由来する正統の軟質金工の地である赤銅の細かな魚子地で、小柄はしばしば櫃を埋める(一組の小は笄櫃孔を埋める)。大小鐔では銀魚子地に及び、象嵌の色金は金・銀・四分一・緋色銅に至る。拵の目貫は金地・容彫である。素材は宮廷的な画題と、説明が京風と呼ぶ洗練に奉仕する。

技法

手は高彫に色絵・据文(高彫据文)を施し、象嵌・金色絵で景を起こす。目貫は金地の容彫。大小鐔では鋤出高彫を用い、角耳小肉とする。説明は彼一人が占める技法を挙げず、繰り返される賞讃は特殊な鏨ではなく、端正で品格ある彫り口に対するものである。

画題

三つの相が少数の作を組み立てるが、いずれも彼一人が占める題ではない。第一は号に直結する能・謡曲の世界で、式三番(祝言の能の冒頭)の道具を意匠とした大小鐔、また拵には三保松原の羽衣をあらわす。説明は謡曲を好んで東吟亭と号したと記し、これが彼自身の人となりから育つ唯一の相である。第二は四季花鳥で、絵風に、絵画のごとくあらわし、説明はこれを最もよく京風を示すものとする。第三は後藤の正統たる龍で、鐔の富士越龍、拵の金目貫の這龍がある(後者は江戸前期の後藤の作と艦せられる)。一点の秋草に落雁の作は写生風に構成される。

能・謡曲の画題(号「東吟亭」に通う)確証はやや弱い

能の祝言の冒頭たる式三番の道具を、赤銅魚子地に高彫据文・色絵であらわした大小鐔、また拵の鐔に三保松原の羽衣をあらわす。説明は謡曲を好んで東吟亭と号したと記し、この相は彼自身の人となりから育つ、本資料中で最も個人の標に近いものである。

四季花鳥(京風の絵風作)

四季の花鳥、また秋草に落雁を、絵風に(絵画のごとく)写生風に構成し、赤銅魚子地に高彫色絵であらわす。説明はこの写生的・絵画的な手こそ義照の持味を示し京風雅趣に満ちるとし、京風の賞讃が拠って立つ相である。

後藤の正統たる龍確証はやや弱い

大小鐔の大に富士越の龍を銀魚子地・鋤出高彫・金色絵であらわし、拵の金目貫には這龍を据える。後者は江戸前期の後藤家の作と艦せられる。これは相伝の家の画題であって個人のものではない。

画題一覧

銘の変遷

銘の位置
採録銘

資料注記

作は花押を添えて東吟亭義照に銘される。号「東吟亭」は謡曲を好んでとった号で、大小鐔の小には家名を冠して佐藤義照とする。一つの題箋は号を異形に記す。二点は京都の居・都を冠し、長銘の洛鴨水東岸居東吟亭義照(京の鴨川東岸の居)と、平安(京都)東吟亭義照がある。一つの拵は明治三年(一八七〇)の年紀をもつ。佐藤家が伏見宮家に出入りした家柄であるため、意匠の宮廷的な品格が、銘と説明が挙げる京風の洗練とともに極めの補助として働く。

研究

一点の式三番能道具鐔(説明一点のみ)に、謡曲を好んで東吟亭と号したと伝え、その面目躍如たるとして意匠・構図ともに出色とする。これは一点のみの伝聞であり、全資料で繰り返されるものではない。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣4

名工ランク

0.02 (指定作品4点)

作者の上位32%

作品種別

評価作品4点の分布

その他
250%
鍔
250%

銘

評価作品4点の銘の種類

販売中

一乗派派

一乗派派の他の刀工

  1. 1.後藤一乗Goto Ichijo6 販売中90指定
  2. 2.東明Tomei5 販売中31指定
  3. 3.永武Nagatake13指定
  4. 4.一琴Ikkin1 販売中11指定
  5. 5.一匠Issho8指定
  6. 6.一真Isshin1 販売中7指定
  7. 7.光覧Koran4指定
  8. 8.吉長Yoshinaga1 販売中1指定
  9. 9.一至Isshi6指定
  10. 10.和田一真政竜Wada Isshin Masatatsu1指定
  11. 11.川島一如Kawashima Ichinyo1指定
  12. 12.杉岡一挙Sugioka Ikkyo1指定

義照

義照(Yoshiteru)は、一乗派派の装剣金工です。

Late Edoに活動しました。

作風はIeboriに属します。

義照の作品には、重要4点が指定されています。